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未来に残したい 静岡グルメ遺産

[毎週土曜日]朝7:30~11:00 ※コーナーは10:00〜

パーソナリティ 洋輔・影島亜美

洋輔
未来に残したい静岡グルメ遺産 SATURDAY View→N
2024.10.19(土)放送 うな竹(浜松市中央区篠ケ瀬町)

「先代が元気なうちに継いだ方が後々楽なんじゃないかな」
地元で愛され、三代続く鰻店が事業承継をスタート。

番組はこちらからお聴き頂けます。

「未来に残したい静岡グルメ遺産」このコーナーは
静岡新聞・SBSが運営するグルメサイト「アットエスグルメ」と共同企画で、大切な静岡のお店を残すためのプロジェクトをラジオでも展開していきます。
今年度は県内の金融機関や商工会議所の協力で後継者を募集しているお店、親族内や第三者に経営を引き継いだお店、そしてこれから引き継ぐ予定のお店などを取材していきます。

3回目の今回は浜松市中央区篠ケ瀬町、東名浜松インターから車で7分のところにある「うな竹」さんに行ってきました。2代目の代表、竹内博海さん、そして3代目の竹内雅之さんにお話を伺いました。



うな竹
左から3代目の竹内雅之さん、洋輔、2代目の代表 竹内博海さん
<うな竹>

洋輔:早速なんですけどこの「うな竹」さんっていつからお店はあるんですか。

竹内雅之さん:ここにくるちょっと前にやってたお店がありまして、最初に隣町の天王町で始めたのが昭和43年頃、ここに移ったのが昭和47年です。

洋輔:50年以上前ですね。すごい。元々どういったところから始まったんですか。

雅之さん:うちの祖父が父と一緒にうなぎ屋さんをやりたくて始めた。元々はうちの祖父がいろんな牛もつとかの卸売業者さんみたいなリアカーで売ってるような感じの人で、そこから始めたんですけども、うなぎも捨てるものが何もない、浜松でもあるし、無駄がでないような商売をしたいということで、うなぎ屋を始めたらしいです。

<スタジオ>

洋輔:3代目の雅之さんにお話を伺ったんですけど、この「うな竹」さんは、地元のお客さんはもちろん、浜松インターから近いこともあって県外からのお客さんもいらっしゃるということで皆さんもおわかりだと思いますが、竹内さんがやってる鰻屋さんなので、「うな竹」さんなんですね。
続いては「うな竹」さんのおすすめメニュー「うな重」をいただいた様子をお届けしたいと思います。
種類がいくつかあって、中でも特におすすめの太めの鰻を一匹使った「特中」というものをいただきました。

<うな竹>

うな竹
おすすめの太めの鰻を一匹使った「特中」
洋輔:大きい!大きいですね。めちゃめちゃ豪華ですよ。

博海さん:太めのうなぎだからね。厚みがあるよ。

洋輔:早速いただいちゃいたいと思います。ちょっと待ってこれすごい肉厚ですよ。ふわふわ。
まず鰻だけいただきたいと思います。うん。美味しい。ふかふか、タレの味も美味しくて香りもよくて、とっても美味しいですね。うなぎとご飯を一緒に、はい、いただきたいと思います。タレとの相性抜群。美味しい。

うな竹
<スタジオ>

洋輔:本当にタレが甘すぎず、さっぱりしていて、いくらでも食べられる、どんどん食べていけるような感じの味で。鰻は一度白焼きした鰻を蒸して、タレをつけて焼くという関東風なんですね。ふわっとした鰻にタレがすごくよく合っていてね。驚いたのは、下に入っているご飯の量、もうボリューム満点です。
竹内さんご家族のお腹いっぱいになってほしいという思いもすごい入ってて、本当にアットホームな感じだった。
このあと白焼きもいただいたんですが、こちらはお酒が飲みたくなる味。やっぱり日本酒だよね。白焼きも美味しかったです。
うな竹
鰻の白焼き
洋輔:このあと事業承継についてお話を伺ったんですが、今後2代目の博海さんから3代目の雅之さんに親族内承継をする予定ということなんですが、きっかけや現在の状況を雅之さんにうかがいました。

<うな竹>

雅之さん:毎月うちのメインバンクの静岡中央銀行さんと、月に一回、会っていろいろ経理のこととかを話してるんですけども、何気ない話の中から、うちの担当の由佳さんから、こういうことをやってるところがあるよっていう話を聞いて、銀行さんを通してそういうところの話を聞いて、事業承継できるんだったら、いいんじゃないかなって言って。(事業承継について)全く何もわからないので、どうしていくのがいいのかなっていうところから、教わっていこうかなって。

洋輔:ここからスタートするという段階ですね。

雅之さん:はい。

洋輔:お父様と話してて「そろそろ継がないか」みたいな話ってのは出たことあるんですか。

雅之さん:あります。うちの父が3年前ぐらいに脳梗塞を患って、それから仕事の内容が僕がメインになってきたので、それから主だったことは僕がやるようになって、もう元気なうちに全部引き継いでいった方が後々楽なんじゃないかなっと思って。

<スタジオ>

洋輔:博海さんと雅之さん、一緒に働いてたんですけど(博海さんが)ご病気されたのをきっかけに、どうやって継いだらいいのかなっていう話でいろいろ探してみたんですって。
続いて先ほど、雅之さんから由佳さんと呼ばれていた静岡中央銀行の鈴木さん、そして営業推進部の佐野部長にも、事業承継の支援についてお話を伺いました。

