ブックカバー余話その2
先週掲載したブックカバーについて、続きです。静岡県内の書店の顔としてブックカバーと並び、ダイアリーの存在があります。取材に際して、静岡市の老舗、吉見書店の担当者さんが、7代目社長の奥様が毎年書き記していたダイアリーの写真を送ってくださいました。1968年から86年まで、日々起こった出来事を3~5行で書き留められているそうです。ずらりと並ぶ冊数から、その家の歴史や思い出が詰まっていて、大切にされてきたことが伝わってくる写真です。(岡)
ダイアリーのデザインもブックカバーと同じです。デザインした鈴木惇介さんの経歴等詳しいことは分からなかったのですが、中心商店街、かつての書店と並ぶ、隣の百貨店のデザインも担当されていたかもしれない、とのこと。流れるような線で描かれた英字、どこか西洋風な印象を受けます。と想像するのも、書店で配られるしおりの絵も鈴木さんが描いたものです。
しおりも書店の個性があふれています。全国にはそれぞれ、コレクターがいたり、愛好会があるとか。集めてみたい気持ち分かります。県内の書店文化に触れた思い出深い取材となりました。ご協力いただきました皆様、ありがとうございました。
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