これこそ「本当のセロリ」~ふじのくに食材事典取材余話
2月14日夕刊「ふじのくに食材事典」で浜松産セロリについて語っていただいた「エピファニー」の南竹英美シェフ。取材中、厨房から見慣れない野菜を出してきてくださいました。
「私にとってはセロリと言えば、本当はこれなんです」
写真)茅野市産の根セロリ
記事中にも出てきた「根セロリ」です。3年間のフランス修業経験がある南竹シェフは、これをピューレにしたり、ポトフやスープの材料として使います。千切りにしてサラダ感覚で食べるのもおいしいそうです。茎のセロリよりかなり濃厚な味わい。セロリ好きにはたまらない食味でしょう。
この根セロリには、南竹シェフが信頼する生産者「ヤママツ鈴木農園」創業者の鈴木孝義さん(元・浜松西農協職員)が深く関わっています。
南竹シェフは15年前、鈴木さんの指南を受けて長野県茅野市の根セロリ生産者を訪ねたそうです。同市は夏場のセロリ産地として知られています。しかし、南竹シェフが初めて訪ねた当時は、根セロリの生産者はわずか1軒だけ。しかも、当時は写真のような大きさの根セロリは採れなかったといいます。
話を聞いた鈴木さんは、南竹シェフを通じて自家開発した種を茅野市の生産者に渡し、栽培法のアドバイスもしました。双方のキャッチボールの成果で、ようやく3年前から大きな根セロリが出荷できるようになりました。まさに長野、浜松の生産者のコラボレーションです。
この根セロリ、ヤママツ鈴木農園で販売しています。鈴木さんは「生産者次第。4月上旬までなら手配できると思います」と話しています。
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