「まんが日本昔ばなし」に出てくるアワ
1月8日夕刊から、連載「味わう文化財 しずおかの在来作物」の新シリーズが始まりました。南伊豆町の、民話「長者のアワ」との関連で語られる「リバイブ100」がテーマです。(橋)
「長者のアワ」は1980年に「まんが日本昔ばなし」で放送され全国的に知られるようになりました。
今も種が受け継がれている「リバイブ100」が、この話に出てくるアワかどうか、科学的な裏付けはありません。確かめようもありません。
ただ、民話と同じ「長者ケ原」近隣の旧家に収められていた種が発芽し、収穫されたというのは間違いない事実。町の関係者はここにファンタジーを感じ、リバイブ100を民話に重ねているのです。
実際のところ、品種については諸説あるようです。1988年に県農業試験場南伊豆分場で発芽させた際は、「サルノテガタ」と断言されました。しかし、2001年に再度同分場で特性検査を行った際には、13年前とは少し異なる評価が下されています。報告は、穂先の形から「猿手」ではなく「猫足」としています。
筆者は現物を見ましたが、2つに割れているものもあれば、4つに割れているものもありました。猫の足か、猿の手か、どちらに見えるか問われると、正直なところ判断が難しいところです。原稿でも、その辺りははっきり書きませんでした。
ご覧になった方は、どんな感想をお持ちでしょうか。
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