鯨波
ジャンル映画製作国日本2021年
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鯨波のあらすじ
家に閉じこもり外の世界と距離を置く少女の異様な静けさに心を惹かれた遥は、ある日彼女から一枚の絵画を授かる。その絵はまるで閉ざされた時間と空間を映し出しているかのようであり、遥はその絵画を手に“あなた”と呼ばれる存在を探しに出る。少女は既に自らの命を絶ち、この世にはいないが、残された絵が二人の間に見えない糸を紡ぎ出す。戸の隙間からのぞいた世界は、まるで心地良くもどこか不気味な異界の入り口のように感じられ、そこで絡み合う希望とも絶望ともつかない感情が遥を飲み込んでいく。立脇実季監督が独自の映像表現を駆使し、決して交わるはずのない二人が不思議な感覚を通じて繋がる物語は、第32回東京学生映画祭にも選ばれた。時間の流れさえ掴みきれないその世界観は、観る者を深い余韻に誘う短編ドラマである。



