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「そう来たか!」のデザイン

 静岡市美術館と静岡市立芹沢銈介美術館で開催されている「しあわせの色 たのしい模様」展の開幕に合わせ、記念講演会が開かれました。講師は日本を代表するプロダクトデザイナー、日本民芸館館長の深沢直人氏でした。深沢氏と言えば、無印良品の壁掛け式CDプレイヤーがまず頭に浮かびます。会場にはデザインを学ぶ若い学生から、商売をしている人まで、大勢の人が詰め掛け、デザインが生まれる過程に耳を傾けました。(岡)

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 深沢氏は芹沢作品の魅力を「なんでもモチーフにできることが才能である」と紹介されました。「とかく人は良いものを見て、良いものを作ろうとしてしまう。きれいな富士山を見て、絵を描こう、写真に収めようとする。しかし、デザイナーとは、何を見ても創造できる。誰と話をしていてもエッセンスをすくい取ることができる。手品が花びらを出すような感覚」と。その過程は、空想や想像、思い描くといったことではなく、自我を排して、目の前のリアリティーをいかに捉えるか、ということが大切だと説かれました。

 芹沢がデザインしたのれんは、有名な「縄のれん」をはじめ、まきや家具、落ち葉、、、。登り窯、窯だし、織り機までもモチーフになっています。市美術館の展示室には約30点がずらりと並び、圧巻です。切れ目の位置も「なんと、そこですか!」とセンスが光ります。芹沢銈介美術館の白鳥誠一郎学芸員に伺ったら、美術館が所蔵するのれんはその10倍以上、400点もあるそうです。多作と言われる芹沢作品、のれんの数だけでも驚かされます。

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 深沢氏は、芹沢作品の人気の理由を「『そう来たか!』という落胆と感動が一体となっている」と表現されました。皆さんも会場でその感覚を味わってみてください。白鳥学芸員の講演会が19日午後2時から、市美術館で開かれます。長年、芹沢作品の研究を続けていらっしゃる白鳥学芸員の解説もお楽しみに。申し込みは市美術館<電054(273)1515>へ。

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