大相撲の記事一覧
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幕内翔猿、10日目休場 豪ノ山は不戦勝
大相撲の東前頭4枚目、翔猿(31)=本名岩崎正也、東京都出身、追手風部屋=が春場所10日目の19日、休場した。9日目を終えて2大関を破り、5勝4敗だった。 翔猿の休場は新型コロナウイルス関連の2022年名古屋場所を除けば初めて。10日目の対戦相手、豪ノ山は不戦勝。
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幕内玉鷲が日本国籍取得 モンゴル出身、角界の鉄人
大相撲で幕内優勝2度の実績がある西前頭7枚目の玉鷲(39)=本名バトジャルガル・ムンフオリギル、モンゴル出身、片男波部屋=が日本国籍を取得したことが19日付の官報で告示された。年寄名跡の襲名には日本国籍が必要で、現役引退後に親方として日本相撲協会に残る資格を得た。 玉鷲は2004年初場所初土俵。強烈な突き、押しを武器に17年初場所で新関脇に昇進した。19年初場所で初優勝を果たし、22年秋場所では年6場所制となった1958年以降最年長の37歳10カ月での制覇を成し遂げた。継続中の通算連続出場は史上2位の1592回(春場所9日目現在)で「角界の鉄人」と称される。春
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翠富士、大関・豊昇龍破る 熱海富士は黒星 大相撲春場所9日目
大相撲春場所9日目(18日・エディオンアリーナ大阪)は新入幕の尊富士が小結阿炎を押し出し、初日から9連勝で単独首位を守った。平幕大の里は関脇若元春を寄り切って勝ち越しを決め、1敗を維持。 新大関琴ノ若は関脇大栄翔を押し出して7勝目を挙げた。他の3大関はかど番の貴景勝が翔猿を押し出して7勝目、霧島は小結錦木を寄り切って3勝目。豊昇龍は翠富士(焼津市出身)の肩透かしに屈し、3敗目を喫した。翠富士は4勝目。錦木は負け越した。 熱海富士(熱海市出身)は明生に寄り切りで敗れ、4勝5敗となった。 尊富士を1差で大の里が追い、2敗で貴景勝と琴ノ若、平幕の湘南乃海が続く。十両は朝紅龍と若隆景が1敗でト
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元幕内・照強が現役引退 阪神大震災の日生まれ
日本相撲協会は大相撲春場所9日目の18日、元幕内で西幕下36枚目の照強(29)=本名福岡翔輝、兵庫県出身、伊勢ケ浜部屋=の引退を発表した。相撲協会には残らない。19日に師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)同席で記者会見を開く。 阪神大震災が発生した1995年1月17日に、震源地近くの兵庫県洲本市で生まれた。師匠から「周りを照らすように強くなれ」との思いが入ったしこ名をもらい、2010年春場所初土俵。17年初場所で新十両、19年春場所で新入幕を果たした。169センチと小兵ながら、懐に入ってのしぶとい攻めを得意とし、19年名古屋場所では12勝を挙げて敢闘賞を受賞した
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琴ノ若ら3大関が2敗堅持 熱海富士、翠富士ともに黒星 大相撲春場所8日目
大相撲春場所8日目(17日・エディオンアリーナ大阪)は、新大関琴ノ若は関脇若元春を押し出し、6勝目を挙げた。他の3大関は豊昇龍が隆の勝を押し出し、かど番の貴景勝も王鵬を押し出して同じく2敗を守った。霧島は翔猿に寄り切られ、6敗目を喫した。 熱海富士(熱海市出身)は大栄翔に引き落としで敗れ4勝4敗、翠富士(焼津市出身)は金峰山に押し出され、3勝5敗となった。 両関脇は大栄翔が星を五分に戻し、若元春は3敗目。小結阿炎は6勝目をマークした。 新入幕尊富士が8戦全勝で勝ち越しを決め、単独トップ。1敗に大の里、2敗で豊昇龍、琴ノ若ら7人が続く混戦となった。十両は朝紅龍が8連勝で単独首位。
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十両白熊が休場、春場所8日目 腰痛か、初土俵以来初めて
大相撲の西十両5枚目、白熊(24)=本名高橋優太、福島県出身、二所ノ関部屋=が春場所8日目の17日、休場した。7日目に輝を押し出して5勝目を挙げた後、腰を痛めていた。 白熊の休場は2022年夏場所の初土俵以来初めて。8日目の対戦相手、朝紅龍は不戦勝。
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翠富士白星、熱海富士は敗れる 大相撲春場所7日目
大相撲春場所7日目(16日・エディオンアリーナ大阪)は新大関琴ノ若は明生を小手投げで退け、5勝目を挙げた。 他の3大関は豊昇龍が小結阿炎を押し倒し、かど番の貴景勝は小結錦木を突き落とし、ともに2敗を堅持。霧島は隆の勝に押し出され、元気なく5敗目。横綱照ノ富士が腰痛で休場した。 両関脇は若元春が5勝目を挙げたが、大栄翔は4敗目を喫した。熱海富士(熱海市出身)は王鵬にはたき込みで敗れ4勝3敗、翠富士(焼津市出身)は玉鷲を引き落としで下し3勝4敗となった。 新入幕の尊富士が7戦全勝で単独首位に立った。初黒星の大の里がただ一人1敗で続く展開。
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琴ノ若ら3大関が2敗を堅持 新入幕尊富士、全勝で単独首位
大相撲春場所7日目(16日・エディオンアリーナ大阪)新大関琴ノ若は明生を小手投げで退け、5勝目を挙げた。 他の3大関は豊昇龍が小結阿炎を押し倒し、かど番の貴景勝は小結錦木を突き落とし、ともに2敗を堅持。霧島は隆の勝に押し出され、元気なく5敗目。横綱照ノ富士が腰痛で休場した。 両関脇は若元春が5勝目を挙げたが、大栄翔は4敗目を喫した。 新入幕の尊富士が7戦全勝で単独首位に立った。初黒星の大の里がただ一人1敗で続く展開。
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不振の照ノ富士、腰痛で休場 先場所V、6日目まで4敗
大相撲の東横綱照ノ富士(32)=本名杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=が春場所7日目の16日、休場した。4日目から3日連続で金星を与え、6日目まで2勝4敗と不振。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は腰痛を主な理由とし「できることは精いっぱいやってきたが、疲れなどいろいろなものもあるだろう」と述べた。今場所は横綱不在となった。 3場所連続休場明けの先場所は復活優勝を遂げ、2場所連続10度目の制覇を狙っていた。ただ腰や膝に不安を抱え、場所前の調整は不十分。手術はせずに、夏場所(5月12日初日・両国国技館)の復帰に向け、春巡業の参加を検討するという。
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大相撲春場所(6日目) 照ノ富士4敗目大の里ら全勝 豊昇龍2敗に
大相撲春場所6日目(15日・エディオンアリーナ大阪)は、横綱照ノ富士が平幕隆の勝に寄り切られ、3連敗で4敗目と苦しくなった。3日続けて金星を与えるのは2019年秋場所の鶴竜以来。隆の勝は2個目の金星。 新大関琴ノ若は小結阿炎を突き落として4勝目。阿炎は初黒星。豊昇龍は翔猿の寄りに屈して2敗に後退した。かど番の貴景勝は平戸海を押し出して4勝目を挙げ、霧島は王鵬を引き落として2勝4敗とした。 両関脇は大栄翔が3勝目、若元春が4勝目。全勝で大の里と新入幕尊富士が並び、1敗は阿炎と湘南乃海となった。 熱海富士(熱海市出身)は朝乃山に勝ち4勝目。翠富士(焼津市出身)は豪ノ山に敗れ4敗目を喫した。
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暴力問題戸惑い、引退決意の力士も 揺れる宮城野部屋
大相撲の元幕内北青鵬の暴力問題に揺れる宮城野部屋の力士たちは、10日初日の春場所(エディオンアリーナ大阪)で戸惑いを抱えながら闘っている。宮城野親方(元横綱白鵬)は師匠を外れ、部屋は4月以降に当面閉鎖される方向。騒動の余波は収まらず、所属力士たちは胸中を吐露した。 一連の影響を受け、場所後の引退を決意した力士もいる。「部屋は暗い状態」「平常心を保つのに苦労」といった声が漏れてくる。場所前から体の治療などを除く不必要な外出は禁止。重苦しい雰囲気が漂った。 力士は気持ちを奮い立たせ、土俵に上がった。2場所ぶりに関取復帰の十両伯桜鵬は
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照ノ富士3連敗、苦しい4敗目 豊昇龍2敗、全勝で大の里ら
大相撲春場所6日目(15日・エディオンアリーナ大阪)横綱照ノ富士は平幕隆の勝に寄り切られ、3連敗で4敗目と苦しくなった。3日続けて金星を与えるのは2019年秋場所の鶴竜以来。隆の勝は2個目の金星。 新大関琴ノ若は小結阿炎を突き落として4勝目。阿炎は初黒星。豊昇龍は翔猿の寄りに屈して2敗に後退した。かど番の貴景勝は平戸海を押し出して4勝目を挙げ、霧島は王鵬を引き落として2勝4敗とした。 両関脇は大栄翔が3勝目、若元春が4勝目。全勝で大の里と新入幕尊富士が並び、1敗は阿炎と湘南乃海となった。
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熱海富士、貴景勝押し出し白星 照ノ富士は2日連続の金星配給 大相撲春場所5日目
大相撲春場所5日目(14日・エディオンアリーナ大阪)横綱照ノ富士は横綱初挑戦の平幕王鵬に寄り切られ、2日連続で金星を許して3敗目を喫した。 4大関は豊昇龍が朝乃山を下手投げで下して4勝目を挙げ、霧島は明生をはたき込んで初白星。新大関琴ノ若は宇良の肩透かしに屈し、熱海富士に押し出された貴景勝とともに2敗目。 関脇同士の一番は大栄翔が若元春を引き落として2勝目、若元春は2敗目。小結対決は阿炎が錦木を突き落として5連勝とした。錦木は4敗目。 阿炎と大の里、新入幕の尊富士が勝ちっ放しで、1敗は豊昇龍ら4人。 熱海 貴景に雪辱 熱海富士は初めて貴景勝から白星を挙げ、大関の変化で敗れた昨年秋場所
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剣翔、金峰山が休場 大相撲春場所5日目
大相撲の東前頭6枚目、剣翔(32)=本名安彦剣太郎、東京都出身、追手風部屋=と、東前頭7枚目の金峰山(26)=本名バルタグル・イェルシン、カザフスタン出身、木瀬部屋=が春場所5日目の14日、休場した。 剣翔は4日目の平戸海戦で敗れた際に左膝を痛めていた。自己最高位の今場所は4日目まで2勝2敗。休場は新型コロナウイルス関連で途中休場した2022年名古屋場所以来で4度目。5日目の対戦相手、豪ノ山は不戦勝。 金峰山は日本相撲協会に「頸椎捻挫で7日間の休場の上、安静と外来通院治療を要する」との診断書を提出した。1勝3敗となった4日目の玉
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宮城野部屋処遇 相撲協会が一門案差し戻し
大相撲の元幕内北青鵬の暴力問題で4月以降は当面閉鎖が検討されている宮城野部屋の処遇について、所属する伊勢ケ浜一門が日本相撲協会に提出した案は差し戻されたことが13日、関係者の話で分かった。一門は同部屋の力士、師匠を外れた宮城野親方(元横綱白鵬)らとは一門内の別々の部屋に転籍させる案をまとめていたが、全員同じ部屋へ移ることを求められたとみられる。受け入れ先は大島部屋や浅香山部屋などが候補と思われる。
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翠富士、大の里に敗れる 熱海富士は白星 照ノ富士2敗目 大相撲春場所4日目
大相撲春場所4日目(13日・エディオンアリーナ大阪)横綱照ノ富士は平幕明生に寄り切られ、2敗目を喫した。明生は2個目の金星獲得。新大関琴ノ若は隆の勝を小手投げで退けて3勝目。 他の3大関は豊昇龍が王鵬を引き落とし、かど番の貴景勝は宇良を寄り切り、ともに3勝1敗。霧島は朝乃山に寄り切られ、元気なく4連敗。 両関脇は若元春が小結阿炎に突き出されて初黒星。大栄翔は初白星を挙げた。 熱海富士(熱海市出身)は翔猿を極め出しで退けて2勝2敗、翠富士(焼津市出身)は大の里に押し出しで敗れ1勝3敗。全勝は阿炎、大の里、新入幕尊富士と早くも3人になった。
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西前頭12枚目、島津海が休場 大相撲春場所、左脚を負傷か
大相撲の西前頭12枚目、島津海(27)=本名中園空、鹿児島県出身、放駒部屋=が春場所4日目の13日、休場した。3連敗を喫した3日目の美ノ海戦後に左脚を引きずるしぐさを見せていた。 島津海の休場は新型コロナウイルス関連による2022年名古屋場所以来6度目。4日目の対戦相手、錦富士は不戦勝。今場所の十両以上の休場は2人目(4日目から再出場の英乃海を含む)。
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熱海富士と翠富士 ともに敗れ1勝2敗 大相撲春場所3日目
大相撲春場所3日目(12日・エディオンアリーナ大阪)は先場所覇者の横綱照ノ富士が朝乃山を寄り切り、2勝目を挙げた。新大関琴ノ若は小結錦木を突き出して2勝1敗とした。 他の3大関は、かど番の貴景勝が明生をすくい投げ、豊昇龍は熱海富士(熱海市出身)を寄り切りで退け2勝目。霧島は宇良に突き落とされて3連敗を喫した。 両関脇は、若元春が隆の勝を押し出して3連勝としたが、大栄翔は小結阿炎に押し出されて3連敗となった。阿炎は3連勝。 翠富士(焼津市出身)は剣翔にはたき込みで敗れた。熱海富士と翠富士はともに1勝2敗。
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宇良、ご当所場所で2大関撃破 業師の真骨頂に大歓声
熱戦を物語る崩れた大銀杏のまま、誇らしげに花道を下がった宇良。その背中にこの日一番の大歓声が降り注いだ。12日の大相撲春場所。真骨頂の曲芸のような動きで今場所2人目の大関を撃破し「無我夢中でした」と息を弾ませる。大阪府寝屋川市出身の業師が、ご当所場所で輝いた。 低い姿勢で出たが、懐に入れさせたくない霧島にさばかれて俵に詰まる。再び低く当たろうと体を沈めると、この動きで大関の左の突きが空転。相手のバランスの乱れに鋭く反応し、左から突き落として地をはわせた。まるでボクシングのような鮮やかな攻防だった。 場所前の2月。母校の鳥羽高があ
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新大関琴ノ若は連敗せず 「落ち着いて取れた」
大相撲春場所3日目の12日、前日に黒星を喫した新大関琴ノ若は連敗せず、白星を先行させた。巻き替えの応酬からもろ差しになり、振りほどいた錦木を力強く突き出し。「落ち着いて取れた。何かを変えても仕方がない。自分のやれることを考えてやった」と悪い流れを引きずらなかった。 錦木とは場所前も佐渡ケ嶽部屋で手合わせを重ねていた。土俵下の粂川審判長(元小結琴稲妻)は同部屋付きで琴ノ若を指導する。「錦木の小手投げも頭に入っていただろう。常に圧力をかけていた」と冷静な取り口を評した。
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照ノ富士、琴ノ若は2勝目 霧島は3連敗
大相撲春場所3日目(12日・エディオンアリーナ大阪)先場所覇者の横綱照ノ富士が朝乃山を寄り切り、2勝目を挙げた。新大関琴ノ若は小結錦木を突き出して2勝1敗とした。 他の3大関は、かど番の貴景勝が明生をすくい投げ、豊昇龍は熱海富士を寄り切りで退け2勝目。霧島は宇良に突き落とされて3連敗を喫した。 両関脇は、若元春が隆の勝を押し出して3連勝としたが、大栄翔は小結阿炎に押し出されて3連敗となった。阿炎は3連勝。
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熱海富士、大関霧島下し初白星 翠富士も翔猿に勝ち1勝1敗 大相撲春場所2日目
大相撲春場所2日目(11日・エディオンアリーナ大阪)は新大関琴ノ若を含む3大関が敗れる波乱。先場所覇者の横綱照ノ富士は宇良を押し倒して連敗を免れ、初白星を挙げた。 琴ノ若は朝乃山に押し出され、小結阿炎の上手投げに屈したかど番の貴景勝とともに初黒星。 霧島は熱海富士(熱海市出身)に寄り切られ、元気なく2連敗となった。豊昇龍は小結錦木を寄り切って初勝利。 両関脇は若元春が明生を寄り倒して2連勝。大栄翔は王鵬の突き出しに敗れて2連敗となった。 翠富士(焼津市)は翔猿を押し出しで破った。
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琴ノ若初黒星、3大関敗れる 春場所、照ノ富士は連敗回避
大相撲春場所2日目(11日・エディオンアリーナ大阪)新大関琴ノ若を含む3大関が敗れる波乱。先場所覇者の横綱照ノ富士は宇良を押し倒して連敗を免れ、初白星を挙げた。 琴ノ若は朝乃山に押し出され、小結阿炎の上手投げに屈したかど番の貴景勝とともに初黒星。霧島は熱海富士に寄り切られ、元気なく2連敗となった。豊昇龍は小結錦木を寄り切って初勝利。 両関脇は若元春が明生を寄り倒して2連勝。大栄翔は王鵬の突き出しに敗れて2連敗となった。
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若隆景、「一生懸命な姿を」 東北出身力士、故郷思う
東日本大震災から13年となった11日、大相撲春場所では東北出身力士が故郷への思いを胸に土俵に上がった。元関脇で福島市出身の十両若隆景は「土俵の上で活躍することが一番。毎年そう思ってやっている」と言葉に力を込めた。 3場所ぶりの関取復帰で2連勝。「一生懸命に相撲を取る姿を届けたい」と表情を引き締めた。長兄の幕下若隆元(荒汐部屋)も白星で「この日になると当時を思い出す」と意気込んだ。 宮城県栗原市出身の十両時疾風は中学2年の時に被災。ライフラインが止まり、約1カ月間は井戸水やろうそくを使った生活を余儀なくされた。2日目は敗れたが「あ
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震災経験、3月11日に白星 初土俵10年、三段目の石東
大相撲の三段目力士で、東日本大震災を経験した宮城県石巻市出身の石東(25)=本名鈴木章史、玉ノ井部屋=がエディオンアリーナ大阪での春場所2日目の11日、今場所最初の相撲で白星を挙げた。初土俵の2014年3月11日からちょうど10年。「今日は勝ちたかった。石巻のお相撲さんが頑張っていると伝えられれば」と思いを込めた。 小学6年の時に石巻市で被災。両親や5人のきょうだいは無事だったが、津波で同級生が亡くなった。仮設住宅で生活していた中学1年の夏、炊き出しで訪れた玉ノ井部屋関係者から勧誘され、力士を志した。 関取になる目標は果たせてい
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熱海富士、翠富士ともに黒星 1横綱2大関敗れる波乱 大相撲春場所初日
大相撲春場所初日(10日・エディオンアリーナ大阪)は1横綱2大関が敗れる波乱。2場所連続10度目の優勝を狙う横綱照ノ富士は小結錦木に寄り切られた。新大関琴ノ若は熱海富士(熱海市出身)をはたき込み、白星発進した。 他の大関陣は霧島が小結阿炎に引き落とされ、豊昇龍は宇良の肩透かしに屈した。途中休場明けでかど番の貴景勝は朝乃山をはたき込んだ。 両関脇は明暗。若元春は王鵬を押し出したが、大栄翔は明生に突き落とされた。新入幕の尊富士は白星スタート。 翠富士(焼津市出身)は平戸海に突き出しで敗れた。
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飛龍高・白坂ら 27人全員合格 大相撲・春場所新弟子検査
日本相撲協会は大相撲春場所初日の10日、新弟子検査合格者を発表し、飛龍高の白坂湧人(音羽山部屋、182センチ、141キロ)、昨年10月の国体成年個人8強で幕下最下位格付け出しの松井奏凪人(宮城野部屋)ら受検した27人全員が合格した。年6場所で最も志願者が多い春場所では昨年の33人を下回り、義務教育修了が受検資格に定着した1973年以降で最少。 松井と三段目最下位格付け出しの時天嵐(ときてんらん)(時津風部屋)は2日目の11日に取組があり、他の25人は2日目から前相撲を取る。
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宮城野部屋は当面閉鎖へ 力士転籍先に大島部屋浮上
大相撲の元幕内北青鵬による暴力問題で、宮城野親方(元横綱白鵬)が師匠の立場を外れた宮城野部屋が春場所後に当面閉鎖される方向であることが10日、日本相撲協会関係者の話で分かった。所属する伊勢ケ浜一門が一門内の別の部屋に力士全員を移す方針を固め、協会に案を提出。今後は八角理事長(元横綱北勝海)ら協会幹部が協議する。 関係者によると、力士の転籍先は元関脇旭天鵬が師匠の大島部屋などが候補に浮上。宮城野親方は伊勢ケ浜部屋付きなどが検討され、宮城野部屋付きの間垣親方(元幕内石浦)は力士、宮城野親方とは別の部屋への転籍が調整されている。 春場
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1横綱2大関が敗れる波乱 春場所初日、琴ノ若は白星
大相撲春場所初日(10日・エディオンアリーナ大阪)1横綱2大関が敗れる波乱。2場所連続10度目の優勝を狙う横綱照ノ富士は小結錦木に寄り切られた。新大関琴ノ若は熱海富士をはたき込み、白星発進した。 他の大関陣は霧島が小結阿炎に引き落とされ、豊昇龍は宇良の肩透かしに屈した。途中休場明けでかど番の貴景勝は朝乃山をはたき込んだ。 両関脇は明暗。若元春は王鵬を押し出したが、大栄翔は明生に突き落とされた。新入幕の尊富士は白星スタート。
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元関脇・明武谷が死去 つりが得意の「起重機」
大相撲の「柏鵬時代」に活躍した元関脇明武谷の明歩谷清(みょうぶだに・きよし)さんが10日午前2時、老衰のため死去した。86歳だった。北海道釧路市出身。葬儀・告別式は近親者のみで執り行う。 1954年春場所初土俵で高島部屋や宮城野部屋に所属。190センチ近い長身を生かしたつりを得意とし、「起重機」の異名を取った。筋骨隆々の体、彫りの深い顔立ちで人気を誇り、61年秋場所では敗れながらも大関時代の大鵬、柏戸と三つどもえの優勝決定戦を闘った。 幕内に58場所在位し、三賞は殊勲賞、敢闘賞を4度ずつ受賞。69年九州場所限りで現役引退し、年寄
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新大関琴ノ若の活躍に注目 大相撲春場所、10日に開幕
大相撲春場所は10日にエディオンアリーナ大阪で始まる。26歳の新大関琴ノ若の活躍ぶりに注目が集まり、横綱照ノ富士は2場所連続10度目の優勝を目指す。場所前の調整が順調だった大関霧島を含め、優勝争いは混戦が予想される。 9日は会場で土俵祭りが営まれ、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)や審判部の親方らが出席。15日間の安全を祈願した。力士は参加せず、約350人の一般客が見守った。 琴ノ若は大阪府松原市の佐渡ケ嶽部屋で稽古を行い「どの地位にいても変わらない。自分のやるべきことをやっていくだけ」と自然体。新大関の優勝は2006年夏
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新大関琴ノ若「今まで通りやる」 母校からの化粧まわしに笑顔も
大相撲の新大関琴ノ若は春場所(エディオンアリーナ大阪)初日を控えた9日、大阪府松原市の佐渡ケ嶽部屋で最終調整し「何も変わらず、今まで通りやるだけ」と平常心を強調した。新たな看板力士へ高まる期待をよそに、表情は落ち着き払っていた。 本場所用の締め込み姿で四股やすり足などの基礎運動で汗を流し、仕切りの所作などを確認。初日前日の流れをこなし「あとは自分の相撲を取るだけ」と冷静に語った。 母校の埼玉栄高から大関昇進記念で贈られた2本目の化粧まわしを稽古後に試着。先輩で憧れの元大関豪栄道(現武隈親方)と同じ黒基調で、自ら希望したデザインに
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閉鎖案「固まっていない」 宮城野部屋、代行が説明
大相撲の元幕内北青鵬の暴力問題で宮城野親方(元横綱白鵬)が師匠を外れ、春場所(10日初日・エディオンアリーナ大阪)限りでの閉鎖案が浮上した宮城野部屋について、師匠代行の玉垣親方(元小結智乃花)は9日、大阪市内で「まだ固まったわけではない。いいケースから悪いケースまである」と説明した。 宮城野部屋の処遇を巡り、8日の伊勢ケ浜一門の会合では閉鎖する意見が一部で上がっていた。 閉鎖となれば、所属力士ら全員は4月以降に一門内の別の部屋へ移籍。玉垣親方は「他の部屋で受け入れられる人数にも限りがある」とした上で「分散する形になるかもしれない
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初土俵10年、重なる思いの石東 「3・11」忘れない
大相撲の三段目力士で宮城県石巻市出身の石東(25)=本名鈴木章史、玉ノ井部屋=は、春場所(10日初日・エディオンアリーナ大阪)で初土俵から10年を迎える。「みんなを元気づけられる力士になりたい。僕はお相撲さんに感動して震えた。自分もそうなれたら」。今場所最初の一番は2日目に組まれ、くしくも初土俵と同じ3月11日。思いが重なった。 東日本大震災は石巻市立釜小6年の時に経験。卒業式を翌日に控え「思い出をつくろう」という先生の案により教室で椅子取りゲームに興じていた。激震におののき、椅子で頭だけを隠し、その場に伏せた。窓ガラスは割れ、室内に響く悲鳴。今も忘れられない
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熱海富士、琴ノ若と初日 大相撲春場所 照ノ富士は錦木と
日本相撲協会は8日、大相撲春場所(10日初日・エディオンアリーナ大阪)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。新大関琴ノ若は初日に熱海富士(熱海市出身)、2日目に元大関の朝乃山と顔を合わせる。2場所連続10度目の優勝を狙う横綱照ノ富士は初日に小結錦木、2日目に宇良の挑戦を受ける。 他の3大関は初日に霧島が小結阿炎、豊昇龍が宇良、途中休場明けでかど番の貴景勝は朝乃山と対戦。両関脇は大栄翔が明生、若元春は王鵬と初日に闘う。十両以上で初日からの休場者は2場所続けていなかった。 4大関は2021年名古屋場所以来。琴ノ若の父で師匠の佐渡ケ嶽審判部長(元関脇琴ノ若)は「稽古はできている。重
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宮城野部屋、閉鎖案も浮上 暴力問題、伊勢ケ浜一門が協議
大相撲の伊勢ケ浜一門は8日、大阪市内で会合を開き、元幕内北青鵬の暴力問題で宮城野親方(元横綱白鵬)が師匠の立場を外れた宮城野部屋に対し、春場所(10日初日・エディオンアリーナ大阪)限りで閉鎖する意見が一部で浮上した。閉鎖の場合、4月以降は一門内の別の部屋に所属力士ら全員が移籍となる。 大島部屋付きで師匠代行を務める玉垣親方(元小結智乃花)は春場所限りでの代行退任を明言。関係者によると、会合では他の部屋付き親方が師匠になって部屋を存続させる案も出たが見送られ、移籍を受け入れる部屋も現時点で不透明だという。玉垣親方は「一門として、いい案をもっていければ」と述べた。
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新大関琴ノ若は熱海富士戦 春場所、照ノ富士は錦木と
日本相撲協会は8日、大相撲春場所(10日初日・エディオンアリーナ大阪)の取組編成会議を開き、初日の取組を決めた。新大関琴ノ若は熱海富士と対戦。2場所連続10度目の優勝を狙う横綱照ノ富士は小結錦木と当たった。 他の3大関は霧島が小結阿炎、豊昇龍が宇良、途中休場明けでかど番の貴景勝は元大関の朝乃山とぶつかる。 十両以上で初日からの休場者はいなかった(引退の十両北青鵬を除く)。
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「稽古で番付上げる」 朝乃山 三役復帰目指す【大相撲 活気づく春㊦】
元大関の朝乃山は1日に30歳になった。ベテランの域にさしかかっても、気持ちは新芽のように若々しい。20代後半は新型コロナウイルス対策のガイドライン違反による6場所出場停止で、大関から三段目に転落。30代は「稽古、稽古で番付を上げるだけ」と心に決めている。 春場所は初土俵や新十両、大関昇進を決めるなど思い出が多い。母校の近大がある大阪はなじみ深く「新たな歴史の一ページをつくりたい」と三役復帰を目指している。 上位陣との対戦を見据え「いかに自分の型になって攻めるか」をテーマに掲げる。今も悔いが残るのは先場所千秋楽の関脇大栄翔戦。得意の右四つ狙いが読まれていると考え、左差しを試みたが完敗した。
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貴景勝は春場所出場へ 休場明けで8度目のかど番
大相撲の大関貴景勝が8度目のかど番で臨む春場所(10日初日・エディオンアリーナ大阪)に出場することが決まった。師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)が7日、明言した。古傷の首の故障が懸念されるが「もちろん出る。一日一番で自分の相撲を取り切ってくれれば、いい結果になると思う」と話した。 貴景勝は首を痛めて先場所を途中休場した。常盤山部屋は大阪入り後、2月29日から報道陣非公開で稽古を実施。大関は今月4、5日の二所ノ関一門による連合稽古を欠席した。だが師匠は6日に幕内隆の勝と相撲を取る稽古を行ったと明かし「先場所よりは首の状態もいい」と説明した。
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琴ノ若に手応え、本格稽古終了 大栄翔らと、3日連続20番超
大相撲の新大関琴ノ若は7日、大阪府松原市の佐渡ケ嶽部屋で出稽古に来た関脇大栄翔や小結錦木らと20番取り、春場所(10日初日・エディオンアリーナ大阪)前の本格的な稽古を終了した。他の部屋から訪れた力士たちで稽古場は連日にぎわい「ありがたい。自分の体力も測れた」と手応えを口にした。 最後は3日連続で20番以上と追い込み「疲れなのか、筋肉痛なのか分からないくらい。ようやくここまで来た」と冗談めかす。初日に向け「8、9日で悪い部分を修正する。やれることはやってきた。いつも通りで臨む」と平常心を強調した。 申し合いの最中には、父で師匠の佐
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翠富士(焼津市出身) 昨年の10連勝、再現へ 大相撲春場所
東前頭5枚目の翠富士(焼津市出身)は6日、大阪市東成区の時津風部屋に出稽古し、幕内正代らと7番取った。昨年の春場所は初日から10連勝の快進撃で賜杯レースを盛り上げた。「昨年と同じ5枚目だし、今年も」と再現を誓った。 昨年10月4日に第1子となる長女が誕生し、今年の2月14日には晴れて結婚式も行った。27歳の小兵は、今年中の新三役を狙っており「大阪は験がいい」と笑顔で話した。
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23歳大器 初心忘れず 大の里 続くか快進撃【大相撲 活気づく春㊥】
23歳の大器の快進撃は続くか。初土俵から6場所目、幕内2場所目の大の里が春場所(10日初日・エディオンアリーナ大阪)で西前頭5枚目まで番付を上げた。上位とぶつかる地位で真価を問われる。「自分はまだ新弟子。初心を忘れずに一番、一番取っていくだけ」と謙虚な姿勢で挑む。 新入幕で西前頭15枚目だった先場所は11勝4敗と躍進。9日目まで8勝1敗とし、10日目から当時関脇の琴ノ若、大関豊昇龍、横綱照ノ富士戦に抜てきされたが、3連敗を喫した。師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は「上とやるには馬力、当たりの強さなど全部が足りない」と評した。 貴重な経験を糧に、馬力の源となる下半身を四股やすり足で徹底
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横綱照ノ富士、春場所出場の意向 腰や膝に不安も10度目Vへ
腰や膝に不安を抱える大相撲の横綱照ノ富士が6日、2場所連続10度目の優勝が懸かる春場所(10日初日・エディオンアリーナ大阪)に出場する意向を示した。大阪市東成区の時津風部屋への出稽古後に「出るに決まっている」と語った。ここまで態度を明らかにしていなかった。 6日は元大関の幕内正代と11番連続で取って全勝。素早く左上手を引いたり、腰を振ってまわしを切ったりする動きも見せ「少し力を出すとか、調整してという感じ。先場所前と比べても、調子は変わらない」と話す。4日は荒汐部屋に出向いて関脇若元春と10番取った。先場所で敗れた2人と胸を合わせ、一定の手応えを得たようだ。
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新大関 慢心なく鍛錬 琴ノ若 父の名で優勝を【大相撲 活気づく春㊤】
大相撲春場所は10日にエディオンアリーナ大阪で初日を迎える。注目の3力士に焦点を当てた。 新大関に昇進しても、琴ノ若に慢心は一切感じられない。「上がったから終わりではない。結果を出さないといけない地位。強い気持ちと自覚をもってやっていく」と言い切る。26歳の看板力士は悲願の初優勝、そして最高位を目指し、日々の鍛錬を続けている。 先場所千秋楽の優勝決定戦で横綱照ノ富士に完敗し、支度部屋では悔し涙を流した。2月の祝賀行事やイベントでは、自身が敗れた場面の映像がたびたび流されたという。「多くの人に昇進を祝ってもらったが、あの決定戦だけは全くおめでたくない。嫌でしょうがなかった」と苦笑いする。生
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近大の三田が二子山、山崎は立浪 4年生の2人が入門会見
近大は5日、昨年11月の全国学生相撲選手権団体で主将として13年ぶりの優勝に貢献した三田大生(22)=栃木県出身=が二子山部屋に、山崎勝磨(22)=青森県出身=が立浪部屋に入門すると発表した。ともに4年生で西日本学生選手権個人制覇の実績がある。 2人は5日に大阪府東大阪市の近大で記者会見。栃木・黒羽高出身の三田は173センチ、120キロで速攻を心がけ「大きな力士を倒し、会場を盛り上げられる力士になりたい」と抱負を述べた。 昨年12月に左膝の大けがを負い、年内の初土俵を目指す。師匠の二子山親方(元大関雅山)は「焦らずやればいい。今
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王鵬、自己最高位で気合 元横綱大鵬の孫、24歳の大器
自己最高位の東前頭3枚目で臨む王鵬は5日、大阪府松原市の佐渡ケ嶽部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古で、小結錦木らと8番取った。元横綱大鵬の孫で24歳の大器は初めて上位陣総当たりの地位に浮上。先場所は10勝5敗と好調で「しっかり前に出る相撲を取っていけば、勝ちにもつながっていく」と気合を入れた。 新大関琴ノ若は埼玉栄高の2年先輩に当たり、本場所での対戦も予想される。「いい相撲を取れれば。自分ができることをやるだけ」と語った。
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霧島が圧倒、琴ノ若に12勝3敗 二所ノ関一門の連合稽古
大相撲春場所(10日初日・エディオンアリーナ大阪)に向けた二所ノ関一門の連合稽古が5日、大阪府松原市の佐渡ケ嶽部屋で行われ、時津風一門から連日参加の大関霧島が新大関琴ノ若を12勝3敗と圧倒した。2場所ぶり3度目の優勝へ好調をアピールし「他の3大関には負けたくない。誰が先に上へいくか、そこでも負けられない」と言葉に力を込めた。 新大関とは15番続けて取り、出し投げから頭をつけて寄り切る内容が多かった。胸が合っても土俵際で体を入れ替えるなど、動きの良さが光った。小結錦木や幕内隆の勝らも相手に計24番で「やっと調子が戻ってきた。自分から攻められた」と納得顔だった。
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新大関琴ノ若 「相撲を追求」 二所連合稽古―大相撲
大相撲春場所(10日初日・エディオンアリーナ大阪)に向けた二所ノ関一門の連合稽古が4日、大阪市東住吉区の芝田山部屋で行われ、新大関琴ノ若は時津風一門から訪れた大関霧島と11番連続で取って3勝8敗だった。昇進後初の連合稽古で「上がったからといって、これまでと全く変わらない。自分の相撲を追求していく」と話した。 組んで胸が合うと馬力を発揮したが、低い姿勢の霧島に頭をつけられると劣勢に回った。幕内王鵬らとも取って計17番。「勝ち負けよりも内容が大事」と前向きに語った。 次の目標となる初優勝へ「序盤が大事なのは下の頃と同じ。最初からちゃんとやっていく」と気合を入れた。 大関豊昇龍は翠富士らと1
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照ノ富士、初の出稽古で10番 若元春と五分「悪くはない」
大相撲春場所(10日初日・エディオンアリーナ大阪)で2場所連続10度目の優勝を目指す横綱照ノ富士が4日、堺市の荒汐部屋に出稽古し、関脇若元春と10番続けて取って5勝5敗だった。出稽古は場所前初めてとなり「本格的に力を出して稽古するのは久しぶりで、動きを確かめたかった。悪くはない」と語った。 先場所2日目に敗れた若元春に対し、左四つがっぷりで「力を抜くな。有利な体勢じゃないか」と攻めを促す場面も。熱のこもった内容だった。 両膝や腰の痛みから3場所連続休場明けで復活優勝を遂げた初場所は「何とか乗り切れたという印象しかない」と述懐。目
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琴ノ若「相撲を追求する」 二所連合稽古、霧島と11番
大相撲春場所(10日初日・エディオンアリーナ大阪)に向けた二所ノ関一門の連合稽古が4日、大阪市東住吉区の芝田山部屋で行われ、新大関琴ノ若は時津風一門から訪れた大関霧島と11番連続で取って3勝8敗だった。昇進後初の連合稽古で「上がったからといって、これまでと全く変わらない。自分の相撲を追求していく」と話した。 組んで胸が合うと馬力を発揮したが、低い姿勢の霧島に頭をつけられると劣勢に回った。幕内王鵬らとも取って計17番。「勝ち負けよりも内容が大事。初日までにいい感覚にもっていければいい」と前向きに語った。 先場所は前半戦を7勝1敗で
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照ノ富士が住吉大社土俵入り 5年ぶり「元気な姿見せたい」
大相撲の横綱照ノ富士が2日、大阪市住吉区の住吉大社で奉納土俵入りを行い、2場所連続10度目の優勝を目指す春場所(10日初日・エディオンアリーナ大阪)へ向け「できることをやっていく。大阪の皆さんに元気な姿をお見せしたい」と心境を語った。 住吉大社の土俵入りは新型コロナウイルス禍で中止が続き、2019年以来の開催。照ノ富士は約千人の観客を前に力強い不知火型を披露し「横綱になって2年半以上たつが、ここで初めて土俵入りができてうれしく思う」と話した。 両膝や腰に不安を抱え、基礎運動を中心に慎重な調整を続けている。春場所の出場については明言していないものの「日に日に良くなっている」と説明した。
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霧島は音羽山部屋に移籍へ 春場所後、陸奥部屋の閉鎖で
大相撲春場所(10日初日・エディオンアリーナ大阪)後に陸奥部屋が閉鎖することに伴い、所属する大関霧島が音羽山部屋へ移籍する方向であることが2日、日本相撲協会関係者の話で分かった。陸奥親方(元大関霧島)は4月に65歳で協会の定年を迎える。 同じ時津風一門の音羽山部屋はかつて陸奥部屋付きで指導し、霧島と同じモンゴル出身の音羽山親方(元横綱鶴竜)が師匠。昨年末に独立したばかりだった。 陸奥部屋の閉鎖は既に所属力士らに周知。陸奥親方をはじめ、時津風一門の部屋を軸に力士たちの移籍先を調整していく。
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松井ら27人全員が基準パス 大相撲、春場所の新弟子検査
大相撲春場所(10日初日・エディオンアリーナ大阪)の新弟子検査が2日、大阪市内で行われ、昨年10月の国体成年個人8強で幕下最下位格付け出し資格を持つ松井奏凪人(19)=福岡県出身、宮城野部屋=ら受検した27人全員が身長167センチ、体重67キロ以上(中学校卒業見込み者は165センチ、65キロ以上)の体格基準を満たした。内臓検査の結果を待ち、初日に合格者が発表される。 年6場所で最も志願者が多い春場所では昨年の33人を下回り、義務教育修了が受検資格に定着した1973年以降で最少となった。 鳥取城北高出身の松井は171センチ、118
