⚽清水エスパルス・DF吉田 守備職人の働き 「100%のプレー」 高い意識若手に

 J2清水のDF吉田豊(34)=静岡学園高出=が貫禄の働きで守備を安定させている。ここまで全6試合に出場し、先発した3試合で失点は1。左右両サイドバックをこなすベテランは「スタメンでも途中からでも常に100%のプレーでチームが勝てるようにしている」と意識の高さを若手にも示す。

貫禄の働きで守備を安定させている清水の吉田(中央)=三保グラウンド
貫禄の働きで守備を安定させている清水の吉田(中央)=三保グラウンド

 右サイドバックの原輝綺の離脱によって出番が回ってきた。第3節までは途中出場が続いたが、第4節から先発に。強靱(きょうじん)なフィジカルを生かした鋭いタックルで相手攻撃陣に仕事をさせず、機を見て敵陣まで駆け上がって得点のチャンスをつくるなど、攻守で存在感を示している。
 直近3試合で、右サイドでコンビを組むのは来日して間もないブラジル人FWのルーカスブラガ。「攻撃的なところでパワーを使えるように、後ろから声をかけて楽にプレーさせてあげたい」と長所を出せるように気を使う。
 公式戦通算482試合出場の経験値への信頼は厚い。秋葉忠宏監督も「チャンスとピンチに対する嗅覚はさすが。試合の流れをみながらチームをコントロールしてくれる」と絶賛。「急に回ってきた出場のチャンスを逃さない。これはみんなにやってほしい」と常に出番に備える姿勢をほかの選手も見習うように呼びかける。
 30日の敵地・山形戦から再び過密日程の3連戦になる。「まずは守備。チャンスがあれば前に出て行く」と守備職人が攻守両面で活躍を誓う。
 (小沢佑太郎)

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