取水口の障害物撤去完了 本格送水へ点検 断水原因の清水区・興津川

 台風15号に伴う記録的豪雨で、静岡市清水区の大規模断水の原因となった興津川取水口施設の障害物の撤去作業が28日未明、完了した。陸上自衛隊が27日夜から人力で作業を進め、取水口をふさいでいた土砂や流木を取り除いた。市は設備の点検や改修などを経て、問題がなければ谷津浄水場への本格的な送水作業に取りかかる。

土砂などの撤去作業が完了した興津川承元寺取水口=28日午前10時半ごろ、静岡市清水区
土砂などの撤去作業が完了した興津川承元寺取水口=28日午前10時半ごろ、静岡市清水区
土砂などの撤去作業が完了した興津川承元寺取水口=28日午前10時半ごろ、静岡市清水区
土砂などの撤去作業が完了した興津川承元寺取水口=28日午前10時半ごろ、静岡市清水区
土砂などの撤去作業が完了した興津川承元寺取水口=28日午前10時半ごろ、静岡市清水区
土砂などの撤去作業が完了した興津川承元寺取水口=28日午前10時半ごろ、静岡市清水区

 市水道総務課によると、陸自の撤去作業は27日午後6時半ごろ始まり、28日午前0時半ごろ完了した。取水口の障害物はなくなったが、一部損傷した設備も確認され、取水量(1日7万トン)の全量回復には至っていない。
 市は27日、県工業用水と井戸水を谷津浄水場から水道管に流す充水作業に着手し、断水世帯の約半数に当たる興津、巴川の各ブロック(約3万1千戸)に生活用水の供給が始まった。28日は庵原北部ブロック(約3600戸)に送水している。
 市は30日までに計6ブロックで充水作業を開始し、10月2日の断水解消を目指す。興津川取水口施設からの取水量が回復した場合、充水作業や断水解消が早まる可能性がある。

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