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米コロンビア大 ガザ反戦デモ隊 校舎占拠 警察突入、数十人逮捕 ロスでも衝突 混乱拡大

 【ニューヨーク共同】米ニューヨークのコロンビア大で4月30日未明、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザでの戦闘に反対するデモ隊の一部が校舎に押し入り、占拠した。CNNテレビによると、大学の要請を受け、多数の警察官が30日夜、校舎に突入してデモ参加者らを強制排除し、数十人を逮捕した。

4月30日、米ニューヨークのコロンビア大で、デモ参加者を拘束する警察官(ゲッティ=共同)
4月30日、米ニューヨークのコロンビア大で、デモ参加者を拘束する警察官(ゲッティ=共同)


 ニューヨーク市立大でも破壊行為があり、当局が20人以上を逮捕。米メディアによると、カリフォルニア大ロサンゼルス校では同日深夜から5月1日未明にかけ、デモ隊とイスラエル支持派とみられるグループの激しい衝突が起きた。ガザでの戦闘を巡る混乱が米各地の大学に広がっている。
 コロンビア大のデモでは顔を布で覆った人物が校舎に侵入してドアのガラスをハンマーで割る動画がX(旧ツイッター)で拡散した。入り口にはベンチやごみ箱でバリケードが築かれた。大学は30日、学生らに登校を控えるよう通知し、敷地内への出入りを制限した。
 大学は声明で「大学と無関係の人物らが主導するグループが校舎を占拠したとみている」と明らかにした。敷地内に17日にテントを設営して泊まり込み、反戦デモをしていた学生団体は「自発的なグループ」による動きだとしていた。
 警察は18日にも学生団体のデモ参加者らを取り締まったが、抗議活動が続いていた。反戦デモは全米の大学に広がり、AP通信によると千人以上が逮捕された。
 警察は30日に学生団体のテントを再び撤去。シャフィク学長は警察宛ての文書で、校舎の占拠とテント設営が「安全上、深刻な懸念を引き起こしている」と強調して介入を要請し、再発防止のため5月中旬まで敷地内に警察官を配置し続けるよう求めた。
 カービー大統領補佐官は記者団に「平和的な抗議ではない。ごく一部の学生が他の学生の学問を妨害することはできない」と指摘。「バイデン大統領は完全に誤ったアプローチだと考えている」と強調した。

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