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琴ノ若16番「体をつくりたい」 4日から二所ノ関一門の連合稽古
大相撲の新大関琴ノ若は2日、大阪府松原市の佐渡ケ嶽部屋で幕内琴勝峰、十両琴恵光と16番取って汗を流した。「そこまで多い番数ではなかったが、相撲の取り方や出し入れの仕方は分かる。しっかり体をつくりたい」と春場所(10日初日・エディオンアリーナ大阪)へ意気込んだ。 現在の心境については「地道に、地に足をつけてやりたい。何事もなく関取衆同士で稽古ができているのはいいこと」と冷静な口調。4、5日の二所ノ関一門による連合稽古から本格的にペースを上げていきそうだ。 稽古の終盤は子どもたちに胸を出した。父で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)の
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巻き返しへ大関霧島が17番 時津風一門の連合稽古
大相撲春場所(10日初日・エディオンアリーナ大阪)に向けた時津風一門の連合稽古が1日、堺市の陸奥部屋で行われ、大関霧島は関脇大栄翔らと17番取って16勝1敗と好内容だった。先場所は綱とりに失敗。巻き返しへ「やることをやって、何よりも優勝を目指していく」と力を込めた。 霧島の師匠、陸奥親方(元大関霧島)は4月に日本相撲協会の定年の65歳を迎える。師匠のしこ名を継承したまな弟子として「師匠とは春場所で最後だが、これからも一緒。いつも通り頑張れば結果はついてくる」と気合を入れた。 陸奥親方は充実した連合稽古に「みんなで顔を合わせるだけ
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元大関朝乃山「良い年にしたい」 節目の30歳、被災地へも思い
大相撲の元大関で、春場所(10日初日・エディオンアリーナ大阪)に西前頭筆頭で臨む朝乃山が1日、節目の30歳の誕生日を迎え「まだ腐りたくない。もっと上を目指す。まだまだ行けるという気持ち。良い年にしたい」と思いを新たにした。 大阪市中央区の高砂部屋での稽古後に取材に応じた。大関復帰の目標へ、まずは三役返り咲きを目指す。「今場所は横綱大関、三役以上と当たる。自分の型になり、自分から攻めていけば勝機はある」と意気込む。 若い頃と比べて疲れが残りやすく、昼寝を増やすなどして対策。最近はけがが多く、基礎運動を重視し、てっぽうやすり足を入念
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陸奥部屋が春場所後閉鎖へ 師匠定年、力士は移籍で調整
大相撲の陸奥親方(元大関霧島)は1日、日本相撲協会の65歳の定年を4月に迎えることに伴い、春場所(10日初日・エディオンアリーナ大阪)後に陸奥部屋を閉鎖すると明らかにした。 大関霧島ら8人の力士や部屋付き親方らが在籍しており、所属する時津風一門の部屋に移籍する方向で調整している。 堺市の陸奥部屋で行われた同一門の連合稽古後に、陸奥親方は「終わりはもうみんな知っている。一人一人に移籍先の希望を聞いているところ」と語った。
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飛龍高・白坂ら27人 新弟子検査受検へ 春場所、最少更新 大相撲
日本相撲協会は29日、大相撲春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)の新弟子検査(同2日)の受検者を発表し、飛龍高の白坂湧人(18)=音羽山部屋=ら27人が申し込んだ。学生の卒業時期が重なり年6場所で最も志願者の多い春場所では昨年の33人を下回り、義務教育修了が受検資格に定着した1973年以降で最少を更新した。最多は92年の160人。 鳥取城北高出身で昨年10月の国体成年個人8強入りの松井奏凪人(19)=福岡県出身、宮城野部屋=らが受検する。松井は幕下最下位格付け出し資格を得ており、昨年9月の付け出し制度改定以降で初の適用者。昨年11月の全国学生選手権個人でベスト16に入り、三段目
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琴ノ若、徐々にペースアップ 琴勝峰と16番、突きや押しも
大相撲春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)で新大関の琴ノ若は29日、大阪府松原市の佐渡ケ嶽部屋で幕内琴勝峰と16番取って13勝3敗だった。28日から相撲を取り始めたといい「いきなり上げて、ばてて落としたら意味がない」と徐々にペースを上げる考えを示した。 右四つからの寄りや突き、押しなど、さまざまな展開を試した。先場所は横綱照ノ富士に力の差を見せつけられ「自分の型があった上でのバリエーションがほしい。全体的なレベルアップを図らないといけない」と課題を口にした。 大阪入り後も昇進関連で多忙だが「疲れたと言ったら失礼なので
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春場所ワーストの27人 新弟子検査申し込み
日本相撲協会は29日、大相撲春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)の新弟子検査(同2日)の受検者を発表し、27人が申し込んだ。学生の卒業時期が重なり年6場所で最も志願者の多い春場所では昨年の33人を下回り、義務教育修了が受検資格に定着した1973年以降で最少を更新した。最多は92年の160人。 鳥取城北高出身で昨年10月の国体成年個人8強入りの松井奏凪人(19)=福岡県出身、宮城野部屋=らが受検する。松井は幕下最下位格付け出し資格を得ており、昨年9月の付け出し制度改定以降で初の適用者。
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師匠代行の下で稽古開始 暴力問題の宮城野部屋
大相撲の元幕内北青鵬による暴力問題で宮城野親方(元横綱白鵬)が師匠の立場を外れた宮城野部屋は28日、師匠代行の玉垣親方(元小結智乃花)の下、大阪市天王寺区の同部屋で初の稽古を行った。非公開で午前8時から約3時間半に及び、玉垣親方は「力士たちはよく稽古をしていた。やるべきことを粛々とやっている」と評した。 同親方は27日に合流し、宮城野親方や力士らに部屋の置かれた深刻な現状を説明。春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)への心構えを説いたという。「再発したら私を含めて(宮城野部屋の)全員クビ。二度と起こさないように」と語気を強めた。 日本相撲協会やコンプライアンス委員会の指導で、力
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玉垣親方が合流 暴力問題の宮城野部屋 大相撲
日本相撲協会は27日、元幕内北青鵬の暴力問題による監督責任で宮城野親方(元横綱白鵬)が師匠の立場を外れた宮城野部屋の師匠代行に、玉垣親方(59)=元小結智乃花、本名成松伸哉、熊本県出身、大島部屋=が就くと発表した。同親方は大阪市天王寺区の宮城野部屋に合流し「深刻な問題。現状を理解して、責任ある行動を取ってもらいたい」と語った。28日から指導する。 玉垣親方によると、大相撲春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)では協会やコンプライアンス委員会の指導の下、宮城野部屋の力士らは厳格に行動を制限されるという。「協会としては相当厳しい形で受け止めている」と述べた。 宮城野部屋は27日に春
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師匠代行に玉垣親方 暴力問題の宮城野部屋に合流
日本相撲協会は27日、元幕内北青鵬の暴力問題による監督責任で宮城野親方(元横綱白鵬)が師匠の立場を外れた宮城野部屋の師匠代行に、玉垣親方(59)=元小結智乃花、本名成松伸哉、熊本県出身、大島部屋=が就くと発表した。 大相撲春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)は所属する伊勢ケ浜一門内で師匠代行を任命することが決まっていた。玉垣親方は28日からの指導に備え、大阪市天王寺区の宮城野部屋に合流した。 部屋は春場所に向けた稽古を非公開で開始。入り口には「稽古見学はお断りさせて頂きます」などと書かれた紙が掲示された。十両に復帰す
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大阪入りの新大関琴ノ若が初稽古 「結果は自分で引き寄せるもの」
大相撲の新大関琴ノ若が27日、大阪府松原市の佐渡ケ嶽部屋で大阪入り後初の稽古を行い、四股や重りを背負ってのすり足などで汗を流した。相撲を取らなかったが、春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)に向けて「体もある程度戻ってきた。結果は自分で引き寄せるもの」と意欲をにじませた。 大阪に入る前は多忙を極める中、幕内琴勝峰との申し合いなどをこなしたという。「稽古はきちんとやってきた。朝に稽古場に下りられない日が続くかと思ったが、そんなことはなかった」と浮ついた様子はなかった。 今後は部屋で調整し、出稽古に来る力士と胸を合わせてペ
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琴ノ若の一問一答
琴ノ若は笑みを交えつつ、新大関で闘う春場所への抱負を述べた。 ―看板力士として。 「結果を出さないといけない地位。それに緊張することなく、強い気持ちと自覚をもってやっていければ」 ―目指す大関像は。 「入門した頃に琴奨菊関の姿を見させてもらった。琴欧洲関もそう。同じような気持ちでやらないと。自分が上がるだけではなく、部屋の力士も育てる。先頭で引っ張っていけるように責任感をもってやりたい」 ―大関昇進の勢いのまま横綱を目指したい。
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新大関琴ノ若「ここからが大事」 番付表に実感、最高位へ決意
新大関琴ノ若が26日、大阪府松原市の佐渡ケ嶽部屋宿舎で記者会見し、新しい番付表に「字が太くなった。大関の下に琴ノ若のしこ名を載せられたのは良かった。ここからが大事だし、責任感も必要になってくる」と表情を引き締めた。 2月は昇進関連行事が重なり「ありがたいことに一日も休みがなかった。それだけたくさんの方々にお祝いいただいた」と振り返る。それでも稽古は休まず「まだ終わりではない。もう一つ上がある。やめるまでは鍛錬を積んで、精進していかないと。常に目標は上にもってやっていく」と最高位への決意を語った。 5月の夏場所から先代師匠で元横綱
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玉垣親方に師匠代行を一本化 暴力問題の宮城野部屋
大相撲の伊勢ケ浜一門は26日、元幕内北青鵬の暴力問題よる監督責任で宮城野親方(元横綱白鵬)が師匠の立場を外れた宮城野部屋の師匠代行として、同一門で大島部屋所属の玉垣親方(59)=元小結智乃花、本名成松伸哉、熊本県出身=に一本化したことが26日、分かった。今後は日本相撲協会と調整を進める。 宮城野親方は23日の臨時理事会で委員から年寄への2階級降格、3カ月の20%報酬減額処分を受けた。4月以降は伊勢ケ浜一門が宮城野部屋を預かり、運営方法を協議することが固まっている。
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大相撲春場所番付 熱海富士は東前頭2枚目、翠富士は東前頭5枚目
日本相撲協会は26日、大相撲春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)の番付を発表し、新大関の琴ノ若は西の2番目に座った。新大関誕生は昨年秋場所の豊昇龍以来で、日本出身力士としては2022年春場所の御嶽海以来。4大関は21年名古屋場所以来。 日大出身の尊富士が初土俵から所要9場所で新入幕。年6場所制となった1958年以降初土俵では常幸龍に並ぶ最速記録を達成した(付け出しを除く)。新十両から1場所通過の快挙だった。 先場所覇者で10度目の優勝を狙う横綱照ノ富士は東。大関は霧島と豊昇龍が東西の正位、8度目のかど番となる貴景勝は東の2番目に就いた。関脇は6場所連続の大栄翔が東、2場所ぶり
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照ノ富士「精いっぱいやる」 目標の2桁優勝を目指す
大相撲春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)の番付が発表された26日、2場所連続10度目の優勝を狙う横綱照ノ富士が大阪市東成区で記者会見し「その日その日でできることを精いっぱいやる。2桁の優勝に向け、あと1回頑張りたい」と抱負を述べた。 腰痛などによる3場所連続休場明けだった先場所は後半戦から調子を上げ、千秋楽は13勝2敗で並んだ琴ノ若との優勝決定戦を制した。 両膝痛など度重なる故障を乗り越えてきた32歳の一人横綱。4大関となった土俵で、目標としてきた2桁の優勝回数に乗せることができるか。
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春場所も力士600人台割る 最多は「若貴ブーム」の943人
春場所の番付表に載った力士数は594人となり、45年ぶりだった初場所に続いて600人台を割った。過去最多は「若貴ブーム」に後押しされた1994年夏場所の943人だった。 昨年の新弟子検査合格者数は53人で、年6場所制となった58年以降で最少だった2012年の56人を下回っていた。近年は少子化などの影響により、新弟子不足が浮き彫りとなっている。
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記録的な十両カムバック 「若手よりきらきら輝く」
21場所ぶりに関取復帰の北ハリ磨は記録的なカムバックを遂げた。37歳6カ月29日は大潮の39歳5カ月に次ぎ、戦後2番目の高年齢再十両。9度目の昇進は希善龍と並び史上最多となった。 正攻法の取り口が持ち味のベテラン。先場所は西幕下2枚目で3勝3敗から勝ち越し「若手よりきらきらと輝いてやろうと思った」と気力も充実している。兵庫県出身で2002年に初土俵を踏んだご当地場所で、久々に15日間の闘いに挑む。
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琴ノ若は5キロ減の172キロ 最重量は大翔鵬、最軽量は翠富士
日本相撲協会は26日、十両以上の身長と体重を発表し、新大関琴ノ若は初場所前の計測から5キロ減の172キロだった。 2関脇は大栄翔が2キロ減の166キロ、三役復帰の若元春は1キロ減の144キロ。ともに再小結の阿炎は3キロ減で160キロ、錦木は5キロ減の183キロだった。 北青鵬の引退により、関取で最も身長が高いのは金峰山の195センチ。最重量は大翔鵬の198キロ、最軽量は翠富士の116キロだった。
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間垣親方「何も聞いていない」 宮城野部屋の師匠代行巡り
大相撲の元幕内北青鵬による暴力行為に対する監督義務違反に伴い、宮城野親方(元横綱白鵬)が宮城野部屋の師匠の立場を外れる問題で、同部屋付きの間垣親方(元幕内石浦)は24日、現状について「何も聞いていない。分からない。連絡を待つだけ」と説明した。3月の春場所に向け、所属する伊勢ケ浜一門が師匠代行を任命する。 宮城野親方は23日の日本相撲協会の臨時理事会で委員から年寄への2階級降格、3カ月の20%報酬減額処分を受けた。師匠としての素養と自覚が欠如しているとして、4月以降は伊勢ケ浜一門が宮城野部屋を預かり、運営方法を協議する。北青鵬は現役を引退した。
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熊野本宮大社で横綱土俵入り 照ノ富士関、世界遺産20年
和歌山県田辺市の熊野本宮大社で24日、大相撲の横綱照ノ富士関が土俵入りを奉納した。神前で力強く四股を踏む姿に、集まった約600人の観客から拍手がわき起こった。 熊野本宮大社や熊野古道で知られる世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」が今年7月、遺産登録から20年を迎えるのを記念して行われた。 照ノ富士関は「よみがえりの地といわれる熊野本宮大社で土俵入りができてうれしい。これをきっかけに大阪場所で成果を出せれば」と話した。 同県新宮市から訪れた公務員谷口佳奈さん(29)は「神聖ですがすがしい雰囲気の中、横
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師弟そろって頭下げる 元白鵬、目元拭うしぐさも
日本相撲協会の臨時理事会に呼び出されて処分を通知され、東京都墨田区の宮城野部屋に戻ってから約5時間後。元横綱白鵬の宮城野親方は弟子の北青鵬とともに、部屋の玄関先に立って取材対応した。黒いスーツに身を包み「申し訳ない気持ちでいっぱい」と述べ、2人そろって深く頭を下げた。 着物姿の北青鵬は、ぼうぜんとした表情。師匠に続き「弟弟子に暴力を振るってしまったことを深く反省している」などと謝罪。質問を受け付けず、迎えの車に足早に乗り込んだ。 宮城野親方は2メートル超の長身を誇る大器に入門時から期待を寄せてきた。後部座席の北青鵬と目を合わせる
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元豊真将が錣山部屋を継承 昨年12月に元寺尾死去で
日本相撲協会は23日、東京・両国国技館の理事会で、同日付での立田川親方(42)=元小結豊真将、本名山本洋介、山口県出身=の年寄「錣山」襲名と、錣山部屋の継承を発表した。同部屋は昨年12月に師匠の錣山親方(元関脇寺尾)が死去。1月の初場所は部屋付きだった立田川親方が師匠代行を務めていた。優勝経験のある幕内阿炎らが所属している。 昨年11月の全国学生選手権個人でベスト16入りした東農大の猿川天嵐(22)の三段目最下位格付け出しも承認。時津風部屋に入門する。
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31歳宇良、けが乗り越え涙 京都で小結昇進祝賀会
大相撲で昨年11月の九州場所後に小結に昇進した31歳の宇良の昇進祝賀会が23日、母校の鳥羽高がある京都市内で行われた。大けがを乗り越えての三役に、約400人の出席者の前でのあいさつでは「感慨深く、感謝の気持ちでいっぱい。皆さまのおかげでここに立てた」と感極まって涙を見せた。師匠の木瀬親方(元幕内肥後ノ海)は「長く現役を続けていただきたい」と激励した。 宇良は膝の故障で幕内から序二段まで転落したが、2021年名古屋場所で再入幕した。新小結で迎えた今年1月の初場所は6勝9敗と負け越したものの、千秋楽に「伝え反り」で白星を挙げるなど観客を沸かせた。春場所(3月10日
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大相撲、宮城野親方は2階級降格 4月以降は部屋預かり
日本相撲協会は23日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、弟子の幕内北青鵬(22)=本名アリューナー・ダワーニンジ、北海道出身=の暴力行為に対する監督義務違反で、元横綱白鵬の宮城野親方(38)=本名白鵬翔、モンゴル出身=を委員から年寄への2階級降格と、3カ月の20%報酬減額とする処分を決めた。 理事会では師匠としての素養と自覚の欠如を問題視し、4月以降は所属する伊勢ケ浜一門が宮城野部屋を預かることを決めた。3月の春場所は一門内の別の親方が師匠代行を務める。宮城野親方は東京都墨田区の部屋で北青鵬とともに取材に応じ「(被害に遭った)弟子を守ることができなかった責任
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宮城野親方らの処分協議へ 23日に相撲協会臨時理事会
日本相撲協会は23日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、弟子の幕内北青鵬(22)=本名アリューナー・ダワーニンジ、北海道出身=の暴力行為に対する監督責任で宮城野親方(元横綱白鵬)の処分を協議する。 調査を委嘱されたコンプライアンス委員会(青沼隆之委員長=元名古屋高検検事長)は2階級降格と減俸、北青鵬に引退勧告の処分案をまとめたことが判明している。 2階級降格となれば、38歳の宮城野親方は委員から最下位の年寄に落ちる(再雇用者の参与を除く)。相撲協会の処分は7段階に分かれ、降格は解雇、引退(退職)勧告に次いで3番目に重い。史上最多の優勝45度を誇り、現役時代に数々の記録を樹立した大横綱に
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元白鵬 2階級降格案 弟子が暴力 監督責任 北青鵬 引退勧告へ 相撲協会
日本相撲協会のコンプライアンス委員会(青沼隆之委員長=元名古屋高検検事長)は21日、東京・両国国技館で会合を開き、宮城野親方(元横綱白鵬)を2階級降格と減俸の処分とする案をまとめたことが協会関係者の話で分かった。弟子の幕内北青鵬が日常的に後輩力士を殴るなどの暴力行為をしていたことが判明し、監督責任を問う。北青鵬には引退勧告案とし、23日の臨時理事会で協議する。 2階級降格が決まれば、宮城野親方は委員から最下位の年寄に落ちる(再雇用者の参与を除く)。相撲協会の処分は7段階に分かれ、降格は解雇、引退(退職)勧告に次いで3番目に重い。現役時代に一時代を築いた大横綱に厳罰が下る可能性が高まった。
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宮城野親方は厳罰に無言 「素直に反省」と北青鵬
21日に日本相撲協会のコンプライアンス委員会の会合で厳しい処分を通告された宮城野親方(元横綱白鵬)と幕内北青鵬は、ともに厳しい表情で両国国技館を後にした。 宮城野親方は北青鵬から約10分後の午後4時前に東京都墨田区の宮城野部屋に戻り、報道陣の取材には無言を貫いた。午後6時ごろに部屋を出た際、引退勧告を提案された弟子とのやりとりを聞かれても応じなかった。 コンプラ委を終えた北青鵬は国技館の通用口に一人で現れた。「素直に反省している」とだけ話し、足早にタクシーに乗り込んだ。その後は宮城野部屋に約1時間滞在。部屋を後にする際は関係者が
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元白鵬を2階級降格処分案、協会 暴力の北青鵬に引退勧告へ
日本相撲協会のコンプライアンス委員会(青沼隆之委員長=元名古屋高検検事長)は21日、東京・両国国技館で会合を開き、宮城野親方(元横綱白鵬)を2階級降格と減俸の処分とする案をまとめたことが協会関係者の話で分かった。弟子の幕内北青鵬が後輩力士に暴力行為をしていたことが判明し、監督責任を問う。北青鵬には引退勧告案とし、23日の臨時理事会で協議する。 2階級降格が決まれば、宮城野親方は委員から最下位の年寄に落ちる(再雇用者の参与を除く)。相撲協会の処分は7段階に分かれ、降格は解雇、引退(退職)勧告に次いで3番目に重い。現役時代に一時代を築いた大横綱に厳罰が下る可能性が
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琴ノ若が県知事表敬、地元に感謝 「たくさんの方に支えられた」
大相撲の新大関で、千葉県松戸市出身の琴ノ若関(26)が20日、同県庁で熊谷俊人知事を表敬訪問した。県出身力士としては69年ぶりの大関で、所属する佐渡ケ嶽部屋も松戸市にある。「たくさんの方に支えられ、ここまで来ることができた」と地元に感謝した。 熊谷氏は「県民に勇気と感動を与えていただいた。県を代表して心から感謝申し上げる」と述べた。琴ノ若関は、今後について「持っているものを一段階、二段階と引き上げなければいけない。今まで以上に稽古を積む」と意気込みを語った。 琴ノ若関は、父の佐渡ケ嶽親方(55)の現役時代と同じしこ名で、祖父は元
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琴ノ若が山形訪問、父の故郷 「同じしこ名で戻れて光栄」
大相撲の新大関、琴ノ若関(26)が19日、父の佐渡ケ嶽親方(55)の出身地である山形県を訪れ、県庁で吉村美栄子知事を表敬訪問した。「師匠の故郷に同じしこ名で戻ってこられて光栄だ」と話した。 師匠の佐渡ケ嶽親方は同県尾花沢市出身。琴ノ若は父の現役時代と同じしこ名で、元横綱の琴桜は祖父に当たる。 吉村知事は県産米や地鶏を贈呈し、「県民の皆が応援しています」と激励。佐渡ケ嶽親方は「大関は通過点だと思えと言っている。勝つために何をしなきゃいけないか考えながら稽古している」と話した。琴ノ若関が勝ち負けに厳しかった祖父との思い出を話す場面も
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翠富士が「一日署長」 ふるさと焼津で犯罪被害防止、交通安全呼びかけ
焼津署は18日、大相撲の幕内翠富士=焼津市出身=を一日署長に委嘱した。同市内の福祉施設や商業施設で、犯罪被害防止や交通安全を呼びかけた。 同署で酒井孝一署長から委嘱状を受けた翠富士は、ふるさとで交通事故や特殊詐欺被害が相次いでいることに触れ、「しっかり(防止を)呼びかけていきたい」と意気込んだ。酒井署長から「一日警察署長」と書かれたたすきをかけてもらうと、同署駐車場に移動し、青色防犯パトロール車の出発式に参加した。 特別養護老人ホームあおい荘(同市一色)では、集まった地域住民約100人に、交通事故や特殊詐欺について注意を呼びかけた。イオン焼津店(同市祢宜島)では、買い物客に店内放送で「万
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大震災13年を前に語る 宮城野親方、岩手県で講演
大相撲の宮城野親方(元横綱白鵬)が18日、岩手県山田町で講演会を行い、誕生日でもある来月11日で発生から13年の東日本大震災へ思いを語った。2011年6月に日本相撲協会の被災地巡回慰問で訪れて以降、山田町との交流を続けており、約700人を前に「現役時代は3月11日に必ず勝つことで、皆さんに勇気と元気を届けようと思っていた」と語った。 講演会の前には、自らの懸賞金や十両以上による力士会の寄付金などで12年に再建した相撲場を訪問。高台にある土俵を見つめ「10年以上たっても全く古くなっていない。本当に大事に使っていただいている。この土俵から大相撲、宮城野部屋に入る子
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幕内北勝富士が挙式披露宴 妻に「美しくてどきどき」
大相撲の幕内北勝富士(31)=本名中村大輝、埼玉県出身、八角部屋=が17日、東京都内のホテルで妻の真美さん(35)との挙式披露宴を開き、角界関係者ら約600人から祝福された。2020年1月に結婚したが、新型コロナウイルス禍で式は延期。妻の白無垢姿に「美しくてどきどきした」と照れ笑いした。 21年3月には第1子となる長男が誕生し「笑顔の絶えない、幸せな家庭をつくっていきたい」と話す。初場所は右膝のけがで途中休場したが、既に四股やすり足などは再開。春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)へ「踏ん張りどころ。しっかり治して、元気な姿を見せたい」と意欲的だった
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新大関琴ノ若「最高位を」と決意 出身地、千葉・松戸市長を訪問
大相撲の新大関、琴ノ若関(26)が16日、所属する佐渡ケ嶽部屋があり出身地でもある千葉県松戸市で、本郷谷健次市長を表敬訪問した。千葉県出身力士としては69年ぶりの大関だが「あくまでも通過点。目標の最高位(横綱)を目指して相撲を取りたい」と決意を語った。 市役所の玄関前で、本郷谷市長と共に多くの市職員や一般市民が、歓声と拍手で琴ノ若関を出迎えた。庁舎内で行われた会談で、市長は「市民が活躍を期待している。頑張って」とエールを送った。琴ノ若関は「松戸市に優勝杯を持って帰りたい」と応じた。 琴ノ若関は、父の佐渡ケ嶽親方(55)の現役時代
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焼津市出身翠富士が都内で挙式 スピード結婚「押しが大事」
大相撲の幕内翠富士(27)=本名庵原一成、焼津市出身、伊勢ケ浜部屋=が14日、東京都江東区の富岡八幡宮で、名古屋市出身で妻の千尋さん(23)=旧姓川本=と挙式した。昨年3月29日に婚姻届を提出し、同10月4日には第1子となる長女一華ちゃんが誕生した。 2人は伊勢ケ浜部屋のパーティーで知り合い、2022年7月に久々に再会。翠富士は同年11月にプロポーズしたそうで「スピード相撲なので。押しが大事」と笑いを誘った。 174センチの小兵で肩透かしを得意とし、自己最高位は西前頭筆頭。「子どものためにできる限り長くやりたい。三役に上がって頑張りたいと思う」と気合十分に話した。
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琴ノ若、母校・埼玉栄で昇進報告 約2200人に横綱誓う
大相撲の新大関琴ノ若が13日、母校の埼玉栄中、高(さいたま市西区)で開かれた大関昇進報告会に出席し、約2200人の後輩らを前に「いろいろな方に支えていただき、大関の地位まで上がることができた。これからも栄中学、高校で培った6年間の気持ちを胸に、上を目指して精進していく」と横綱昇進への決意を口にした。 埼玉栄高からは豪栄道(現武隈親方)、貴景勝に続く3人目の大関。自身が高校2年時に昇進した豪栄道が来校し「先輩たちに見せてもらったものをしっかりと体現できた。こういうふうに学校に帰って来られたらと憧れていた」と笑みを浮かべた。懐かしそうに校歌を口ずさむ場面もあった。
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少年相撲「白鵬杯」能登チームも 宮城野親方が主催
大相撲の宮城野親方(元横綱白鵬)が主催する少年相撲の国際親善大会「白鵬杯」が12日、東京・両国国技館で開催され、日本をはじめ10カ国から約1100人が参加した。能登半島地震の被害を受けた2チームが招かれ、同親方は「現役時代から石川県にお世話になった。相撲からできることはないかと考えた」と語った。館内では被災地への募金も行った。 大会は14回目を迎え、宮城野親方は「白鵬杯は誰でも参加できるのが良さの一つ。さらに多くの人々に相撲に興味をもってほしい」と述べた。 能登小木道場は震災の影響で稽古場の半分しか使えない状況ながら、団体戦で1
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豊昇龍「もう一つ上目指す」 大関昇進披露で最高位へ意欲
昨年7月の大相撲名古屋場所後に大関になった豊昇龍の昇進披露パーティーが12日、東京都内のホテルで行われ「ここで終わりじゃない。もう一つ上を目指し、頑張っていく」と最高位への意欲を示した。 豊昇龍は賜杯レースに加わっていた初場所14日目から右膝痛で休場。雪辱を期す春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)へ「大関の責任を果たして優勝争いに加わっていく。強くて格好いい姿を見せたい」と抱負を語った。10日から稽古を再開したという。 披露宴には故郷モンゴルの親族や横綱照ノ富士、新大関琴ノ若ら約850人が出席。日本相撲協会の八角理事
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新設女子相撲大会に200人 宮城野親方「感動した」
大相撲の宮城野親方(元横綱白鵬)が開催に協力した女子相撲大会「第1回ドリームガールズ杯」が11日、東京都墨田区のすみだフットサルアリーナで行われ、小学1年から高校3年までの約200人が参加した。応援サポーターの同親方は「男子に負けないくらいの迫力だった。感動した」と熱戦をたたえた。 女子の競技普及やファン層拡大を目的に企画。宮城野親方の長女と三女も出場し、三女は小学1年の部で準優勝し「一人のお父さんとして泣いてしまった」と笑みを浮かべた。能登半島地震で被災した石川・志賀中3年の藤嶋由菜さんは選手宣誓を務め、中学重量級で2位になった。「能登の人が元気を取り戻せる
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元関脇・逸ノ城、涙の断髪式 昨年5月引退、今後は未定
昨年5月に現役引退した大相撲の元関脇逸ノ城の三浦駿氏(30)=モンゴル出身=の断髪式が11日、東京都内のホテルで開かれ、同じモンゴル出身の音羽山親方(元横綱鶴竜)や大関霧島ら420人ほどがはさみを入れた。2021年9月に日本国籍を取得したが、親方などとして角界には残らなかった。今後は未定という。 鳥取城北高時代の恩師、石浦外喜義氏の止めばさみで大銀杏に別れを告げると大粒の涙を流した。「大勢の前で断髪式をできて良かった。今までの思い出などをいろいろ考え、我慢できなかった」と言葉を絞り出した。 逸ノ城は湊部屋に入門し、14年初場所に
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大関豊昇龍が初優勝 トーナメント、琴ノ若は8強
大相撲のトーナメント大会は11日、東京・両国国技館で行われ、右膝を痛めて初場所途中休場の大関豊昇龍が初優勝を果たした。決勝で平幕平戸海を上手投げで退け、賞金250万円などを獲得した。阿炎と遠藤が3位に入った。 新大関琴ノ若は準々決勝で平戸海の上手投げに屈した。初場所で9度目の優勝を遂げた横綱照ノ富士は初戦の2回戦で明生に寄り切られた。 首の負傷で初場所を途中休場した大関貴景勝は初戦の2回戦で姿を消した。大関霧島は3回戦敗退。新入幕の初場所で11勝を挙げた大の里は1回戦で敗れた。 十両は千代翔馬が制
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琴ノ若「上への足掛かりに」 福祉大相撲、新大関が抱負
NHK福祉大相撲が10日、東京・両国国技館で行われ、初場所後に大関昇進を果たした琴ノ若がトークショーに臨み、注目される春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)に向けて「責任感、自覚、緊張感が必要な地位。優勝して上の番付への足掛かりをつくれるようにやっていく」と抱負を語った。 初場所の優勝決定戦で横綱照ノ富士に敗れた一番のVTRが流れると、琴ノ若は悔しげな表情を浮かべた。26歳の看板力士は「これが横綱なのだと、自分が目指していく上で肌で感じさせてもらった。この経験が今後、大事になってくると思う」と率直に語った。 この日の収
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大関琴ノ若「自覚もって土俵に」 昇進後初の稽古、春場所へ抱負
大相撲の新大関琴ノ若が6日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で昇進後初の稽古を行い「呼ばれ方が変わり、実感も出てきた。しっかりとその地位にいる自覚と緊張感をもって土俵に上がっていく」と春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)へ抱負を語った。 この日は四股やすり足などで汗を流した。稽古場の壁の木札も「大関」となり「師匠(父の佐渡ケ嶽親方=元関脇琴ノ若)を超えたんだと思うことはあるが、あと一つ上がある」と最高位への意欲を示した。 昇進後はあいさつ回りやイベントに引っ張りだこで多忙を極める。遠方の行事も多く、稽古時間の確保が悩みの種
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遠藤関ら石川出身力士が県を激励 馳知事に「水ないのが大変そう」
能登半島地震からの復旧、復興へ応援の気持ちを伝えるため、石川県出身の大相撲の幕内遠藤関、幕内大の里関、十両輝関、竹縄親方(元関脇栃乃洋)らが6日、馳浩知事と県庁で面会し、日本相撲協会からの義援金や初場所中に集まった募金の目録を渡した。避難所も訪れ、被災者と握手したり、記念撮影に応じたりして激励した。 馳知事から「実家はどうだった」と尋ねられると、遠藤関は「今も断水が続く中、家族は必死に生活している」と心配そうな表情に。輝関は「家族は避難所から実家に戻り、やっと片付けを始めた。水がないのが大変そうだ」と伝えた。 馳知事は「初場所で
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改名効果、初場所で好成績 20歳花の海、幕下上位へ
改名の効果が早速表れた。大相撲の幕下花の海(20)=本名花房海、東京都出身、二所ノ関部屋=は本名の花房からしこ名を変え、初場所では西29枚目で6勝1敗の好成績。春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)は幕下上位への躍進が見込まれ「このまま関取の座をつかみたい」と威勢良く語る。 昨年九州場所は出だしから4連敗で負け越し、心機一転を図った。下の名前は字画を増やして松右衛門。師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は「花、房、海と、しこ名らしい漢字で悩んだ。下の名前は相撲で下半身が安定することを期待した」と明かした。 1980年代
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大相撲・先代高砂親方 350人がしのぶ 都内でお別れの会
昨年11月に67歳で死去した大相撲の先代高砂親方(元大関朝潮)の長岡末弘さんのお別れの会が5日、東京都内のホテルで開かれ、約350人が参列した。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は弔辞で「大相撲に懸けた人生、本当にお疲れさまでした。天国から優しい笑顔で見守ってください」と涙で声を詰まらせた。一般献花には約100人が訪れた。 弟子で元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジさんも参列した。暴力問題の引責で2010年2月に引退。長く顔を合わせていなかったそうで「好きか嫌いかは別として人間として見送るのは当然のこと。師匠と弟子のつながりがある。ちゃんと最後は話したかった」としのんだ。 元
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遠藤「パニックになった」 能登半島地震、故郷を思う
能登半島地震で大きな被害を受けた石川県穴水町出身で大相撲の幕内遠藤(33)=本名遠藤聖大、追手風部屋=が共同通信などのインタビューに応じ、被災から1カ月が過ぎた故郷への思いや復興を願う心境を語った。 ―1月1日は実家近くまで津波が到達した。 「海の近くに住んでいたので、小学生の頃から『ここに津波が来たらどうするんだろう』と避難経路は考えていた。地震直後に携帯電話が鳴り、震源地が能登と出た瞬間にパニックになった。祖父母にすぐに電話したら『もう坂を上っている』と。夜になって避難所に入ったと聞いて、ようやく安心して寝られた」
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先代高砂親方のお別れの会 元大関朝潮、昨年11月死去
昨年11月に67歳で死去した大相撲の先代高砂親方(元大関朝潮)の長岡末弘さんのお別れの会が5日、東京都内のホテルで開かれた。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)が「大相撲に懸けた人生、本当にお疲れさまでした。天国から優しい笑顔で見守ってください」と涙ながらに弔辞を述べた。 弟子で元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジさんも訪れ「最後に会いたかった。握手して別れたかった」と話した。一般献花は午後1時半から実施。 高知県出身の長岡さんは近大相撲部から鳴り物入りで高砂部屋に入門。押し相撲で大関時代に優勝1度を記録し、大きな体と
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元大関栃ノ心、まげとの別れに涙 ジョージア出身、36歳
昨年5月の大相撲夏場所限りで現役引退した元大関栃ノ心のレバニ・ゴルガゼ氏(36)=ジョージア出身、春日野部屋=の引退相撲が4日、東京・両国国技館で開かれ、断髪式では宮城野親方(元横綱白鵬)ら約300人がはさみを入れた。 師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)の止めばさみで大銀杏に別れを告げ「いい思いも悔しい思いもした。相撲をやれて良かった。今日は悔し涙ではなく、幸せの涙だった」と何度も目元を拭った。 館内は来場者が多く、ゴルガゼ氏は「日本に来た時は一人も知っている人がいなかった。今日はこんなにたくさんいる」と感慨をにじませた。今後は
