[毎週土曜日]朝7:30~11:00
パーソナリティ 洋輔・影島亜美
番組はこちらからお聴き頂けます。
長年地元で愛されている味、この先もずっと続けてほしいお店をSBSラジオ「サタデービューン」のパーソナリティ洋輔が取材していきます。
今回紹介するのは島田市役所の目の前にあるサンドイッチハウス「ペアバルーン」です。
こちらのお店は島田の人達にお馴染みの老舗ということなんですが、まずは店主の竹内信吾さんにお話を伺いました。
洋輔:こちら「ペアバルーン」さんなんですけど入口にテイクアウト用の小窓があって、入ってすぐ左側がキッチンになっていて、さらに奥にはイートインスペースもあるんですね。サンドイッチの専門店ということなんですがお店自体はどのくらいやられているんですか。
店主竹内さん:来春で(創業)41年になります。
洋輔:お店を始めたきっかけは。
店主竹内さん:22歳くらいの時においしいサンドイッチにめぐりあってショックを受けたことがありましてね。自分でもこういうものが作れたらいいなと。その時からいろいろはじめたんですけどね。
洋輔:(それから)サンドイッチにかかわる仕事をされていたんですか。
店主竹内さん:そうですね。当時(働いていた店は)チェーン展開をしていたお店だったので、店舗の方で送られてきたものを加工してお客さんに召し上がっていただくという感じだったんですけど。
洋輔:そこでサンドイッチづくりを勉強されたんですね。自分でお店をはじめるきっかけみたいなものはあったんですか。
店主竹内さん:ずっといろいろな食べ物関係の仕事をしてたもんですから、(自分の)お店をやりたいなと思って、できるんだったらサンドイッチのことをやりたいなとずっと思ってたんですけど、(はじめた)お店の席数もそんなに多くなかったので持ち帰りとかあったら(売り上げを)カバーできるんじゃないかなと思って。こういう方向のお店にしてみたんですけど。
洋輔:サンドイッチのテイクアウトをメインにしてるお店っていうことなんですね。せっかくなのでおすすめのサンドイッチをいただきたいと思うんですがどんなメニューがありますか。
店主竹内さん:基本的に白いパン(焼いてないパン)のサンドイッチ、トーストしたパンのサンドイッチ、トーストしたパンを3枚使ったクラブハウスのサンドイッチ、バゲット(フランスパン)のサンドウィッチがあります。
メニューも本当に豊富で竹内さんが手際よく調理されている姿がとっても印象に残ってるんですよね。
竹内さんおすすめのサンドイッチ、3種類を用意していただきました。
洋輔:厚さ4センチはありますね。ライ麦のパンを使っています。おいしい。アスパラガスがめちゃめちゃ、きいていますね。いい味だしてます。トマトの酸味がチーズを重たすぎないようにしていますね。
店主竹内さん:中にはさんでいるのが自家製のマヨネーズです。サンドイッチひとつ作るのにマヨネーズを大さじ3杯くらい使うんですけど、酸味が強いとそればっかり味がかってしまって全体が酸っぱくなっておいしくないもんですから、酸味をおさえて作っています。マヨネーズとカマンベール、トマト、アスパラガスのバランスだと思います。
洋輔:(バランスが)絶妙です。
洋輔:クラブハウスのローストビーフ、三層になっていて厚さ5センチくらいあります。ぎゅっと食材が詰まっています。ローストビーフ、おいしい。
店主竹内さん:自家製のケチャップと粉わさびをミックスしてカクテルソースを作っていまして、それをはさんでいます。
洋輔:ピリっとしてすごくおいしい。
店主竹内さん:タルタルソースも(自家製の)マヨネーズとピクルスと玉ねぎで私が作っています。
洋輔 ソースひとつひとつを手作りしているってこだわりがすごいですね。エビフライもサクサク。めっちゃおいしい。
影島ちゃんも同行してたんですよね。いかがでした。
影島:ボリューミーですごく食べごたえもあるのに、いくらでも食べられるくらいすっごく美味しくて感動しました。
洋輔:ソースが強すぎないから量をたくさん食べられるんですよね。ビールが飲みたくなる味でした。
竹内さん、今お店を継いでくれる後継者を探しているそうなんです。これからのお店の運営についてそして今考えていること、さらに未来の後継者へのメッセージをいただきました。
洋輔:竹内さん、今お店を注いでくださる方を探しているそうですね。
店主竹内さん:はい。県の事業引継ぎセンターにお世話になりまして、後継ぎ、もしくはお店をやってくださる方を探しております。
洋輔:それはなぜですか。
店主竹内さん:私ももう72歳になりまして、年も年ですから。みなさんから、サンドイッチがおいしいから(店の存続を)なんとかしろというお話もいただいていますので。ありがたいお話なんですけど。「ペアバルーン」として40年やっておりまして、お客様からそれなりに評価もいただいているものですから、存続できるものでしたら、なんとかやりたいなと思っているんですけどね。
洋輔:どういったかたちでお店を継いでほしいと考えていますか。
店主竹内さん:具体的なところまでまだ深く考えている段階じゃないんですけど、例えばこの店自体をやっていただくこととか、その方がまた違う場所で何かやる時に私がその技術的なアドバイスをすることとか、今勉強中なんですけど。
洋輔:探しはじめて今どのくらいたっていますか。
店主竹内さん:商工会議所に行きはじめたのは1年くらい前です。いろいろアドバイスをいただきながら。はい。
洋輔:お店を継いでくださる人がいたら、これだけは残してほしいなとか、お店の名前とかはどうですか。
店主竹内さん:それも難しいところなんですけど、「ペアバルーン」という名前で40年やっているもんですから地元の方も名前くらいは知ってくださっているもんですから、まあ名前はあった方がいいのかなと思うんですけどね。今SNSの時代なもんですから情報をたくさん発信してサンドイッチをとりこんだ次のカタチの仕事の形態を考えてくれてもいいなと思うんですけどね。
洋輔:最後に未来の店主さんにメッセージをお願いします。
店主竹内さん:サンドイッチ一個一個に心を込めて作る、愛を込めて作る、そういうところですかね。
洋輔:素晴らしいと思います。竹内さん、今日はありがとうございました。
「未来に残したい静岡グルメ遺産」、今回は島田市にあるサンドイッチハウス「ペアバルーン」をご紹介しました。本当に素敵なお店なので、次につながってほしいな、続いてほしいなというのが本当に僕の気持ちです。もしお店の運営に興味があるようでしたら、ぜひ静岡県事業承継引継ぎ支援センター(054-275-1881)にお問い合わせください。