[毎週土曜日]朝7:30~11:00
パーソナリティ 洋輔・影島亜美
番組はこちらからお聴き頂けます。
長年地元で愛されている味、この先もずっと続けてほしいお店をSBSラジオ「サタデービューン」のパーソナリティ洋輔が取材していきます。
今回僕がお邪魔したのは袋井市湊にある海鮮丼のお店「太助」さんです。まずは店主の平岡静夫さんにお店の歴史や人気メニューについて伺いました。
洋輔:(お店は)国道150号線のすぐそばにあって、150号線を通っていると「太助」って看板がドンとあって、店内に入ると本当に過ごしやすそうなお店の雰囲気なんですけど、こちらお店の歴史というか、どのくらいされてるんですか。
店主の平岡さん:あと1ヶ月ちょっとで50年です。ずっとここです(やっています)。
洋輔:こちら海鮮丼が名物と聞いてるんですけども、県外からもそれを目当てに来られるお客さんも多いんですか。
店主の平岡さん:すごくもう(多いです)。県外から来る人は海鮮丼、親子丼、他人丼、そういうのばっかりです。
洋輔:そのメニューも昔からずっと変わらないんですか。
店主の平岡さん:昔は鰻屋だったんです。養鰻をやっていた人が辞めちゃったんです。
洋輔:いつぐらいから海鮮丼のお店になったんですか。
店主の平岡さん:今から17年くらい前です。
洋輔:とくにこだわっているところってあるんですか。
店主の平岡さん:新鮮さ。(お客様に)食べてもらって「美味しいっ」てなるのが一番の幸せだと思う。
洋輔:せっかくなのでその海鮮丼をいただいてもいいですか。
洋輔:僕の前に名物の「海鮮丼」が置かれているのですがこのボリューム! 魚の量と厚さがすごいんですけどこれ何の魚が入ってるんですか。
店主の平岡さん:マグロとブリ、アジ、サーモン、エビ、イカ、イクラ。
洋輔:もう豪華! 先ほどちょっと金額が見えたんですけどこれで1400円!?
店主の平岡さん:そうです。もう十何年も前の金額ですから。今は物価が上がっちゃってるから。そうかといって(ネタを)薄くすると(お客さんに)「この前は(ネタが)厚かったけど今日は薄いじゃん」と言われるのが嫌だから。
洋輔:早速いただきます。そしたらブリから。厚さが1センチ以上あるよ。美味しい!新鮮ですね。ブリのいい味がしっかりしていて。マグロもネタが新鮮なのがわかりますね。
店主の平岡さん:ありがとうございます。お客さんに安心して食べてもらって、喜んで帰ってもらえるのが一番なんです。
洋輔:お魚はどこで仕入れてきてるんですか。
店主の平岡さん:浜松市中央卸売市場です。
洋輔:お店はランチと夜もやってるじゃないですか。さらに仕入れも行っているって事ですか。
店主の平岡さん:そうです。自分で行って、見て、魚を買ってきます。
洋輔:朝何時くらいに行ってるんですか。
店主の平岡さん:5時です。
洋輔:それもう、50年間、ずっと続けられているってことですよね。
店主の平岡さん:そうですね。
洋輔:すごいですね。本当に美味しくいただきました。ありがとうございます。
洋輔:新鮮でボリュームたっぷりの海鮮丼はまず見た目がびっくりで。
影島アナ:映えますね。
洋輔:映えること間違いなしだし、食べ応えも本当にあったんですよ。
「太助」さんはちょうど50年を迎えたお店で、この袋井の界隈ではおそらく一番古くからやっているそうです。もともとは鰻屋さんから始まって旅館として経営していた時代もあったそうなんですが17年ほど前から海鮮丼をメインにした今の形になったということです。
週末には県外からも沢山のお客さんが来られているんですね。
オーナーの平岡さんなんですがずっと一緒に働いてた奥さんが今年亡くなったこともあって、今このお店を継いでくれる方を探していらっしゃるんです。今後お店をどんな形で引き継ぎたいのかを伺ってみました。
洋輔:平岡さんは、今この店を継いでくださる方を探していると(伺ったんですが)。
店主の平岡さん:そういうことですね。もう年ですから。
洋輔:年齢の問題以外になんかあったりするんですか。
店主の平岡さん:まあ、いろいろ家庭の事情もありますしね。僕も一人で生活していますし。
洋輔:どういった形でお店を継いでくださる方を探してます?
店主の平岡さん:できたら、看板に「海鮮」って書いてあるから、魚を使ってくれたら、それが一番嬉しいし、僕も食べに来られるし、(魚が)好きだからね。
洋輔:カタチとしてはこのお店をそのまま継ぐカタチですか、それとも全然違うお店にしてもOKですか?
店主の平岡さん:それはいいですよ。借りる人の自由ですから。
洋輔:お店の場所とか設備をまるごと売るカタチになるんですか?
店主の平岡さん:買う人がいれば売ります。
洋輔:そのあたりもいろいろ相談しながら決めていけるという(感じなんですね)。 お店を長く続けていくコツ、秘訣はあるんですか?
店主の平岡さん:秘訣か、難しいなあ。やっぱりね、真面目にちゃんとお客さんに納得してもらえる金額の料理を出すということが大事だと思います。
洋輔:これまでお店をやってきて良かったなと思ったことは何かありますか。
店主の平岡さん:お客さんからね、喜んでもらえたっていうことが一番。「美味しかったよ」、「よかったよ、また来るね」っていうその言葉だけで安心します。癒されます。
来てくれたお客さんにとにかく喜んでもらいたいという気持ちがとっても強い平岡さんでした。
最後に約40年間、一緒に働いてる従業員の方のお話と、未来の店主さんに向けてメッセージを頂きました。
洋輔:僕の横に(店主の平岡さんと)40年近く一緒に働いてると言う方に来ていただきました。こちらのお店の良いところやよかったことはありますか。
スタッフの方:(平岡さんの)奥さんもいて家族ぐるみでやっているようないい感じのお店で‥。来るお客さんもみんないい人で常連さんも多くて、あったかいお店です。
洋輔:平岡さん、お店が誰かの手に渡った後になにかやりたいことってありますか。
店主の平岡さん:できることなら真剣に魚釣りをやりたい。
洋輔:いいですね。そうしたら、後を継いでくださる方がその魚をおろしてくれるかもしれないですね。最後になりますが未来の店主さんにメッセージをお願いします。
店主の平岡さん:人に負けないように自分の信念を通していい材料を使って(お客さんに)喜んでもらえるようなお店にしてもらえたら、嬉しいです。
洋輔:ありがとうございました。今日は袋井市湊にある海鮮丼専門店「太助」から店主の平岡静夫さんにお話を伺いました。ありがとうございました。
本当に平岡さんにはね、これからもお店を続けて欲しいとも思うんですけども、新しいオーナーさんを支えながら、自分が釣った魚を卸したりとかそういう事をしていただきたいなと思っております。もしお店の運営に興味をもたれた方は、ぜひ静岡県事業承継引継ぎ支援センター電話054-275-1881までご連絡をお願いします。