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翠富士と園児 はっけよい 浜松市中央区・クリストファーこども園
浜松市中央区三方原町の聖隷クリストファー大付属クリストファーこども園は2日、大相撲伊勢ケ浜部屋の翠富士(焼津市出身)ら力士3人と園児の交流会を同園で開いた。全園児約230人が、力士との触れ合いを通じて相撲への関心を高めた。 翠富士と聖富士(焼津市出身)、椿富士が来園し、園児は力士との対戦を楽しんだ。力士同士の取組も見学し、翠富士の代名詞の「肩透かし」や迫力ある突っ張りに歓声を上げた。翠富士と相撲を取った小沢航君(5)は「体が大きくて硬かった。勝負できてうれしい」と笑顔を見せた。 園児は質問タイムで相撲を始めたきっかけなどを尋ねた。翠富士は「幼稚園の時にお相撲さんが遊びに来てくれたことがき
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相撲協会、1千万円を寄付 被災地支援、4月に興行も
日本相撲協会は1日、東京・両国国技館で理事会を開き、能登半島地震の被災地支援として、石川県に義援金1千万円を寄付することを決めた。大相撲初場所中に館内で行った募金活動で集まった535万455円も寄付。春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)でも会場内で募金活動を実施する。 芝田山広報部長(元横綱大乃国)は4月に両国国技館で興行を開催し、収益を被災地に寄付する計画があることを明らかにした。「社会貢献部の親方衆が思案しているところ。しっかりと固まったら発表したい。継続的にできる限りの支援をしていきたい」と語った。
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新大関琴ノ若が誕生 夏場所で「琴桜」襲名へ
日本相撲協会は31日、東京・両国国技館で大相撲春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議と臨時理事会を開き、東関脇琴ノ若(26)=本名鎌谷将且、千葉県出身、佐渡ケ嶽部屋=の大関昇進を満場一致で決めた。昇進2場所目となる5月の夏場所から、元横綱だった祖父のしこ名「琴桜」を襲名する予定。 協会は使者として花籠理事(元関脇太寿山)と鳴戸審判委員(元大関琴欧洲)を千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋に派遣。琴ノ若は昇進伝達式で「大関の名に恥じぬよう、感謝の気持ちをもって相撲道に精進してまいります」と口上を述べた。 琴ノ若は母方の祖父が元横綱琴桜(故人)で、父は師匠の佐渡ケ嶽親方(元関
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新大関琴ノ若、祖父の墓前に報告 横綱へ、世代交代担い手に
大相撲で新大関に昇進した琴ノ若(26)=本名鎌谷将且、千葉県出身、佐渡ケ嶽部屋=は31日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋での昇進伝達式を終え、2007年に66歳で亡くなった祖父の元横綱琴桜が眠る同市内の墓前に昇進を報告した。 大関昇進でしこ名を継承する約束があり、大関2場所目の5月の夏場所から「琴桜」を名乗る意向。「おかげさまで上がることができましたと。まだまだと言うかな」と祖父を思い浮かべた。 琴ノ若は189センチ、177キロと恵まれた体格で安定感のある相撲が評価された。2021年名古屋場所以来の4大関で、横綱昇進レースは激化しそ
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新大関、琴ノ若が誕生 昇進2場所目から「琴桜」襲名
日本相撲協会は31日、東京・両国国技館で大相撲春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議と臨時理事会を開き、東関脇琴ノ若(26)=本名鎌谷将且、千葉県出身、佐渡ケ嶽部屋=の大関昇進を満場一致で決めた。琴ノ若は昇進2場所目となる5月の夏場所から元横綱だった祖父のしこ名「琴桜」を襲名する予定と明らかにした。 千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋での昇進伝達式で、新大関は「大関の名に恥じぬよう、感謝の気持ちをもって相撲道に精進してまいります」と口上を述べた。協会は使者として花籠理事(元関脇太寿山)と鳴戸審判委員(元大関琴欧洲)を派遣。琴ノ若は記者会見で「上
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一家の悲願、昇進の吉報届く 祖父の遺影、木札は大関に
26歳の大器が一家の悲願を成就させた。31日、大相撲の新大関琴ノ若が誕生。祖父は元横綱琴桜(故人)、父は師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)という角界のサラブレッドが、看板力士の座をつかんだ。 千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で行われた昇進伝達式。琴ノ若は「大関の名に恥じぬよう、感謝の気持ちをもって相撲道に精進してまいります」と力強く口上を述べた。「感謝の気持ち」に込めた思いについては「小さい頃から先代にも言われて、中学、高校でも教えていただいた。その気持ちが一番大事だと思った」と説明した。 金びょうぶのそばには、祖父の遺影が置かれた。
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「感謝が一番大事」 琴ノ若の一問一答
新大関琴ノ若の一問一答は次の通り。 ―伝達式を終えて。 「緊張した。秀ノ山親方(元大関琴奨菊)や鳴戸親方(元大関琴欧洲)が目の前で大関に上がって、この場を見せていただいた。自分でできるようになったことはありがたい」 ―大関としての決意。 「大関という木札の横に名前を置けるのはすごくうれしい。責任感や大事なことがたくさんあると思う。そういう気持ちをもって土俵に上がっていきたい」 ―「琴ノ若」への思い。 「
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元関脇若隆景ら再十両4人 37歳北ハリ磨は9度目の昇進
日本相撲協会は31日、東京・両国国技館で大相撲春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を開き、右膝の大けがから再起を目指す元関脇若隆景(29)=本名大波渥、福島県出身、荒汐部屋=ら4人の十両復帰を決めた。若隆景は3場所ぶりの返り咲き。新十両はいなかった。 元幕内北ハリ磨(37)=本名嶋田聖也、兵庫県たつの市出身、山響部屋=は21場所ぶりの再十両。9度目の十両昇進は希善龍と並び最多で、37歳6カ月29日は戦後2番目の年長記録となった。 左肩の故障が癒えた元幕内伯桜鵬(20)=本名落合哲也、鳥取県出身、宮城野部
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新大関琴ノ若、31日誕生 日本出身力士は2年ぶり
大相撲の東関脇琴ノ若(26)=本名鎌谷将且、千葉県出身、佐渡ケ嶽部屋=の大関昇進が31日午前、東京・両国国技館で開かれる日本相撲協会の春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)番付編成会議と臨時理事会で正式に決定する。 琴ノ若は母方の祖父が元横綱琴桜(故人)で、父は師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)と相撲一家に育った。初場所で13勝2敗の好成績を挙げ、昇進目安とされる直前3場所合計33勝に到達した。189センチ、177キロの体格で安定感が評価された。日本出身大関の誕生は2022年初場所後の御嶽海以来。 昇進決定後、協会は使
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2桁V「できるだけ早く」 照ノ富士、琴ノ若を高評価 大相撲
大相撲初場所で4場所ぶり9度目の復活優勝を遂げた横綱照ノ富士が29日、東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で記者会見し、2桁優勝の大台に向け「できるだけ早くという気持ち。そういう目標をもっておかないと、きつい時に乗り越えられない」と春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)を見据えた。 腰痛などによる3場所連続休場明けの前半戦は不安定な土俵が続いた。「当たった感覚が良かった」という9日目の錦木戦で復調への手応えをつかみ、後半戦は強さを発揮。千秋楽に13勝2敗で並んだ関脇琴ノ若との優勝決定戦を制した。その琴ノ若は大関昇進が確実で、横綱は「15日間の相撲が安定している。本当に力をつけてきている印象
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琴ノ若「もう一つ上を」 初場所13勝、大関昇進確実
大相撲初場所で13勝2敗の好成績を挙げ、大関昇進を確実にした関脇琴ノ若が千秋楽から一夜明けた29日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で記者会見し「大関で終わりではない。もう一つ上を目指してやっていかないといけない。大関に上がったら、横綱の難しさも感じるのではないか」と最高位への意欲を示した。 琴ノ若は母方の祖父が元横綱琴桜(故人)で、父は師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)。当初は大関昇進を機に「琴桜」を襲名予定だったが、最近になって本人が「大関琴ノ若」を実現させたい意向をもっている。「もう一度、師匠と話をする。(昇進伝達式の)当日まで秘密でお願いします」と含みをもた
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照ノ富士「2桁優勝早く達成を」 休場から9度目の復活V
大相撲初場所で4場所ぶり9度目の復活優勝を果たした横綱照ノ富士が千秋楽から一夜明けた29日、東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で記者会見し「ずっと言っている2桁優勝を目指し、次の場所に臨みたい。できるだけ早く達成したい」と春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)での連続優勝を見据えた。 腰痛などによる3場所連続休場明けで7日目までに2敗を喫したが、後半戦から調子を上げた。千秋楽は13勝2敗で並んだ関脇琴ノ若との優勝決定戦を制して最高位の貫禄を示した。稽古量を調整したことが奏功し「体との向き合い方をつかんできた」と手応えを口にした。
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不屈 照ノ富士 復活V 大相撲初場所(千秋楽)
大相撲初場所千秋楽(28日・両国国技館)は、3場所連続休場明けの横綱照ノ富士が13勝2敗で並んだ関脇琴ノ若との優勝決定戦を寄り切りで制し、4場所ぶり9度目の優勝を果たした。琴ノ若は初優勝を逃したが、大関昇進の目安とされる直近3場所合計33勝に到達。昇進が確実となった。 本割では琴ノ若が先に平幕翔猿を上手投げで下し、結びの一番で照ノ富士が大関霧島を寄り切った。綱とりに挑んだ霧島は11勝4敗に終わった。関脇大栄翔は朝乃山を引き落とし、9勝6敗とした。 三賞は若元春が殊勲賞を初受賞。敢闘賞は新入幕大の里が11勝4敗で初めて獲得した。琴ノ若は初の技能賞に輝いた。県勢力士はともに敗れ、熱海富士(熱
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照ノ富士9度目V、決定戦制す 琴ノ若は大関昇進へ 大相撲初場所千秋楽
大相撲初場所千秋楽(28日・両国国技館)3場所連続休場明けの横綱照ノ富士が13勝2敗で並んだ関脇琴ノ若との優勝決定戦を寄り切りで制し、4場所ぶり9度目の優勝を果たした。琴ノ若は初優勝を逃したが、大関昇進の目安とされる直近3場所合計33勝に到達。昇進が確実となった。 本割では琴ノ若が先に平幕翔猿を上手投げで下し、結びの一番で照ノ富士が大関霧島を寄り切った。綱とりに挑んだ霧島は11勝4敗に終わった。関脇大栄翔は朝乃山を引き落とし、9勝6敗とした。 三賞は若元春が殊勲賞を初受賞。敢闘賞は新入幕大の里が11勝4敗で初めて獲得した。琴ノ若は初の技能賞に輝いた。 春場所は3月10日にエディオンアリ
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照ノ富士の一問一答
復活優勝の照ノ富士は、自信に満ちた表情で喜びを語った。 ―千秋楽は2番。 「力を出し切った。最低3番くらい取るという気持ちで足を運んで来た。2番で終わらせて良かった」 ―休場明けでの賜杯。 「心だけは折れないよう頑張ってきた。病気ではなく、けがは痛いだけ。乗り越えて良かった」 ―2桁優勝に迫った。 「常々口にしてきた目標。これを機に来場所につなげていきたい」 ―故障などの不
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尊富士13勝、最速新入幕も 新十両優勝
14日目に新十両優勝を決めていた尊富士は13勝目を挙げた。「安心した。とにかく前へ出る相撲を取ったからこそ、結果に表れた」と笑みを浮かべた。 東十両10枚目から来場所の新入幕へと前進した。1場所で十両を通過すれば2013年秋場所の遠藤以来。初土俵から所要9場所は常幸龍と並び最速となる(年6場所制となった1958年以降初土俵。付け出しを除く)。それでも「足りない部分はたくさんある。また一から稽古するだけ」と控えめだった。
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琴ノ若、大関昇進が確実 優勝同点、3場所33勝到達
大相撲初場所千秋楽の28日、13勝2敗の好成績を残した東関脇琴ノ若(26)=本名鎌谷将且、千葉県出身、佐渡ケ嶽部屋=の大関昇進が確実となった。番付編成を担う日本相撲協会審判部が昇進を諮る臨時理事会の招集を八角理事長(元横綱北勝海)に要請し、受諾された。これまで理事会で昇進が見送られた例はない。 琴ノ若は先場所まで関脇で9、11勝を挙げ、直近3場所合計が昇進目安の33勝に到達。初場所は横綱照ノ富士に敗れながらも優勝決定戦へ進む大活躍だった。 31日の春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議と理事会を経て、昇進
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琴ノ若と照ノ富士、首位並走 大相撲初場所14日目 翠富士の肩透かし決まる、熱海富士負け越し
大相撲初場所14日目(27日・両国国技館)は、大関昇進を目指す関脇琴ノ若が大関霧島を寄り切り、12勝2敗とした。横綱照ノ富士は大関豊昇龍休場による不戦勝で12勝2敗。2人が首位で並んだ。霧島は横綱昇進へ痛い3敗目を喫した。熱海富士(熱海市出身)は朝乃山に敗れ、6勝8敗で負け越しが決まった。翠富士(焼津市出身)は、肩透かしで竜電を破り5勝9敗。 千秋楽は照ノ富士が霧島、琴ノ若が翔猿にそろって勝てば両者による優勝決定戦。どちらかが勝てば優勝が決まり、ともに敗れれば霧島を加えた12勝3敗の3人によるともえ戦にもつれ込む。 関脇大栄翔は勝ち越し、新入幕大の里は10勝目。十両は尊富士が12勝2敗で
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琴ノ若12勝目、照ノ富士と並ぶ 初場所、霧島は痛い3敗目
大相撲初場所14日目(27日・両国国技館)大関昇進を目指す関脇琴ノ若が大関霧島を寄り切り、12勝2敗とした。横綱照ノ富士は大関豊昇龍休場による不戦勝で12勝2敗。2人が首位で並んだ。霧島は横綱昇進へ痛い3敗目を喫した。 千秋楽は照ノ富士が霧島、琴ノ若が翔猿にそろって勝てば両者による優勝決定戦。どちらかが勝てば優勝が決まり、ともに敗れれば霧島を加えた12勝3敗の3人によるともえ戦にもつれ込む。 関脇大栄翔は勝ち越し、新入幕大の里は10勝目。十両は尊富士が12勝2敗で千秋楽を待たずに新十両優勝を決めた。
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大関豊昇龍、14日目で休場 右膝負傷、照ノ富士が不戦勝
大相撲の西大関豊昇龍(24)=本名スガラグチャー・ビャンバスレン、モンゴル出身、立浪部屋=が初場所14日目の27日、日本相撲協会に「右膝内側側副靱帯損傷で今後約1週間の加療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。 師匠の立浪親方(元小結旭豊)によると、13日目の大関霧島戦に二枚蹴りで敗れた際に痛めた。2敗で優勝争いのトップに並んでいた対戦相手の横綱照ノ富士は不戦勝。 豊昇龍は10勝3敗で首位を1差で追っていたが、立浪親方は「無理はさせたくない。力が出せない相撲を取っても、相手にもお客さんにも悪い」と話した。千秋楽も休場する
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琴ノ若2敗目、首位に3人 熱海、翠とも勝利 大相撲初場所13日目
大相撲初場所13日目(26日・両国国技館)は、大関昇進を目指す関脇琴ノ若が横綱照ノ富士に寄り切られ、2敗目を喫した。3場所連続休場明けの照ノ富士も11勝2敗。 2敗同士の大関対決は横綱昇進を狙う霧島が豊昇龍を二枚蹴りで下し、11勝目を挙げた。豊昇龍は3敗に後退。関脇大栄翔は6敗目となった。熱海富士(熱海市出身)は金峰山を押し出して6勝目、翠富士(焼津市出身)も妙義龍を巻き落としで下し4勝目を上げた。 1敗が消え、トップで2敗の照ノ富士、霧島、琴ノ若を3敗で豊昇龍が追う展開。十両は11勝2敗の新十両尊富士が単独首位を守った。
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琴ノ若11勝目、単独首位堅持 熱海、翠とも敗れる 大相撲初場所12日目
大相撲初場所12日目(25日・両国国技館)は、大関昇進を目指す関脇琴ノ若が阿武咲をはたき込み、11勝1敗で単独首位を堅持した。横綱照ノ富士は新入幕大の里を上手投げで退け、3場所連続休場明けで10勝目。大の里は4敗目で優勝争いから脱落した。 2大関も2敗をキープ。横綱昇進を狙う霧島は玉鷲をはたき込み、豊昇龍は隆の勝を下手投げで下した。関脇大栄翔は7勝目を挙げた。熱海富士(熱海市出身)は錦木に寄り切られ5勝7敗、翠富士(焼津市出身)も阿炎に寄り切られ3勝9敗となった。 1敗の琴ノ若を1差で照ノ富士、霧島、豊昇龍が追う。十両は尊富士が10勝2敗で単独トップ。
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琴ノ若が首位堅持 熱海富士は5勝目 大相撲初場所11日目
大相撲初場所11日目(24日・両国国技館)大関昇進を狙う関脇琴ノ若が王鵬を押し出し、1敗で単独首位を堅持した。横綱照ノ富士は阿武咲を寄り切り、2敗を守った。 2大関も2敗を維持。横綱昇進を目指す霧島は関脇大栄翔を突き出し、豊昇龍は新入幕大の里を下手投げで下した。大栄翔は6勝5敗。大の里は阿武咲とともに3敗に後退した。熱海富士(熱海市出身)は突き落としで正代を下し5勝6敗、翠富士(焼津市出身)は翔猿に押し倒され3勝8敗。 1敗の琴ノ若を1差で横綱と大関の3人が追う。十両は狼雅、時疾風と新十両尊富士が2敗でトップに並んだ。
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照ノ富士勝ち越し、琴ノ若首位 翠富士は勝ち、熱海富士黒星 大相撲初場所10日目
大相撲初場所10日目(23日・両国国技館)は、横綱照ノ富士が金峰山を上手投げで退けて2敗を守り、昨年夏場所以来の勝ち越しを決めた。大関昇進を目指す関脇琴ノ若は新入幕の大の里との1敗対決を寄り切りで制し、単独首位に立った。 両大関も勝ち越し。横綱昇進を狙う霧島は阿武咲をはたき込み、豊昇龍は関脇大栄翔を送り出した。阿武咲は2敗に後退し、大栄翔は4敗目。翠富士(焼津市出身)と対戦した新小結宇良は負け越した。 熱海富士(熱海市出身)は玉鷲に押し倒しで敗れた。 1敗の琴ノ若を、2敗で照ノ富士ら5人が追う。十両は新十両の尊富士が初黒星も単独トップ。
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照ノ富士と2大関が7勝目 熱海、翠はともに敗れる 大相撲初場所9日目
大相撲初場所9日目(22日・両国国技館)は、横綱照ノ富士が錦木を寄り切って7勝目を挙げた。両大関は横綱昇進に挑む霧島が正代を押し出し、竜電を寄り切った豊昇龍とともに2敗を堅持した。 大関昇進が懸かる琴ノ若は大栄翔との関脇対決を寄り切りで制し、勝ち越しを決めた。大栄翔は3敗目。琴ノ若、平幕阿武咲、新入幕大の里が1敗でトップに並んだ。横綱、大関陣が1差で追う。熱海富士(熱海市出身)は宇良に肩透かしで敗れ4勝5敗、翠富士(焼津市出身)は若元春に寄り倒しで敗れ2勝7敗。1敗だった平幕朝乃山は右足首負傷で休場した。十両は新十両の尊富士が9連勝で単独首位。 熱海富士破り 宇良〝初白星〟 31歳の
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朝乃山休場、玉鷲戦で右足首負傷 優勝争い首位も、北勝富士も休場
大相撲の西前頭7枚目、朝乃山(29)=本名石橋広暉、富山県出身、高砂部屋=と、西前頭3枚目の北勝富士(31)=本名中村大輝、埼玉県出身、八角部屋=が初場所9日目の22日、休場した。 優勝争いの首位に並んでいた朝乃山は師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)によると、8日目に初黒星を喫した玉鷲戦で右足首を負傷。「腫れてしまった。2、3日様子を見ようということ」と述べ、再出場は未定という。休場は2場所連続で11度目。9日目の対戦相手、阿武咲は不戦勝。 北勝富士は「右膝関節挫傷で約2週間の加療を要する」との診断書を日本相撲協会に提出。8日目の大
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浜松出身の鈴ノ富士ら13人 新序出世力士に 大相撲初場所
日本相撲協会は大相撲初場所8日目の21日、浜松市出身の鈴ノ富士(伊勢ケ浜、飛龍高3年)ら今場所の新序出世力士13人(再出世3人を含む)を発表した。春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)から番付にしこ名が載る。今場所の新弟子検査に合格したモンゴル出身のウスフバヤル・デミデジャムツ(宮城野部屋)は興行ビザ取得後の本場所で初土俵を踏む。 出世力士は次の通り。かっこ内は出身地、部屋。 伊波(鹿児島、尾上)斧沢(埼玉、追手風)道颯(神奈川、阿武松)鈴ノ富士(伊勢ケ浜)絢ノ富士(鹿児島、伊勢ケ浜)竹内(香川、音羽山)旭天道(千葉、大島)藤原(東京、時津風)旭大龍(北海道、大島)加藤(秋田、
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綱とり霧島2敗目 熱海富士は星を五分に戻す 大相撲初場所8日目
大相撲初場所8日目(21日・両国国技館)は、横綱昇進に挑む大関霧島が翔猿に押し出され、手痛い2敗目を喫した。一人横綱の照ノ富士は竜電を寄り切って6勝目。元大関の平幕朝乃山が敗れて初黒星となり、全勝がいなくなった。 大関豊昇龍は北勝富士を押し倒して6勝2敗。関脇陣は大関昇進を目指す琴ノ若が小結高安の休場による不戦勝で7勝1敗とし、大栄翔は翠富士(焼津市出身)をはたき込んで6勝目を挙げた。熱海富士(熱海市出身)は豪ノ山を上手投げで下し4勝4敗。1敗は琴ノ若、朝乃山に平幕阿武咲、新入幕大の里を加えた4人。 熱海富士(4連勝で五分の星)「落ち着いてきた。相手よりも自分の相撲を考えていく。足を出
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小結高安が再び休場、インフル 初場所で2度目、琴ノ若が不戦勝
大相撲の東小結高安(33)=本名高安晃、茨城県出身、田子ノ浦部屋=が初場所8日目の21日、インフルエンザB型感染、急性腰痛症の再発により約10日間の自宅療養および安静加療を要するとの診断書を日本相撲協会に提出して休場した。休場は今場所2度目。7日目まで2勝3敗2休だった。 1年ぶりに三役に復帰した元大関の高安は初黒星を喫した2日目の大関霧島との取組前に腰を痛め、3日目から休場。6日目(19日)に再出場したが、20日の夕方から発熱があった。 高安の休場は通算16度目。8日目の対戦相手で、大関昇進を目指す関脇琴ノ若は不戦勝。
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照ノ富士2敗目 翠富士、熱海富士は白星 大相撲初場所7日目
大相撲初場所7日目(20日・両国国技館)は、3場所連続休場明けの横綱照ノ富士が正代に寄り倒され、2敗目を喫した。元大関の正代は2個目の金星獲得。38場所ぶりは史上7番目のブランクとなった。 両大関は横綱昇進を目指す霧島が北勝富士を寄り切り、1敗を堅持した。豊昇龍も翔猿を寄り切って5勝目。両関脇は大関昇進に挑む琴ノ若が竜電を寄り切って6勝1敗とし、大栄翔は新小結宇良を突き出して5勝目。翠富士(焼津市出身)は豪ノ山を寄り切って2勝目、熱海富士(熱海市出身)は阿炎を押し出して3勝目を上げた。 元大関の平幕朝乃山が7戦全勝で単独首位を守った。1敗で追うのは霧島、琴ノ若、平幕阿武咲、新入幕大の里の
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北青鵬は右膝半月板損傷 2月手術、春場所も休場へ
日本相撲協会は20日、大相撲初場所6日目から休場した東前頭8枚目、北青鵬(宮城野部屋)の診断書を公表し「右膝半月板損傷で約4週間のリハビリテーション加療を要する」との内容だった。2月5日に手術を予定。師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)によると、春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)は休場する見通し。 204センチの長身を誇る22歳の北青鵬は大器と期待される一方、受け身に回る相撲が多かった。宮城野親方は「これを機に自分の相撲を見つめ直してほしい」と話した。
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幕内碧山が右膝負傷で休場 初場所、再入幕も白星なし
大相撲の西前頭17枚目、碧山(37)=本名古田亘右、ブルガリア出身、春日野部屋=が初場所7日目の20日、「右膝前十字靱帯断裂の疑い」との診断書を日本相撲協会に提出して休場した。6日目の琴勝峰戦で敗れた際に痛めていた。2場所ぶりの再入幕の今場所は6日目まで6連敗。このまま休場して負け越せば十両転落は確実となる。 碧山の休場は2021年夏場所以来で6度目。7日目の対戦相手、阿武咲は不戦勝。
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照ノ富士と霧島1敗守る 熱海富士白星、翠富士は黒星 大相撲初場所6日目
大相撲初場所6日目(19日・両国国技館)は、3場所連続休場明けの横綱照ノ富士が翔猿を押し出して5勝1敗とした。両大関は横綱昇進に挑む霧島が豪ノ山を寄り切って5勝目。豊昇龍は連敗で2敗に後退した。 両関脇は大関昇進を狙う琴ノ若が若元春に押し出されて初黒星を喫した。大栄翔は熱海富士(熱海市出身)の突き落としに屈して2敗目。熱海富士は2勝目。翠富士(焼津市出身)は5敗目を喫した。 元大関の平幕朝乃山が6戦全勝で単独首位。1敗で照ノ富士、霧島、琴ノ若、新入幕大の里ら7人が追う展開となった。 熱海連勝 明るさ戻る 熱海富士が5場所連続関脇の大関候補に逆転勝ちし、4連敗から2連勝と巻き返してき
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幕内北青鵬が休場 大相撲初場所6日目
大相撲の東前頭8枚目、北青鵬(22)=本名アリューナー・ダワーニンジ、北海道出身、宮城野部屋=が初場所6日目の19日、休場した。5日目に白星を挙げて2勝3敗だった。 北青鵬の休場は2021年九州場所以来で4度目。6日目の対戦相手、竜電は不戦勝。
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熱海富士が初白星、翠富士とともに1勝4敗 大相撲初場所5日目
大相撲初場所5日目(18日・両国国技館)は、3場所連続休場明けの横綱照ノ富士は平幕北勝富士を押し出し、序盤戦を4勝1敗で終えた。 2大関は明暗が分かれた。横綱昇進に挑む霧島は連敗せず、阿炎を突き落として4勝目。豊昇龍は豪ノ山に寄り切られ、初黒星を喫した。 両関脇は、大関昇進を目指す琴ノ若が新小結宇良を送り出し、初日から5連勝。大栄翔は若元春を突き落として4勝目を挙げた。宇良は4敗目。 静岡県勢は、熱海富士(熱海市出身)が翔猿を押し出して初白星。翠富士(焼津市出身)は正代に押し出しで敗れ、ともに序盤戦を1勝4敗で終えた。 全勝は琴ノ若と平幕朝乃山の2人となった。1敗で照ノ富士、新入幕の
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翠富士 綱とり霧島撃破 大相撲初場所(4日目)
大相撲初場所4日目(17日・両国国技館)は、翠富士(焼津市出身)が横綱昇進に挑む霧島を肩透かしで破った。霧島は初黒星。 3場所連続休場明けの横綱照ノ富士は初顔合わせの豪ノ山を上手投げで退け、3勝1敗とした。 大関は豊昇龍が若元春を送り投げで下して4連勝。貴景勝は首の負傷で休場した。新小結宇良が不戦勝で初勝利。 両関脇は大関昇進を目指す琴ノ若が熱海富士(熱海市出身)を肩透かしで退けて4戦全勝。大栄翔は3勝目を挙げた。勝ちっ放しは豊昇龍と琴ノ若、平幕朝乃山の3人となった。 翠富士 4日目の初白星「ここから」 翠富士が得意の肩透かしを決め、横綱昇進が懸かる霧島を撃破した。4日目での初白星に
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大関貴景勝、首痛で休場 大相撲初場所
大相撲の西大関貴景勝(27)=本名佐藤貴信、兵庫県出身、常盤山部屋=が初場所4日目の17日、日本相撲協会に「頸椎(けいつい)症性神経根症で2週間程度の安静加療を要する」との診断書を提出し、休場した。師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)によると、17日朝に本人が休場を申し出た。再出場せず、3月の春場所は8度目のかど番となる。 貴景勝は場所前から首の不調で調整が遅れていた。師匠は2日目の熱海富士戦で悪化させ、右腕に力が入らない状況と説明。「ゆっくり休むことに集中させたい」と話した。八角理事長(元横綱北勝海)は「実績があるのだから、けがを治して上を目指してほしい」と奮起を求めた。 貴景勝の休場は昨
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元大関魁皇が協会の新理事候補に 出羽海一門は現職3人を擁立
大相撲初場所後に実施される2年に1度の日本相撲協会の役員候補選挙で、伊勢ケ浜一門は浅香山親方(元大関魁皇)を新理事候補として擁立することが17日、分かった。同親方は現役時代に優勝5度の実績を誇り、現在は役員待遇委員で審判部副部長を務めている。 出羽海一門は17日に東京都内で会合を開き、春日野親方(元関脇栃乃和歌)、境川親方(元小結両国)、出羽海親方(元幕内小城ノ花)の現職3人の擁立を確認した。副理事候補も現職の藤島親方(元大関武双山)。 五つある一門のうち、出羽海以外では二所ノ関が3人、時津風が2人、高砂と伊勢ケ浜からは各1人が
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翠富士が今場所初白星 綱取りかけた霧島に肩透かし 大相撲初場所4日目
大相撲初場所4日目(17日・両国国技館)3場所連続休場明けの横綱照ノ富士は初顔合わせの豪ノ山を上手投げで退け、3勝1敗とした。 3大関は横綱昇進に挑む霧島が翠富士の肩透かしに不覚を取り、初黒星を喫した。豊昇龍は若元春を送り投げで下して4連勝。貴景勝は首の負傷で休場した。新小結宇良が不戦勝で初勝利。 両関脇は大関昇進を目指す琴ノ若が熱海富士を肩透かしで退けて4戦全勝。大栄翔は3勝目を挙げた。勝ちっ放しは豊昇龍と琴ノ若、平幕朝乃山の3人となった。
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大関貴景勝が首の負傷で休場 春場所は8度目かど番
大相撲の西大関貴景勝(27)=本名佐藤貴信、兵庫県出身、常盤山部屋=が初場所4日目の17日、日本相撲協会に「頸椎症性神経根症で2週間程度の安静加療を要する」との診断書を提出して休場した。師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)によると、2日目の熱海富士戦で悪化させ、本人が休場を申し出た。再出場はせず、3月の春場所は8度目のかど番となる。 貴景勝は場所前から首への不安で調整が遅れていた。師匠は右腕に力が入らない状況とし「体が大事だから、ゆっくり休ませたい」と話した。 貴景勝の休場は昨年名古屋場所以来で11度目。4日目の対戦相手、新小結宇良
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熱海富士は霧島に敗れる 翠富士も3連敗 大相撲初場所3日目
大相撲初場所3日目(16日・両国国技館)は、3場所連続休場明けの横綱照ノ富士は阿炎を辛くもとったりで下し、連敗回避で白星を先行させた。 3大関は横綱昇進を目指す霧島が熱海富士(熱海市出身)を寄り切り、新小結宇良をすくい投げで退けた豊昇龍とともに3連勝とした。貴景勝は若元春に突き出されて初黒星。 両関脇は大関昇進に挑む琴ノ若が翠富士(焼津市出身)を肩透かしで下して3連勝。翠富士は3連敗となった。大栄翔は北勝富士に押し出されて土がついた。小結高安は腰痛で休場した。新入幕大の里は初黒星。 白星黒星 ●…翠富士(得意技の肩透かしで完敗。その出来を問われ)「まだまだですね。食って
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小結高安、3日目を休場 大相撲初場所
大相撲の元大関で東小結の高安(33)=本名高安晃、茨城県出身、田子ノ浦部屋=が初場所3日目の16日、休場した。2日目の霧島戦で敗れた際、古傷を抱える腰を気にするしぐさを見せていた。1年ぶりに三役に復帰した今場所は、ここまで1勝1敗だった。 3日目の対戦相手、豪ノ山は不戦勝。高安の休場は昨年夏場所以来で15度目。今場所、十両以上では初めての休場者となった。
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熱海富士と翠富士、2日目も大関陣に苦杯 照ノ富士が初黒星 大相撲初場所
大相撲初場所2日目(15日・両国国技館)は3場所連続休場明けの横綱照ノ富士が若元春との力相撲の末に寄り切られ、早くも初黒星を喫した。若元春は初金星を獲得。 3大関は2日続けて安泰だった。横綱昇進に挑む霧島は小結高安を押し出して2連勝。貴景勝は熱海富士(熱海市出身)を寄り切り、豊昇龍は翠富士(焼津市出身)を押し出しで退けた。 大関昇進を狙う関脇琴ノ若は豪ノ山を上手投げで下し、関脇大栄翔は阿炎を押し出して、ともに2連勝。新小結宇良は2連敗となった。 初日から一転 金星配給 前途多難 相撲勘の鈍りを露呈し、前途多難を思わせる負け方だった。照ノ富士は若元春との1分半を超える長い相撲に屈し、
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初場所、被災地出身の力士が奮闘 発生2週間、遠藤「心配だ」
能登半島地震の発生から15日で2週間となり、東京都墨田区の両国国技館で14日から始まった大相撲初場所では石川県出身力士が故郷への思いを胸に奮闘している。満員御礼の館内からは県勢力士にひときわ大きな拍手。背中を押している。 幕内遠藤は「何日たとうが一緒。心配だ」と話す。2日目の15日は石川県の形がデザインされた化粧まわしで土俵入りし、今場所の初白星を挙げた。「元気を送れるように頑張る」と被災地への気遣いをにじませた。師匠の追手風親方(元幕内大翔山)は「両親が穴水町に住んでいるので心配だ。場所が終わったらすぐに行こうと思っている」と神妙に語った。
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元大関・栃ノ心、2月に引退相撲 「どきどきする」
昨年夏場所限りで現役引退した元大関栃ノ心のレバニ・ゴルガゼ氏が15日、東京・両国国技館内の相撲博物館でトークイベントに臨み、2月4日の引退相撲を前に「どきどきしている。まげを切るのは寂しいが、これからが楽しみでもある」と心境を語った。 現在は故郷のジョージアからワイン輸入などに携わる。昨年にはソムリエの資格も取得。「ジョージアのワインを広めるのは祖父の夢。日本でも広まりつつあり、売れ行きはいい」と話した。 17年間の力士生活については「ライバルがたくさんいて、負けたくなかった。春日野部屋だからやってこられた」と感謝の思いを述べた
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熱海富士、翠富士は大関陣に敗退 横綱・照ノ富士は白星 大相撲初場所初日
大相撲初場所初日(14日・両国国技館)1横綱3大関の上位陣は安泰。腰痛などによる休場から3場所ぶりに復帰した横綱照ノ富士は新小結宇良を押し出した。 先場所優勝で横綱昇進に挑む大関霧島は若元春を引き落とした。大関豊昇龍は熱海富士を寄り切り、大関貴景勝は翠富士を押し出した。 大関とりが懸かる関脇琴ノ若は阿炎を押し出し、関脇大栄翔は豪ノ山を突き落としで退けた。再小結高安も白星発進。 熱海富士 悔しさあらわ 豊昇龍は巧みな攻めが光り、先場所敗れた熱海富士を退けた。場所前に痛めた右脚にサポーターを着ける中、影響を感じさせず「大したけがじゃない。攻めすぎないように集中してやれた」と充実感に浸った
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照ノ富士、出場で「関門クリア」 横審委員長、進退問わず
日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会が大相撲初場所初日の14日、両国国技館で本場所総見を行い、山内昌之委員長(東大名誉教授)は3場所ぶりの出場で白星の横綱照ノ富士を「強さを発揮した」と評した。 山内委員長は全休を2場所続けた照ノ富士について「出場したことで一つの関門をクリアした。私たちの期待はかなえられた」と言及。今場所の成績で進退を問う意向はないとし「後ろ向きに考えず、出場を評価したい。初日の相撲内容も良かった。彼独特の敢闘精神がある」と述べた。
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行司の木村庄之助、9年ぶり復活 第38代は「130%で」
大相撲初場所初日(両国国技館)の14日、行司の最高位が約9年ぶりに復活した。2015年春場所を最後に空位が続いていたが、式守伊之助から昇格した第38代木村庄之助(64)=本名今岡英樹、島根県出身、高田川部屋=が結びの一番を裁いた。 木村庄之助は満員御礼の中、横綱照ノ富士に軍配を上げた。責任感のある地位に就き「平常心でやらないといけないと思い、逆に重くのしかかった」と心境を語った。新たな一歩を踏み出し「38代として(歴史に)刻んでもらえたかな。120%ではなく、130%でやらなければいけない」と表情を引き締めた。
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能登被災地支援、場所後に協議 4月に七尾巡業を予定
日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は大相撲初場所初日の14日、能登半島地震の被災地支援について場所後の理事会で方向性を協議すると語った。石川県七尾市では4月の春巡業開催を予定しており「その時はどういう状況なのか。迷惑をかけないように考えたい」と慎重に話した。 八角理事長は初日恒例の協会あいさつで、哀悼の意と復興への願いを土俵上で述べた。「(北陸地方は)相撲どころだから。力士はいい相撲を取ってほしい」と奮闘を望んだ。
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田中英寿氏、日大OBが悼む 相撲部の元監督、追手風親方ら
