ぐるぐるマップEast39 麺特集
その日の気候に合わせ打ち方を変えるそば、だしにこだわったうどん、秘伝の味を守り続けるラーメン、彩り鮮やかなパスタなど、おいしいと評判の麺料理を大特集。店主が研究を重ね、生み出した渾身の逸品ばかり。「東部で食べる日本の麺」と題して、県東部で食べられる全国各地の郷土麺も解説付きで紹介します。極上の一杯を味わいたい人におすすめの1冊です。
本体価格1200円(税抜)[2017年9月 発行]
- 現在発売中のぐるぐるマップEast39 麺特集からピックアップ。
自家製粉手打蕎麦 伊豆鞍馬
いずくらま
受け継ぐ技と味こだわりの生粉打ちそば
東京西荻窪にある「鞍馬」で修業した店主・矢内武彦さんが、同店のスタイルを守りそばを打つ。契約農家の茨城県産「常陸秋そば」の玄そばを仕入れ、保管から製粉までの全行程を店内で作業。細挽きしたそば粉に天城の深層水だけ加えた十割そばは、そば本来の風味と味を楽しめる。信州松本の大久保醸造から取り寄せる醤油や本枯の鰹節を使ったつゆ、天城産本わさびとともに堪能しよう。
玄そばから仕入れる「常陸秋そば」を使う。契約農家とのつながりも大事にしている
静かな時間が流れるシックで落ち着いた店内
外観
「天もりそば」1300円。天ぷらは煎ったそばの実が入った塩で
「くるみ付もりそば」950円。クルミのつけ汁で味わうそばは女性に人気
麺乃 野狐禅
やこぜん
研究に研究を重ねた自慢の特製だれ
リピーターが後を絶たない人気メニュー「やくみそば」は挽き肉、ニンニク、玉ネギ、アーモンドを加えた自家製ラー油がアクセントになり、特製醤油だれがストレート太麺によく絡まる。すべての麺メニューに使用できる挽き肉ベースの自家製辛味はお好みで。ランチタイムは+150円で半ギョーザ、半チャーハン、半チャーシュー丼のサイドメニューから一つを選べるセットがおすすめ。
国道1号から少し入った場所にある黒を基調とした店舗
店内にはカウンター席や小上がりの座席、テーブル席がある
「やくみそば」850円。大きめの豚チャーシューがのった特製醤油だれの油そば。特製ラー油は辛さ控えめ
「とろぶたそば」850円。長時間煮込んだやわらかく大きめの豚軟骨がのった混ぜそば
Osteria SAKANYA
サカンヤ
イタリア人シェフお手製の本格生パスタを堪能しよう
クリスピーなローマピッツァやパスタ、サルシッチャなど一から手作りする本格派。自家製手打ちパスタはニョッキ、タリアテッレ、キタッラを常時そろえるほか、リゾットや小麦粉のみで作るサルデーニャ風ニョッキ、ラザニア(要予約)など時間を掛けて手作りするメニューがずらり。沼津魚市場から届く新鮮な魚介を使った料理とイタリアンワインでにぎやかな夜のひと時を楽しもう。
低温で一晩寝かし熟成させる自家製の手打ちイカスミパスタ
温かな雰囲気に包まれた店内
外観
「イカスミパスタ」2000円(税別)。パスタはイカスミを練り込んだ自家製手打ちキタッラを使用
ワインと一緒に味わいたい「イカのRipieni 地中海風」950円(税別)。中身はイカスミリゾットに変更可能
麺屋ブルーズ
めんやブルーズ
「一杯入魂!」白そばに総力を注ぐ渾身の味わい
2017年4月で1周年を迎えた新鋭の一軒。東京のラーメン店で17年経験を積み、満を持して「白そば」を創り出した。富士宮の鶏肉を使った清湯に、魚節で取るだしをブレンドし、モンゴル、中国、琉球から生まれた3種の塩と愛知の白醤油、能登のいしる(魚醤)を加えた、塩でも醤油でもないここでしか味わえない逸品だ。裏メニューなどの新情報はSNSで発信されるのでこまめにチェックしよう。
「同じラーメンでも日々進化。その日に完成した一杯が常に最高の一杯」と店主小林友仁さん
内観
外観
白そば800円 富士宮産の鶏を使用した清湯に老鶏雌の丸鶏を加え、さらに風味と濃厚さをアップ。富士山をかたどった手作りの器で出される
鶏汁餃子6個480円 小籠包を思わせる鶏肉のたっぷり肉汁があふれ出す。柚子胡椒がアクセントに