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「野菜のセレクトショップ」で、物語を感じながら味わう旬 ソノ仕事×コノ絶景・REFS(沼津、熱海市)の小松浩二さん

小松浩二さん① .jpg9月4日付「ソノ仕事×コノ絶景」は、沼津市と熱海市で「野菜のセレクトショップ」(青果店)「REFS」を営む小松浩二さんの仕事をご紹介しました。(旭)

小松さんと初めてお会いしたのは、沼津に勤務していた5年前。たまたま福島県に住む私の知人の「小松浩二」さんが、同姓同名の縁で沼津の小松さんと交流していたこともあり、お店にお邪魔するようになりました。私が沼津を離れてからは、熱海に新たな店も出店。あらためてお話を聞きたいと取材に向かいました。

店には何度も訪れていましたが、小松さんの「畑巡り」に同行するのは初めて。紙面では、1カ所しかご紹介できませんでしたが、取材では2カ所の畑を訪れました。
小松浩二さん②.jpg最初に向かったのは、函南町の仲川正夫さんの畑。ちょうど、息子の正さんが、トマトを収穫していました。
正夫さんが「こういうところも取材してよ」と私に声を掛けます。見ると、イノシシが踏み荒らした跡。「イノシシもグルメなんだよ。うまくないと、一口かじって別のを食べるんだ」。以前、シカやイノシシの食害対策を取材して、理解しているつもりでしたが、あらためて現実の畑を見ると、その深刻さを実感しました。
小松浩二さん③.jpgそういった話も「野菜の物語」。小松さんは、こまめに畑にカメラを向けます。

小松浩二さん④.jpg2カ所目は、紙面で取り上げた三島市の小林貢さんの畑。アカオクラがなっています。隣の場所には、芽吹いたブロッコリーとカリフラワーも。同じ野菜のはずなのに、畝によって少し育ち方が違うのを見つけた小松さんが、小林さんに問いかけると、「1日、うっかり水をくれなかっただけでこうなっちゃうんだよ」との答え。野菜の繊細さを感じました。

小松浩二さん⑤.jpg畑から熱海の店に戻りました。畑から仕入れた野菜は、早速店頭に並びます。客からの質問に、「バターで炒めるとおいしいですよ」「それは生でも食べられます」と小松さん。店頭の雰囲気はまさに洋服や雑貨を置いてありそうな「セレクトショップ」ですが、店の会話は昔ながらの「八百屋さん」です。
もちろん「セレクトショップ」の趣も。300種類以上という加工食品や雑貨は、センスにあふれたものが多いと感じます。

小松浩二さん⑥.jpg取材も終え、ちょうどお昼時。せっかくなので店内のレストランで、野菜たっぷりのプレートランチをいただきました。プレートに盛り付けられたオクラや煮物の豆は、小林さんの畑で取れた物。オクラにはソースが添えられていましたが、そのままで十分おいしく、ソースを付けるのも忘れてしまいました。

「店を開いた時、生産者から『(農業は)あと20年だな』という声が聞こえていた。店を開いて8年。生産者の高齢化を本当に実感する」と、小松さんは危機感を持ちます。農業や農産物の「よろず相談所」を自認する小松さんは、新規就農希望者の相談にも乗ります。
「僕たちの世代が、きちんと引き継がなければいけない」。柔和な語り口に、その危機感は返って重みがあります。同時に、野菜のおいしさもまた、違った深みを感じました。

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