日大の元理事長で、相撲部監督も務めた田中英寿氏が初場所前に死去し、角界のOBから14日、悼む声が上がった。田中氏の指導でアマチュア横綱と学生横綱に輝いた追手風親方(元幕内大翔山)は「親みたいなもの。『頑張っているな』といつも言ってくれたから、やってこられた。自分が頑張る糧がなくなった」と肩を落とした。 幕内2場所目の美ノ海は「勝って当たり前という厳しい方だったが、祝勝会ではいつもうれしそうだった」と思いをはせた。32歳の剣翔は「自分が引退したら、断髪式ではさみを入れてもらいたかった。残念だが、天国で見ていると思って頑張っていく」と話した。
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出身力士、被災地への思い胸に 穴水町の遠藤「元気届けたい」
大相撲初場所初日の14日、東京都墨田区の両国国技館では、能登半島地震の被災地出身の力士が復興への思いを胸に土俵に上がった。甚大な被害に見舞われた石川県穴水町出身の幕内遠藤は、地元の伝統的なボラ漁に使うやぐらをあしらった化粧まわしで土俵入り。「元気を届けられるように頑張る」と決意を口にした。 家族は無事だったものの、津波は実家の近くまで到達したという。取組には敗れたが、満員御礼の館内から温かい拍手が送られ「気合が入る。しっかりやれることをやるだけ」と気持ちを奮い立たせた。 新入幕の大の里は同県津幡町出身。実家も停電や断水の被害を受
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新入幕・大の里へ被災祖父エール 「勝てば石川のみんなが元気に」
大相撲の有望若手力士、大の里(23)=本名中村泰輝、石川県津幡町出身、二所ノ関部屋=の祖父、坪内勇さん(74)が能登半島地震で被害を受け、同県内灘町の避難所に身を寄せる。13日に共同通信の取材に応じ、初場所(14日初日・両国国技館)を新入幕で迎える孫に「勝てば石川のみんなが元気になる。自分らしい相撲を取ってほしい」とエールを送った。 「子どもの頃から体が大きかった」と懐かしそうに振り返る。2021年の全国大会で優勝した際は記念のカップを持って内灘町の坪内さん宅を訪れたそうで「抱いてみて、と言ってくれたな」と笑顔をのぞかせた。 自
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照ノ富士再起へ、霧島は綱とり 大相撲初場所、14日に開幕
大相撲初場所は14日に東京・両国国技館で始まる。横綱照ノ富士は腰痛などによる3場所連続休場から再起を期す。先場所覇者の大関霧島は横綱昇進、関脇琴ノ若は大関昇進に挑むなど話題が多い。優勝争いは霧島を中心に混戦が予想される。 13日は国技館で土俵祭りが営まれ、9年ぶりに復活となった行司の最高位、第38代木村庄之助が祭主を務めた。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)や審判部の親方衆が出席し、15日間の安全を祈願。約600人の一般客が見守った。 直近2場所の優勝額贈呈式に大関貴景勝とともに参加した霧島は「気合でいくと決めたので頑張る
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琴ノ若「準備しっかりしてきた」 内容のいい相撲で大関とりへ
大相撲初場所で大関昇進に挑む関脇琴ノ若は12日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で立ち合いの確認などを行った。本場所用の締め込みで汗を流し「上へ上がるにはただの白星ではなく、内容のいい相撲が求められる。そのための準備はしっかりしてきた」と意気込みを語った。 今場所は初日から1横綱3大関がそろい、闘いは激しさを増す。「気持ちで負けないこと。苦しくても辛抱すれば、いい相撲が取れる」と気合を入れる。初日は難敵の阿炎戦が組まれ「どんな相手でも負けない気持ちでぶつかる」と集中力を高めていた。
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霧島、琴ノ若の昇進に期待 審判部長、成績は言及せず
日本相撲協会で番付編成を担う審判部の佐渡ケ嶽部長(元関脇琴ノ若)は12日、初場所(14日初日・両国国技館)で横綱昇進に挑む大関霧島と、大関昇進を狙う関脇琴ノ若について「二所ノ関一門の連合稽古でも、お互いに『次は俺が』という気持ちがよく見られた」と期待した。具体的な成績など昇進ラインには言及しなかった。 佐渡ケ嶽部長は9日の横綱審議委員会による稽古総見で霧島が不振だった点を指摘。「先場所の後半で連勝した時のような相撲が初日から出ればいい」と望んだ。 横綱、大関同時昇進が実現すれば1993年初場所後の曙、貴ノ花(後の横綱貴乃花)以来
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休場明けの照ノ富士は宇良戦 初場所、綱とり霧島は若元春
日本相撲協会は12日、大相撲初場所(14日初日・両国国技館)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。3場所連続休場明けの横綱照ノ富士は初日に新小結宇良、2日目に若元春と対戦。先場所覇者で横綱昇進に挑む大関霧島は初日に若元春、2日目に小結高安と当たった。 他の2大関は豊昇龍が熱海富士と翠富士、貴景勝が翠富士と熱海富士の順でぶつかる。大関昇進を目指す関脇琴ノ若は初日に阿炎、2日目に豪ノ山と顔を合わせる。新入幕大の里は初日に武将山戦が組まれた。 十両以上で初日からの休場者がいないのは、2022年春場所以来。
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【特別インタビュー】熱海富士×翠富士 お互いの仲は、印象は…? 兄弟弟子に聞いてみました
飛龍高出身の先輩後輩で、伊勢ケ浜部屋でも兄弟弟子となる熱海富士(21)=熱海市出身=と翠富士(27)=焼津市出身=。互いの印象や、昨年の快進撃を笑顔で振り返りながら、2024年の土俵へ意気込みを語った。 ▶【写真特集】二人のオフショットはこちらから 2024年のさらなる飛躍を誓う翠富士(右)と熱海富士 ―仲はいいんですか。 翠富士「たまに話すくらいです(笑)」 熱海富士「自分は仲がいいと思っていたんですけど…先輩がそういうので悲しいですね(笑)」 ―お互いの呼び名は。 翠富士「朔太郎かサクと呼んでいます」 熱海富士「自分は翠富士関と」 翠富士「
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【写真特集】熱海富士×翠富士 インタビュー・オフショットまとめ
▶【特別インタビュー】土俵にかける二人の思いなどはこちらから インタビューで笑顔を見せる翠富士(右)と熱海富士 2024年のさらなる飛躍を誓う翠富士(右)と熱海富士 2024年のさらなる飛躍を誓う翠富士(右)と熱海富士 土俵に上がる心構えを書いたフリップを手に話す熱海富士 土俵に上がる心構えを書いたフリップを手に話す翠富士 インタビューに応じる熱海富士 インタビューに応じる翠富士 土俵に上がる心構えを書いたフリップを手に話す翠富士
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大関挑戦、できることに「感謝」 琴ノ若、昇進ならしこ名継続案も
大相撲初場所(14日初日・両国国技館)で大関昇進を狙う関脇琴ノ若が11日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で出稽古に来た関脇大栄翔と10番続けて取り、5勝5敗だった。「ここまで内容の濃い稽古を積めた。挑戦できることに感謝して、精いっぱいやっていきたい」と奮闘を期した。 昇進すれば、母方の祖父で横綱まで上り詰めた先代師匠の「琴桜」を襲名予定。一方、父で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)から受け継いだ現在のしこ名にも強い愛着を抱き「何場所か大関としてやってから変えるのもいいかなと思う。師匠への恩返しにもなる」と考えを巡らせた。 この日は疲
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照ノ富士、初場所に出場へ 3場所ぶり、復活目指す
腰痛などで3場所連続休場中だった大相撲の東横綱照ノ富士(32)=本名杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=が初場所(14日初日・両国国技館)に出場することが11日、決まった。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が明言した。3場所ぶりの出場で復活を目指す。 照ノ富士に対しては、昨年11月の九州場所後に行われた横綱審議委員会(横審)で、初場所での復帰を求める声が浮上。9日の横審稽古総見では大関陣らと相撲を取り、復調への意欲を示した。優勝は最後に皆勤した昨年5月の夏場所を最後に遠ざかっている。
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年女は相撲女子!? 静岡県勢力士にメロメロ 杉本真子アナ【SBSマイクリレー】
辰(たつ)年となった2024年、入社1年目の私は年女を迎えました。日々新しいことに挑戦をした23年はSBSカップのピッチリポーターに始まり、静岡ダービーや、市町対抗駅伝などスポーツに携わるきっかけをたくさんもらいました。 なかでも印象に残っているのが大相撲の広島巡業中の熱海富士関、翠富士関の取材を担当したことです。相撲は全くの初心者だった私ですが、彼らの23年の取組を見直して、知れば知るほどそのすごさに驚かされました。 熱海市出身の熱海富士関は186センチの堂々たる体格で、21歳とは思えぬ迫力のある相撲が印象的ですが、対面で話をすると、とてもかわいらしく愛嬌(あいきょう)ある一面に取材陣
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霧島、綱とりへ連続33番 「もっと取れた」と貫禄
大相撲初場所(14日初日・両国国技館)で横綱昇進に挑む大関霧島が10日、東京都墨田区の時津風部屋へ出稽古し、同じく出稽古の幕内北勝富士らと連続で33番取り、24勝。「いろいろと調整してみたかった。もっと取れたな」と貫禄を漂わせた。 「立ち合いで当たって、そこから残す」ことをテーマに臨んだ。昨年の九州場所で敗れた幕内豪ノ山とは最も多く胸を合わせた。低い当たりを受け止め、豪快に投げたり、万全な四つの体勢で寄ったりするなど強さを示した。「もうちょっと当たれれば良かったけど」と反省しつつも、息が上がる相手とは対照的にスタミナ面でも余裕を感じさせた。
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飛龍高の鈴木(浜松市出身、伊勢ケ浜部屋)ら体格基準満たす 新弟子検査 大相撲初場所
大相撲初場所(14日初日・両国国技館)の新弟子検査が9日、東京・両国国技館で行われ、同大出身のウスフバヤル・デミデジャムツ(23)=モンゴル出身、宮城野部屋=ら受検した11人全員が身長167センチ以上、体重67キロ以上の体格基準を満たした。内臓検査の結果を待ち、初日に合格者が発表される。 モンゴル相撲の横綱を父に持つデミデジャムツは192センチ、127キロ。合格すれば興行ビザ取得後の本場所で初土俵を踏む。飛龍高の鈴木塁智(18)=浜松市出身、伊勢ケ浜部屋=は183センチ、133キロで通過。強豪の茨城・常総学院高野球部に所属した渋谷一興(18)=茨城県出身、二所ノ関部屋=は184センチ、11
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復活目指す照ノ富士は10勝3敗 稽古総見、霧島は精彩欠く
大相撲初場所(14日初日・両国国技館)を前にした横綱審議委員会による稽古総見が9日、国技館内の相撲教習所で行われ、腰痛などによる3場所連続休場からの復活を目指す横綱照ノ富士は霧島、貴景勝の両大関らを相手に10勝3敗だった。右四つからの寄りや豪快な投げを見せ、まずまずの内容だった。 先場所覇者で綱とりを懸ける霧島は小結高安に連敗するなど8番にとどまり、アピール不足だった。貴景勝、大関豊昇龍も番数が少なく、精彩を欠いた。大関昇進を目指す関脇琴ノ若は関脇大栄翔や平幕力士を圧倒。鋭い立ち合いからの攻撃的な取り口で順調な仕上がりを披露した。
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熱海富士が抱負「番付上げたい」 大相撲初場所は西前頭筆頭
大相撲初場所(14日初日・両国国技館)に自己最高位の西前頭筆頭で臨む熱海富士(熱海市出身)は8日、東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で幕内宝富士と新十両尊富士を相手に29番取った。21歳のホープは「応援してくださる方が増えるのはうれしい。番付を上げたい」と今年の抱負を語った。 2場所連続で千秋楽まで優勝争いに加わり、今場所は初めて上位陣総当たりの位置に浮上。「緊張することもないかなと思う。強い人ばかりなので勝てるようにしたい」と頼もしかった。
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照ノ富士、初場所出場明言せず 出稽古で息切れの場面も
腰痛などで3場所連続休場中の横綱照ノ富士は8日、東京都墨田区の時津風部屋に出稽古し、幕内の正代や北青鵬らと14番連続で取って13勝1敗だった。「常に場所に出たいという気持ちでやっている」と心境を語る一方、大相撲初場所(14日初日・両国国技館)の出場については「体の整え方を考えたい」にとどめ、明言しなかった。 鋭い踏み込みと、素早く左上手を引く動きは健在だった。ただ6、7番取ったところで息が上がり始め、終盤は仕切りで腰を割るのも一苦労の様子。「いろいろな相手とやると、使う筋肉も違ってくる。20番くらいやりたかったが息切れしてしまった」と振り返った。
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綱とり霧島、納得の内容 二所連合稽古、琴ノ若17番
大相撲初場所(14日初日・両国国技館)に向けた二所ノ関一門の連合稽古が7日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で行われ、横綱昇進を狙う大関霧島が時津風一門から2日連続で参加し、大関昇進が懸かる関脇琴ノ若や豪ノ山らに12勝5敗だった。「力を出していい稽古ができた」と納得した。 霧島は琴ノ若と3勝2敗。もろ差しで寄り切る一方、右差しの相手の出足に屈する場面もあった。「負けないように、壁にならないといけないという気持ちだった。琴ノ若は今場所が楽しみ」と刺激を受けていた。サポーターを施した右肘の痛みで番数は少なかったが「大丈夫」と話した。 琴ノ
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豪ノ山は霧島に3戦全敗 二所ノ関一門の連合稽古
自己最高位の東前頭3枚目に浮上した豪ノ山が7日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古に一門外から参加し、16番取った。大関霧島には得意の突き、押しを封じられて3戦全敗。「駄目な部分が出た。初日に向け、しっかり稽古していきたい」と反省した。 新入幕から3場所連続勝ち越し中で、先場所は2大関を破って存在感を示した。25歳の成長株は新三役を見据え「自分の押し相撲を出していきたい」と気合を入れた。
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照ノ富士、初場所出場へ前向き 連合稽古で9番、緊張感も
腰痛などで3場所連続休場中の横綱照ノ富士は6日、東京都墨田区の宮城野部屋での伊勢ケ浜一門の連合稽古に参加し、同じ伊勢ケ浜部屋の幕内宝富士、十両錦富士と8勝1敗だった。初場所(14日初日・両国国技館)の出場について「そうでなければ、稽古できていない。頑張る」と前向きな姿勢を強調した。 あえて相手に攻めさせるなど、足腰の状態を確認しながらの内容だった。以前と比べて下半身は細くなった印象で、古傷を抱える膝を気にする場面もあった。昨年12月の冬巡業を全休して復活を目指している一人横綱は「できる治療を重ねてきた。場所までどうもっていけるかが勝負」と緊張感を漂わせた。
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琴ノ若、大関へ「まだ上がある」 二所連合稽古、霧島も参加
大相撲初場所(14日初日・両国国技館)に向けた二所ノ関一門の連合稽古が6日、東京都江東区の高田川部屋で行われ、大関昇進に挑む26歳の関脇琴ノ若は時津風一門から参加の大関霧島らと16番取り、9勝7敗だった。期待が高まる1年へ「まだ上がある。常に前向きに臨めるようにしたい」と抱負を語った。 霧島には1勝5敗と分が悪かった。得意の右差しを封じられる場面が目立ったが「番数はこなせたし、自分の形になりづらい中でも前に攻める相撲は取れた」と納得の表情だった。一門内での存在感は増し「気持ちで負けない姿を見せたい。自分のやるべきことをやって、若い人たちを引っ張っていけたら」と
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照ノ富士が奉納土俵入り 太刀持ち熱海富士、露払い翠富士 大相撲
大相撲の横綱照ノ富士が5日、東京・明治神宮で奉納土俵入りを行い、3場所連続休場から復活を期す初場所(14日初日・両国国技館)に向け「今年こそという気持ちはある」と決意を語った。新型コロナウイルス禍により、年明けの1月上旬での開催は4年ぶり。太刀持ちと露払いに、ともに弟弟子の熱海富士(熱海市出身)と翠富士(焼津市出身)を従えて力強い不知火型を披露、約2500人を沸かせた。 照ノ富士は1日に発生した能登半島地震などに触れ「大変なニュースが続いているので心を込めた。土俵に戻って、暗いニュースを振り払いたい」と話した。会長を務める力士会で「できる限りのことをやっていきたい」とし、被災地支援を検討す
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照ノ富士、復活へ「今年こそ」 新年の奉納土俵入りで決意
大相撲の横綱照ノ富士が5日、東京・明治神宮で奉納土俵入りを行い、3場所連続休場から復活を期す初場所(14日初日・両国国技館)に向け「今年こそという気持ちはある」と決意を語った。新型コロナウイルス禍により、年明けの1月上旬での開催は4年ぶり。力強い不知火型を約2500人が見守った。 照ノ富士は1日に発生した能登半島地震などに触れ「大変なニュースが続いているので心を込めた。土俵に戻って、暗いニュースを振り払いたい」と話した。会長を務める力士会で「できる限りのことをやっていきたい」とし、被災地支援を検討する考えを示した。 5日は東京都
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隆の勝は順調に回復 「自然に足が出る」
右膝負傷で先場所を途中休場し、昨年12月に手術を受けた幕内隆の勝は順調に回復している。5日は東京都板橋区の常盤山部屋で幕下力士らと15番。鋭い出足が光り「痛みや違和感もなく、自然に足が出るようになった」とうなずいた。 6、7日の二所ノ関一門の連合稽古にも参加予定。申し合いの相手は「まずは十両から。無理はしない」と慎重な姿勢だった。関脇経験者は東前頭12枚目に後退したが「番付を戻し、また上位で闘いたい。今年中の三役復帰を目指す」と力強かった。
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貴景勝「調子はぼちぼち」 マイペースで調整
大関貴景勝は5日、東京都板橋区の常盤山部屋で相撲を取らず、てっぽうやスクワットなどの基礎運動で体を動かした。マイペースで調整を進め「調子はぼちぼち。思うように稽古はできている」と冷静に話した。 6、7日は二所ノ関一門の連合稽古が行われる。大関昇進を狙う関脇琴ノ若や新入幕大の里らと胸を合わせるチャンスだが「土俵に入るのは当日の体の調子を確かめてから」と慎重だった。 22歳で新大関になった貴景勝も27歳。首や膝に慢性的な故障を抱え「焦っても仕方ない。やるべきことをやるだけ」と平常心を強調した。
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遠藤の実家近くまで津波到達 能登半島地震
能登半島地震で被害を受けた石川県穴水町出身の大相撲の幕内遠藤が5日、報道陣の取材に応じ、実家の近くまで津波が到達していたことを明らかにした。家族は無事が確認できたというが「今も避難していると思う。電波が通じず、詳しく聞けていない」と心配そうな表情を浮かべた。 故郷を思いながら、初場所(14日初日・両国国技館)に臨む。33歳の人気力士は「亡くなった方もいるし、あまり多くを話せる状況ではない。僕は僕でやることをやるだけ。(白星で)元気が出てくれれば一番うれしい」と言葉をつないだ。 関脇大栄翔は甚大な被害となった石川県珠洲市に親戚がい
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霧島18番、綱とりへ順調 時津風連合稽古、豊昇龍参加
大相撲初場所(14日初日・両国国技館)に向けた時津風一門の連合稽古が5日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われ、横綱昇進に挑む大関霧島は18番取って16勝2敗と順調な調整内容だった。出羽海一門から参加の大関豊昇龍とも番数をこなし「久しぶりに大関同士で稽古した」と笑顔。切り返しで転がすなど、4勝1敗と圧倒した。 今年初めて相撲を取った霧島は「もう一丁」と言う後輩大関に対し、自ら稽古を切り上げた。「豊昇龍とやったら、どちらかが熱くなって終わらないと思ったので早めに終わった」と説明。6、7日は大関貴景勝らが所属する二所ノ関一門の連合稽古に行く予定で「これからけがを
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大の里と朝乃山が申し合い 被災の地元思い奮起誓う
大相撲初場所(14日初日・両国国技館)で新入幕の大の里は4日、茨城県阿見町の二所ノ関部屋で出稽古に訪れた元大関朝乃山と胸を合わせた。ともに能登半島地震に見舞われた北陸出身。地元への思いを胸に土俵での奮起を誓った。 23歳でざんばら髪の大の里は8番のうち、朝乃山に3勝1敗。右の相四つから馬力で上回り、右差しを許さず、強烈な左おっつけで押し倒す場面も。「稽古できて光栄。わくわくした気持ちがあった」と初々しく語り「立ち合いの切れにびっくりした。幕内上位で闘う人だと思った。本場所は違うと思う」と話した。 朝乃山は「ぼろ負けだ。圧力がある
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大関霧島「昨年超える一年に」 横綱昇進に挑む
横綱昇進に挑む大関霧島が4日、東京都墨田区の陸奥部屋で稽古し、基礎運動を中心に約2時間汗を流した。3日に始動し、勝負の場所に臨む27歳の実力者は「やることを一生懸命やって、2023年を超える一年にしたい」と覚悟を口にした。 昨年は春場所で初優勝し、勢いを切らさず、大関の座を射止めた。今春で日本相撲協会の定年を迎える師匠の陸奥親方(元大関霧島)、昨年末に陸奥部屋から独立した音羽山親方(元横綱鶴竜)の指導に感謝し「2人がいるから今がある」と話す。14日の初日を見据え「(綱とりの)チャンス。時間を有効に使っていきたい」と意気込んだ。
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豊昇龍、出羽連合稽古で20番 目標胸に闘志、宇良12番
大相撲初場所(14日初日・両国国技館)に向けた出羽海一門の連合稽古が3日、東京都墨田区の春日野部屋で行われ、大関豊昇龍は幕内豪ノ山や平戸海らと20番取り、17勝3敗と貫禄を示した。新年最初の稽古ながら好調で「相手の力を体で受け止めることを考えた。いい稽古になった」と満足そうに語った。 3人目に指名した豪ノ山に2連敗を喫したものの、その後は右四つからの寄りで7連勝と巻き返した。元横綱朝青龍のおいに当たる24歳の看板力士は今年の目標を「胸の中にありますよ」と具体的に言及しなかったが、闘志満々。3場所ぶり2度目の賜杯を目指し、4日にも出稽古を始める。
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2024年は賜杯なるか 熱海富士、翠富士 大相撲に静岡旋風
大相撲に静岡旋風が巻き起こっている。主役は、2場所連続で頂点に迫った熱海富士(21)=熱海市出身=と、幕内最軽量115キロで豪快な取り口を見せる翠富士(27)=焼津市出身=だ。飛躍の1年を終え、幕を開けた2024年。いよいよ県勢初の賜杯を抱く年となるか。 さらなる飛躍を誓う翠富士(右)と熱海富士=23年12月中旬、広島県東広島市(写真部・小糸恵介) 次こそ賜杯を 熱海富士 大相撲巡業「東広島場所」の湘南乃海(左)との取組で立ち合う熱海富士=2023年12月中旬、東広島市(写真部・小糸恵介) 186センチ、181キロの大きな体に無限の可能性を秘める。熱海富士は昨年、正攻法の四
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琴ノ若、初場所で大関昇進に挑戦 「上を狙っていく」
大相撲初場所(来年1月14日初日・両国国技館)で大関昇進に挑む関脇琴ノ若が30日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋での稽古後に取材に応じ「上を狙っていかないといけないし、優勝も目指さないといけない」と新年への決意を示した。 この日は幕内琴勝峰と15番取って9勝6敗。立ち合いで鋭く踏み込み、馬力で圧倒する相撲もあった。今年は三役で6場所全て勝ち越しだったが「全勝優勝したわけではないし、今はまだ途中なので。満足度は30~40%くらい。10勝、11勝とベースを上げていきたい」と貪欲に話した。 31日に年内の稽古を納め、年明けは3日に始動する
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貴景勝「いいことも悪いことも」 1年総括、優勝と休場が2度ずつ
大相撲の大関貴景勝は29日、東京都板橋区の常盤山部屋で四股やすり足などで汗を流し、優勝と休場が2度ずつあった1年を「いいことも悪いこともあった。過ぎたことは考えず、来年に向けて頑張っていきたい」と総括した。 今年は優勝した翌場所では途中休場や9勝止まりと精彩を欠き、横綱昇進のチャンスを生かせなかった。突き、押しを得意とする27歳の大関は膝や首の痛みと闘い「もっとけがに強くならないといけない。一つ故障があると、自分の攻撃相撲が取れなくなる」と現状を認識した。 初場所(来年1月14日初日・両国国技館)に向け、年明けから相撲を取る稽古
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朝乃山「もう一度、上に」 1年を総括、けがに不満も
大相撲で元大関の朝乃山が28日、東京都墨田区の高砂部屋で稽古し、関取復帰から幕内に返り咲いた1年を「けがが続いてしまった。納得いかない」と総括した。今年は左上腕や左ふくらはぎのけがで2度の休場。目標だった三役復帰は果たせず、初場所(来年1月14日初日・両国国技館)は西前頭7枚目で臨む。 26日に相撲を取る稽古を再開。この日は十両朝紅龍や幕下力士らと15番取って11勝4敗だった。「最初は怖さがあったが、脚はもう大丈夫。年明けには出稽古もできれば。もう一度、上に戻りたい」と前向きに話す。 得意の右ではなく、左を差す動きも試した。「自
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寝たきりから復活へ 不屈炎鵬 首の大けがも稽古再開 大相撲
大相撲の元幕内炎鵬が、首の大けがから復活へ着々と前進している。4場所連続休場で初場所(来年1月14日初日・両国国技館)は東三段目83枚目。一時は寝たきりの状態から驚異的な回復力で、12月上旬には相撲を取る稽古を再開した。復帰場所は未定だが、小兵の人気力士は「前よりも強くなって戻りたい」と気力を高めている。 首に痛みを抱えながら臨んだ5月の夏場所は十両で初日から9連敗。部屋に戻ると、あおむけに倒れたまま動けなくなった。首から下の感覚がなく、手足はけいれんした。最初は冗談かと思って笑っていた仲間たちも状況の深刻さに気付き、病院に運び込まれた。 診断は脊髄損傷。医師には力士人生の終わりを意味す
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元朝潮お別れの会 都内で来年2月に 大相撲
大相撲の高砂親方(元関脇朝赤龍)は27日、先代師匠で11月に死去した元大関朝潮の長岡末弘さんのお別れの会を、来年2月5日に東京都内のホテルで開催すると明らかにした。一般からも参加できる方式で調整する予定という。
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労基署が相撲協会に是正勧告 長時間労働、残業代の未払い
日本相撲協会は27日、事務職員の長時間労働や残業代の未払いなどについて、向島労働基準監督署(東京都墨田区)から26日に是正勧告を受けたと発表した。両国国技館を訪れた監督官から、八角理事長(元横綱北勝海)が是正勧告書を受け取ったという。 相撲協会によると、勧告の内容は「未払いの割増賃金の発生」「年次有給休暇の取得不足」「労使協定(三六協定)を超える時間外労働の発生」など5項目あった。残業代の未払いや有給休暇の取得は改善が進み、時間外労働の発生に関しては「労働環境の改善、三六協定の見直しなど既に対応中。今後3カ月間の状況報告を求められている」と説明した。
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東龍が引退会見「悔いはない」 大相撲の元幕内、断髪式は来秋
25日に現役引退を発表した大相撲の元幕内東龍(玉ノ井部屋)が27日、東京・両国国技館で記者会見し「悔いはない。やり切った」と涙を浮かべた。今後は角界に残らず、断髪式は来年9月28日に国技館で行う。 思い出の一番は新入幕だった2013年夏場所8日目の旭天鵬戦。同じモンゴル出身の先輩に敗れたものの「めちゃくちゃうれしくて、わくわくした」と笑った。 九州場所で左膝を負傷して途中休場し、今場所は幕下に転落した。右膝にも古傷を抱えており「もうそろそろかなと思った」と語った。師匠の玉ノ井親方(元大関栃東)は「誰よりも稽古をこつこつとやってい
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鶴竜親方が音羽山部屋を創設 元横綱、27日付で独立
日本相撲協会は27日、鶴竜親方(38)=元横綱、本名マンガラジャラブ・アナンダ、モンゴル出身=が年寄「音羽山」を襲名し、同日付で陸奥部屋から独立して音羽山部屋を創設したことを発表した。持ち回り理事会で承認。三段目鋼ら力士2人、特等床山の床鶴が陸奥部屋から移籍する。所在地は東京都墨田区向島。モンゴル出身4人目の師匠で、相撲部屋は45になった。 音羽山親方は2001年九州場所で井筒部屋から初土俵を踏み、もろ差しでの速攻を得意とした。14年春場所後に第71代横綱に昇進し、21年春場所限りでの現役引退まで優勝6度を記録。横綱は引退から5年間はしこ名のまま親方になる資格
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綱とり霧島、出稽古で18番 若元春らと、つり技試みる
大相撲初場所(来年1月14日初日・両国国技館)で横綱昇進に挑む大関霧島が27日、東京都墨田区の時津風部屋へ番付発表後初の出稽古を行い、同じく出稽古で幕内の若元春、錦木と連続で18番取った。先場所覇者は「巡業であまり稽古できず、まだスタミナがない。スタミナをつけて体づくりをしていかないと」と課題を挙げた。 錦木に6連勝した後、若元春とは6勝6敗で互角だった。師匠の陸奥親方(元大関霧島)が得意としたつり技を試みる場面もあり「ちょうどいい形になって、やってみようかなと思った」と旺盛な探究心をのぞかせた。 28日も時津風部屋に出向き、2
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貴景勝「耐えること多い1年」 初場所、綱とりへ出直し
横綱昇進へ出直しの大関貴景勝が27日、東京都内で報道陣の取材に応じ「今年は2度優勝したが、休場やかど番もあった。上から下へ突き落とされ、精神的に耐えることが多い1年だった」と語った。 この日は若者に人気のアパレルブランドを展開する企業からの化粧まわし贈呈式に出席。ふわりとした素材でクマが立体的に刺しゅうされ「斬新なデザイン。恥ずかしくない相撲を取りたい」と上機嫌だった。 休場が2場所を数えた今年の経験を反省し、けがをしない体づくりを最重要視する。初場所に向け「優勝しないと綱とりはやってこない。また優勝を目指していく」と意欲的だっ
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大相撲の十両千代丸が結婚 長崎県出身の客室乗務員と
大相撲の東十両12枚目、千代丸(32)=本名木下一樹、鹿児島県出身、九重部屋=が26日、長崎県出身で客室乗務員の紀帆さん(30)との結婚を明らかにした。25日午前0時ごろに婚姻届を提出したそうで「気を使わないで一緒にいられる。笑顔が絶えない家庭を築きたい」と頬を緩めた。 2019年九州場所を観戦した紀帆さんに好意を抱かれ、20年2月から交際スタート。千代丸は「もっと相撲を頑張らないといけないという気持ちになった」と心機一転の表情だった。
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照ノ富士、初場所出場へ意欲 腰痛で3場所連続休場中
腰痛などで3場所連続休場中の大相撲の横綱照ノ富士が26日、初場所(来年1月14日初日・両国国技館)での復帰へ意欲を示した。東京・両国国技館での力士会後、出場に向けて調整していることを認め「できることをやっている」と語った。 この日は部屋の餅つき行事で稽古は休み。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は現時点の見解として出場の方針を示唆した。横綱は力士会の開始前には、大関霧島らと談笑するなど明るい表情を見せていた。 先月29日に32歳になった照ノ富士は、途中休場した7月の名古屋場所で腰痛が悪化。翌場所から2場所連続全休し、横綱在位14
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錣山部屋、初場所へ稽古再開 故寺尾の遺影前に阿炎らが汗
大相撲の錣山部屋が26日、師匠だった錣山親方(元関脇寺尾)の死去から初めて稽古を再開し、初場所(来年1月14日初日・両国国技館)に向けて新たなスタートを切った。東京都江東区の部屋の上がり座敷には仏壇が置かれ、師匠の遺影の前で幕内阿炎ら力士が汗を流した。 部屋付きの立田川親方(元小結豊真将)は身ぶり手ぶりを交えて指導。稽古後には「師匠に言われたことをしっかり思い出して。師匠は見ているから、恥ずかしくない稽古をしよう」と語りかけた。最後に訓示を全員で唱和し、約3時間半の稽古を終えた。 人気力士だった錣山親方は17日にうっ血性心不全の
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熱海富士は西前頭筆頭 翠富士は東前頭2枚目 大相撲初場所・番付
日本相撲協会は25日、大相撲初場所(来年1月14日初日・両国国技館)の番付を発表し、先場所覇者で横綱昇進を目指す大関霧島は東の正位に座った。関学大出身で31歳の宇良が新小結に昇進。初土俵から所要52場所は学生相撲出身で史上2位のスロー記録となった。 熱海富士 西前頭筆頭 翠富士 東前頭2枚目 新入幕は2人。日体大出身で元アマチュア横綱の大の里は初土俵から昭和以降3位に並ぶ所要4場所でのスピード出世を決めた。27歳の島津海も昇進した。 腰痛などで3場所連続休場中の横綱照ノ富士は東。豊昇龍と貴景勝の両大関は西。関脇は先場所11勝で大関昇進を狙う琴ノ若が3場所連続で東、5場所連続在位の大栄翔
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熱海富士、翠富士ともに躍進 大相撲初場所番付
日本相撲協会は25日、大相撲初場所(来年1月14日初日・両国国技館)の番付を発表し、先場所覇者で横綱昇進を目指す大関霧島は東の正位に座った。関学大出身で31歳の宇良が新小結に昇進。初土俵から所要52場所は学生相撲出身で史上2位のスロー記録となった。 新入幕は2人。日体大出身で元アマチュア横綱の大の里は初土俵から昭和以降3位に並ぶ所要4場所でのスピード出世を決めた。27歳の島津海も昇進した。 腰痛などで3場所連続休場中の横綱照ノ富士は東。豊昇龍と貴景勝の両大関は西。関脇は先場所11勝で大関昇進を狙う琴ノ若が3場所連続で東、5場所連続在位の大栄翔は東から西に回った。33歳の元大関高安が1年ぶ
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霧島、綱とり一発でつかまえたい 初場所へ意欲満々
大相撲初場所(来年1月14日初日・両国国技館)で横綱昇進に挑む大関霧島が25日、東京・両国国技館で記者会見し「入った時から目標を立ててやってきた。一番近くに来ている。最初のチャンスを一発でつかまえたい」と意欲満々だった。 先場所は13勝2敗で2度目の優勝を遂げた。師匠の陸奥親方(元大関霧島)は来年4月に日本相撲協会の定年を迎える。「今まで親方に教えてもらった通りにやる。東京場所で優勝したことがないので、優勝して部屋までパレードしたい」と恩返しを期した。 モンゴル出身で27歳の大関は稽古熱心さに定評がある。年明けには大関貴景勝や関
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45年ぶり、力士が500人台に 新弟子不足、親方は危機感
日本相撲協会は25日、大相撲初場所(来年1月14日初日・両国国技館)の番付を発表し、番付表に載った力士数は599人で45年ぶりに600人を下回った。500人台は1979年春場所の585人以来。少子化などの影響による新弟子不足は顕著で、親方衆は危機感を募らせた。 一昨年夏から部屋を率いる二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は「ついに割ってしまったか」と複雑な表情。初場所では野球や柔道の経験者が入門予定で「今は地道にスカウト活動をし、部屋が認知されるようにやっていくしかない」と語った。 芝田山広報部長(元横綱大乃国)は、高卒資格の取得など
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力士数500人台、45年ぶり 初場所番付、新弟子が不足
日本相撲協会は25日、大相撲初場所(来年1月14日初日・両国国技館)の番付を発表し、番付表に載った力士数は599人となり、1979年春場所(585人)以来45年ぶりに600人を下回った。過去最多は「若貴ブーム」に後押しされた94年夏場所の943人。少子化などの影響による近年の新弟子不足が浮き彫りとなった。 今年の新弟子検査合格者は53人。年6場所制となった58年以降では2012年の56人を下回り、最少を記録した。 相撲協会は新弟子増加に向け、来年1月の初場所の新弟子検査からは体格基準を事実上撤廃。身長167センチ以上、体重67キ
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若隆景は西幕下筆頭に浮上 3場所ぶりの関取返り咲きへ
日本相撲協会は25日、大相撲初場所(来年1月14日初日・両国国技館)の番付を発表し、4場所連続休場から復帰2場所目を迎える元関脇若隆景(荒汐部屋)は西幕下筆頭に浮上した。4月に右膝靱帯再建手術を受け、再起を目指した九州場所では東幕下6枚目で5勝2敗。今月6日に29歳となった。初場所では3場所ぶりの関取返り咲きを目指す。 若隆景は新関脇の2022年春場所で初優勝し、同年には初の年間最多勝。おっつけやはずを生かし、7場所連続関脇で大関候補と呼ばれた時期もある。
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全休中の伯桜鵬は幕下転落 20歳のホープ、古傷の左肩手術
日本相撲協会は25日、大相撲初場所(来年1月14日初日・両国国技館)の番付を発表し、左肩負傷で2場所連続全休中の伯桜鵬(宮城野部屋)は幕下に転落し、西5枚目となった。新入幕の名古屋場所で優勝争いに加わって11勝を挙げ、三賞ダブル受賞に輝いた20歳のホープ。だが8月末に古傷の左肩手術を受け、九州場所では十両に落ちていた。 幕下15枚目格付け出しでデビューした1月の初場所では7戦全勝優勝。昭和以降初の所要1場所で新十両昇進を果たした。関係者によると最近は故郷の鳥取県などでリハビリに励み、復帰に向けて調整を進めている。
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木村庄之助が9年ぶり復活 第38代誕生、伊之助昇格
