暑さとの闘い ガラス工芸
梅雨から夏に向けて目にする機会が増えるガラス工芸。5月30日付朝刊「ソノ仕事×コノ絶景」は、磐田市新造形創造館の作家さんを訪ねてきました。(宮)
風呂のような形の溶解炉には、ドロドロに溶けたガラスが常時用意されています。金属パイプの先に巻き付け、隣に設置された加熱炉の中で水差しやコップの形に整えます。炉の中は1220度の灼熱。内壁の耐火れんがは燃える太陽のようです。部屋の隅に掛かる温度計は45度近くを指していました。
パイプを吹いて膨らませ、平らな台の上を転がして角を滑らかに。口は箸で少しずつ広げます。形が仕上がったら、除冷炉でゆっくりと冷まします。冷ますといっても、300~500度。
紙面に登場した高野仰さんが作る新シリーズは、器にリングをはめ込むスタイル。水差しやコップ、花瓶に色が付いたリングを通し、接地面を暖め直して固着させます。リングが指に引っ掛かり、持ちやすいのも特徴です。
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