• Twitter
  • Facebook
  • LINE

未来に残したい 静岡グルメ遺産

[毎週土曜日]朝7:30~11:00

パーソナリティ 洋輔・影島亜美

洋輔
未来に残したい静岡グルメ遺産 SATURDAY View→N
2022.09.24(土)放送 和牛焼肉・韓国家庭料理「ムクゲ」(三島市広小路町)

長年人気の焼肉店を経営未経験の若き店主が後継。
その成功の秘訣とは【事業承継の成功例】

番組はこちらからお聴き頂けます。

長年地元で愛されている味、この先もずっと続けてほしいお店をSBSラジオ「サタデービューン」のパーソナリティ洋輔が取材していきます。
今日ご紹介するのは三島市、伊豆箱根鉄道の三島広小路駅のすぐそばにある和牛焼肉・韓国家庭料理「ムクゲ」さんです。こちらは元々前のオーナーさんが長年営業していたお店ですが2015年にこのコーナーでおなじみの静岡県事業承継引継ぎ支援センターの紹介によって今のオーナーに引き継がれたお店です。
そのオーナーの渡邉大介さんにお店の特長や事業を始めた経緯について伺いました。

和牛焼肉・韓国家庭料理「ムクゲ」
和牛焼肉・韓国家庭料理「ムクゲ」の店主渡邉大介さん(左)、洋輔(右)

洋輔:韓国家庭料理と和牛焼肉っていう看板があって焼肉屋さんと言えばこういう雰囲気だなーっていう感じを受けたんですけど、渡邉さんの方からどんなお店か紹介していただいてもいいですか。

店主渡邉さん:和牛を中心とした焼肉をメインにチジミ、トッポギ、サムギョプサル、あとはサムゲタンでしたり、韓国の辛いスープなど、本格的に韓国材料を仕入れて一から作っております 。

洋輔:渡邉さんは2015年に静岡県事業承継引継ぎ支援センターの紹介で先代の店主さんからこのお店を引き継がれたんですよね。このお店を引き継ごうと、決めた経緯はどんなところにあったんですか。

店主渡邉さん:まず一番の決め手は僕でも知っているぐらい有名なお店だったっていうことが(理由として)でかくて。その上でやっぱり長い間お店もやられていて常連のお客様たちがたくさんついていたので。(店の)中の方も見させてもらって、そのまま使える焼き台など、そのままできるっていう状態だったので、そこの面が一番でかかったかなと思いますね。

洋輔:当時はまだ21歳だったかと思うんですがその時はまだ何か違うことをされていたんですか。

店主渡邉さん:はいそうですね。もともと飲食の道でずっとやっていて、中華料理を修業していて。そこからですね、焼肉屋さんをやりたいな、中華料理屋さんもやりたいなーってなったんですけど。あとはお店の空き状況とか場所・立地によって焼肉屋をやるか、中華料理をやるかっていうのでちょっとまだ迷っていましたね。

洋輔:21歳で引き継ぐ時に不安みたいなのはありましたか。

店主渡邉さん:あまりなかったです。若さゆえかもしれないですけど。勢いで。僕ならできるっていうのが(思いが)強かったです。

店内
店主渡邉さん
洋輔:お店を始めるって簡単な事じゃないと思うんですけど一番初めにした事って何なんですか。

店主渡邉さん:まずは生まれも育ちも三島だったので三島でやりたいっていう思いがあったので不動産屋とか、業者さん、あとは三島商工会議所さんにどこかいい店舗とか空きテナントがあったらお声かけください、っていうお話からスタートしました。

洋輔:そこから静岡県事業承継引継ぎ支援センターにつながっていったということですね。オーナーさんと話し始めてから、結構トントン拍子にお店を継ぐことができたんですか。

店主渡邉さん:その時のお話は、僕と前のオーナーさんと、間に顧問税理士さんと静岡県事業承継引継ぎ支援センターの方がいたので、その第三者が落としどころじゃないですけど、そういうのも決めて頂いて、金額面や期間(の調整)とか、そういうのがあったのでやっぱり二者でやるよりは、三者で話しした方がすごいトントン拍子にはいきましたね。

洋輔:実際どのくらいの期間で引き渡しが行われたんですか。

店主渡邉さん:だいたい一カ月半です。

洋輔:早いですね。
店主渡邉さん
店主渡邉大介さん(左)、洋輔(右)
洋輔:渡邉さんがお店を引き継いで8年ほどになるんですが、引き継いだのはお店の名前だけではなく創業当時のメニューも引き継いで、それも守りながら、さらに渡邉さんのオリジナリティも出しているそうなんですよね。
事業を始めた当時、渡邉さんは21歳だったということなんですが本当に勇気と決断力があってすごいですよね。
お店を始めるにあたって商工会議所や事業承継引継ぎ支援センター などに相談をしたことで先代のオーナーさんとの運命的な出会いがあったということなんです。
店主渡邉さん
店主渡邉大介さん。左が「極上厚切りポッケネギタン」、右が看板メニューの「上ハラミ」
洋輔:お店のおすすめメニューをいくつか頂きました。
1日限定5食の「極上厚切りポッケネギタン」と前のオーナーから引き継いだ看板メニューの「上ハラミ」をいただいたんですけどホントおいしかった。
ポッケネギタンはホントに厚切りでネギがたくさん中に詰められていてネギ好きにはたまらなかったです。
最後に今後のお店の展望や渡邉さんの夢について伺いました。
店主渡邉さん
店主渡邉大介さん
洋輔:お店を引き継ぐ時に先代のオーナーからどんなアドバイスがありましたか。条件とかこれだけは守ってくれみたいなものはあったんですか。

店主渡邉さん:とにかく頑張ってくれと。その一言ですね。(条件は)なかったですね。 わからないレシピとかあったらすぐに駆けつけるよっていう話ぐらいで。あとはこれからの時代の子達だからやっぱり応援するし、頑張ってくださいっていうぐらいですかね。

洋輔:こちらのお店って前のオーナーさんから何年くらい続いているんですか。

店主渡邉さん:前のオーナーさんが約20年、僕になって約8年ですので28年近く、30年弱ぐらいですかね。

洋輔:長いお店なんですね。前のオーナーさんって今どうされているんですか。

店主渡邉さん:たまに顔出しに来てくれたりとか。

洋輔:素敵ですね。つながりというのが(あって)。渡邉さん、優秀なオーナーであり、料理人でもあると思うんですが今後の展望や夢を聞いてもいいですか。

店主渡邉さん:もともと、もっと優秀なオーナーになるという夢があるので。今実際に三事業やっているんですけど、ここの「ムクゲ」とエステの美容サロン、あとは出張バーベキュー事業をやっているんですけど、さらにこの焼肉屋を店舗展開して、この地域密着型の焼肉屋を増やしていって、将来65歳ぐらいまでには100事業を目標に大きくしていきたいですね。

洋輔:素晴らしい目標だと思います。われわれも応援しています。
「未来に残したい静岡グルメ遺産」、今回は伊豆箱根鉄道 三島広小路駅からすぐの所にある焼肉店「ムクゲ」さんにお邪魔しました。ありがとうございました。

将来的に100事業を展開することを目指している渡邉さんかっこいいですよね。パワフルですね。渡邉さんみたいに若い方でもいろんなアンテナを張ることでチャンスをつかむことができるので今後どんな事業をどんどん増やしていくのかも楽しみです。

DATA

■和牛焼肉・韓国家庭料理「ムクゲ」

住所:三島市広小路町13-8
TEL:055-973-7739
定休日:月曜日 ※ご予約は応相談

店舗情報