大相撲初場所(来年1月14日初日・両国国技館)の番付が25日に発表され、行司の最高位となる第38代木村庄之助(64)=本名今岡英樹、島根県出身、高田川部屋=が誕生した。立行司の第41代式守伊之助から昇格。結びの一番を裁く木村庄之助は2015年春場所を最後に空位が続き、約9年ぶりの復活となった。伊之助の後任はいない。 庄之助の誕生は13年九州場所以来。第38代は1975年夏場所で初土俵を踏み、2019年初場所から式守伊之助として軍配を握ってきた。
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綱とりの霧島は東大関 宇良は新小結、大の里ら新入幕
日本相撲協会は25日、大相撲初場所(来年1月14日初日・両国国技館)の番付を発表し、先場所覇者で横綱昇進を目指す大関霧島は東の正位に座った。関学大出身で31歳の宇良が新小結に昇進。初土俵から所要52場所は学生相撲出身で史上2位のスロー記録となった。 新入幕は2人。日体大出身で元アマチュア横綱の大の里は初土俵から昭和以降3位に並ぶ所要4場所でのスピード出世を決めた。27歳の島津海も昇進した。 腰痛などで3場所連続休場中の横綱照ノ富士は東。豊昇龍と貴景勝の両大関は西。関脇は先場所11勝で大関昇進を狙う琴ノ若が3場所連続で東、5場所連
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阿炎「言葉全てが自分の中に」 師匠死去、巡業最終日
大相撲の冬巡業は24日、栃木県栃木市で最終日を迎え、師匠の錣山親方(元関脇寺尾)の告別式が前日に終わった小結阿炎が「師匠は『気にせず自分のことをやれ』と言うと思う。言葉や行動全てが自分たちの中にある」と気丈に話した。巡業は17日から離脱し、最終日に合流した。 通夜や告別式に多くの弔問客が訪れ、弟子として「いろいろな方に愛されたのだなと感じた。軽々しく『師匠を超える』と言ってきたが、本当に高い目標だなと思った」と実感を込めた。 取組で「阿炎、頑張れ」の声援を受け、高々と足を上げる美しい四股に館内から大きな拍手が起こった。先場所の負
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「角界の鉄人」に別れ惜しむ 元関脇・寺尾の告別式
大相撲の元関脇寺尾で、17日に60歳で死去した錣山親方=本名福薗好文、鹿児島県出身=の葬儀・告別式が23日、東京都江東区の錣山部屋で営まれ、大関霧島や浅香山親方(元大関魁皇)ら約400人が参列した。出棺時には「寺尾、ありがとう」との声が上がり、現役を長く務めた「角界の鉄人」と早過ぎる別れを惜しんだ。 父は元井筒親方(元関脇鶴ケ嶺)で、長兄の元十両鶴嶺山、次兄の元関脇逆鉾(いずれも故人)とともに「井筒3兄弟」として活躍。昭和38(1963)年生まれの寺尾や北勝海、双羽黒、小錦らは「花のサンパチ組」と呼ばれた。史上6位の幕内在位93場所で、三賞は7度受賞した。
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元関脇・寺尾の通夜に800人 60歳で死去、鶴竜親方は涙
大相撲の元関脇寺尾で、17日にうっ血性心不全のため60歳で死去した錣山親方=本名福薗好文、鹿児島県出身=の通夜が22日、東京都江東区の錣山部屋で営まれ、弟子の立田川親方(元小結豊真将)や小結阿炎、二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)、大関貴景勝ら約800人が参列した。現役時代は筋肉質の体と甘いマスク、激しい突っ張りで人気を誇り「角界の鉄人」と称された。 祭壇にはスーツ姿で腕組みした故人の遺影が掲げられ、角界の他、スポーツ界や芸能界からも多くの花が供えられた。 父は元井筒親方の元関脇鶴ケ嶺。長兄の元十両鶴嶺山、次兄の元関脇逆鉾(いずれも
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元若嶋津が「感謝の集い」 7月に協会退職、南海の黒ひょう
7月に日本相撲協会を退職した先代二所ノ関親方(元大関若嶋津)の日高六男さん(66)が22日、東京都内のホテルで「感謝の集い」を開き、弟子だった幕内一山本や部屋を引き継いだ放駒親方(元関脇玉乃島)ら約400人が出席した。 日高さんは現役時代に「南海の黒ひょう」と呼ばれ、優勝2回を記録。師匠としては小結松鳳山らを育て、昨年1月の定年以降は再雇用の「参与」で協会に残っていた。この日は元人気歌手で妻のみづえさんや家族と壇上に立ち「(入門から)48年、おかげさまで関取も育てることができました」と感慨に浸った。
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相撲協会に労基署が是正勧告へ 長時間労働やパワハラ
事務職員の長時間労働や、職員へのパワーハラスメントがあったとして、日本相撲協会が向島労働基準監督署(東京都墨田区)から年内にも是正勧告を受ける見通しであることが22日、関係者の話で分かった。向島労基署は6月から10月まで異例の計5度に及ぶ立ち入り調査を実施。協会は労務管理の適正化に着手している。 協会は9月28日、職員の時間外労働の不適切な管理や残業代の未払いなどを理由に、事務方責任者の宮田哲次主事を出勤停止1カ月とした。同主事は10月末に同じ立場で復帰。関係者によると、体質改善が進んでいないと問題視する声も上がっているという。
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霧島、巡業で熱海富士を連日指名 「一緒に稽古で僕も強くなる」
大相撲の冬巡業は20日、兵庫県尼崎市で行われ、初場所(来年1月14日初日・両国国技館)で横綱昇進に挑む大関霧島は熱海富士を連日指名して6番取った。九州場所14日目では霧島が直接対決を制し、2度目の賜杯をたぐり寄せた。21歳のホープを「力をつけたのは分かっている。一緒に元気に稽古すれば、僕も強くなる」と称賛した。 霧島は巡業序盤で体調不良に悩まされ、体重が3~4キロ落ちたという。この日は熱海富士の出足に屈するなど4勝2敗で、まだ本調子とは言えない内容。綱とりに向け「大事な場所とは考えない。毎場所が大事。いつも通りにやる」と心構えを語った。 他の大関陣は豊昇龍が10番取り、同学年の王鵬には1
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阿炎、師匠死去の夜は隣で眠る 「たくさんの愛をいただいた」
大相撲の小結阿炎が18日、死去した師匠の錣山親方(元関脇寺尾)について「厳しかったが、たくさんの愛をいただいた」と悼んだ。17日夜は東京都江東区の錣山部屋で安置された師匠の隣に布団を敷き、故人が好きだったハイボールを1杯飲んでから眠ったという。 2020年夏に新型コロナウイルス対策の指針違反で3場所出場停止処分を受けた際、厳しい言葉の中にも温かさを感じ「迷惑ばかりかけても、父親のような広い心で、ずっと僕を守ってくれた」と感謝を述べた。 錣山親方のあだ名「アビ」に漢字を当てたしこ名を背負い、昨年九州場所では入院中の師匠に悲願の初優
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錣山親方、死因はうっ血性心不全 元関脇寺尾、相撲協会発表
日本相撲協会は18日、錣山親方(元関脇寺尾)の福薗好文さんはうっ血性心不全のため、17日午後8時27分に東京都の病院で死去したと発表した。60歳だった。葬儀・告別式は23日午前10時から東京都江東区清澄3の6の2、錣山部屋で営まれる。 往年の人気力士の訃報を受け、相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)ら角界関係者は遺体が安置された錣山部屋を弔問した。 鹿児島県出身の錣山親方は父が元井筒親方(元関脇鶴ケ嶺)で、1979年名古屋場所初土俵。長兄の元十両鶴嶺山、次兄の元関脇逆鉾(いずれも故人)とともに「井筒3兄弟」と呼ばれた。
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元関脇・寺尾の錣山親方が死去 甘いマスク、筋肉質な体で人気
大相撲の元関脇寺尾で筋肉質の体と甘いマスクで人気を誇った錣山親方(本名福薗好文=ふくぞの・よしふみ)が死去したことが17日、日本相撲協会関係者の話で分かった。60歳だった。鹿児島県出身。最近は持病の不整脈の影響もあり、入退院を繰り返していた。 父は元井筒親方(元関脇鶴ケ嶺)で、母の死をきっかけに入門を決意。1979年名古屋場所初土俵で、長兄の元十両鶴嶺山、次兄の元関脇逆鉾(いずれも故人)とともに「井筒3兄弟」として人気を博した。同じ昭和38(63)年生まれの北勝海、双羽黒、小錦らと「花のサンパチ組」と呼ばれ、昭和から平成の土俵を盛り上げた。 細身ながら、きっぷのいい突き、押しを武器に活躍
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白坂(飛龍高)陸奥部屋入り 大相撲
飛龍高相撲部3年の白坂湧人(18)=宮崎県延岡市出身=が15日、大相撲陸奥部屋入りを決め、同校を訪れた部屋付きの鶴竜親方(元横綱)と共に学校関係者に入門を報告した。白坂は「親方のような何でもできる力士になりたい」と目標を語り、将来の独立を目指す鶴竜親方の内弟子として稽古に励む。 小学5年から相撲を始めた白坂は身長183センチ、体重140キロで、右四つから前に出る相撲が持ち味。高校2年時に左膝に大けがを負ったが、3年時に全国高校総体団体に出場。全国高校相撲宇佐大会団体では16強の成績を残した。 7月の沼津巡業で同校を訪れた鶴竜親方から「一緒に頑張ろう」と誘われた。白坂は「関取になって、ひと
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鈴木選手(飛龍高)大相撲入門 伊勢ケ浜部屋へ「幕内優勝狙う」
飛龍高(沼津市)相撲部3年の鈴木塁智選手(18)=浜松市西区出身=が8日、大相撲伊勢ケ浜部屋入りを決め、同校を訪れた伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)と入門を報告した。部屋には九州場所で優勝を争った同校卒業生の幕内熱海富士や、翠富士が所属する。「先輩に追いつけ追い越せ。幕内優勝を狙いたい」と意気込みを語った。 小学4年から競技を始めた鈴木選手は身長185センチ、体重130キロの恵まれた体格を生かし、右四つから前に出る相撲が持ち味。高校3年時に全国高校総体と国体にも出場した。熱海富士や、先場所幕下優勝の聖富士ら先輩の活躍を見て部屋を見学し、「かっこよさに憧れた」と入門を決めた。「優しくて力持ち。み
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金沢学院大の池田が初優勝 全日本相撲選手権
相撲の第72回全日本選手権は3日、東京・両国国技館で行われ、池田俊(金沢学院大)が決勝でモンゴル出身のトワードルジ・ブフチョローン(日体大)をすくい投げで下し、初のアマチュア横綱に輝いた。石崎涼馬(滋賀・長浜養護学校教)と今年の学生横綱、草野直哉(日大)が3位。 11月の全国学生選手権で個人2位の池田は押しの強さに加え、土俵際の粘りも光り、金沢学院大勢では初の栄冠をつかんだ。10月の国体成年個人を制した川渕一意(日大)は16強で姿を消した。 今大会の8強以上は大相撲の幕下最下位格付け出し、16強以上は三段目最下位格付け出し資格を
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熱海富士スマイルで故郷凱旋 「応援があったから頑張れた」と感謝
大相撲九州場所で秋場所に続いて優勝争いを演じ、2場所連続の敢闘賞を受賞した熱海富士(21)=本名・武井朔太郎、伊勢ケ浜部屋=が29日、故郷の熱海市に凱旋(がいせん)した。屈託のない笑顔で地元ファンに九州場所の結果を報告し、「優勝して帰ってきたかったが、温かく迎え入れてくれてうれしい。応援があったから頑張れた」と感謝した。 ▶おかえり「さくちゃん!」写真特集はこちら 後援会が主催したイベントで、多くのファンが会場のJR熱海駅前広場を埋め尽くした。熱海富士が到着すると大歓声が沸いた。斉藤栄市長は「勝ちに行くひたむきな姿に感動した。今や人気は全国レベルだが、子どもの頃から知っている熱海市民が
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【写真特集】おかえり「さくちゃん」 熱海富士が故郷凱旋
大相撲九州場所で秋場所に続いて優勝争いを演じ、2場所連続の敢闘賞を受賞した熱海富士(21)=本名・武井朔太郎、伊勢ケ浜部屋=が29日、故郷の熱海市に凱旋(がいせん)した。 多くの地元ファンが詰めかけた 詰めかけたファンに笑顔を見せる 大勢の地元ファンの応援に感謝する 多くの地元ファンが詰めかけた 詰めかけた地元ファンと万歳三唱する熱海富士 凱旋イベントに登場(中央) ファンの声援を受け、会釈する 斉藤栄市長(左)、川口健市議会議長(右)と記念撮影
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尊富士ら2人が新十両昇進 欧勝海も、再十両に白鷹山ら
日本相撲協会は29日、福岡国際センターで大相撲初場所(来年1月14日初日・両国国技館)の番付編成会議を開き、日大出身の尊富士(24)=本名石岡弥輝也、青森県出身、伊勢ケ浜部屋=ら2人の新十両昇進を決めた。 尊富士は昨年秋場所の初土俵から所要8場所の新十両で、年6場所制となった1958年以降初土俵では小錦、把瑠都らに並ぶ7位の速さ(幕下付け出しを除く)。 他に新十両は新潟・海洋高出身の欧勝海(22)=本名深沢成矢、石川県出身、鳴戸部屋。 再十両も2人。白鷹山(28)=本名斎藤亨将、山形県出身、高田川
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熱海富士、29日凱旋 熱海駅前でイベント
大相撲九州場所で先場所に続き優勝争いをした熱海市出身の熱海富士(伊勢ケ浜部屋、本名・武井朔太郎)の凱旋(がいせん)イベントが29日午後2~3時、JR熱海駅前広場で開かれる。市が28日、発表した。 凱旋イベントは、熱海富士の地元後援会(会長・内田進熱海商工会議所会頭)の主催。市民やファンと一緒に熱海富士の健闘をたたえ、今後のさらなる活躍を祈願する。熱海富士はあいさつに立つ予定で、地元の声援に感謝の意を伝えるとともに、今後の抱負などを語る。来場者との記念撮影にも応じるという。 参加無料。雨天中止。問い合わせは熱海富士の地元後援会事務局<電0557(81)7535>へ。
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熱海富士に続く力士誕生へ ゆかりの三島錦田中相撲場 土俵装い新たに
大相撲九州場所で先場所に続き千秋楽まで優勝争いを繰り広げた熱海市出身の熱海富士(本名・武井朔太郎)が相撲の道を歩み始めた三島市立錦田中の相撲場の土俵が26日、装いを新たにした。1977年の設置後、本格的な修繕は初めて。熱海富士の才能を見いだした三島市相撲連盟の杉山信二会長は「また新しい伝統を築き、守っていきたい」と、成長を続ける教え子に続く力士の輩出を誓う。 同校を練習拠点とする三島相撲クラブは、熱海富士のほか、元幕内磋牙司や元十両栃飛龍ら関取を生み、小中学校の全国大会で数々の日本一を獲得した名門。熱海富士は小学6年の時に同校で開かれたわんぱく相撲で優勝し、杉山会長からスカウトされた。小中
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横審、霧島の綱とり期待で一致 照ノ富士に復帰求める声
日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)は27日、東京・両国国技館で定例会合を開き、九州場所を13勝2敗で制し、2度目の優勝を果たした大関霧島について、初場所(来年1月14日初日・両国国技館)での横綱昇進に期待する見解で一致した。 山内昌之委員長(東大名誉教授)は「誠に立派。堂々たる優勝だ。2場所連続優勝、そして横綱への道を期待する声が出された」と称賛した。横審の推薦内規には「2場所連続優勝か、それに準ずる好成績」とある。初場所に向け「何勝何敗ということは議論しなかった」と具体的な成績には言及しなかった。 3場所連続休場の
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霧島の一問一答
昇進3場所目で大関として初優勝の霧島は充実感に浸りながら語った。 ―一夜明けた心境は。 「ちょっと落ち着いている。初優勝の時もうれしかったが、今回は新しいしこ名で優勝できた。これは最高」 ―13勝2敗の好成績。 「初日からすごくいい相撲を取れていた。(師匠の陸奥)親方から『調子がいいな』と言われていた。ずっと調子が良かったら全勝優勝していたかもしれない」 ―鍵となった一番は。 「朝乃山戦の前、親方と食事
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大関・霧島「一つの目標だった」 九州場所優勝、一夜明け会見
1年納めの大相撲九州場所で4場所ぶり2度目の優勝を果たした大関霧島が千秋楽から一夜明けた27日、福岡市南区の陸奥部屋で記者会見に臨み「一つの目標だった。陸奥親方(元大関霧島)から新しいしこ名をもらって、優勝できて最高」と喜びを語った。初場所(来年1月14日初日・両国国技館)では初めて綱とりに挑む。 昇進3場所目の今場所は13勝2敗で大関として初制覇。平幕熱海富士との賜杯争いを制し、モンゴル出身力士100度目の優勝も飾った。初の年間最多勝を単独で決め、飛躍の1年を締めくくった。
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次こそ賜杯! 諦めない熱海富士の相撲「勇気もらった」 祖母、下宿先、母校から健闘たたえる声
大相撲九州場所(福岡県)で優勝争いを繰り広げた熱海市出身の熱海富士(本名・武井朔太郎)。26日、2場所連続で幕内初優勝にあと一歩届かなかったものの、出身地や母校の関係者から健闘をたたえる声が送られた。 出身地の熱海市では、地元後援会(会長・内田進熱海商工会議所会頭)の会員と市民ら約120人が中継を観戦した。敗戦に落胆の声が広がったが、最後は熱海富士コールでねぎらった。 地元熱海の後援会、120人観戦 熱海富士の祖母武井みさ子さん(73)=千葉県白井市=は友人と熱海を観光中にパブリックビューイング(PV)会場を訪れた。小学2年の時まで千葉で暮らしていた熱海富士。武井さんは孫の頑張りに目に
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熱海富士初優勝ならず 2場所連続敢闘賞 大相撲九州場所
大相撲九州場所千秋楽は26日、福岡国際センター(福岡県)で開催され、単独首位の大関霧島を1差で追っていた熱海市出身の熱海富士(前頭8枚目)は、関脇琴ノ若に引き落としで敗れ、初優勝はならなかった。霧島は13勝2敗で4場所ぶり2度目の優勝。秋場所に続き優勝争いを演じた熱海富士は11勝4敗で、2場所連続2度目の敢闘賞を受賞した。 悔しさ糧に、確かな成長証明 負ければ優勝の可能性がなくなる琴ノ若との一戦。熱海富士は立ち合いで頭からぶつかり、一瞬にして引き落とされた。霧島の勝敗を待たずして望みが断たれ、「まただめだった」。土俵を去り際、21歳の表情に悔しさがにじんだ。 秋場所の活躍を受け、大きな
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霧島が2度目V、熱海富士は4敗 琴ノ若が敢闘賞、一山本も初受賞
大相撲九州場所千秋楽(26日・福岡国際センター)大関霧島は大関貴景勝を突き落とし、13勝2敗で4場所ぶり2度目の優勝を果たした。ただ一人1差で追っていた平幕熱海富士が関脇琴ノ若に敗れて4敗目を喫し、取組前に優勝が決まった。貴景勝は9勝6敗。琴ノ若は11勝目を挙げた。 大関豊昇龍は関脇大栄翔を寄り切って10勝5敗。大栄翔は6敗目を喫し、関脇若元春は6勝9敗で終えた。 熱海富士が2度目、琴ノ若が5度目の敢闘賞。再入幕で11勝4敗の一山本は初の三賞となる敢闘賞受賞。殊勲賞と技能賞は該当者がいなかった。
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大関霧島が2度目の優勝 モンゴル勢100度目V
1年納めの大相撲九州場所は26日、福岡市の福岡国際センターで千秋楽を迎え、西大関霧島(27)=本名ビャンブチュルン・ハグワスレン、モンゴル出身、陸奥部屋=が13勝2敗で4場所ぶり2度目の優勝を決めた。最後まで争った西前頭8枚目の熱海富士は11勝4敗に終わった。 霧島はモンゴル出身力士として100度目の制覇となった。同国勢の初優勝は2002年九州場所の大関朝青龍(後の横綱)だった。 5月の夏場所後に大関昇進を決めた霧島は初の年間最多勝も達成。今年は6場所全て三役以上が制し、6年ぶりに平幕力士の優勝がなかった。
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熱海富士敗れる 大関霧島が優勝 大相撲九州場所千秋楽
大相撲九州場所千秋楽は26日、福岡国際センターで行われ、大関霧島の4場所ぶり2度目の優勝が決まった。ただ一人1差で追っていた平幕熱海富士(熱海市出身)が関脇琴ノ若に敗れた。
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熱海富士 後退も逆転Vある! 大相撲九州場所14日目
大相撲九州場所14日目(25日・福岡国際センター)は大関霧島が平幕熱海富士(熱海市出身)との2敗同士の直接対決を寄り切りで制し、12勝2敗で単独首位に立った。霧島は4場所ぶり2度目の優勝に大きく前進した。熱海富士は3敗に一歩後退。 大関豊昇龍は翠富士(焼津市出身)を上手投げで退けて9勝目。大関貴景勝は関脇大栄翔に突き出されて5敗目を喫した。大栄翔は9勝目。関脇琴ノ若は10勝目をマークした。関脇若元春は5勝目を挙げ、小結阿炎は負け越した。 十両は琴勝峰と大の里が11勝3敗で首位を守った。 ◇2敗 霧島 ◇3敗 熱海富士 相星決戦 完敗に落胆「切り替える」 支度部屋に戻った21歳
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優勝争いは霧島と熱海富士に 2敗堅持 大相撲九州場所13日目
大相撲九州場所13日目(24日・福岡国際センター)は、大関霧島が関脇大栄翔をはたき込み、11勝2敗で首位を堅持。平幕熱海富士(熱海市出身)も高安を押し出し、2敗でトップを守った。3敗が消え、優勝争いは2人に絞られた。霧島と熱海富士は14日目の結びの一番で対戦する。 関脇琴ノ若は竜電に寄り切られて4敗。優勝争いから脱落した。大栄翔は5敗目。大関対決は貴景勝が豊昇龍を突き落として9勝4敗。豊昇龍は5敗目を喫した。関脇若元春は9敗目となった。翠富士(焼津市出身)は一山本を引き落としで下し、9勝目。 十両は琴勝峰と大の里が10勝3敗で首位をキープした。 熱海富士 最速Vへ成長目覚ましく 幕
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19歳、飛龍高後輩が一足先に… 聖富士(焼津出身)幕下V 大相撲九州場所13日目
大相撲九州場所13日目の24日、幕下は飛龍高出身で19歳の聖富士(焼津市出身、伊勢ケ浜部屋)が、元幕内で37歳の北磻(はり)磨(兵庫県出身、山響部屋)との6連勝同士の対戦を制し、7戦全勝で優勝した。 三段目は大昇龍(兵庫県出身、山響部屋)が7戦全勝で優勝。序ノ口はウクライナ出身の19歳で、先場所初土俵の安青錦(安治川部屋)が7戦全勝で制した。 まずは十両目指す 聖富士の話 新幕下で優勝できたことは自信になる。一番一番、集中したことが結果につながった。来場所からが本当の勝負。相手に研究されても勝てるようにしたい。まずは十両を目指して、そこから徐々に上がっていきたい。 聖富士(さと
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熱海富士、首位堅持 霧島と2敗で並ぶ 大相撲九州場所12日目
大相撲九州場所12日目(23日・福岡国際センター)大関霧島が関脇琴ノ若との2敗同士の対戦を寄り切りで制し、首位を守った。琴ノ若は3敗目。平幕熱海富士(焼津市出身)は大関豊昇龍を突き落としで破り、10勝2敗でトップに並んだ。豊昇龍は4敗に後退。 大関貴景勝は関脇若元春を押し出して8勝目を挙げ、勝ち越しを決めた。若元春は負け越し。関脇大栄翔は翠富士(焼津市出身)を突き倒して勝ち越した。翠富士は4敗目。 2敗の霧島、熱海富士を1差の3敗で琴ノ若と平幕一山本が追う展開。十両は琴勝峰と大の里が3敗で首位に並んだ。 ◇2敗 霧島、熱海富士 ◇3敗 琴ノ若、一山本 熱海富士 初の結び、大関撃破
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熱海富士 快勝 霧島、琴ノ若と首位 翠富士給金 1差で追う 大相撲九州場所11日目
大相撲九州場所11日目(22日・福岡国際センター)は、大関霧島が関脇若元春を寄り切り、9勝2敗で首位を守った。関脇琴ノ若も大関貴景勝を送り出して9勝目。貴景勝は4敗目を喫し、2場所連続優勝が厳しくなった。大関豊昇龍は朝乃山を下手投げで退けて勝ち越し。 関脇大栄翔は一山本を引き落として7勝目。一山本は3敗に後退した。若元春は4勝7敗。 トップの2敗で霧島、琴ノ若、平幕熱海富士(熱海市出身)が並び、1差の3敗で豊昇龍、平幕の翠富士(焼津市出身)、竜電、一山本が追う混戦。十両は琴勝峰ら3人が3敗で首位に並んだ。 ◇2敗 霧島、琴ノ若、熱海富士 ◇3敗 豊昇龍、翠富士、竜電、一山本 熱海富士
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熱海富士ら2敗で首位 翠富士1差で追う 大相撲九州場所11日目
大相撲九州場所11日目(22日・福岡国際センター)大関霧島は関脇若元春を寄り切り、9勝2敗で首位を守った。関脇琴ノ若も大関貴景勝を送り出して9勝目。貴景勝は4敗目を喫し、2場所連続優勝が厳しくなった。豊昇龍は朝乃山を下手投げで退けて勝ち越し。 関脇大栄翔は一山本を引き落として7勝目。一山本は3敗に後退した。若元春は4勝7敗。 トップの2敗で霧島、琴ノ若、平幕熱海富士(熱海市出身)が並び、1差の3敗で豊昇龍、平幕の翠富士(焼津市出身)、竜電、一山本が追う混戦。十両は琴勝峰ら3人が3敗で首位に並んだ。
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幕内隆の勝が休場 10日目に右膝付近痛める
大相撲の西前頭6枚目、隆の勝(29)=本名石井伸明、千葉県出身、常盤山部屋=が九州場所11日目の22日、休場した。妙義龍を退けた10日目に右膝付近を痛めた。ここまで5勝5敗だった。 隆の勝の休場は2度に及んだ十両時代を含み、昨年名古屋場所以来4度目。11日目の対戦相手、豪ノ山は不戦勝。
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霧島勝ち越し、一山本2敗目 熱海富士ら4人が首位並ぶ 大相撲九州場所10日目
大相撲九州場所10日目(21日・福岡国際センター)は、3大関が安泰。霧島が錦木を送り出して勝ち越しを決めた。貴景勝は小結阿炎をはたき込み、豊昇龍は関脇若元春を寄り倒し、ともに7勝目。単独首位だった平幕の一山本が2敗目を喫した。 関脇は琴ノ若が豪ノ山を上手投げで退け、2敗を堅守。大栄翔は元大関の平幕朝乃山を押し出し、6勝4敗とした。若元春は4勝6敗。 2敗で霧島、琴ノ若、平幕の熱海富士(熱海市出身)、一山本が並び、1差で貴景勝、翠富士(焼津市出身)ら6人が追う混戦。十両は琴勝峰が2敗で単独トップ。 ◇2敗 霧島、琴ノ若、熱海富士、一山本 熱海富士 先場所に続くV争い 精神面成長 先場所で
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九州場所、幕内の琴恵光が休場 前日に左膝負傷、十両転落も
大相撲の西前頭10枚目、琴恵光(32)=本名柏谷充隆、宮崎県出身、佐渡ケ嶽部屋=が九州場所10日目の21日、日本相撲協会に「左膝関節内側側副靱帯損傷で約2週間の治療を要する見込み」との診断書を提出し、休場した。9日目の北青鵬戦で痛めた。 ここまで2勝7敗で再出場しなければ、来場所の十両転落は確実。師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は「治すことが優先」と説明した。 琴恵光の休場は新型コロナウイルス関連による昨年名古屋場所以来、2度目。2007年春場所の初土俵から続けていた連続出場は1043回で止まった。10日目の対戦相手、錦富士は
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熱海富士7勝目 翠富士は3敗目 大相撲九州場所9日目
大相撲九州場所9日目(20日・福岡国際センター)3大関は霧島が朝乃山をはたき込んで7勝目を挙げた。貴景勝は錦木を引き落とし、連敗を2で止めて6勝目。豊昇龍は関脇琴ノ若に寄り倒されて3敗目を喫した。琴ノ若は7勝目。平幕の一山本が幕内で勝ち越し一番乗りを決め、1敗で首位を守った。 熱海富士(熱海市出身)ははたき込み阿武咲を破り7勝2敗。翠富士(焼津市出身)は寄り切りで御嶽海に敗れ6勝3敗となった。 若元春は大栄翔との関脇対決をはたき込みで制して4勝目。大栄翔は5勝4敗となった。 一山本を1差で霧島、琴ノ若ら4人が追う。十両は琴勝峰、大の里、紫雷が7勝2敗でトップ。
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貴景勝3敗、横綱昇進厳しく 一山本が単独首位、翠富士や熱海富士ら追う
大相撲九州場所8日目(19日・福岡国際センター)3大関は先場所優勝の貴景勝が左脚痛から復帰した朝乃山の下手投げに屈し、2連敗で3敗目となり、場所後の横綱昇進は極めて厳しくなった。豊昇龍は錦木の小手投げに屈して2敗目。霧島は小結北勝富士を送り出して2敗を堅守。平幕の一山本が1敗を守り、単独首位に立った。 3関脇は総崩れ。琴ノ若が正代に寄り切られて2敗目を喫した。大栄翔は小結阿炎に屈して3敗目、若元春も豪ノ山に敗れて5敗目となった。 一山本を1差で翠富士、熱海富士の静岡県勢や、霧島、豊昇龍、琴ノ若ら9人が追う。十両は琴勝峰、大の里、紫雷が6勝2敗でトップ。
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貴景勝3敗 昇進絶望 一山本1敗で単独首位 大相撲九州場所8日目
大相撲九州場所8日目(19日・福岡国際センター)は、先場所優勝の大関・貴景勝が左脚痛から復帰した朝乃山の下手投げに屈し、2連敗で3敗目となり、場所後の横綱昇進は極めて厳しくなった。残る2大関は、豊昇龍が錦木の小手投げに屈して2敗目。霧島は小結北勝富士を送り出して2敗を堅守。平幕の一山本が1敗を守り、単独首位に立った。 3関脇は総崩れ。琴ノ若が正代に寄り切られて2敗目を喫した。大栄翔は小結阿炎に屈して3敗目、若元春も豪ノ山に敗れて5敗目となった。 一山本を、1差で霧島、豊昇龍、琴ノ若、翠富士、熱海富士ら9人が追う。十両は琴勝峰、大の里、紫雷が6勝2敗でトップ。 ◇1敗 一山本 ◇2敗
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長谷川ら4人が新序出世 大相撲九州場所
日本相撲協会は大相撲九州場所8日目の19日、今年の全国高校総体で個人3位の実績を持つ長谷川(安治川部屋)ら、今場所の新序出世力士4人を発表した。来年の初場所(1月14日初日・両国国技館)から番付にしこ名が載る。 出世力士は次の通り。かっこ内は出身地、部屋。 旭海雄(モンゴル、大島)長谷川(青森、安治川)前田(沖縄、安治川)大志山(東京、立浪)
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翠富士、熱海富士ともに敗れ5勝2敗 貴景勝も2敗目、大相撲九州場所7日目
大相撲九州場所7日目(18日・福岡国際センター)3大関は先場所優勝の貴景勝が豪ノ山に寄り切られ、場所後の横綱昇進へ痛い2敗目を喫した。豊昇龍は小結阿炎を送り出し、1敗を守った。霧島は翔猿をすくい投げで下し、5勝目。関脇琴ノ若が宇良に敗れて平幕一山本とともに初黒星となり、全勝が消えた。 熱海富士(熱海市出身)は平戸海に寄り切りで、翠富士(焼津市出身)は水入りの末、北青鵬に上手投げで敗れた。熱海富士、翠富士ともに5勝2敗。 関脇の大栄翔は小結北勝富士を押し倒し、5勝2敗とした。若元春は正代に敗れて4敗目で、黒星が先行した。 1敗で豊昇龍、琴ノ若、一山本の3人が首位に並んだ。 熱戦 水入り
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朝乃山、8日目から途中出場 左脚痛め、初日から休場
大相撲九州場所を左ふくらはぎ痛で初日から休場していた東前頭筆頭の元大関朝乃山(29)=本名石橋広暉、富山県出身、高砂部屋=が8日目の19日から途中出場することが決まった。師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)が18日に明言した。17日に本人と相談して決定したそうで「心配なところはあるが、四股やすり足ができるようになってきた」と説明した。 朝乃山は10月末に秋巡業で負傷し、日本相撲協会に「左腓腹筋損傷で3週間の安静加療を要する」との診断書を提出して休場。新型コロナウイルス対策のガイドライン違反による6場所出場停止を除き、初日からの休場は初めてだった。8日目から出場すれば
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十両英乃海が休場 6日目にふくらはぎ負傷
大相撲の西十両11枚目の英乃海(34)=本名岩崎拓也、東京都出身、木瀬部屋=が九州場所7日目の18日、休場した。大翔鵬を退けた6日目に左ふくらはぎを痛めていた。6日目まで4勝2敗。このまま再出場しなければ、来場所の幕下転落は確実な状況。 英乃海の休場は違法賭博関与の疑いで謹慎した昨年初場所以来、4度目。7日目の対戦相手、玉正鳳は不戦勝。今場所の十両以上の休場者は6人となった。
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琴ノ若、一山本全勝 熱海富士 初黒星 大相撲九州場所6日目
大相撲九州場所6日目(17日・福岡国際センター)は、3大関は豊昇龍が高安の小股すくいで初黒星を喫した。先場所優勝の貴景勝は翔猿を送り出して1敗を維持したが、霧島は初顔の豪ノ山に突き落とされて2敗目。熱海富士(熱海市出身)は佐田の海に敗れ、初めて土が付いた。 3関脇は琴ノ若が小結北勝富士を押し出し、6連勝とした。大栄翔は正代にはたき込まれ、連敗で4勝2敗。若元春は小結阿炎の小手投げに屈して星が五分に戻った。 勝ちっ放しは琴ノ若と平幕の一山本の2人となった。1敗が貴景勝、豊昇龍と翠富士(焼津市出身)ら平幕3人。 押しに徹し急成長 豪ノ山 大関戦初勝利 入幕3場所目で初の大関戦勝利にも、支
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熱海富士に土 翠富士らと5勝1敗に 豊昇龍は初黒星 大相撲九州場所6日目
大相撲九州場所6日目(17日・福岡国際センター)3大関は豊昇龍が高安の小股すくいで初黒星を喫した。先場所優勝の貴景勝は翔猿を送り出して1敗を維持したが、霧島は初顔の豪ノ山に突き落とされて2敗目。 熱海富士(熱海市出身)は佐田の海に寄り切りで敗れた。翠富士(焼津市出身)は遠藤を寄り切りで下した。熱海富士、翠富士ともに5勝1敗。 3関脇は琴ノ若が小結北勝富士を押し出し、6連勝とした。大栄翔は正代にはたき込まれ、連敗で4勝2敗。若元春は小結阿炎の小手投げに屈して星が五分に戻った。 勝ちっ放しは琴ノ若と平幕の一山本の2人となった。
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怪力で204センチをつり出し 33歳錦木、4連勝に上機嫌
大相撲九州場所6日目で17日、身長204センチの大器がふわりと浮く光景に観客は大いに沸いた。33歳の錦木が22歳の初顔、北青鵬を怪力でつり出した。 右へずれて立った相手にもろ差しを果たし、足を進める。粘り腰に攻めあぐね、左から振って土俵中央へ。相手が肩越しの左上手をつかんだ瞬間、勝負に出た。まわしを引き付けて豪快につり上げ、土俵から出した。 錦木は連敗スタートから4連勝。北青鵬とは場所前に稽古したそうで「感覚はあった。つってしまえばこっちのもの」と上機嫌だった。反対に北青鵬は4連敗。「全く駄目。上手を取れたけど、腹に乗せられたら
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熱海富士5連勝 九州場所5日目 寄り切りで琴恵光を下す
大相撲九州場所5日目(16日・福岡国際センター)は、3大関が2日ぶりに安泰。2場所連続優勝を狙う貴景勝は高安を押し出し、連敗を免れて1敗を堅持した。豊昇龍は豪ノ山を押し出して5連勝とし、霧島は明生をはたき込んで4勝1敗。 好調の関脇対決となった一番は、琴ノ若が大栄翔を肩透かしで退けて5連勝。大栄翔は初黒星を喫した。若元春は宇良を寄り倒し、白星を先行させた。 全勝は豊昇龍と琴ノ若に平幕の熱海富士(熱海市出身)、一山本の4人となった。 じっくり攻め寄り切り 熱海富士 伸び盛りの熱海富士が、どっしりした相撲で喝采を浴びた。琴恵光との一番は、素早く左上手をがっちり。これを離さず、粘る相手を
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貴景勝と霧島が初黒星 熱海富士ら4連勝、九州場所4日目
大相撲九州場所4日目(15日・福岡国際センター)3大関は明暗が分かれた。2場所連続優勝を狙う貴景勝は明生に寄り切られ、霧島は高安に突き落とされて初黒星を喫した。豊昇龍は翔猿を寄り切り、大関陣でただ一人の4連勝とした。 平幕勢では熱海富士、玉鷲、一山本も4連勝とした。 3関脇は大栄翔が宇良を、琴ノ若は小結阿炎をともに押し出して4連勝。若元春は小結北勝富士に押し出されて2敗目を喫した。北勝富士は初白星。 熱海富士、粘り腰発揮 21歳の熱海富士は何度も俵に足をかけながら粘り腰を発揮した。優勝同点だった先場所からの勢いを持続する4連勝に「勝って良かった。ただ、あと11番もある。長い」と人懐っこ
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九州場所、十両の千代丸が休場 3日目に左肩を痛める
大相撲の東十両8枚目、千代丸(32)=本名木下一樹、鹿児島県出身、九重部屋=が九州場所4日目の15日、休場した。時疾風に敗れた3日目に左肩を痛めていた。3日目まで3戦全敗。このまま再出場しなければ、来場所の幕下転落は確実な状況。 千代丸の休場は新型コロナウイルス関連で全休した2021年初場所以来で9度目。4日目の対戦相手、大の里は不戦勝。今場所の十両以上の休場者は5人となった。
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3日連続、6年ぶり3大関安泰 熱海富士、3連勝【大相撲九州場所 3日目】
大相撲九州場所3日目(14日・福岡国際センター)は、3日連続で3大関が安泰だった。2場所連続優勝を狙う貴景勝は宇良を突き出して3連勝。霧島は正代を寄り切り、豊昇龍は小結北勝富士をはたき込んでともに勝ちっ放しとした。 番付に載った3大関全員が初日から3連勝としたのは、4大関全員を除けば1997年九州場所の武蔵丸、貴ノ浪、3代目若乃花以来26年ぶり。 3関脇もそろって白星。大栄翔が高安を押し出し、琴ノ若は明生を大逆手で逆転して3連勝とした。若元春は翔猿を寄り切って白星先行。 「前より落ち着き」 熱海富士 成長実感 21歳の熱海富士(伊勢ケ浜部屋、熱海市出身)は今場所も好調だ。先場所は最後ま
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貴景勝3連勝、3大関は安泰 大栄ら3関脇も白星
大相撲九州場所3日目(14日・福岡国際センター)3日連続で3大関が安泰だった。2場所連続優勝を狙う貴景勝は宇良を突き出して3連勝。霧島は正代を寄り切り、豊昇龍は小結北勝富士をはたき込んでともに勝ちっ放しとした。 3関脇もそろって白星。大栄翔が高安を押し出し、琴ノ若は明生を大逆手で逆転して3連勝とした。若元春は翔猿を寄り切って白星を先行させた。
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熱海富士に激励メッセージ集「次は優勝を!」 市が後援会に託す ファン132人分
熱海市は13日、大相撲秋場所で優勝争いを演じる活躍を見せ、九州場所に臨んでいる同市出身の熱海富士(伊勢ケ浜部屋)宛てのメッセージカード集を地元後援会に託した。市役所でメッセージを募ったところ、市内外のファン132人が激励文を寄せた。 熱海富士は11勝4敗で終えた秋場所で、優勝決定戦に挑んで敗れたものの、初の三賞となる敢闘賞を獲得した。市は秋場所後の9月末から2週間、熱海富士に送るメッセージカードの記載台と回収箱を市役所に設置。子どもからお年寄りまで幅広い年代のファンが訪れ「次は優勝を目指して」「横綱になるまで頑張れ」などと一言を記した。 132人分のメッセージカードは、一つの冊子にまとめ
