野党、資金パーティー裏金追及へ 「自民は真実語らず」

 2024年度予算成立を受けて、野党は28日、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件の全容解明に向け追及を続ける構えを強調した。立憲民主党の泉健太代表は記者団に「これだけ国会で時間を使わされたにもかかわらず、自民は裏金問題の真実を語らなかった」と批判した。
 泉氏は、政治資金規正法改正など事件を受けた政治改革議論に関し「自民による中途半端な提言は許さない」と主張。政治資金の透明性確保や、議員が連帯責任を負う連座制導入など罰則強化、企業・団体献金の廃止を訴えた。
 日本維新の会の馬場伸幸代表は記者会見で「真実が究明されたわけではないというのが全国民の思いだ」と指摘。「引き続き、あらゆる機会を通じ『政治とカネ』の問題を追及する姿勢で臨みたい」と語った。
 共産党の小池晃書記局長は記者団に、裏金事件に関連し森喜朗元首相への証人喚問を実現するべきだと力説。国民民主党の玉木雄一郎代表は「予算が成立したからといって幕引きとなるわけではない」とした上で「全体像を明らかにしないと適切な処分も法改正もできない」と言及した。

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