深海研究スーパーキッズ育成プロジェクト
「焼津の深海魚漁師・長谷川久志さんによる深海生物講座と深海漁船の体験乗船」を開催しました!
2023年9月17日・18日【駿河湾焼津沖にて】
一般社団法人シヅクリは、「深海研究スーパーキッズ育成プロジェクト」のフィールドワーク、「焼津の深海魚漁師・長谷川久志さんによる深海生物講座と深海漁船の体験乗船」を9月17日・18日に実施しました。「深海おじさん」として有名な長谷川さんによる深海魚に関する講座に加え、実際に長谷川さんの漁船「長兼丸」に乗せていただき、深海魚漁を体験しました。このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
イベント概要
- 内 容
- 深海研究スーパーキッズ育成プロジェクト深海基礎講座(4)と、焼津の深海魚漁師・長谷川久志さんによる深海生物講座と深海漁船の体験乗船
- 日 時
- 2023年9月17日・18日
- 場 所
- 焼津市田尻北浜北公会堂、駿河湾焼津沖
長兼丸に乗って深海魚漁に出航!!
日本一深い駿河湾で深海魚専門の漁業を営み、全国的に「深海おじさん」として有名な漁師、長谷川久志さん・一孝さん親子の漁船・長兼丸に乗って、焼津沖に向かいました。9月17日・18日と2回に分けて実施した体験乗船では、2回とも、オオグソクムシ、タロウザメ、ヨロイザメ、モミジザメ、トウジン、ヌタウナギなど、たくさんの深海生物たちと出会うことができました。
2009年の東日本大震災以来、サメ漁は不振がつづいているそうですが、この日は子供たちの日頃の行いが良かったおかげか、大漁となりました。
深海ザメの解体ショーに釘付け!
帰港後、長谷川さんがキッズたちの目の前で深海ザメの解体ショーをしてくれました。
今回解体したのは、ユメザメ。ユメザメは「『夢を見るようにまぶたを閉じるから名付けられた』けど、実際は他にもまぶたを閉じるサメはいるんだよね。」と解体しながら説明してくれる長谷川さん。
早い包丁さばきで、あっという間に解体されるサメに子供達もびっくり。深海ザメには浮き袋がないこと、その代わりに肝臓の油分を使って浮力を調整していることなど解説してくれました。1日目には、珍しいメスのサメが卵を持っていました。卵には認知症に効果がある成分が含まれていることや、肝油などサメは栄養価が高いそうです。
解体されたサメや、他にも獲れた魚・オオグソクムシはキッズたちがクーラーボックスに入れて持ち帰りました。
沼津工業高等専門学校「知財のTKY」メンバーと深海おじさんの深海生物講座
長兼丸にも一緒に乗船し、深海にカメラを設置した「知財のTKY」メンバーが、カメラで撮影した深海の様子を紹介、また、過去の研究成果を発表しました。
その後、長谷川久志さんがこれまで出会った数々の深海生物や午前中の漁で獲れたサメについて、お話をしてくれました。「焼津おさかな大使」や横浜中華街にある「ヨコハマおもしろ水族館」の名誉館長を務め、深海魚の魅力を伝え続ける長谷川さんのこれまでの活動をユーモアたっぷり話してくれました。
キッズは勿論、保護者の皆様も興味津々で、質問コーナーでは聞きたいことが絶えませんでした。
念願の深海生物たちを間近で見て、触れて、感動と驚きと新たな発見がたくさんありました!
こちらから、イベントレポート動画もご覧ください♪
これからの活動もお楽しみに♪
[団体概要]
- 団体名称
- 一般社団法人シヅクリ
- URL
- https://sdkr.jp/
- 活動内容
- 正解のない問いに対して仲間と⼒を合わせて「問い」「 考え 」「 ⾏動する」ことで⾃らのコア(内なる自分、自身の真ん中にある本質)を発⾒します。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/