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貴景勝2連勝、3大関が安泰 九州場所、大栄翔ら関脇陣も白星
大相撲九州場所2日目(13日・福岡国際センター)3大関が初日に続いて安泰。先場所優勝の貴景勝は正代を引き落とし、連勝スタートを切った。霧島は小結阿炎、豊昇龍は宇良をともに押し出して2連勝。番付に載った3大関全員が初日から2連勝するのは、4大関全員を除けば2015年夏場所以来となった。 3関脇もそろって白星。大栄翔は取り直しの一番で豪ノ山を引き落とし、高安を押し出した琴ノ若とともに2連勝。若元春は明生を寄り切り、初白星を挙げた。小結北勝富士は2連敗を喫した。
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八角理事長、照ノ富士に奮起促す 「横綱の自覚はあるだろう」
日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は九州場所初日の12日、腰痛で3場所連続休場した横綱照ノ富士に「腰が悪いと力が入らない。来年に向けて体をつくり直してきてほしい」と奮起を促した。4場所連続休場明けの夏場所で優勝したことにも触れ「完全に治れば力はある。本人にも横綱の自覚はあるだろう」と語った。 今場所から力水のひしゃくに口をつける本来の形が復活。角界は新型コロナウイルスの厳しい感染対策を続けてきただけに「これで全て元に戻ったのではないか」と感慨に浸っていた。
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「力水」が約4年ぶりに再開 大相撲、コロナ対策で口をつけず
新型コロナウイルス感染防止対策として、口をつけずに形式的に行われていた大相撲の「力水」の所作が12日、2020年初場所以来、約4年ぶりに再開した。36歳の佐田の海は先場所までと同じく、口に水を含まずひしゃくを返してしまい「しっかり忘れていた」と苦笑い。33歳の錦木は「久々すぎて『どうだったっけ』と思った」と戸惑っていた。 コロナ禍以降に関取になった力士にとっては、新鮮だった様子だ。北青鵬は「ひしゃくに口をつけたのは初めて」と驚きの表情。新入幕の北の若は「やっと本来の相撲らしい形に戻ってきた。幕内の初日からできたのは感慨深い」としみじみとしていた。
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大相撲九州場所、貴景勝が好発進 霧島、豊昇龍、大栄翔も白星
大相撲九州場所初日(12日・福岡国際センター)3大関は安泰。先場所覇者の大関貴景勝は小結北勝富士を押し出して好発進した。霧島は宇良を寄り倒し、豊昇龍は正代を突き出した。3大関が初日にそろって白星を挙げるのは2020年11月場所以来(4大関を除く)。照ノ富士は3場所連続休場で横綱不在。 3関脇は大栄翔が明生を突き出し、琴ノ若は翔猿を押し出して白星発進。若元春は高安に上手投げで敗れた。小結阿炎は豪ノ山を押し出した。
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大相撲九州場所、12日に開幕 11日は会場で土俵祭り
1年納めの大相撲九州場所は12日に福岡国際センターで始まる。照ノ富士は3場所連続休場で横綱不在。先場所覇者の大関貴景勝が中心の優勝争いは混戦が予想され、霧島、豊昇龍の両大関、大栄翔、若元春、琴ノ若の3関脇に注目が集まる。 貴景勝はハイレベルな成績で2場所連続優勝を果たせば、横綱昇進の機運が高まる。九州場所の境川担当部長(元小結両国)は先場所の優勝決定戦で敗れた21歳の熱海富士の名前も挙げ「大関陣や若手がいい相撲を取って、活気づけてもらいたい。見どころは盛りだくさん」と期待を込めた。 11日は会場で土俵祭りが営まれ、日本相撲協会の
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熱海富士、初日は妙義龍 大相撲九州場所 翠富士は湘南乃海
日本相撲協会は10日、大相撲九州場所(12日初日・福岡国際センター)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。先場所で優勝争いに絡んだ熱海富士(熱海市出身)は妙義龍、翠富士(焼津市出身)は湘南乃海と初日に当たる。 先場所優勝の大関貴景勝は初日に小結北勝富士、2日目に正代と対戦する。ともに先場所で敗れた難敵を迎え撃つ。横綱照ノ富士は腰痛で3場所連続休場となった。他の2大関は霧島が初日に宇良、2日目に小結阿炎戦。豊昇龍は正代、宇良と顔を合わせる。3関脇は大栄翔が明生、若元春が高安、琴ノ若が翔猿と初日に当たる。 朝乃山が休場 左脚負傷途中出場も 元大関で東前頭筆頭、朝乃山(29)=本
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元関脇若隆景が幕下で復帰 4場所ぶり、4月右膝手術
大相撲九州場所(12日初日・福岡国際センター)で4場所ぶりに復帰する元関脇で東幕下6枚目の若隆景(荒汐部屋)は、初日に西幕下6枚目の嘉陽(二所ノ関部屋)との取組が組まれた。10日の取組編成会議で決まった。28歳の若隆景は春場所で右膝を痛めて途中休場し、4月に靱帯再建手術を受けていた。 夏場所から3場所連続で全休し、2018年夏場所から守ってきた関取の座を失った。強烈なおっつけが武器の相撲巧者で、一時は大関候補筆頭の呼び声が高かった。
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照ノ富士は26日までの安静加療 腰痛で3場所連続休場
日本相撲協会は10日、大相撲九州場所を休場する横綱照ノ富士の診断書を公表し、9日付で「腰椎椎間板性腰痛で26日までの安静加療を要する」との内容だった。休場は3場所連続で、2場所連続全休は確実。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は来年1月の初場所での復帰を目指すとしている。
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貴景勝は北勝富士戦、横綱は休場 霧島は宇良、豊昇龍は正代と
日本相撲協会は10日、大相撲九州場所(12日初日・福岡国際センター)の取組編成会議を開き、初日の取組を決めた。先場所覇者の大関貴景勝は小結北勝富士戦。横綱照ノ富士は腰痛で3場所連続の休場となった。 他の2大関は霧島が宇良、豊昇龍が正代と対戦。3関脇は大栄翔が明生、若元春が高安、琴ノ若は翔猿と当たった。 十両以上で初日からの休場は照ノ富士のほか、秋巡業終盤に左ふくらはぎを肉離れした元大関の幕内朝乃山、左肩負傷で先場所全休の十両伯桜鵬の3人だった。
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朝乃山が休場、左脚負傷 九州場所、途中出場の可能性も
大相撲の元大関で東前頭筆頭の朝乃山(29)=本名石橋広暉、富山県出身、高砂部屋=が10日、九州場所(12日初日・福岡国際センター)の休場を決めた。日本相撲協会に「左腓腹筋損傷で3週間の安静加療を要する」との診断書を提出。回復次第で途中出場する可能性があるという。 朝乃山は10月28日の秋巡業で左ふくらはぎを負傷し、福岡入り後も調整が遅れていた。休場は7月の名古屋場所以来で10度目。新型コロナウイルス対策のガイドライン違反による6場所出場停止を除き、初日からの休場は初めて。
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若隆景が九州場所で復帰へ 4場所連続休場、幕下から
4月に右膝の靱帯再建手術を受け、4場所連続休場中で元関脇の幕下若隆景が大相撲九州場所(12日初日・福岡国際センター)で復帰することが9日、分かった。師匠の荒汐親方(元幕内蒼国来)が明言した。 若隆景は関脇だった春場所を途中休場し、夏場所から3場所連続で全休。今場所は東幕下6枚目に転落し、2018年夏場所から守ってきた関取の座を失った。荒汐親方によると、場所前の稽古では関取衆と相撲を取る日もあり、右膝の状態について「良くなってきている」と説明した。 28歳の若隆景は小さな体ながら強烈なおっつけを生かし、新関脇の昨年春場所で初優勝。
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横綱照ノ富士が九州場所休場 3場所連続、腰痛回復せず
大相撲の東横綱照ノ富士(31)=本名杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=が九州場所(12日初日・福岡国際センター)を休場することが9日、決まった。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が明言した。痛みを抱える腰の状態が回復しなかった。休場は3場所連続19度目で、2場所連続の全休が確実。 伊勢ケ浜親方は「前に出ると痛みが出る。相撲が取れない」と説明。来年1月の初場所での復帰について「もちろんそうなる」と語った。横綱はこの日、福岡県太宰府市の伊勢ケ浜部屋の朝稽古ですり足や立ち合いの確認を行った。 照ノ富士は途中休場した7月の名古屋場
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静岡県勢力士、飛躍の1年締めくくり 2人の富士、賜杯今度こそ 12日から大相撲九州場所【しずスポ】
霊峰「富士」をしこ名に抱く2人の県勢力士が、角界の頂に迫っている。ともに飛龍高出身で伊勢ケ浜部屋の翠富士(本名・庵原一成)が春場所、熱海富士(本名・武井朔太郎)が秋場所で優勝争いを演じた。そろって番付を上げて迎える九州場所は12日が初日。飛躍の1年を締めくくる土俵で県勢初の賜杯に手を掛けるか。 技と闘志光る小兵 翠富士 出身地焼津での大相撲秋巡業で大声援を受けた翠富士=市総合体育館(写真部・坂本豊) 幕内最軽量115キロながら卓越した技術と闘争心で大型力士と渡り合う。小兵・翠富士の相撲は好角家の心をつかむ。進化を示したのが春場所だ。初日から破竹の10連勝。そこから5連敗で優勝には
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霧島、休み返上で41番 時津風部屋へ出稽古
大関3場所目の霧島は8日、福岡県志免町の時津風部屋へ出稽古し、大栄翔と若元春の両関脇らと41番連続の猛稽古だった。所属する陸奥部屋の稽古休みを返上し「ここで休んだら最初の状態に戻ってしまう。こんなにやったよ、という気持ちになれる。体力的には50番ぐらいやりたかった」と充実の汗を拭う。36勝5敗と圧倒した。 7日は29番取ったそうで、2日間で計70番。最近の角界では出色の多さで、豪快な投げ技など多彩な取り口で内容も光った。大関でまだ2桁勝利を挙げておらず「調子は上がってきた」と張り切っていた。
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9日に出場可否を最終判断 照ノ富士、腰治療で稽古休む
2場所連続休場中の大相撲の横綱照ノ富士は8日、痛みを抱える腰の治療のため、福岡県太宰府市での伊勢ケ浜部屋の朝稽古を休んだ。九州場所(12日初日・福岡国際センター)の出場可否について、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「検査結果と9日の稽古の状況で最終判断する。出るか出ないかは本人次第だ」と明言した。 照ノ富士は名古屋場所を途中休場し、秋場所は全休。腰骨の一部が折れていたことも判明した。両膝には古傷を抱えるが、師匠は「腰以外は全て調子がいいと言っている。それだけにもどかしいところだろう」と語る。福岡入り後は3日に1度ほどの頻度で通院しているという。
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貴景勝、首に違和感も8番取る 前日に連合稽古を欠席
首に違和感を訴えた大相撲の大関貴景勝が7日、福岡県篠栗町の常盤山部屋で幕内隆の勝と8番取り、6勝2敗だった。6日は二所ノ関一門の連合稽古を欠席。ハイレベルな成績で2場所連続優勝を果たせば、横綱昇進の話題が浮上しそうな九州場所(12日初日・福岡国際センター)への影響が懸念される中、まずまずの動きを見せた。 最初こそ敗れたものの、2番目以降は頭から当たる立ち合いから、一方的に押し込むこともあった。本人は取材に応じず、師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)は「状態がいいとは言えないが、完全に休んでしまうと、体をつくり直さないといけない。慎重に考えながらやっている」と語った
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長谷川力響ら3人が基準パス 九州場所の新弟子検査
大相撲九州場所(12日初日・福岡国際センター)の新弟子検査が6日、福岡市内で行われ、今年の全国高校総体個人3位で青森・五所川原農林高の長谷川力響(17)=青森県出身、安治川部屋=ら受検した3人が身長167センチ以上、体重67キロ以上の体格基準を満たした。内臓検査の結果を待ち、初日に合格者が発表される。 協会の制度改定で長谷川は三段目最下位格付け出し資格を得ていたが、前相撲から初土俵を踏む意向。検査は183センチ、131キロでパスした。 今年の新弟子検査合格者は最大で53人にとどまり、年6場所制となった1958年以降では2012年
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琴ノ若15番、順調な仕上がり 二所ノ関連合稽古、貴景勝は欠席
大相撲九州場所(12日初日・福岡国際センター)に向けた二所ノ関一門の連合稽古が6日、福岡市東区の佐渡ケ嶽部屋で行われ、2場所連続関脇の琴ノ若が一門外から参加した幕内豪ノ山らと15番連続で取り、11勝4敗と順調な仕上がりを見せた。大関貴景勝は首の違和感のため欠席した。 琴ノ若は馬力のある攻めで関取衆を圧倒した。最後は古傷の左膝に疲れがたまり、幕内阿武咲に3連敗。だが「人数が多い中での15番連続は中身も違う。前に出る相撲を徹底していければいい」と手応えを口にした。 初場所の新小結から6場所連続三役で、大関候補として期待が高まる。「出
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近大が13年ぶりに優勝 全国学生相撲選手権
相撲の全国学生選手権最終日は5日、堺市大浜相撲場で団体戦が行われ、決勝は近大が2連覇を狙った日大を4―1で破り、13年ぶり9度目の優勝を果たした。3位は拓大と金沢学院大だった。 近大は2日に67歳で死去した先代高砂親方(元大関朝潮)の長岡末弘さんの母校。準々決勝で東農大、準決勝で金沢学院大を退けた。決勝は先鋒戦で主将の三田大生(4年)が4日の個人戦を制した草野直哉(4年)を送り倒して流れに乗り、快勝した。
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貴景勝は11番「いつも通り」 二所ノ関連合稽古、琴ノ若16番
大相撲九州場所(12日初日・福岡国際センター)に向けた二所ノ関一門の連合稽古が5日、福岡市東区の佐渡ケ嶽部屋で行われ、先場所覇者の大関貴景勝は関脇琴ノ若、幕内王鵬と11番取り、8勝3敗だった。連合稽古は新型コロナウイルス禍で中止が続き、2020年2月以来の再開。 貴景勝は一方的に押し込む相撲がなく、はたく内容が多かった。古傷の首を気にするそぶりも見せたが「いつも通り普通の調整。毎日集中して取り組み、頑張った先に結果がある」と話した。 ハイレベルな成績で2場所連続優勝となれば、横綱昇進のムードは高まる。昇進問題を預かる日本相撲協会
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日大4年の草野が初優勝 全国学生相撲選手権
相撲の全国学生選手権第1日は4日、堺市大浜相撲場で個人戦が行われ、世界選手権重量級覇者の草野直哉(日大4年)が決勝で池田俊(金沢学院大4年)をすくい投げで下し、初の学生横綱に輝いた。3位にはリビル・クリストファー(日体大2年)とモンゴル出身のトワードルジ・ブフチョローン(日体大3年)が入った。 今大会の8強以上は大相撲の幕下最下位格付け出し、16強以上は三段目最下位格付け出し資格を得た。日大勢の制覇は2021年の川副圭太(現・大相撲の幕下輝鵬)以来。国体成年個人優勝の川渕一意(日大4年)は決勝トーナメント1回戦で敗れた。最終日の5日は団体戦が行われる。
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元朝赤龍「感謝の気持ち」 弟子が亡き師匠をしのぶ
大相撲の元大関朝潮の長岡末弘さんの死去を受け、2020年に高砂部屋を継承した高砂親方(元関脇朝赤龍)は4日、福岡市中央区の高砂部屋宿舎で「すごく優しくて、すごく怖い存在でもあった。育ててもらった感謝の気持ちがある」としのんだ。3日朝に力士たちに伝え、全員で黙とうをささげたという。 大関に育ててもらった幕内朝乃山は入門時の師匠の訃報に「体調が悪いのは聞いていたが、一番は驚いている。本当におおらかな親方だった」と語った。最後に会ったのは9月の秋場所中で、一方的な敗戦を叱られた。「教えてもらった前に出る相撲を心がけ、白星を積み重ねて恩返しをしたい」と活躍を誓った。
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元大関朝潮の死因は小腸がん 死去は2日、妻の恵さん明かす
3日に67歳で死去が判明した大相撲の元大関朝潮の長岡末弘さんについて、妻の恵さんは4日、死因は小腸がんで2日に東京都墨田区の自宅で亡くなったことを明らかにした。今後、家族葬を執り行い、しのぶ会の開催も予定している。 恵さんは九州場所(12日初日・福岡国際センター)への影響を配慮し「最後は安らかに亡くなりました。楽しい人で、いろんな思い出がある。今は相撲の邪魔をせずに家族で静かに送りたい。本当に皆さんありがとうございました」と述べた。 長岡さんは強烈な突き、押しを持ち味に活躍し、大きな体と陽気な性格から「大ちゃん」の愛称で親しまれ
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「大ちゃん」元大関朝潮が死去 長岡末弘さん、67歳
大相撲の元大関朝潮で大きな体と陽気な性格から「大ちゃん」の愛称で親しまれた長岡末弘(ながおか・すえひろ)さんが死去したことが3日、日本相撲協会関係者の話で分かった。67歳だった。高知県出身。葬儀・告別式は未定。関係者によると、がんを患っており、春先から体調が優れなかったという。 近畿大時代に2年連続で学生横綱とアマチュア横綱に輝き、1978年春場所に高砂部屋から幕下付け出しで初土俵。強烈な突き、押しを武器に幕下、十両を各2場所で通過するスピード出世で注目され、部屋伝統のしこ名を受け継いだ。 三賞は14度受賞。83年春場所後に大関
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横綱・照ノ富士「様子見ながら」 九州場所、師匠「出るつもり」
腰痛などで2場所連続休場中の大相撲の横綱照ノ富士は3日、福岡県太宰府市の伊勢ケ浜部屋での稽古後「(腰の)痛みはあるが、動きは徐々に良くなっていると思う。様子を見ながらやってみて」と話した。九州場所(12日初日・福岡国際センター)について師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「もちろん出るつもりでやっている。痛みなどは本人しか分からないが自分なりに調整するしかない」と話した。 この日の稽古では、スクワットなどで入念に汗を流してから、幕内宝富士と11番取り全勝。右四つからの寄りや、左巻き替えからのもろ差しも試した。 名古屋場所を途中休
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霧島、北勝富士らと計13番 大関3場所目、熱こもった出稽古
大相撲九州場所(12日初日・福岡国際センター)で大関3場所目を迎える霧島は2日、福岡市南区の陸奥部屋で出稽古に訪れた小結北勝富士、新入幕の北の若と計13番、熱のこもった稽古を繰り広げた。昇進後は2桁勝利がなく、秋場所も9勝止まり。「先場所はもう終わった。これから」と気持ちを新たにした。 頭をつけての攻めで力の差を示したが、秋巡業終盤に腰の痛みが出て、体調も崩し「調子はまだ上がっていない」という。6日以降は時津風部屋へ出向いて鍛える予定。 鹿児島県出身の師匠、陸奥親方(元大関霧島)は来年4月に日本相撲協会の定年を迎えるため、最後の
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伯桜鵬が2場所連続休場 左肩負傷、初場所復帰へ
大相撲の西十両6枚目、伯桜鵬(20)=本名落合哲也、鳥取県出身、宮城野部屋=が九州場所(12日初日・福岡国際センター)を休場することが1日、決まった。8月末に左肩関節脱臼の手術を受けて秋場所を全休。師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)が復帰時期について「1月(来年の初場所)」と明言した。初場所での幕下転落は確実。 伯桜鵬は新入幕だった名古屋場所で千秋楽まで優勝争いに加わり、11勝4敗で敢闘賞と技能賞を受賞。さらなる飛躍を期待されたが、将来を見据えて古傷の左肩を手術。年内復帰は絶望的と見られていた。九州場所で十両に転落していた。
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貴景勝、横綱昇進目指し始動 「やるべきこと全うする」
大相撲九州場所(12日初日・福岡国際センター)で2場所連続優勝を狙う大関貴景勝が1日、福岡県篠栗町の常盤山部屋で稽古し、横綱昇進へ向けて始動した。てっぽうやバーベルを使ったトレーニングなどで鍛え「感覚は悪くない。巡業も終わり、自分の思い通りの稽古ができる。一番良い形で臨めるよう、やるべきことを全うする」と力強く語った。 相撲を取る稽古の再開については「体が良い具合に張ってきたら」と話した。今年は両膝の負傷で2場所休場しただけに、まずは土台づくりに時間を割く意向だ。 以前は食事で牛肉や揚げ物を控え、睡眠時の寝具にこだわるなどストイ
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負傷の朝乃山は出場意向 九州場所、左脚肉離れ
10月28日の大相撲秋巡業(広島市)での稽古中に左脚を負傷した元大関の幕内朝乃山は31日、九州場所(11月12日初日・福岡国際センター)へ出場の意向を示した。けがは左ふくらはぎ肉離れと診断されたという。 この日は福岡市中央区の高砂部屋で右四つの確認などで体を動かし、相撲は取らなかった。稽古後は左脚を引きずるようにして歩き「今は四股もすり足もできない状態。相撲を取らずに出る可能性もある」と説明した。 福岡入り後は通院治療を継続。「いい方向に回復している。上半身だけでもできる稽古はあるので、落ち込んでいる場合ではない」と前向きに話す
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評価の先に「最後の番付がある」 先場所V貴景勝、綱とり意欲
大相撲九州場所(11月12日初日・福岡国際センター)で2場所連続制覇を目指す大関貴景勝が31日、国際センターでの力士会前に取材に応じ「今場所も優勝できるように頑張りたい。周りに評価してもらえる相撲を取った先に最後の番付がある」と横綱昇進への意欲を語った。 先場所は幕内熱海富士との優勝決定戦を制し、11勝4敗で4度目の賜杯。横綱昇進はハイレベルの成績での制覇でムードが高まるとみられ「いい記憶はかき消して、また新たな気持ちで挑む」と謙虚な姿勢を強調した。 過去2度の綱とりは、いずれも途中休場で失敗。「焦りがあった。チャンスは二度とな
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翠富士(焼津市出身)、熱海富士(熱海市出身)ともに番付上げる 大相撲九州場所番付
日本相撲協会は30日、大相撲九州場所(11月12日初日・福岡国際センター)の番付を発表し、ともに飛龍高出身の翠富士(伊勢ケ浜部屋、焼津市出身)が西前頭5枚目、熱海富士(同、熱海市出身)が西前頭8枚目に上がった。ともに高校横綱の実績がある22歳の北の若とロシア出身で24歳の狼雅、日大出身の美ノ海、東洋大出身の東白龍が新入幕となった。新入幕4人は2013年夏場所以来。 秋場所を11勝4敗で制し、4度目の優勝を果たした大関貴景勝は東。成績と内容次第で横綱昇進の話題が浮上する可能性がある。2場所連続休場中の横綱照ノ富士は東、霧島と豊昇龍の両大関は西だった。 小結は2場所ぶりの阿炎が東、21場所ぶ
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新入幕の北の若「時間かかった」 19年春場所に初土俵
22歳の北の若は2019年春場所の初土俵から、約4年半かけて新入幕を果たした。福岡市南区の八角部屋宿舎で30日に記者会見した有望株は「ファンにも言われることが多いが、少し時間がかかった。とりあえずは勝ち越しを目指す」と意気込みを語った。 山形県出身で、強豪の埼玉栄高時代に高校横綱に輝いた。191センチ、151キロと恵まれた体格を誇りながら、なかなか殻を破れなかった。鋭く前に出る相撲に磨きをかけ「迷わずに自信をもてるようになってきた」と手応えを口にした。
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若隆景は幕下で復帰の可能性 大関候補最右翼の時期も
3場所連続全休を含む4場所連続休場中の若隆景は幕下に転落し、2018年夏場所から維持した関取の座を失った。4月上旬に右膝靱帯再建手術を受け、8月に相撲を取る稽古を再開。師匠の荒汐親方(元幕内蒼国来)は今場所から復帰する可能性を示唆している。 28歳の若隆景は小さな体ながら強烈なおっつけを持ち味とし、新関脇の昨年春場所で初優勝。関脇には7場所連続で在位し、大関候補最右翼と呼ばれた時期もあった。
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友風、右脚切断危機から再入幕 28歳「感謝しかない」
大相撲九州場所の番付が発表され、28歳の友風は右脚切断の危機を乗り越え、宇良に次いで史上2番目に低い地位から4年ぶりの再入幕を果たした。幕内上位の2019年九州場所で右膝を負傷。断裂した前十字靱帯の再建など4度の手術を受け、西序二段55枚目まで下がった。秋場所中には「うれしいというよりも、いろいろな人に感謝の思いしかない」と語っていた。 現在も右脚の感覚は鈍く、土俵上でつまずきそうになることもある。昨年2月に尾車部屋の閉鎖に伴い、元横綱稀勢の里が率いる二所ノ関部屋に移籍。師匠にとって、21年8月の独立から初の幕内力士となった。
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名門春日野部屋が幕内不在に 碧山が十両転落、1967年以来
大相撲九州場所の番付が発表され、ブルガリア出身で37歳の碧山が十両に落ち、名門の春日野部屋は1967年秋場所以来の幕内不在となった。今場所まで最も長く幕内力士が在位しているのは、64年九州場所からの佐渡ケ嶽部屋。春日野部屋は2番目の長さだった。 元関脇栃乃和歌が師匠の春日野部屋は、大正時代の25年に引退した元横綱栃木山が出羽海部屋から独立して創設。栃錦、栃ノ海の両横綱のほか、近年では大関栃ノ心らを輩出した。
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北の若、狼雅ら新入幕4人 先場所覇者の貴景は東大関
日本相撲協会は30日、大相撲九州場所(11月12日初日・福岡国際センター)の番付を発表し、ともに高校横綱の実績がある22歳の北の若とロシア出身で24歳の狼雅、日大出身の美ノ海、東洋大出身の東白龍が新入幕となった。新入幕4人は2013年夏場所以来。 秋場所を11勝4敗で制し、4度目の優勝を果たした大関貴景勝は東。成績と内容次第で横綱昇進の話題が浮上する可能性がある。2場所連続休場中の横綱照ノ富士は東、霧島と豊昇龍の両大関は西だった。 小結は2場所ぶりの阿炎が東、21場所ぶりの北勝富士が西に復帰。3関脇は変わらず、4場所連続の大栄翔
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朝乃山が左脚負傷、肉離れか 秋巡業離脱、調整に懸念
大相撲の元大関で幕内朝乃山が28日、広島市で行われた秋巡業の朝稽古で左脚を負傷したことが日本相撲協会関係者の話で分かった。ぶつかり稽古の際に痛め、肉離れの疑いがあるという。29日の大阪府門真市での秋巡業最終日は休場する。九州場所(11月12日初日・福岡国際センター)に向けた調整へ影響が懸念される。 関係者によると、朝乃山は午後の取組から外れて福岡県に移動し、近日中に病院で検査を受ける予定。9月の秋場所は西前頭2枚目で9勝6敗の成績を残した。秋巡業では横綱照ノ富士や大関貴景勝らと精力的に稽古を重ねていた。
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未成年力士が飲酒で謹慎 師匠の九重親方も処分
日本相撲協会は24日、秋巡業に同行した九重部屋に所属する未成年の幕下以下の力士が外出先で飲酒したため、この力士と師匠の九重親方(元大関千代大海)に謹慎処分を科したと発表した。相撲協会広報部によると、謹慎期間は未定。九重親方は巡業部副部長を務めている。
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照ノ富士が申し合いに初参加 秋巡業、若元春に6戦全勝
大相撲の秋巡業は20日、奈良県桜井市で行われ、腰痛などで2場所連続休場中の横綱照ノ富士が今回の巡業で初めて朝稽古の申し合いに参加し、関脇若元春に6戦全勝だった。取組からは引き続き外れ、報道陣の取材には応じなかった。 13日の巡業から途中合流の照ノ富士は左四つ得意の大関候補に対し、右を差して左上手を取る十分の形で何度も寄り切った。若元春は「相手をつかまえるスピード、圧力のかけ方が違う。横綱は番数を重ねるごとに調子を上げ、立ち合いの重みも変わっていった」と感触を述べた。 照ノ富士は名古屋場所を途中休場し、秋場所を全休。腰骨の一部が折
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貴景勝、綱とりへ「いいペース」 京都市の秋巡業、朝乃山と稽古
大相撲の秋巡業は19日、京都市で行われ、先場所覇者の大関貴景勝が朝稽古の申し合いで元大関の幕内朝乃山と番数をこなした。9番取って6勝3敗。17日に相撲を取る稽古を再開し「この時期に取れているのは、ペース的にはいい方だ」とうなずく。横綱昇進の話題が浮上する可能性もある九州場所(11月12日初日・福岡国際センター)へ意欲をうかがわせた。 最初は寄り切られたものの、2番目からは自慢の突き、押しを軸に5連勝。27歳の大関は「誰とやるかにこだわりはない」と指名理由をけむに巻きつつ、熱のこもった稽古内容だった。 今年は2度の優勝を果たす一方
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戦禍逃れ、夢の力士に ウクライナ出身の安青錦
戦禍を逃れて日本に身を寄せ、夢の力士として第一歩を踏み出した。ウクライナ出身の19歳、安青錦(安治川部屋)が9月の大相撲秋場所で初土俵。「本当にうれしい。師匠(安治川親方=元関脇安美錦)は21歳で関取になった。自分も22歳になるまでに関取になる」と流ちょうな日本語で目標を語った。 昨年2月にロシアが母国への侵攻を開始。国際大会で知り合った関大相撲部主将(当時)の山中新大さんを頼り、同4月に来日した。12月に安治川部屋へ入門するまで生活や稽古を共にし、しこ名の下は「新大」をもらった。「名前をいただいたからには頑張りたい」と恩返しを期す。
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熱海富士が奮闘、霧島を寄り切る 秋巡業、九州場所へ貪欲
大相撲の秋巡業は18日、滋賀県大津市で行われ、秋場所で優勝同点の11勝を挙げた幕内熱海富士(伊勢ケ浜部屋、熱海市出身)が朝稽古で大関霧島を寄り切るなど奮闘した。活躍が期待される九州場所(11月12日初日・福岡国際センター)へ「勝ち越しを目指すと8番で終わってしまう。いっぱい勝てればいい」と貪欲だった。 霧島の指名を受けると、得意の右四つで圧倒した。次の相撲は熱戦の末に敗れたものの、地力がついてきたことを証明。21歳のホープは「2番しかやっていないが、大関との稽古はうれしい」と初々しかった。 再入幕で幕内2場所目だった先場所の躍進により、各地でひときわ大きな声援を浴びる。「自分を見てもらえ
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東京が2年連続で国体総合優勝 鹿児島、天皇杯獲得ならず
国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」第9日は15日、鹿児島市の白波スタジアムなどで行われ、東京が2年連続17度目の男女総合優勝(天皇杯獲得)を決めた。昨年の栃木に続き、開催県の鹿児島が総合優勝を逃した。東京の女子総合優勝(皇后杯獲得)も決定した。 相撲の成年個人は川渕一意(石川・日大)が決勝で草野直哉(熊本・日大)を寄り倒し、初優勝を果たした。成年団体は鳥取が14年ぶり3度目の制覇。2位は石川だった。 陸上成年男子の110メートル障害決勝は野本周成(愛媛陸協)が追い風参考の13秒42で優勝した。300メートル決勝は400メート
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翠富士と熱海富士が凱旋 地元に感謝、来場所へ意欲 大相撲巡業焼津場所
4年ぶりに焼津市で開催された12日の大相撲巡業焼津場所には、幕内の翠富士(伊勢ケ浜部屋、焼津市出身)、熱海富士(同、熱海市出身)が参加した。熱海富士が静岡県勢初優勝に迫り、翠富士も10勝を挙げた秋場所直後の凱旋(がいせん)とあって2700人のファンが来場。両関取は「声援が多く、地元の温かさを感じた」と喜んだ。 熱海富士は平幕ながら千秋楽まで優勝を争った先場所を「一番一番いろいろな経験をさせてもらった。これからにつながる」と振り返った。稽古では優勝決定戦で敗れた大関貴景勝に胸を借りて力強くぶつかり、来場所へ「目の前の相手に集中しながら結果が付いてくれば」と意欲を示した。地方巡業では、中学時代
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4年ぶり大相撲焼津場所 ファン熱視線 静岡県出身力士の取り組みに拍手
大相撲の秋巡業「焼津場所」(同実行委員会主催)が12日、焼津市保福島の市総合体育館で開かれた。市内で4年ぶりとなる巡業に市民ら約2700人が訪れ、熱のこもった取り組みや稽古に声援を送った。 先場所優勝争いを引っ張った熱海市出身の熱海富士、焼津市出身の翠富士ら静岡県出身者を含む力士ら計約180人が参加。熱海富士対朝乃山、翠富士対宇良の地元勢と人気力士の対決、琴ノ若、若元春、貴景勝の三役力士の争いと熱のこもった取り組みに、ファンはくぎ付けとなった。静岡県出身力士のしこ名が呼ばれると、場内からはひときわ大きな拍手が起こった。 2人の力士が相撲の禁じ手を面白おかしく紹介する「初っ切り」なども行わ
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大栄翔「ゼロからの気持ち」 大関再挑戦、秋巡業で稽古
大相撲の秋巡業は11日、埼玉県秩父市で行われ、九州場所(11月12日初日・福岡国際センター)で大関昇進に再挑戦する関脇大栄翔が「(可能性は)なくなったと思って、ゼロからの気持ちで一日一番やっていく」と意気込みを語った。 この日の朝稽古では幕内明生らと7番取り、得意の突き、押しを披露。ぶつかり稽古では大関貴景勝の胸を借りた。「自分の相撲を取り切るのが一番だが、高い目標を掲げた方が良い」と来場所でも優勝を狙う姿勢に変わりはないという。 今年は5場所で計51勝を挙げ、1場所を残して年間最多勝争いで首位。2度目の賜杯に初の栄誉も実現させ
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豊昇龍、秋巡業で巻き返し誓う 新大関場所は8勝止まり
大相撲の秋巡業は9日、神奈川県伊勢原市で行われ、新大関の秋場所は8勝止まりだった豊昇龍が朝稽古で12番取って、精力的に汗を流した。昇進2場所目の九州場所(11月12日初日・福岡国際センター)へ「先場所は稽古が足りなかった。情けない姿を見せないように頑張りたい」と巻き返しを誓った。 2018年初場所初土俵の同期生、幕内王鵬とは8番連続で取って5勝3敗。豊昇龍は「相撲教習所で取っていたのを思い出す。負けたくない気持ちがある」と変わらぬ対抗意識をのぞかせた。 仕上げに、神奈川県大磯町出身でご当地の幕内湘南乃海も指名して3連勝。24歳の
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貴景勝、九州へ「準備しっかり」 秋巡業スタート
大相撲の秋巡業が4日、東京都大田区で始まり、秋場所で4度目の優勝を果たした大関貴景勝は四股や上半身の筋力トレーニングなど基礎運動で汗を流した。横綱昇進の話題が浮上する可能性もある九州場所(11月12日初日・福岡国際センター)へ向け「準備だけはしっかりやる。一生懸命やって負けたらしょうがない」と胸中を語った。 秋場所は両膝痛による全休明けで「少し疲れているところもある」と率直に明かす。今後は基礎運動で体をつくり直してから、朝稽古の申し合いに加わる方針。「自分の体と向き合ってやっていく。基本をおろそかにせず、最後は気持ちだけだ」と気合をにじませた。
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大関霧島が初優勝 全日本力士選士権、熱海富士は一回戦敗退
大相撲の第80回全日本力士選士権は2日、東京・両国国技館で行われ、幕内トーナメントは大関霧島が決勝で平幕明生を上手ひねりで下し、初優勝した。秋場所で4度目の優勝を果たした大関貴景勝は2回戦で明生に敗れた。 大関豊昇龍は2回戦で元大関の朝乃山に寄り切られた。再入幕の秋場所で優勝争いに加わって11勝を挙げ、初の敢闘賞に輝いた21歳の熱海富士は豪ノ山に屈して1回戦で敗退した。 腰痛などで2場所連続休場中の横綱照ノ富士は土俵入りだけの参加だった。十両のトーナメントは島津海が制した。
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熱海富士 都内で「赤い羽根」募金呼びかけ
大相撲秋場所で優勝争いに加わって11勝を挙げ、初の敢闘賞に輝いた、熱海市出身で21歳の幕内熱海富士が1日、東京都台東区の浅草寺で「赤い羽根共同募金運動」に参加し、協力を呼びかけた。人気上昇中のホープは「こうした活動があることを皆さんに知ってもらえたらいい。自分も小学生の頃に募金の経験がある」と人懐こい笑顔を浮かべた。 秋場所では優勝決定戦で大関貴景勝に敗れたが、右四つの正攻法の相撲と喜怒哀楽を素直に出すキャラクターで注目された。この日は満面の笑みでファンと触れ合い「もっと自分を見てもらえるようになればうれしい」と語った。 九州場所(11月12日初日・福岡国際センター)では悔しさをぶつける
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元関脇魁聖が断髪式 友綱親方、昨年8月引退
昨年8月に現役引退した大相撲の元関脇魁聖の友綱親方(36)=本名菅野リカルド、ブラジル出身、浅香山部屋=の断髪式が1日、東京・両国国技館で開かれ、同じ伊勢ケ浜一門の宮城野親方(元横綱白鵬)ら約340人がはさみを入れた。 現役時代に所属した友綱部屋時代の兄弟子、浅香山親方(元大関魁皇)に最後のはさみを入れられると、切られた大銀杏をまじまじと見つめ「なくなったな。頭が洗いやすくなるなって。軽くて変な感じ」と持ち前のユーモアを交えて振り返った。幕内在位60場所で三役は4場所務め、敢闘賞を3度受賞した。 断髪式にはブラジルに住む母と弟、
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熱海富士が募金協力呼びかけ 秋場所敢闘賞の21歳
大相撲秋場所で優勝争いに加わって11勝を挙げ、初の敢闘賞に輝いた21歳の幕内熱海富士が1日、東京都台東区の浅草寺で「赤い羽根共同募金運動」に参加し、協力を呼びかけた。人気上昇中のホープは「こうした活動があることを皆さんに知ってもらえたらいい。自分も小学生の頃に募金の経験がある」と人懐こい笑顔を浮かべた。 秋場所では優勝決定戦で大関貴景勝に敗れたが、右四つの正攻法の相撲と喜怒哀楽を素直に出すキャラクターで注目された。この日は満面の笑みでファンと触れ合い「もっと自分を見てもらえるようになればうれしい」と語った。 九州場所(11月12
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横綱照ノ富士、腰の骨折を明かす 2場所連続休場中
