生物多様性を知る「田んぼの生きもの調査」初のオンライン親子交流会

パルシステム連合会
ヤゴやアカガエルなど37種の生き物を観察

パルシステム連合会(本部:新宿区大久保、理事長:大信政一)は6月8日(土)、山形県庄内産直ネットワーク生産者の有機栽培米の水田で生きもの調査を実施し、オンラインでは初となる利用者との交流会を開催しました。21アカウントから利用者親子が参加し、画面越しに田んぼで捕まえたトンボのヤゴやアカガエルなどのようすを観察しました。




名前当てクイズで生きものを確認
「田んぼの生きもの調査」は、有機栽培に取り組む産地を中心に、利用者が生産者と一緒に田んぼに入り、あぜや水路、苗の合間にいる生きものを観察します。ふだん食べているお米を作る田んぼで共存する生きものを知ることで、地域環境と調和した米作りの大切さを伝える取り組みです。今回は、自宅にいながら田んぼの生きものを観察できるよう、オンラインで初となる親子交流会を開催しました。

現地にいるパルシステムの職員は、田んぼで捕まえた生きものを中継で写し、画面越しの子どもたちがクイズで名前を当てるなど、楽しみながら観察をしました。ほかにもよく見つけられる生きものの種類などとあわせ、有機栽培の田んぼのようすを生産者と一緒に紹介しました。

生産者の今野さんは、「今回みんなと田んぼの生きものを調査する事で生きものが沢山見つけられ今後も生きものが増えていく事を楽しみにしています。この栽培方法(環境)を守るために少しでもご飯を食べて協力していだたければと思います。これからも有機栽培をがんばって作っていきます。」と参加者に向けてメッセージを伝えてくれました。子どもたちをはじめ参加者は、交流会を通じ、パルシステムのお米を食べると生きものがたくさんいる田んぼの環境が守られることを実感しました。
「田んぼの生きもの」探して20年
パルシステムでは、利用者と生産者の交流を目的とした「田んぼの生きもの調査」を20年以上にわたり継続しています。コロナ禍の期間は、利用者が産地を訪れることが難しくなり、調査データの蓄積が危ぶまれる状況になりました。

そこで2022年からは改めて、職員と生産者による調査を開始しました。同一産地の有機栽培と特別栽培、慣行栽培の3つの区分で調査をしたところ、有機栽培区分では、生きものの種類がほかより多いことを確認しています。今後もデータ蓄積を目的とする調査とあわせ、利用者に田んぼの生きものの大切さを伝える交流も継続していきます。

【関連リンク】パルシステムの「田んぼの生きもの調査」報告