静岡人インタビュー「この人」 深夜営業を始めた書店店主 江本典隆さん(沼津市)

 昨年9月、沼津市下本町で書店「リバーブックス」を金土日限定で開店した。3月からは平日営業も始め、月に数日間、深夜2時までの深夜営業も開始。45歳。

江本典隆さん
江本典隆さん

 -書店の特徴は。
 「空きビル活用を目指す市の事業開発スクールへの参加がきっかけ。店から狩野川が見えることと、僕の名字にちなんで店名をつけた。看板のデザインは漫画『とんかつDJアゲ太郎』の作者小山ゆうじろうさんに依頼。沼津クラフトのビールも提供している」
 -主要な客層は。
 「20~30代女性が中心。SNSで調べた県外からの来客も多く、2月の連休では沼津港から歩いて来た福岡、広島、長野、横浜からの観光客がいた。近隣のホテルの宿泊者や、バスから店を見つけて立ち寄った人も。沼津駅からの人流が沼津あげつち商店街で止まっているので、沼津港に行く途中に立ち寄るスポットにしたい」
 -深夜営業を始めた理由は。
 「深夜営業する書店は珍しく、面白いのではと思った。沼津は深夜営業の店が少ないので、眠れない日は本に出合いにきてほしい。初回は予想以上にたくさん来た。仕事や学校帰りの人が立ち寄れるよう、平日は午後4時から10時半まで営業している」
 -今後取り組みたいことは。
 「前職の旅行系出版社で、沼津が舞台のアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』とコラボレーションした観光ガイドを企画した経験を生かし、沼津の飲食店や場所を紹介する観光案内所のような所にしたい。あらゆるジャンルと組めるのが書店の魅力。休日は沼津の飲食店に定期出店してもらい、ビールとお総菜を提供する。沼津に通うラブライブファンと地元の人たちの接続点になれば面白い」
 (東部総局・菊地真生)

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