腰痛などで2場所連続休場中の大相撲の横綱照ノ富士が30日、君ケ浜親方(元関脇隠岐の海)の引退相撲に参加し、腰骨の一部が折れていたことを明らかにした。九州場所(11月12日初日・福岡国際センター)での復帰については「出られる状態にもっていこうと思っている。最善を尽くしたい」と述べた。 10月4日に始まる秋巡業については「状態次第だ」と話し、同2日に医師の判断を仰ぐ方針を示した。31歳の照ノ富士は全休した秋場所が横綱在位13場所で7度目の休場。「今の自分に何ができるか、一生懸命考えてやっている。体がどこまで持つか分からないが、気持ちが切れない限りは貢献したい」と復
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元隠岐海、最後に古典相撲を披露 断髪式、「これが始まり」と決意
1月の大相撲初場所限りで現役引退した元関脇隠岐の海の君ケ浜親方(38)=本名福岡歩、島根県出身、八角部屋=の引退相撲が30日、東京・両国国技館で開かれ、断髪式では横綱照ノ富士ら約300人がはさみを入れた。師匠の八角理事長(元横綱北勝海)から大銀杏に最後のはさみを入れられ「これが始まり。どんどん恩返しをしていく」と親方としての決意を語った。 幼少期から親しんだ「隠岐古典相撲」の形式で最後の取組を行った。大量の塩で力士を激励するなど、独特の慣習に館内も大盛り上がり。「文化に触れていただいて大成功でしょう。(故郷の)隠岐の島出身のお相撲さんが増えてくれたらいい」と願
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スマイル全開 熱海富士が母校飛龍高に凱旋 後輩ら大歓迎 大相撲秋場所で優勝争い
大相撲秋場所で千秋楽まで優勝争いを繰り広げ、敢闘賞を受賞した熱海市出身の幕内熱海富士(21)=本名・武井朔太郎、伊勢ケ浜部屋=が29日、場所後初めて母校の飛龍高(沼津市)を訪れ、恩師や後輩から歓迎を受けた。 体育館に集まった生徒約750人が、熱海富士を拍手で迎えた。生徒から高校時代の思い出について質問された熱海富士は「購買のシュークリームを買うのが楽しみだった」と明かし、笑いを誘った。ファンという人気バンド「バックナンバー」の「水平線」を歌ったり、求めに応じて影山椋馬生徒会長(3年)を投げたりする一幕もあった。 熱海富士は「優勝したかった」と本音を明かしつつ、「自分の高校時代は新型コロナ
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熱海富士「課題直して勝ちたい」九州場所へ抱負【一問一答】
大相撲秋場所で優勝争いを演じ、初の三賞となる敢闘賞を受賞した熱海市出身の熱海富士(伊勢ケ浜部屋)が29日、母校の飛龍高(沼津市)を訪れ、報道陣の取材に応じた。「今場所の課題を直して一番でも多く勝ちたい」と11月の九州場所への抱負を語った。 主なやりとりは次の通り。 ―九州場所は番付も上がる。 「今場所での経験を生かしたい。一番でも多く勝って15日間頑張りたい」 ―新入幕も昨年の九州場所だった。 「新入幕ではね返され、悔しかった。今場所勝ち越した勢いで行ければと思う」 ―地元ファンへの思いは。 「本当は優勝して帰ってきたかった。熱海だけでなく、静岡の皆さんの応援に応えたい」
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大相撲、幕下付け出し制度を改定 最下位格に一本化
日本相撲協会は28日、東京・両国国技館での理事会で幕下付け出し制度の改定を承認し、同日付で60枚目の最下位格付け出しへの一本化を決めた。2001年初場所から適用された10枚目格と15枚目格の付け出しは廃止。対象となる全日本選手権、全国学生選手権、国体成年の8強以上が有資格者で、有効期間は成績確定日から1年以内。 新制度ではこの3大会で16強以上、全国高校総体と国体少年の4強以上で三段目最下位格付け出し資格が与えられる。高校生の大会が対象となるのは初めてで、全日本実業団選手権は外れた。ある若手師匠は「優勝を逃しても資格を得られるのは大きい」と好意的に受け止めた。
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相撲協会、主事ら懲戒処分 残業代未払い、パワハラも
日本相撲協会は28日、残業代の未払いやパワーハラスメントなどのコンプライアンス違反事案があったとして、理事会で事務方責任者の宮田哲次主事、経理や人事などを担当する女性室長ら職員3人への懲戒処分を決めた。宮田主事は29日から出勤停止1カ月。女性職員は1等級降格となり、退職の方向だという。 協会によると、2017年以降に時間外労働が45分以上の場合にのみ申告を認めたり、申告を15分単位としたりする独自のルールが制定され、賃金が適切に支払われていなかった。女性室長はこうした処理を継続し、宮田主事は監督を怠ったとしている。2人には他の職員への暴言もあった。
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木村庄之助が9年ぶり復活 行司最高位、伊之助が昇格
日本相撲協会は28日の理事会で、立行司の第41代式守伊之助(64)=本名今岡英樹、島根県出身、高田川部屋=が行司の最高位となる第38代木村庄之助に昇格することを承認した。来年初場所番付発表の12月25日付。庄之助は2015年春場所を最後に空位が続き、約9年ぶりに復活する。 伊之助は19年初場所の昇格以降、軍配差し違えが11度。秋場所9日目には結びの琴ノ若―豊昇龍の一番を差し違え、八角理事長(元横綱北勝海)に進退伺を申し出て慰留されていた。 伊之助は空位となり、三役格行司には木村寿之介(56)=本名波田寿和、鹿児島県出身、大島部屋
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大相撲、体格基準を事実上撤廃 新弟子検査、力士数減少で
日本相撲協会は28日、東京都墨田区の両国国技館で理事会を開き、力士志望者に実施する新弟子検査の体格基準を同日付で事実上撤廃することを決めた。近年の力士数減少に歯止めをかけるのが狙い。身長と体重の検査基準が明文化された1932年以降、基準がなくなるのは初めて。 現行の基準は身長167センチ以上、体重67キロ以上(春場所受検の中学卒業見込み者は165センチ以上、65キロ以上)。これに満たない志望者は基準の対象から外れた上で、運動能力テストで合否を判定される。実施は東京開催場所の新弟子検査に限られる見込み。協会関係者は「身長や体重が足りずに諦めた若者もいる。入門の門
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伯桜鵬「強くなって戻る」 左肩手術で秋場所全休
左肩負傷で大相撲秋場所を全休した幕内伯桜鵬が28日、東京・両国国技館で新弟子が通う相撲教習所の卒業式に出席し、再起への決意を語った。 8月末に左肩関節脱臼の手術を受け、復帰は最短でも来年1月の初場所になる見通し。十両転落が確実な来場所も全休すれば幕下転落は決定的だが「どこまで落ちても構わない。強くなって戻って、結果を出すしかない」と述べた。 左肩は中学時代の古傷で、新入幕で優勝争いに絡んだ名古屋場所中にも3回ほど脱臼。場所後は朝起きた際に肩が抜ける日もあったという。「注目されているところから落ちていくのは怖かったが、肩が回復しな
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大相撲、体格基準を事実上撤廃へ 新弟子検査、門戸開放
日本相撲協会が大相撲の力士志望者に実施する新弟子検査の体格基準を、事実上撤廃することが27日、協会関係者の話で分かった。近年の力士数減少を打開するための門戸開放が目的で、来年1月の初場所から導入される見込み。身長と体重の検査基準が明文化された1932年以降、基準がなくなるのは初めて。 現行の基準は身長167センチ以上、体重67キロ以上(春場所受検の中学卒業見込者は165センチ以上、65キロ以上)。新方式では、これに満たない志望者に体力テストを受けさせた上で合否を判定する。身長150センチ台や体重50キロ台の力士が誕生する可能性もあるが、関係者は「体が小さくても
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元横綱貴乃花の花田氏が再婚 1歳上の一般女性と
2018年10月に日本相撲協会を退職した元貴乃花親方(元横綱)の花田光司氏(51)が8月下旬に再婚したことが27日、分かった。自身が設立した「一般社団法人貴乃花道場」の関係者が明らかにした。10代の頃に交際していた1歳上の一般女性が相手だという。 花田氏は1995年に元フジテレビアナウンサーの河野景子さんと結婚。1男2女に恵まれたが、相撲協会退職後に離婚していた。 現役時代の花田氏は兄の3代目若乃花と史上初の兄弟横綱となり、空前の大相撲ブームを巻き起こした。史上6位の優勝22度と真摯な土俵態度で「平成の大横綱」と呼ばれ、引退後は
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日大出身の日翔志が新十両 九州場所の番付編成会議
日本相撲協会は27日、東京・両国国技館で大相撲九州場所(11月12日初日・福岡国際センター)の番付編成会議を開き、日大出身の日翔志(26)=本名沢田日登志、東京都出身、追手風部屋=の新十両昇進を決めた。 再十両はともに2場所ぶりの勇磨(25)=本名中尾勇磨、大阪府出身、阿武松部屋=と、元幕内の英乃海(34)=本名岩崎拓也、東京都出身、木瀬部屋=だった。 日翔志は埼玉栄高―日大から社会人を経て、2021年夏場所で初土俵を踏んだ。 年寄「千田川」を襲名した元幕内徳勝龍、年寄「井筒」を襲名した元幕内明瀬
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山内横審委員長 熱海富士を絶賛
横綱審議委員会の山内委員長は、初優勝を惜しくも逃した21歳の熱海富士を絶賛した。快進撃のホープについて自ら言及し「土俵を最後まで盛り上げた。多くの国民、ファンの関心を引き付けた大きな要因として、熱海富士の貢献が大きかった」と強調した。 勝った後に見せる人懐こい笑顔はトレードマークになり、豊かな感情表現も人気を呼んだ。「飾らぬ人柄や明るさと相まって、新しいファン、新しい好角家が誕生したのではないか」と語った。
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貴景勝の一問一答
復活優勝の貴景勝は安堵の表情で語った。 ―一夜明けた心境は。 「疲れた。かど番だったので、腹を決めてやるしかないと思っていた」 ―名古屋場所は全休。 「夏場所は治り切っていない状態でやって歯がゆかった。中途半端は駄目だと考え、思い切って治療に専念した。9月は必ず復帰して、何とか成績を残したいという気持ちだった」 ―大関の責任か。 「番付の重みを示してきた先輩方(の顔)に泥を塗るようなことだけは避けたかっ
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貴景勝「優勝したかった」 4度目V、決定戦制す
大相撲秋場所で4場所ぶり4度目の優勝を果たした大関貴景勝が千秋楽から一夜明けた25日、東京・両国国技館で記者会見に臨み「名古屋場所でみんなが頑張っていた姿が発奮材料になった。どうしても優勝したいという思いだった」と息をついた。今場所は7度目のかど番で、千秋楽は平幕熱海富士との優勝決定戦を制した。1場所15日制が定着した1949年夏場所以降で11勝4敗は最も低い成績となり、今回が4例目。 貴景勝は両膝の故障で名古屋場所を全休。全休明けの大関の優勝は、2003年春場所の千代大海以来2度目だった。照ノ富士の休場で横綱不在の中、看板力士の責任を果たした。
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熱海富士 初優勝あと一歩 決定戦で大関貴景勝に黒星 大相撲秋場所
大相撲秋場所千秋楽は24日、両国国技館(東京)で開催され、熱海市出身の熱海富士(前頭15枚目)は優勝決定戦で大関貴景勝に敗れ、初優勝はならなかった。 本割で勝てば優勝が決まっていた熱海富士は、朝乃山に寄り切りで敗れ11勝4敗となり、優勝決定戦に回った。13日目に敗れている貴景勝との決定戦では、立ち合いでの変化に対応しきれず、はたき込まれた。 今場所は10日目に1敗同士の高安に勝って単独首位に立ち、12、13日目は連敗を喫したが、14日目には阿炎に勝利し、再び単独首位で千秋楽を迎えていた。 猛稽古で大躍進 「もっと強く」 勝負は一瞬で決まった。優勝決定戦に臨んだ熱海富士は、大関貴景勝
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「愛される力士に」母の願い背に受け 熱海富士三島で成長の礎 「頑張った」大相撲新星に喝采
大相撲の世界に飛び込んで3年。故郷への愛着をしこ名に込めた21歳の青年、熱海富士(本名、武井朔太郎)は、24日の千秋楽(東京・両国国技館)で誰よりも注目される存在だった。初優勝にはあと一歩届かなかったが、懸命な取り組みで多くのファンを魅了。花道を去る背中には「頑張った」「惜しかった」と温かな声が送られた。 小学2年の時、千葉県から熱海市へ移り住んだ。高学年になり参加した三島市のわんぱく相撲大会が相撲との出合い。間もなく入会した三島相撲クラブで熱心な指導を受け、正面から攻める相撲の基礎を築いた。 「半端じゃない」と誰もが口をそろえる大食漢。中学で既に毎食4合以上の米を平らげた。母奈緒さん(
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輝いた21歳「これから」 大相撲 熱海富士 V争い 地元住民感謝 被災地に勇気
大相撲の熱海富士(21)が静岡県出身力士初の幕内優勝を懸けて臨んだ24日の秋場所千秋楽。大関貴景勝との優勝決定戦の末に敗れたが、出身地の熱海市からは「よく頑張った」「これからだ」とねぎらいの声が上がった。大規模土石流からの復旧復興を目指す市内の被災地にも感動を与えた。 地元後援会(会長・内田進熱海商工会議所会頭)が市総合福祉センターで開いたパブリックビューイング(PV)には約120人が詰めかけ、優勝決定戦の大一番を見守った。はたき込みで熱海富士に土が付くと、会場に悲鳴とため息が響き渡った。それでも、後援会役員で日本画家の坂本武典さん(47)は「21歳の若い力士が輝きを放ち、普段、相撲を見な
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大相撲・熱海富士準V 「来場所も頑張って」 母校飛龍高校で後輩ら声援
大相撲秋場所で優勝決定戦に進んだ幕内熱海富士の母校飛龍高(沼津市)では、相撲部員や教職員ら約60人がテレビで観戦し、横断幕を手に声援を送った。大関貴景勝の注文相撲に優勝を逃すと、どよめきが起きたが、再入幕した場所での大健闘に「力を付けた」「来場所頑張ってほしい」と今後の活躍に期待した。 相撲部3年の国次晃輔副主将(17)は大関の変化に「まさかと思った。でも大関にそこまでさせた」と先輩の力強さをたたえた。角界入りを目指す3年白坂湧人さん(17)は見学に赴いた伊勢ケ浜部屋で熱海富士の胸を借りた。「けがをしやすい癖を直すよう指導してくれ、本当に優しい先輩。自分も関取のようになりたい」と誓った。
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熱海富士が初の敢闘賞 大相撲秋場所
大相撲秋場所千秋楽の24日、三賞選考委員会が開かれ、初優勝を逃しながら11勝4敗と活躍した東前頭15枚目の熱海富士が初の敢闘賞を受賞した。三賞は初受賞。初優勝達成の条件付きだった殊勲賞はならなかった。 4敗で追っていた関脇大栄翔、平幕の高安と北青鵬も逆転優勝できず、殊勲賞を獲得できなかった。技能賞は7場所ぶりに該当者なし。三賞受賞が1人にとどまるのは、琴勇輝が殊勲賞を受賞した2016年春場所以来となった。
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貴景勝の一問一答
4度目の優勝を果たした貴景勝は、苦悩の日々を振り返りながら最高位への夢を語った。 ―決定戦を制した。 「絶対に負けられないという強い気持ちがあった。集中して自分のやるべきことをやった」 ―全休明けで優勝。 「7月にみんなが名古屋場所でやっている時、悔しい思いでテレビを見ていた。もう一度奮起して、ある程度の成績は残せた。無駄ではなかったかなと思う」 ―けがを乗り越えた。 「大事なところでけがをしてしまうの
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大相撲秋場所は優勝決定戦へ
大相撲秋場所千秋楽は24日、東京・両国国技館で行われ、単独首位の熱海富士が4敗目を喫し、優勝決定戦にもつれ込んだ。
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熱海富士は3敗堅持、単独首位に 最速Vなるか、4敗は4人
大相撲秋場所14日目(23日・両国国技館)平幕熱海富士が阿炎を寄り切り、11勝3敗で単独首位に立った。大関貴景勝は新大関豊昇龍の上手投げに屈して4敗に後退した。豊昇龍は7勝7敗。 21歳の熱海富士は千秋楽で朝乃山に勝てば初優勝が決まる。初土俵から所要18場所は年6場所制となった1958年以降初土俵の力士で最速記録となる(付け出しを除く)。敗れれば最大4人の優勝決定戦にもつれる可能性がある。 関脇大栄翔は大関霧島を小手投げで破って10勝目。霧島は8勝6敗。関脇若元春は9勝目を挙げ、新関脇琴ノ若は勝ち越した。小結翔猿は負け越し。熱海富士を1差で追う4敗は貴景勝、大栄翔、平幕の高安、北青鵬の4
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熱海富士、貴景勝に苦杯 翠富士勝ち越し 大相撲秋場所13日目
大相撲秋場所13日目(22日・両国国技館)は、大関貴景勝が平幕熱海富士(熱海市出身)を寄り切り、10勝3敗で首位に並んだ。 霧島は豊昇龍との大関同士の一番を上手投げで退けて勝ち越し、かど番を脱出した。豊昇龍は7敗目。3関脇は大栄翔が豪ノ山をはたき込んで9勝目を挙げ、若元春は剣翔を寄り切って勝ち越した。琴ノ若は7勝目。新小結錦木は負け越した。高安は4敗に後退した。翠富士(焼津市出身)は琴勝峰をすくい投げで下し、勝ち越しを決めた。 3敗の貴景勝と熱海富士を4敗で大栄翔、平幕の高安、金峰山、北青鵬の4人が追う混戦。十両は一山本が12勝1敗で単独トップ。 ◇3敗 貴景勝、熱海富士 ◇4敗 大
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熱海富士2敗目、後続と1差に 貴景勝ら3敗堅持 大相撲秋場所12日目
大相撲秋場所12日目(21日・両国国技館)平幕熱海富士は関脇大栄翔に引き落としで敗れ、10勝2敗となった。単独トップは変わらず、関脇琴ノ若を押し出した大関貴景勝、平幕高安の3敗勢との差は一つに縮まった。 他の2大関はかど番の霧島が関脇若元春に寄り切られて5敗目を喫した。若元春は7勝目。新大関豊昇龍は豪ノ山を押し出して6勝6敗の五分に戻した。大栄翔は勝ち越し、琴ノ若は6勝6敗。錦木と翔猿の両小結は5勝7敗となった。 2敗の熱海富士、3敗の貴景勝と高安に続く4敗は大栄翔ら7人の混戦。十両は一山本が11勝1敗で単独首位に立った。
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兄の快進撃 刺激に猛稽古 熱海富士の妹・武井陽奈さん 飛龍高相撲部 来月、集大成の全国大会
大相撲秋場所で快進撃を続ける幕内熱海富士関(21)=熱海市出身、伊勢ケ浜部屋、本名・武井朔太郎=の妹で、飛龍高(沼津市)相撲部の3年武井陽奈さん(18)が、高校生活最後の全国大会に向けて稽古に励んでいる。昨秋から全国でも珍しい女性主将として男女13人の部員を引っ張ってきた。兄の活躍に刺激を受けながら、自身も飛躍を目指す。 掲げられた優勝額から昭和の大横綱北の湖が見下ろす飛龍高の練習場。申し合いの稽古が始まる前に、陽奈さんは塩をまいて土俵を清める。始まると、男子部員とも立ち会いや突きの稽古を重ね、鍛錬を積む。 相撲との出合いは小学4年時。兄に憧れ、わんぱく相撲の大会に出場し、県大会2位。
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熱海富士が首位守る、後続に2差 大相撲秋場所11日目
大相撲秋場所11日目(20日・両国国技館)は、平幕熱海富士(熱海市出身)が小結翔猿を上手投げで破り、1敗で単独首位を守った。ただ一人2敗で追っていた平幕高安は関脇大栄翔に押し出された。 大関貴景勝は関脇若元春を押し倒し、勝ち越しでかど番を脱出した。かど番の大関霧島は新関脇琴ノ若を寄り切って7勝目。新大関豊昇龍は隆の勝を小手投げで退けて5勝6敗とした。 熱海富士を3敗で貴景勝、高安、剣翔が追う。十両は一山本と大の里が1敗でトップ。 ◇1敗 熱海富士 ◇3敗 貴景勝、高安、剣翔 初めて三役と対戦した熱海富士は翔猿を豪快な左上手投げで転がした。幕内在位2場所目で初めて10勝に到達し
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熱海富士、9勝1敗で単独首位 高安に勝利 大相撲秋場所10日目
大相撲秋場所10日目(19日・両国国技館)は、平幕の1敗同士の直接対決で熱海富士(熱海市出身)が高安を押し倒し、9勝1敗で単独首位に立った。 かど番の2大関は貴景勝が取り直しの末に宇良をはたき込み、7勝目を挙げた。霧島は新小結錦木に寄り切られて4敗に後退。新大関豊昇龍は関脇若元春を寄り倒し、連敗を3で止めて4勝6敗。若元春は4敗目。関脇大栄翔、新関脇琴ノ若はともに勝ち、6勝4敗。 熱海富士を高安がただ一人の2敗で追い、3敗は貴景勝や平幕北勝富士ら5人。 ◇1敗 熱海富士 ◇2敗 高安 ◇3敗 貴景勝、北勝富士、阿武咲、遠藤、剣翔 1敗対決 高安に完勝 再入幕 見違える成
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熱海富士が給金 高安と首位 大相撲秋場所9日目
大相撲秋場所9日目(18日・両国国技館)は、新大関豊昇龍が新関脇琴ノ若の小手投げに軍配差し違えで屈し、3連敗で6敗目を喫した。琴ノ若は5勝4敗で白星先行。かど番の2大関は貴景勝が豪ノ山を突き倒し、霧島は宇良を押し倒してともに6勝目を挙げた。 関脇同士の一番は大栄翔が若元春を押し出して5勝目。若元春は3敗に後退した。 平幕の高安と熱海富士(熱海市出身)が1敗で首位を守り給金を直した。剣翔がただ1人2敗で追う展開。十両は新十両大の里が9連勝で単独トップ。 ◇1敗 高安、熱海富士 ◇2敗 剣翔 熱海富士と高安 きょう直接対決 元大関高安と再入幕の熱海富士が勝ち越しを決め、優勝争いの首位を並
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熱海富士が勝ち越し、高安と首位並走 大相撲秋場所9日目
大相撲秋場所9日目(18日・両国国技館)は、新大関豊昇龍が新関脇琴ノ若の小手投げに軍配差し違えで屈し、3連敗で6敗目を喫した。琴ノ若は5勝4敗で白星先行。かど番の2大関は貴景勝が豪ノ山を突き倒し、霧島は宇良を押し倒してともに6勝目を挙げた。 関脇同士の一番は大栄翔が若元春を押し出して5勝目。若元春は3敗に後退した。 平幕の高安と熱海富士(熱海市出身)が1敗で首位を守り給金を直した。剣翔がただ1人2敗で追う展開。十両は新十両大の里が9連勝で単独トップ。
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熱海富士1敗守る 高安と並び首位堅持 3大関総崩れ 大相撲秋場所8日目
大相撲秋場所8日目(17日・両国国技館)は、3大関が今場所初の総崩れとなった。新大関豊昇龍は宇良にはたき込まれて5敗目。かど番の2大関は貴景勝が小結翔猿の押し出し、霧島は隆の勝の突き出しに屈し、ともに3敗に後退した。 3関脇は若元春が玉鷲をはたき込んで6勝目。大栄翔は新小結錦木をはたき込みで退け、北勝富士に押し倒された新関脇琴ノ若とともに4勝4敗となった。 首位の1敗で平幕の高安と熱海富士が並び、2敗で若元春、平幕豪ノ山ら4人が追う。十両は新十両大の里が8戦全勝で単独トップ。 ◇1敗 高安、熱海富士 ◇2敗 若元春、豪ノ山、妙義龍、剣翔
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栃ノ心は来年2月引退相撲 元大関、春日野親方明かす
大相撲の春日野親方(元関脇栃乃和歌)が17日、5月の夏場所限りで現役引退した元大関栃ノ心の引退相撲を来年2月4日に東京・両国国技館で開催予定と明らかにした。相撲博物館でのトークイベントで「日本人以上に日本の心をもった力士だった」と語った。 博物館では「栃木山・栃錦と春日野部屋」展が開催中。春日野親方は入門時の師匠であり、日本相撲協会理事長として両国国技館建設にも尽力した元横綱栃錦について「こちらに移ってくる時のエピソードなどをじかに聞いてきた。おやじと呼ぶのがふさわしい親方だった」と懐かしんだ。
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熱海富士と高安が首位 豊昇龍4敗 大相撲秋場所7日目
大相撲秋場所7日目(16日・両国国技館)新大関豊昇龍は新小結錦木の押し出しに完敗し、3勝4敗で黒星先行となった。かど番の2大関は貴景勝が正代に押し出されて2敗目を喫し、霧島は玉鷲を突き落として5勝目を挙げた。 関脇若元春は北勝富士を寄り切って5勝目。新関脇琴ノ若は関脇同士の一戦で大栄翔に突き落とされ、3敗目を喫した。大栄翔は3勝4敗。 首位の1敗で平幕の高安と熱海富士(熱海市出身)が並び、2敗に霧島と貴景勝、若元春、平幕の豪ノ山ら8人が追う展開になった。
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豊昇龍は星五分、貴景勝1敗堅持 トップ5人、霧島4勝目
大相撲秋場所6日目(15日・両国国技館)新大関豊昇龍は朝乃山を下手投げで下し、星を五分に戻した。かど番の2大関は貴景勝が玉鷲を押し出し、1敗を守った。霧島は正代をすくい投げで退け、4勝目を挙げた。 新関脇琴ノ若は新小結錦木を寄り切って4勝2敗とした。他の2関脇は若元春が小結翔猿を押し出して4勝目。大栄翔は宇良に押し出され、4敗目を喫した。錦木と翔猿はともに3勝3敗。 トップの1敗は貴景勝に平幕の高安、金峰山、熱海富士、剣翔の5人となった。
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新大関の豊昇龍が連敗止める 貴景勝4連勝、全勝消える
大相撲秋場所5日目(14日・両国国技館)3大関が今場所初の安泰。新大関豊昇龍は玉鷲を押し出して連敗を3で止めた。かど番の2大関は貴景勝が阿炎を押し出して4連勝とし、霧島は朝乃山を外掛けで下して3勝目。 関脇若元春は新小結錦木を寄り切って3連勝。新関脇琴ノ若が小結翔猿にはたき込まれて2敗目を喫した。関脇大栄翔は隆の勝に押し出されて3敗目。 勝ちっ放しはいなくなり、1敗で貴景勝や平幕の豪ノ山、阿武咲ら8人が並んだ。
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豊昇龍3連敗、霧島2敗目 貴景勝は朝乃山下して3勝目
大相撲秋場所4日目(13日・両国国技館)新大関豊昇龍は正代にすくい投げで敗れ、2日目から3連敗を喫した。かど番の2大関は貴景勝が朝乃山をはたき込んで3勝目。霧島は阿炎の引き落としに屈し、2連敗で2勝2敗となった。 3関脇は新関脇琴ノ若が隆の勝を押し出し、3勝1敗とした。大栄翔は北勝富士を押し出し、若元春は明生を寄り切って星を五分に戻した。小結対決は新小結錦木が翔猿を寄り切って3勝目。 4連勝は平幕の阿武咲、金峰山、熱海富士の3人。
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豊昇龍が2敗目、霧島に土 三役以上の全勝消える
大相撲秋場所3日目(12日・両国国技館)新大関豊昇龍は小結翔猿に送り出され、黒星先行となる2敗目を喫した。かど番の2大関は霧島が北勝富士に寄り切られて初黒星。貴景勝は明生を突き落として2勝目を挙げた。北勝富士は初日から3大関を破って3連勝。三役以上の勝ちっ放しはいなくなった。 3関脇は大栄翔が阿炎に押し出されて2敗目。若元春は正代を寄り切って初勝利を挙げ、新関脇琴ノ若は玉鷲を寄り切って2勝1敗とした。新小結錦木は白星先行。
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ウクライナ出身の新弟子が白星 秋場所の前相撲で初土俵
大相撲でウクライナ出身の安青錦(19)=本名ダニーロ・ヤブグシシン、安治川部屋=が秋場所3日目の12日、東京都墨田区の両国国技館で行われた前相撲で初土俵を踏み、一方的な寄り切りで白星を挙げた。ロシアによる侵攻が始まり、昨年4月に日本へ避難。力士としての第一歩に「国技館の土俵は初めて。最高だった。本当にうれしい」と感慨に浸った。 180センチ、125キロで、2019年世界ジュニア選手権中量級で3位の実績がある。避難後は関西大で稽古に励み、昨年12月から安治川部屋で研修を続けた。母国の国旗や目の色から「青」をしこ名に入れたという。
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元幕内、幕下徳勝龍が引退へ 20年初場所で幕尻優勝
大相撲の元幕内で東幕下37枚目の徳勝龍(37)=本名青木誠、奈良県出身、木瀬部屋=が現役引退の意向を固めたことが秋場所2日目の11日、日本相撲協会関係者の話で分かった。再入幕の2020年初場所は、西前頭17枚目の地位で幕尻優勝を果たした。年寄「千田川」を襲名する見通し。 徳勝龍は高知・明徳義塾高―近大から09年初場所で初土俵。11年九州場所で新十両、13年名古屋場所で新入幕となった。優勝1回。殊勲賞1回。敢闘賞1回。優勝翌場所の20年春場所には、横綱鶴竜から唯一の金星を挙げた。突き、押し、左四つの攻めを得意とし、最高位は西前頭2枚目。
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豊昇龍敗れる、霧島は2連勝 貴景勝は連敗免れ初白星
大相撲秋場所2日目(11日・両国国技館)先場所優勝の新大関豊昇龍は北勝富士のはたき込みに屈し、初黒星を喫した。北勝富士は初日から大関に2連勝。 かど番の2大関は霧島が明生を押し倒して連勝とし、貴景勝は新小結錦木を突き落として連敗を免れ、初白星を挙げた。 新関脇琴ノ若は朝乃山に上手投げで敗れ、1勝1敗となった。他の2関脇は大栄翔が正代を押し出して1勝1敗としたが、若元春は阿炎に引き落とされ、2連敗スタートとなった。
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新大関豊昇龍が白星発進 かど番の霧島と貴景は明暗
大相撲秋場所初日(10日・両国国技館)照ノ富士が2場所連続休場で横綱不在。先場所覇者の新大関豊昇龍は阿炎をとったりで退け、白星発進した。 かど番の2大関は明暗が分かれた。霧島は小結翔猿をつり出しで下したが、全休明けの貴景勝は取り直しの末に北勝富士にはたき込まれた。 新関脇琴ノ若は正代を寄り切ったが、他の2関脇はそろって黒星。大栄翔は明生のはたき込みに屈し、若元春は朝乃山に寄り切られた。新小結錦木は玉鷲を押し出した。
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伯桜鵬、復帰まで3カ月以上 左肩手術、年内休場へ
日本相撲協会は大相撲秋場所初日の10日、西前頭9枚目で休場の伯桜鵬の診断書を公表し、9日付で「左肩関節脱臼術後。復帰まで3カ月以上かかる見込み」との内容だった。8月末に手術を受けており、師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)は来年1月の初場所で復帰を目指す意向を示した。来場所まで全休すれば、幕下転落は確実な情勢。 20歳の伯桜鵬は新入幕の先場所で最後まで優勝争いに加わり、敢闘賞と技能賞に輝く大活躍だった。宮城野親方は「手術は大成功したが、中途半端な状態でやると元に戻ってしまう」と説明。自身も現役終盤に右膝のけがに苦しんだ経験を踏まえ「まだ若い。焦らず我慢して、しっかり
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審判部長、秋場所3関脇に期待 大関昇進「相撲内容見たい」
日本相撲協会で番付編成を担う審判部の佐渡ケ嶽部長(元関脇琴ノ若)は8日、秋場所(10日初日・両国国技館)の3関脇について期待感を述べた。再び大関昇進に挑む大栄翔と若元春に対し「千秋楽までの取組、内容をしっかり見たい」との見解を示した。 大関昇進の目安は直近3場所合計33勝とされる。大栄翔と若元春は到達へともに14勝が必要な状況だが、佐渡ケ嶽部長は「33勝にこだわるということではなく、審判部としては相撲内容もしっかり見ていきたい」との姿勢を強調。昇進への足固めを目指す弟子の新関脇琴ノ若については「次は俺がという気持ちが稽古場でも見えるようになってきた」と成長を感
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豊昇龍は阿炎戦、照ノ富士は休場 霧島は翔猿、貴景勝は北勝富士と
日本相撲協会は8日、大相撲秋場所(10日初日・両国国技館)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。新大関豊昇龍は初日に阿炎、2日目に北勝富士と当たった。腰痛を抱えている横綱照ノ富士は2場所連続の休場。 かど番の2大関は霧島が初日に小結翔猿、2日目に明生と対戦。貴景勝は北勝富士、新小結錦木の順でぶつかる。3関脇の初日の相手は大栄翔が明生、若元春が朝乃山、新関脇琴ノ若は正代。 十両以上で初日からの休場は照ノ富士のほか、8月末に左肩を手術した幕内伯桜鵬、右膝手術を受けて4場所連続休場となる十両若隆景の3人だった。
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照ノ富士が休場、2場所連続 腰痛回復せず、秋場所は横綱不在
大相撲の東横綱照ノ富士(31)=本名杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=が秋場所(10日初日・両国国技館)を休場することが8日、決まった。先場所を腰椎椎間板ヘルニアなどで途中休場し、本格的な稽古を再開できていなかった。3場所ぶりの全休が確実で、今場所も横綱不在となった。 照ノ富士の休場は2場所連続18度目で、横綱在位13場所では7度目。昨年10月の両膝手術を乗り越え、今年5月の夏場所で1年ぶりの復活優勝を果たしたが、新たな故障に苦しんでいる。
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千田川親方が相撲協会退職 元小結闘牙、錦戸部屋所属
日本相撲協会は7日、元小結闘牙の千田川親方(49)=本名玉城順、千葉県出身、錦戸部屋=が同日付で退職したと発表した。7月の名古屋場所では審判部で勝負審判を務めていた。 1991年初場所初土俵。張り手を交えた突き、押しで幕内に38場所在位した。2003年秋場所で新小結に昇進し、06年5月に引退した。現役時代は濃いもみあげがトレードマークだった。
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かど番の大関霧島「優勝したい」 出稽古で大栄翔らに13勝2敗
大相撲秋場所(10日初日・両国国技館)をかど番で迎える大関2場所目の霧島が7日、東京都墨田区の時津風部屋で場所前最後の出稽古を行い、関脇大栄翔らに13勝2敗と上々の仕上がりをアピールした。「大関として優勝したい。さすがというところを見せたい」と気合十分に話した。 浅い左上手を引いて頭をつけるしぶとい攻めや、巧みな出し投げや内無双も披露。大栄翔や幕内豪ノ山の激しい突き、押しには足腰の強さを生かして対応した。 先場所は初日直前に右肋骨を痛め、6勝7敗2休に終わった。「まだ万全ではない」と言いつつも回復は順調な様子で「どんどん稽古をし
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関東大震災、表紙は焼けた国技館 初の地方場所、特集雑誌見つかる
100年前の9月1日に発生した関東大震災による旧両国国技館全焼に伴い、翌1924年1月に代替地の名古屋開催となった大相撲春場所を特集した出版物が7日までに見つかった。当時は1、5月の年2場所制で全て東京開催。24年春場所が初の地方場所だった。 資料は「愛知時事」という雑誌で、表紙に震災直後と思われる国技館や焼け野原となった周辺の写真を大きく掲載。日本相撲協会関係者は「このような本場所があったことを伝え残すためにも非常に貴重。歴史的価値が高い」と語っている。 相撲史に造詣が深く、伊勢ノ海部屋マネジャーを務める元力士の浅坂直人さん(
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大関貴景勝、初の出稽古で13番 高安に4連敗と不安残す
大相撲秋場所(10日初日・両国国技館)を7度目のかど番で迎える大関貴景勝が6日、番付発表後初めての出稽古として東京都墨田区の時津風部屋を訪れ、同じく出稽古の関脇大栄翔や幕内高安らと13番取った。先場所を両膝痛で全休した27歳の大関は「本場所も近づいているので、しっかり準備してやっていきたい」と表情を引き締めた。 貴景勝は全体で8勝5敗ながら高安に4連敗するなど不安を残した。立ち合いで押し込めず組み止められ、33歳の元大関に投げられる場面も。稽古を見守った解説者の舞の海秀平氏(元小結)は「当たりが弱いので、つかまってしまう。当たりの強さが商売道具の大関だから、使
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元大関朝乃山、三役復帰を期す 体調不安も「休む気ない」
大相撲の幕内朝乃山が5日、東京都墨田区の高砂部屋で稽古し、相撲は取らずに四股やすり足などの基礎運動で汗を流した。8月下旬の夏巡業で痛めた右足親指に不安を抱える中、西前頭2枚目で三役復帰を期す秋場所(10日初日・両国国技館)へ「休む気はない」ときっぱりと言い切った。 番付発表以降はほとんど申し合いを行っておらず「痛みが引いていない。親指で土をかまないと相撲を取れないので」と説明する。この日は患部にテーピングを施さず、ぶつかり稽古では力強く足を運んだ。師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)は「だいぶ良くなってきている。問題ないよ」と出場を後押しした。
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豊昇龍「まだ上がある」 母校で大関昇進祝賀会
大相撲の新大関豊昇龍が4日、千葉県柏市で開かれた母校の千葉・日体大柏高の昇進祝賀会に出席し、約200人を前にしたスピーチで「大関で終わるわけではない。まだ一つ上に番付がある。いい相撲を取って勝ち取りたい」と横綱昇進への意欲を口にした。 会場内のスクリーンでは高校時代の写真などが紹介され、照れくさそうな笑みを浮かべる場面もあった。「自分のことを育ててくれた学校。楽しかったし、大切な3年間だったと改めて感じた」と懐かしんだ。 先場所は12勝3敗で初優勝。期待される秋場所(10日初日・両国国技館)に向け「一日一番という気持ちを大事にし
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学生横綱は頭脳明晰、数学も得意 日体大出身のチョイジルスレン
4日の大相撲秋場所の新弟子検査にパスした日体大出身のバトジャルガル・チョイジルスレン(23)=モンゴル出身、阿武松部屋=は神奈川・旭丘高にモンゴルから相撲留学。日体大4年で学生横綱に輝いた。 来場所以降に幕下15枚目格付け出しデビューの予定で「理想は幕下で全勝優勝して、1場所で関取に上がりたい」と大きな目標を掲げた。 本人によると中学時代には数学で故郷ウブス県を制し、モンゴルの全国大会に出場。頭脳明晰で「何時間もかけて解けた時はすごく快感があった。相撲でも自分が悪かった部分を分析し、次に生かせるように頑張っていきたい」と流ちょう
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照ノ富士、慎重な調整変わらず 先場所は腰痛で途中休場
腰痛で先場所を途中休場した横綱照ノ富士は4日、東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で相撲を取らなかった。両方の膝、肘にサポーターを施して立ち合いを入念に確認。腰を押さえたり、ねじったりするなど不安をのぞかせた。 皆勤した夏巡業では取組や申し合いを行わず、慎重な調整は変わらない。2日の横綱審議委員会による稽古総見後は「上に立っている限りはできることを尽くしていきたい」と語っていたが、初日まで1週間を切ってもペースは上がってこない。
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豊昇龍、若元春らと充実の18番 「いい形で場所を迎えたい」
新大関豊昇龍がペースを上げてきた。4日は東京都台東区の立浪部屋で18番続けて取り、12勝6敗と好調。出稽古に訪れた関脇若元春とは6勝3敗で「いい稽古になった。体の疲れを取って、いい形で場所を迎えたい」と充実感に満ちた表情で話した。 再び大関昇進に挑む若元春は得意の左四つに組めない場面が目立ったが「大関に嫌われる左四つは価値がある。生かせるように頑張りたい」とプラス思考。9勝止まりの先場所からの巻き返しへ「しっかり力を出せるようにしたい」と静かに闘志を燃やした。