<うな竹>

うな竹
左から洋輔、2代目の博海さん、静岡中央銀行の佐野部長、「うな竹」担当の鈴木さん、3代目の雅之さん
洋輔:まず「うな竹」さんを担当されている鈴木さん、これまでのつながり、今後の親族内承継についてどういうふうに動いていくのか教えてください。

鈴木さん:はい。「うな竹」さんにおかれましては、創業以来メインバンクとして長年に渡り、お付き合いをしていただいております。先ほど雅之さんからのお話にもありましたがそろそろ社長交代について考えていきたいというお話がありまして、社長交代に伴う銀行としてのお手続きについてこちらからご説明をさせていただきました。
具体的にいつ交代するのがいいのか、その他に準備しておく事項はないかなど課題を一旦整理しておくため、当行が事業承継で連携している静岡県事業承継引き継ぎ支援センターをご紹介させていただきました。
静岡県事業承継引き継ぎ支援センターが商工会議所と一緒に開催している事業承継の個別相談会にも近々行っていただく予定になっております。

洋輔:なるほど、ここから本当にスタートっていう段階なんですね。

鈴木さん:はい。

洋輔:ラジオを聴いているリスナーさんたちで事業承継を考えている方も多分いらっしゃると思うんですが、佐野部長の方から静岡中央銀行として伝えたいことって何かあります。

佐野さん:はい。今回「うな竹」さんの場合は、息子さんが事業を引き継ぐっていう親族内承継という形になりますが、実際後継者がいなくて、引き継ぎ先を探して欲しいとかですね、逆に事業を拡大したいためにM&Aを活用したいというようなお話も結構ございます。
私ども静岡中央銀行としては様々な案件に対応できるように、先ほどもちょっとお話しました静岡県事業承継引き継ぎ支援センターさんをはじめとして、外部の機関とうまく連携しながら事業承継に積極的に取り組んでいるという状況になっています。

洋輔:後継者の問題とか、この後どうなるのかっていう不安とかを相談しに行くと、相談にのってもらえるよってことですね。

佐野さん:そうですね。はい。

洋輔:それは心強いですよね。

佐野さん:不安に思うことはない、というような形でスムーズに事業承継できるようにいろいろなご提案というのをさせていただいてます。

<スタジオ>

洋輔:何か迷ったり、悩んでいることがあったら、すぐに話を聞いてもらえる作りになっているので、後継者の悩みもそうですし、事業の悩みとかがあったら来てほしいと、おっしゃってました。
雅之さんは、鈴木さんのことを本当に何気ない話の中から細かいことを感じとってくれる、いろいろ提案してくれて助けてくれる存在だっておっしゃってて。
逆に鈴木さんは「うな竹」さんについて、鰻屋さんというと敷居が高いイメージがありますけど、博海さんと雅之さんの二人の優しい感じ、温かい人柄でほっとできる場所だなと感じているって言ってて、長年地元に愛されるお店としてその味が途絶えることなく、事業承継の力になれることが嬉しいと。この関係性がすごい素敵だなって思ったんですよ。銀行さんとお店が一緒になって守っていきたいものを見つけてそれを守っていこうねっていう動きってすごい素敵だなって思いましたね。
最後に「うな竹」さんのこれからの目標も伺いました。

<うな竹>

洋輔:これからの「うな竹」さんの目標を教えてください。

雅之さん:大きく変えたり、すごく進んだことをやりたいなとかって思うことはないんですけども。先々代からの味を守りつつ、僕なりの味を出していけたら。
そして僕の息子が今大学生ですけども、ここをやりたいっていうようなことを言ってくれているので、僕が事業承継をちゃんとできたら、また息子もできるんじゃないかなっていうので、しっかりやっていきたいなと思っています。

博海さん:それこそ、たくさんの人に食べてもらってね。

雅之さん:鰻って夏のイメージなんですけど、寒鰻って言って、10月・11月の鰻が美味しいと言われてるんですね。今ちょっと鰻屋さんとしてはお客さんが落ちてるイメージなんですけどもこれからの鰻が美味しいので、ぜひ店にいらして、食べていただけると嬉しいです。

うな竹
<スタジオ>

洋輔:2代目のお父様、博海さんから雅之さんにつながっていって、今、雅之さんのお子さんが継ぎたいっていう思いもあるっていう話を聞いて、継いでいくって、家族の中だけで継いでいくわけにはいかず、いろんな手続きとかやらなければいけないことがいろいろあるんで、周りのサポートも受けながら続けていってほしいなって思いました。
この繋がるっていうのが素敵だなってすごい感じたのと、あとは2代目の博海さん、お父さんの方が御年81歳なんですよ。すごい元気だし、あと肌ツヤがめちゃめちゃツヤツヤして、なんでそんなお父さん肌ツヤツヤしてるんですかって聞いたら、鰻の脂を浴びてるからって。週に一回は鰻を食べてるって言ってました。本当にツルツル。ぜひ見に行ってほしい。見に行きながら鰻も楽しんで食べていただきたい。

影島アナ:10月、11月の鰻が美味しいっておっしゃってましたね。

洋輔:地元に愛されるこういう味がずっと残っていくようにこれからも番組でどんどん応援していきたいと思います。
未来に残したい静岡グルメ遺産、今年3回目は浜松市中央区篠ケ瀬町にある「うな竹」さんをご紹介しました。

<事業承継に関するご相談>
事業の引き継ぎや後継者のマッチングなど、事業承継に関するご相談がありましたらご連絡をお願いいたします。
■静岡県事業承継引き継ぎ支援センター 電話 054-275-1881

DATA

■うな竹

住所:静岡県浜松市中央区篠ヶ瀬町117-2
TEL:053-461-4482

うな竹HP