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学生横綱チョイジルスレンらパス 大相撲、秋場所新弟子検査に3人
大相撲秋場所(10日初日・両国国技館)の新弟子検査が4日、東京・両国国技館で行われ、昨年の学生横綱で幕下15枚目格付け出し資格を持つ日体大出身のバトジャルガル・チョイジルスレン(23)=モンゴル出身、阿武松部屋=ら受検した3人全員が身長167センチ以上、体重67キロ以上の体格基準を満たした。 チョイジルスレンは185センチ、151キロで「目標は鶴竜関。いけるところまで、力の限り頑張りたい」と抱負を語った。同じく日体大出身のシャグダルスレン・ダライバートル(23)=モンゴル出身、大島部屋=は180センチ、142キロでパス。内臓検査の結果を待ち、初日に合格者が発表
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伯桜鵬が秋場所全休へ、左肩手術 入幕2場所目、復帰未定か
大相撲の西前頭9枚目、伯桜鵬(20)=本名落合哲也、鳥取県出身、宮城野部屋=が左肩の負傷により、秋場所(10日初日・両国国技館)を全休することが4日、決まった。本人と師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)が明言した。8月31日に手術を受けたという。全休すれば11月の九州場所での十両転落は確実。 伯桜鵬は「左肩の状態は限界だった。どこまで落ちてもいいと思っている。今より強くなって復帰したい」と語った。宮城野親方は復帰時期について「医師と相談しながら決めていく」と述べるにとどめた。 新入幕の先場所で最後まで優勝争いに加わった伯桜鵬は11勝4
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元大喜鵬「本当に幸せ者」 断髪式で涙、4年前に引退
2019年の大相撲秋場所限りで現役引退した元幕内大喜鵬の山口雅弘氏(34)=福岡県出身=の断髪式が3日、東京・両国国技館で開かれ、親交のあるプロ野球ヤクルト元監督の真中満氏ら約230人が出席した。兄弟子だった宮城野親方(元横綱白鵬)の最後のはさみで大銀杏に別れを告げ「一人一人との思い出がよみがえった。本当に幸せ者」と涙を流した。 鳥取城北高1年で高校横綱に輝いた山口氏は、日大から12年春場所で幕下15枚目格付け出しデビュー。病気や故障に苦しみ、幕内在位は1場所だった。現在は飲食店経営などをしながら宮城野部屋で指導しており「経験を伝え、少しでも支えになりたい」と
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霧島が昇進披露、大関の自覚もつ 豊昇龍に対抗意識
5月の大相撲夏場所後に新大関となった霧島の昇進披露パーティーが3日、東京都内で開かれ、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)や横綱照ノ富士ら約700人が出席した。昇進2場所目の秋場所(10日初日・両国国技館)はかど番で臨み「大関の自覚をもって一生懸命頑張りたい」と一層の精進を誓った。 新大関の先場所は右肋骨痛に苦しみ、途中出場も実らず負け越した。今場所は同じモンゴル出身の豊昇龍が自らに続いて昇進。霧島は「どちらが先に横綱に上がるか楽しみ。負けたくない気持ちがある」と対抗意識をあらわにした。 八角理事長は「600人を超える力士た
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八角理事長が還暦土俵入り披露 赤い綱締め、6月に60歳
日本相撲協会の八角理事長=元横綱北勝海、本名保志信芳、北海道出身=が2日、東京都墨田区の両国国技館で還暦土俵入りを披露した。理事長在任中では2013年6月の北の湖理事長(元横綱)以来5人目。「入った時に『北勝海』と言われて、じーんと来た。現役時代を思い出した」と感慨深げに語った。 6月22日に60歳となった八角理事長は赤い綱を締め、太刀持ちを君ケ浜親方(元関脇隠岐の海)、露払いを幕内北勝富士が務めた。師匠らしく「弟子を従えて、弟子に綱を締めてもらって。親方冥利に尽きる」と言葉に実感を込めた。 還暦土俵入りは21年10月の伊勢ケ浜
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照ノ富士は相撲を取らず 稽古総見、豊昇龍14番
大相撲秋場所(10日初日・両国国技館)に向けた横綱審議委員会による稽古総見が2日、東京・両国国技館で一般公開によって行われ、腰痛で先場所休場の横綱照ノ富士は相撲を取らず、ぶつかり稽古で胸を出した。 新大関豊昇龍はともにかど番の霧島と貴景勝の両大関、大栄翔と若元春の両関脇らと14番取って7勝7敗。「いい稽古だった。番付が変わっても、いつも通りの稽古をしていこうと思った」と話した。霧島は13勝4敗、先場所全休の貴景勝は6勝6敗だった。 三役陣では新関脇琴ノ若が新小結錦木らを相手に7番。再び大関昇進に挑む大栄翔は9番、若元春は6番にと
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新関脇の琴ノ若「優勝を目指す」 秋場所で大関昇進足固めへ
大相撲の新関脇琴ノ若は1日、大関昇進の足固めを狙う秋場所(10日初日・両国国技館)に向け「早く勝ち越して、そこから一つでも積み上げたい。優勝を目指すくらいの気持ちでいかないといけない」と意気込んだ。先場所は小結で11勝を挙げ、敢闘賞を受賞した。 25歳のホープは千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で幕内の琴恵光や琴勝峰らを相手に14勝1敗。189センチ、170キロの恵まれた体で一方的に寄り切る攻撃的な内容が光った。「今までは出し切れない部分があった。これが当たり前にできないと、上には上がれない」と旺盛な向上心をのぞかせた。 今年に入ってか
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大栄翔「出直しのつもりで」 大関昇進の再挑戦へ稽古
大相撲秋場所(9月10日初日・両国国技館)で大関昇進へ再挑戦する関脇大栄翔は31日、埼玉県草加市の追手風部屋で十両大奄美や幕下以下の力士らと13番取り「出直しのつもりで稽古し、また一から積み上げていく」と意欲を語った。 先場所13日目の若元春戦で右肋骨を負傷。夏巡業は終盤から参加して相撲は取らなかった。申し合いは30日から始めたばかりで、この日の稽古では出足の鋭さを欠いた。引き技が目立ち「久々で怖さがある。動きは戻っていないが、時間がないので気を張ってやっていきたい」と話した。 先場所は9勝止まりで、大関昇進の目安とされる直近3
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貴景勝、膝痛回復を強調 かど番7度「考え過ぎず」
大相撲秋場所(9月10日初日・両国国技館)を7度目のかど番で迎える大関貴景勝は30日、東京都板橋区の常盤山部屋で稽古し「あまり考え過ぎずにやっている。勝負できる状態にしないといけない」と心境を語った。先場所は両膝痛で全休し「膝は治してきた。9月で駄目だったら、実力が足りないということ」と回復を強調した。 6日の夏巡業で復帰してからは、四股などの基礎運動を中心に下半身を鍛え直した。「自分は体ができないと次の段階に進めない。基礎で体をつくれば、やっていける自信はある」と説明。30日も相撲を取らなかったが「小学3年から相撲をやってきた。ちょっとやそっとでは崩れない」
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炎鵬は今場所も全休へ 「どこまで落ちても戻りたい」
首の故障により2場所連続休場中で西幕下41枚目の炎鵬(宮城野部屋)は29日、秋場所も全休の意向を示した。先場所から幕下に転落したが「どこまで落ちても土俵に必ず戻りたい。その一心でやっている」と強い口調で話した。 この日は東京都墨田区の宮城野部屋で四股、すり足で汗を流した。まわしを締めて稽古するのは、十両で途中休場した5月の夏場所以来。かつて幕内で活躍した小兵の人気力士は「首のけがの後遺症で筋力が落ちている。体調が100%になるまでは出場しない」と述べ、来年1月の初場所での復帰を目標に掲げた。
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横綱照ノ富士、稽古開始も慎重 先場所休場、腰痛は治らず
腰痛で先場所を途中休場した大相撲の横綱照ノ富士が29日、東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で秋場所(9月10日初日・両国国技館)に向けた稽古を開始した。28日には腰に痛み止めの注射を打ったとし「痛みは和らいだが、治ったわけではない。その日、その日で状態を見ながらやっていく」と慎重な口調だった。 四股やスクワットで下半身を鍛えてたっぷりと汗を流し、仕上げに立ち合いの確認を行った。威力は感じさせながら腰を気にするしぐさも見せ、相撲を取る稽古の再開時期は「分からない」と述べるにとどめた。 霧島に続いて豊昇龍が大関昇進を決め、今場所は6場所ぶり
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伯桜鵬、秋場所休場の可能性示唆 左肩痛「状態良くない」
大相撲の西前頭9枚目、伯桜鵬(20)=宮城野部屋=が29日、故障を抱える左肩について「あまり状態は良くない。休場して番付が落ちたとしても、幕内にいることが目標ではない」と述べ、入幕2場所目の秋場所(9月10日初日・両国国技館)を休場する可能性を示唆した。東京・両国国技館での力士会後、報道陣の取材に応じた。 伯桜鵬は新入幕の先場所で11勝を挙げ、最後まで優勝争いに絡む大活躍だった。だが左肩関節亜脱臼の影響で夏巡業は全休。故郷の鳥取県などで治療していた。師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)は将来的に手術も選択肢の一つとしており、注目のホープは「自分の夢があるので、最善の
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新大関豊昇龍の一問一答
豊昇龍は新大関の自覚を示し、決意を語った。 ―番付を見た感想は。 「すごくうれしいが、うれしさだけではない。いい相撲を取って勝ち取らないといけない。今までより、もっと頑張らないといけないという気持ちがずっと頭にある」 ―入門当時に感じた大関の印象は。 「支度部屋で大関、横綱の姿を見て、すごいなと思っていた。いずれ僕もなるのかなと思っていたが、5年後になれるとは思わなかった」 ―昨年秋場所の新関脇から6場所で昇進。
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新大関の豊昇龍「優勝狙いたい」 最高位にも意欲
新大関豊昇龍は28日、東京都台東区の立浪部屋で記者会見し、新たな地位で臨む注目の場所へ「自分らしく相撲を取っているところを見せたい。できるだけ大勝ちして、優勝も狙いたい」と力強く決意を語った。 モンゴル出身で元横綱朝青龍のおいは、名古屋場所で12勝を挙げて初優勝。24歳で看板力士の座を射止めた。この日は新たな番付表を手に「すごくうれしいが、これからがもっと大変になる。勝たないといけない」と表情を引き締めた。 27日終了の夏巡業では各地のファンから昇進を祝福され「初めて大関として出て、お客さんの盛り上がりや熱い応援を感じられた」と
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熱海富士が再入幕、翠富士は東前頭9枚目 大相撲秋場所番付
日本相撲協会は28日、大相撲秋場所(9月10日初日・両国国技館)の番付を発表し、先場所初優勝で新大関の豊昇龍は西の2番目に座った。2場所連続の新大関誕生は11年ぶりとなり、モンゴル出身7人目。1横綱3大関は昨年秋場所以来。(共同) 豊昇龍昇進、3大関に 新関脇に琴ノ若 新小結に錦木 先場所で十両優勝を果たした熱海富士(熱海市出身)が東前頭15枚目に入り、5場所ぶりの再入幕を果たした。2場所連続で負け越した翠富士(焼津市出身)は東前頭9枚目に下げた。 新関脇琴ノ若は、父で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)の最高位に並んだ。新小結錦木は初土俵から所要103場所で史上3位のスロー新三役。33
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新大関豊昇龍は西、3大関に 琴ノ若が新関脇、錦木は新小結
日本相撲協会は28日、大相撲秋場所(9月10日初日・両国国技館)の番付を発表し、先場所初優勝で新大関豊昇龍は西の2番目に座った。先場所の霧島に次いで新大関の2場所連続誕生は11年ぶり。モンゴル出身7人目となった。1横綱3大関は昨年秋場所以来。 琴ノ若が新関脇に昇進し、父で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)の最高位に並んだ。新小結錦木は初土俵から所要103場所で史上3位のスロー新三役となり、33歳0カ月は戦後6番目の高齢昇進。 先場所途中休場の横綱照ノ富士は東。他の2大関はともにかど番で霧島が東、先場所全休の貴景勝は西の1番目に就
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横綱照ノ富士は秋場所へ慎重 夏巡業終了、取組入れず
大相撲の夏巡業は27日、富山県氷見市で7月29日から計18日間の日程の最終日を迎え、腰痛で先場所を途中休場した横綱照ノ富士は皆勤しながら取組と申し合いを一度も行わなかった。「良くなっていない。割(取組)に入れる状況ではない」と説明。秋場所(9月10日初日・両国国技館)に向けては「できるかどうかは別として、できる限りのことをやっていかないと」と慎重に語った。 27日は土俵下で軽く体を動かす程度で、横綱土俵入りは務めた。古傷を抱える両膝は回復傾向で「腰以外に痛いのは心」と冗談交じりに話した。 富山県出身で元大関の幕内朝乃山は、朝稽古
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大の里、貴景勝に胸借りる 巡業初参加「本当に光栄」
大相撲の夏巡業は26日、金沢市で行われ、秋場所(9月10日初日・両国国技館)で新十両の大の里がぶつかり稽古で大関貴景勝の胸を借りた。23歳で石川県津幡町出身。5月の夏場所で幕下10枚目格付け出しデビューし、巡業に初参加だった。2年連続アマチュア横綱の実績を誇るホープは「大関の体に触れられるだけで本当に光栄」と初々しく話した。 約7分間ぶつかり続け、全身泥だらけになった。同じ二所ノ関一門の大関の誘いで実現し「びっくりした。貴重な経験をさせてもらった」と感謝。貴景勝は「自分も先輩に胸を出してもらって、いい経験になった。実力はあると思うし、頑張ってほしい」と期待した
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朝乃山、大関復帰へ決意新た 地元巡業で大歓声浴びる
大相撲の夏巡業は25日、富山県黒部市で行われ、同県出身で元大関の幕内朝乃山が大歓声を浴びた。会場周辺には多くののぼりが立ち、満員となる約5千人の観衆が詰めかけた。「2年前に不祥事を起こしたが、改めて応援されていると感じた。元にいた番付を目指してやっていくのが恩返し」と決意を新たにした。 名古屋場所で左上腕を痛めた影響から夏巡業を休場する時期もあり、この日の朝稽古は関脇若元春らと5番にとどまった。患部にはサポーターを施す状況だが「少しずつ相撲を取れるようになってきた。気にはならなかった」と話した。 富山入りした24日夜は、郷土料理
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八角理事長、還暦の赤い綱 9月2日に両国で土俵入り
日本相撲協会の八角理事長=元横綱北勝海、本名保志信芳、北海道出身=が9月2日の還暦土俵入り(両国国技館)で使用する赤い綱を作る「綱打ち」が23日、東京都墨田区の八角部屋で行われた。6月22日に60歳となった同理事長は、綱が完成した後に土俵入りを練習。太刀持ち、露払いには弟子の君ケ浜親方(元関脇隠岐の海)と幕内北勝富士を従えた。 部屋の力士らが大汗をかきながら約10メートルの綱が完成。同理事長は「弟子に綱を締めてもらうのは感慨深いものがあった。土俵入りの所作は体に染みついている」と笑顔で話した。 還暦土俵入りの実施は、2021年1
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関脇大栄翔、肋骨骨折を明かす 大相撲、秋場所へは慎重な調整
大相撲の関脇大栄翔が22日、名古屋場所13日目の若元春戦(7月21日)で肋骨を折っていたことを明かし、秋場所(9月10日初日・両国国技館)に向けて「トレーナーに折れやすくなると言われたので、様子を見ながらやるしかない」と慎重に調整を進める考えを示した。22日は両国国技館で健康診断を受けた。 「右肋軟骨損傷のため約3週間の安静加療を要する」との診断書を提出して夏巡業を休場し、19日に復帰した。相撲を取る稽古は再開できていないが、残り3日間の夏巡業も参加する予定。「巡業も大事だと思うので。出られるなら出ようと思って」と話した。
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38歳の元幕内明瀬山が引退 「目いっぱいやった」、井筒襲名
日本相撲協会は10日、元幕内明瀬山(38)=本名深尾光彦、愛知県出身、木瀬部屋=の現役引退と年寄「井筒」襲名を発表した。東京・両国国技館での記者会見で「もう目いっぱいやった。良かったなという思いしかない」と語った。名古屋場所では東幕下16枚目で5勝2敗。今後は部屋付きで後進を指導する。 思い出の一番は新入幕の2016年春場所初日の北太樹戦。一時所属した北の湖部屋時代の先輩に勝ち「見本となっていた兄弟子」と述懐し、長く奮闘した要因を「稽古が終わった後のちゃんこ鍋」と笑みを浮かべた。 埼玉栄高から日大を経て08年初場所で初土俵。重い
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豊昇龍は「横綱の資質ある」 恩師語る、叔父・朝青龍と比較
【ウランバートル共同】大相撲でモンゴル出身7人目の大関となった豊昇龍(24)=立浪部屋=が来日前に柔道を教わったシジェー・エルデネビレグ氏(56)が9日までに共同通信の取材に応じ「横綱になる資質がある。相手の力を利用して倒す技術やスピード、感覚を備えている」とさらなる成長を期待した。 2009年にウランバートルでの横綱朝青龍のパーティーで「とてもいい子がいるので、ぜひ先生の弟子にしてください」とおいっ子の豊昇龍を推薦されたという。2人を指導した恩師は「豊昇龍は股割りがすぐにできた。朝青龍のように吸収力に優れ、頭の回転も速い」と述懐した。史上4位の優勝25度を記
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全休の貴景勝、夏巡業に合流 秋場所かど番、膝は快方へ
大相撲の夏巡業は6日、仙台市で行われ、名古屋場所を両膝の故障で全休した大関貴景勝が合流した。7度目のかど番で迎える秋場所(9月10日初日・両国国技館)に向け「万全な状態にするために休場した。膝は良くなっている。選択が間違っていなかったと言えるようにしないといけない」と心境を語った。 朝稽古では四股などの基礎運動で汗を流し、患部にテーピングを施さず大関霧島との取組をこなした。6日は米軍による原爆投下から78年の「原爆の日」であることに触れ「自分たちは平和な世の中で相撲ができている。先人に恥ずかしくないように生きたい」と語った。 5
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幕内錦木「さらなる上目指す」 夏巡業、新三役確実の秋へ
大相撲の夏巡業は5日、福島市で行われ、名古屋場所で初の三賞となる殊勲賞を獲得した幕内錦木が存在感を示した。33歳で迎える秋場所(9月10日初日・両国国技館)では新三役昇進が確実。スロー出世で注目され「さらなる上を目指して頑張りたい。早かろうが遅かろうが、上がった者が勝ち」と言い切った。 朝稽古では6番取り、大関霧島を力強く寄り切った。同じ東北の盛岡市出身でファンからサイン攻勢を受け「さすがにそのくらいの知名度はありますよ」と誇らしげに笑った。 8、9日に岩手県内で巡業があり、休養日の7日には横綱照ノ富士が同県奥州市で行う土俵入り
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若元春、地元で精力的に稽古 福島で夏巡業、感慨深げ
大相撲の夏巡業は4日、福島県楢葉町で行われ、福島市出身の関脇若元春が朝稽古で霧島、豊昇龍の両大関らと13番取って精力的に汗を流した。ひときわ大きな歓声を浴びた29歳の実力者は「三役に上がって出身地に帰ってこられるのは、力士の醍醐味の一つ」と感慨深げに語った。 名古屋場所は9勝にとどまり、大関昇進は秋場所(9月10日初日・両国国技館)以降に持ち越しとなった。稽古では得意の左四つから両大関を破る場面もあり「2人とは幕下の頃から稽古してきた。刺激をたくさんもらっているし、それを生かしていきたい」と決意を新たにした。 楢葉町は2011年
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元大関高安、地元の応援に発奮 大相撲の夏巡業
大相撲の夏巡業は3日、茨城県龍ケ崎市で行われ、同県土浦市出身で元大関の幕内高安が大きな声援を受けた。名古屋場所は東前頭7枚目で7勝8敗と負け越し、秋場所(9月10日初日・両国国技館)で巻き返しを期す。「たくさんの応援をいただいた。励みになった」と発奮した。 質問コーナーで「大関を目指していますね」と問われ「もう一度、上を目指して精進している」と宣言。別のファンに「早く優勝してくれよ」と懇願され、33歳のベテランは「ありがたいお言葉。期待に応えられるように頑張りたい」と受け止めた。 朝稽古の申し合いには加わらなかったが、ぶつかり稽
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霧島「この経験は次につながる」 新大関場所、途中出場で負け越し
大相撲の夏巡業は2日、東京都立川市で行われ、新大関で途中出場した名古屋場所を負け越した霧島は相撲を取らず、ぶつかり稽古で新大関豊昇龍らに胸を出した。右肋骨痛に苦しんだ場所を「急に痛くなったり、治まったりと難しかった。勝ち越せずに残念だが、この経験は次につながる」と胸中を吐露した。 初日から休場の霧島は4日目から出場したが終盤に3連敗し、6勝7敗2休に終わった。「途中で休みたいとも思ったが、師匠(陸奥親方=元大関霧島)から『出た限りはもう休めない。いい勉強になる』と言われ、頑張った」と語った。 秋場所(9月10日初日・両国国技館)
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玉ノ井部屋、福島で4年ぶり合宿 親方「人との触れ合い一番大事」
大相撲の玉ノ井部屋が2日、福島県相馬市で4年ぶりとなる夏合宿を開始した。東日本大震災が発生した2011年にも行われたが、新型コロナウイルス禍で昨年までの3年間は中断。玉ノ井親方(元大関栃東)は「われわれは人との触れ合いが一番大事」と交流の再開を喜んだ。 合宿は相馬市出身で先代師匠(元関脇栃東)の志賀駿男さんが師匠だった約30年前から開始。2日は稽古場で土俵祭りが営まれ、終了の19日までの安全を祈願した。立谷秀清市長は「相馬市にとって夏の風物詩。おいしいものをたくさん食べて、十分に力をつけてほしい」と歓迎した。 力士らはソフトボー
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元力士琴貫鉄「人権無視された」 コロナ禍で休場認められず引退
新型コロナウイルス感染を懸念して2021年大相撲初場所の休場を申し出たが認められず、現役を引退した元序二段力士、琴貫鉄の柳原大将さん(25)が31日、東京・丸の内の日本外国特派員協会で記者会見し「自分には死のリスクを冒して出場するか、引退の選択しかなく絶望した。伝統文化という名の下、人権は無視され、それが黙認されてきた」と語った。 柳原さんは休場を認めなかった日本相撲協会や当時の師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)に損害賠償を求め、千葉地裁松戸支部に提訴して係争中。会見では、所属していた佐渡ケ嶽部屋での生活などにも触れ「若手は奴隷扱いで、人の子を預かる状況ではな
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大相撲沼津場所 翠富士、熱海富士に沸く 静岡県内久々の巡業
沼津市制100周年を記念した大相撲の夏巡業沼津場所が30日、同市の香陵アリーナ(総合体育館)で開かれた。本県出身の幕内翠富士、7月の名古屋場所で十両優勝した熱海富士ら力士109人が参加し、熱のこもった取組や稽古が行われた。本県では3年9カ月ぶりの巡業に約3千人が声援を送った。 太刀持ちに翠富士を従えた横綱照ノ富士の土俵入りや、新大関豊昇龍らの取組のほか、髪結いの実演、相撲甚句や相撲の禁じ手を紹介する「初っ切り」など巡業ならではの催しも披露された。 飛龍高(同市)の相撲部員と同校出身の翠富士、熱海富士らとのぶつかり稽古も。関取衆への質問コーナーでは、同部の部長で熱海富士の妹武井陽奈さん(3
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新大関豊昇龍「楽しいね」 夏巡業、昇進後初の公式行事
大相撲の夏巡業が29日、愛知県豊田市で始まり、初優勝した名古屋場所後に大関に昇進した豊昇龍が新大関として初の公式行事に臨んだ。「大関豊昇龍」のアナウンスを受けて取組に登場すると、観客から温かい拍手で祝福され「まだまだ慣れないけど慣れていかないといけない。楽しいね」とご満悦だった。 26日に昇進伝達式を終え、徐々に実感も湧いてきた様子で「風呂も横綱と一緒だし、支度部屋でも横に横綱がいる。大関になったんだなと思った」と初々しい。秋場所へ「番付は変わるが、対戦する相手は一緒。しっかり稽古して体をつくっていく」と気合を入れた。 腰痛で名
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伯桜鵬が夏巡業休場、大栄翔も 照ノ富士参加、貴景勝途中から
日本相撲協会は27日、新入幕の名古屋場所で千秋楽まで優勝を争った19歳の伯桜鵬ら幕内8人が、29日から愛知県豊田市で始まる夏巡業を休場すると発表した。伯桜鵬は11勝4敗で敢闘賞と技能賞をダブル受賞する大活躍だったが、左肩にテーピングを施すなど故障を抱えていた。 名古屋場所を両膝痛で全休し、秋場所(9月10日初日・両国国技館)をかど番で迎える大関貴景勝は8月6日の仙台市から合流予定。腰痛で途中休場した横綱照ノ富士は初日から参加し、関脇大栄翔は休場する。夏巡業は東北や北海道などで18日間開催される。 幕内は他に平戸海、錦富士、若隆景
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新大関豊昇龍に角界から期待の声 元横綱朝青龍のおい
大相撲で新大関に昇進した豊昇龍(24)=本名スガラグチャー・ビャンバスレン、モンゴル出身、立浪部屋=は26日、看板力士として「自分のいいところを見せたい。力強く、ファンの皆さんが喜ぶ相撲を取りたい」と語った。元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジさんのおいという話題性もあり、角界からは期待の声が相次いだ。 豊昇龍は鋭い投げ技を生かし、新小結から9場所連続で三役を務めた。同じ関脇の大栄翔、若元春と大関昇進を争った名古屋場所を12勝3敗で初優勝。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「大変な重圧の中、最後まで冷静に立派な相撲を取り切ってくれた。自分を信じて
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十両初優勝「皆さんのおかげ」 大相撲・熱海富士が凱旋セレモニー
大相撲名古屋場所で自身初の十両優勝を果たした熱海富士(20)=本名武井朔太郎、熱海市出身、伊勢ケ浜部屋=が25日、地元に凱旋(がいせん)した。同市役所で行われた後援会主催のセレモニーに登壇し、詰めかけた大勢の市民らから拍手、歓声を浴びた。 来場所の再入幕を確実にした熱海富士は「皆さんのおかげで優勝することができた。来場所もまた頑張るので、応援してくれたらうれしい」と笑顔をのぞかせた。「こんなに集まってくれてすごいびっくりしている。誰も来なかったらどうしようと思った」とも話し会場の笑いを誘った。 大ファンという熱海市の小沢福光さん(81)は「優勝決定戦は感動した。活躍し、番付で上にいっても
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新大関・豊昇龍「気魄一閃」 モンゴル7人目、横綱へ意欲
日本相撲協会は26日、名古屋市中区のドルフィンズアリーナで大相撲秋場所(9月10日初日・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を開き、東関脇豊昇龍(24)=本名スガラグチャー・ビャンバスレン、モンゴル出身、立浪部屋=の大関昇進を満場一致で正式決定した。来場所は1横綱3大関となる。 豊昇龍は名古屋市南区の立浪部屋宿舎で行われた昇進伝達式で「大関の名を汚さぬよう、気魄一閃の精神で努力致します」と口上を述べた。「気魄一閃」とは、どんなことがあっても力強く立ち向かうとの意味とし、口上の出来は「満点と言うしかない」と破顔した。 協会は使者
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大関昇進・豊昇龍の一問一答
大関昇進が決まった豊昇龍の一問一答は次の通り。 ―伝達式を終えて。 「すごくうれしい。相撲を取るよりも緊張した。親が来てくれて、親に報告した時は泣いてしまった」 ―口上に込めた思い。 「親方(師匠の立浪親方=元小結旭豊)と話をして、この言葉がいいかなと思った。どんなことがあっても、力強く立ち向かう。そういう意味で使った」 ―大関のイメージは。 「入門した時は夢のところだった。今、そこまで来ているのですご
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新大関豊昇龍、26日に誕生 モンゴル出身、霧島に続き7人目
大相撲の東関脇豊昇龍(24)=本名スガラグチャー・ビャンバスレン、モンゴル出身、立浪部屋=の大関昇進が26日午前、名古屋市のドルフィンズアリーナで開かれる日本相撲協会の秋場所(9月10日初日・両国国技館)番付編成会議と臨時理事会で正式に決定する。 豊昇龍は優勝25度を誇る元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏のおいに当たり、名古屋場所を12勝3敗で初優勝。昇進目安とされる直前3場所合計33勝にも到達した。速攻と切れ味鋭い投げ技で新小結から9場所連続三役を務めた。モンゴル出身の大関は、先場所後の霧島に続いて7人目となる。 昇
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豊昇龍の一問一答
初優勝で大関昇進も確実にした豊昇龍は晴れやかな表情で語った。 ―初優勝の心境は。 「いろいろな人に応援してもらって、支えてもらったおかげ。優勝したところで終わりではない。もっと稽古して、もっと強くなりたい」 ―優勝できた要因は。 「稽古でやることをちゃんとやって、あとは本場所で見せるだけだと思っていた。しっかり集中できて、相手の動きがちゃんと見えていた」 ―優勝決定戦は。 「緊張したり、焦ったりというの
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豊昇龍が一夜明け会見 12勝で初優勝、大関昇進確実
大相撲名古屋場所で初優勝し、大関昇進を確実にした関脇豊昇龍(24)=本名スガラグチャー・ビャンバスレン、モンゴル出身、立浪部屋=が千秋楽から一夜明けた24日、名古屋市南区の立浪部屋宿舎で記者会見に臨み「本当に優勝したのかと思った。2桁勝利を挙げてからは重圧があった」と話した。 豊昇龍は12勝3敗で並んだ北勝富士との優勝決定戦に勝利。大関昇進の目安とされる直近3場所の合計33勝に到達した。 26日に開かれる秋場所(9月10日初日・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を経て正式決定する。昇進すれば夏場所後の霧島以来で、モンゴル出身
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熱海富士 十両初優勝 来場所の再入幕確実 大相撲名古屋場所
大相撲名古屋場所千秋楽は23日、名古屋市のドルフィンズアリーナで行われ、十両は西筆頭の熱海富士(20)=本名武井朔太郎、熱海市出身、伊勢ケ浜部屋=が大奄美との優勝決定戦を制して初優勝した。県勢の十両優勝は、2020年11月場所の翠富士(26)=焼津市出身、伊勢ケ浜部屋=以来。来場所の再入幕を確実にしている。 熱海富士は20年11月場所初土俵。22年3月場所で十両に昇進。同年11月場所では新入幕を果たしたが、4勝11敗で幕内から陥落していた。 決定戦で十両優勝 年下の快進撃 刺激 西十両筆頭の熱海富士が11勝4敗同士の優勝決定戦で幕内経験者の大奄美を退けた。再入幕を確実にした20歳のホ
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伯桜鵬が敢闘賞と技能賞 殊勲に錦木、敢闘に豊昇ら
大相撲名古屋場所千秋楽の23日、三賞選考委員会が開かれ、新入幕伯桜鵬が11勝4敗で敢闘賞と技能賞を初受賞した。付け出しデビューから所要4場所での初受賞は最速で、19歳11カ月は史上7位の若さ。新入幕の三賞ダブル受賞は2014年秋場所の逸ノ城以来。 殊勲賞は横綱照ノ富士を破って10勝5敗の錦木が初受賞。初土俵から所要103場所は史上最も遅い記録となった。12勝3敗で優勝同点の北勝富士は初の敢闘賞で、三賞は3度目の獲得。 4人が千秋楽に白星の条件を満たし、敢闘賞が決まった。初優勝の関脇豊昇龍は初で、三賞は3度目。11勝4敗の小結琴ノ
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初優勝の豊昇龍、大関昇進が確実 直近3場所合計、33勝に到達
大相撲名古屋場所千秋楽の23日、12勝3敗で初優勝した東関脇豊昇龍(24)=本名スガラグチャー・ビャンバスレン、モンゴル出身、立浪部屋=の大関昇進が確実になった。番付編成を担う日本相撲協会審判部が昇進を諮る臨時理事会の招集を八角理事長(元横綱北勝海)に要請し、受諾された。これまで理事会で昇進が見送られた例はない。 豊昇龍は関脇として春場所で10勝、先場所は11勝を挙げ、直近3場所合計が昇進目安の33勝に到達した。26日の秋場所(9月10日初日・両国国技館)番付編成会議と臨時理事会を経て、正式に昇進が決まる。 新大関の誕生は先場所
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豊昇龍が初優勝、決定戦制す 12勝3敗、名古屋場所
大相撲名古屋場所は23日、名古屋市中区のドルフィンズアリーナで千秋楽を迎え、東関脇豊昇龍(24)=本名スガラグチャー・ビャンバスレン、モンゴル出身、立浪部屋=が12勝3敗で初優勝を果たした。優勝決定戦で西前頭9枚目の北勝富士を押し出しで下した。 本割では新入幕で西前頭17枚目の伯桜鵬との3敗同士の対戦を上手投げで制した。19歳の伯桜鵬は109年ぶりとなる新入幕優勝を逃した。 豊昇龍は史上4位の優勝25度を誇る元横綱朝青龍のおい。3人が3敗で千秋楽を迎えた混戦を制した。
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平戸海が休場、左脚負傷か 名古屋場所、千秋楽
大相撲の東前頭5枚目、平戸海(23)=本名坂口雄貴、長崎県出身、境川部屋=が名古屋場所千秋楽の23日、休場した。阿炎に敗れた14日目に左脚を痛めたとみられる。14日目まで5勝9敗だった。 平戸海の休場は、新十両だった2021年九州場所以来で3度目。千秋楽の対戦相手、琴勝峰は不戦勝。
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千秋楽終了後に大関昇進判断へ 関脇豊昇龍、現在32勝
日本相撲協会で番付編成を担う審判部の佐渡ケ嶽部長(元関脇琴ノ若)は名古屋場所14日目の22日、関脇豊昇龍の大関昇進について「千秋楽の相撲を見てから」との見解を示した。部内での臨時会議開催は「何とも言えない」と明言を避けた。 豊昇龍は14日目を終え、11勝3敗で優勝争いのトップに並んだ。千秋楽は3敗同士で新入幕伯桜鵬と対戦。初優勝の可能性を残している。最後に勝てば、昇進の目安とされる直近3場所合計33勝に到達する。審判部長は14日目終了時点の数字として「難しい成績だ。これが33勝や34勝だったら、話が違うと思う」と説明した。 とも
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竜電、4連敗から10連勝 錦木、Vの可能性消える
竜電が錦木との同期対決を制し、10連勝を飾った。下手投げで逆転する苦しい相撲とはいえ、初日から4連敗していた序盤とは反応の鋭さが違う。「最後まで諦めずにできた。体が勝手に動いた。それに従うだけだった」と声も弾んだ。 左四つを嫌い、引いて呼び込んでしまった。後退しながらも右を絞り下手を引く。土俵際で投げの打ち合いを制した。 一時は単独首位だった錦木は3連敗で優勝の可能性が消えた。序盤の連敗時に声をかけて励ましていた竜電に敗れたのは皮肉といえるが千秋楽へ「勝って終わりたい」とさっぱりとした表情で語った。
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伯桜鵬が逆転、首位で千秋楽へ 底知れぬ強心臓、初優勝懸け
右足一本で踏みとどまり、土俵際で体をねじりながら逆転の突き落とし。19歳の伯桜鵬が11勝目を挙げ、トップに並んだ。取組前から「伯桜鵬コール」に沸く満員御礼の館内は万雷の拍手に包まれ「歓声をしっかりと力に変えて集中できた」。勢いに乗り、記録ずくめの初優勝が懸かる千秋楽へと向かう。 相手は単独首位の北勝富士。「思ったより距離が近く、やりづらいイメージだった」という。左四つで右上手が引けず、押し込まれても持ち味の粘り腰を発揮。物言いの末、1分近い熱戦を軍配通りに制し「残せると思ったので焦りはなかった。相手に勝つことだけを考えて土俵に上がり、結果的に勝っただけ」と事も
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伯桜鵬、北勝富士、豊昇龍の争い 大相撲名古屋場所、霧島負け越し
大相撲名古屋場所14日目(22日・ドルフィンズアリーナ)19歳の新入幕伯桜鵬が平幕北勝富士を突き落とし、11勝3敗でトップに並んだ。大関昇進を目指す関脇対決で若元春を小手投げで退けた豊昇龍も3敗を堅持。優勝争いは初の賜杯を狙う3人に絞られた。 千秋楽で北勝富士が敗れれば、豊昇龍―伯桜鵬の勝者が優勝。北勝富士が勝てば、勝者との優勝決定戦にもつれ込む。伯桜鵬は109年ぶりの新入幕制覇が懸かる。 途中出場の新大関霧島は朝乃山のすくい投げに屈し、6勝6敗2休で負け越した。若元春は5敗目で大関昇進は絶望的で、昇進が極めて厳しい関脇大栄翔は
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千代の国「寂しい気持ち」と涙 引退会見、佐ノ山親方に
大相撲名古屋場所13日目の21日に現役引退を発表した元幕内千代の国(33)=本名沢田憲輝、三重県出身、九重部屋=が22日、オンラインで記者会見し「寂しい気持ちと、ほっとしたような思いがある」と涙をぬぐった。今後は佐ノ山親方として後進の指導に当たる。 十両から転落した今場所は西幕下5枚目で初日から休場し「思うような相撲が全く取れなくなっていた。気持ちと体の限界で引退を決意した」と無念さをにじませた。 千代の国は2006年夏場所初土俵。両膝や肩など数々のけがに苦しみながら闘志あふれる激しい突き、押しで活躍し、幕内在位34場所で敢闘賞
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平幕北勝富士、2敗で単独首位 14日目に優勝の可能性
大相撲名古屋場所13日目(21日・ドルフィンズアリーナ)平幕北勝富士は遠藤を寄り切り、11勝2敗で単独首位に立った。平幕錦木は新入幕の伯桜鵬に内掛けで敗れ、3敗に後退。伯桜鵬は10勝目。北勝富士が14日目に伯桜鵬に勝ち、3敗の関脇豊昇龍と錦木が敗れれば初優勝が決まる。 大関昇進を目指す3関脇は豊昇龍が新大関霧島を寄り切って3敗堅持。霧島は6勝5敗2休。大栄翔は若元春にはたき込まれ、3連敗で苦しい5敗目を喫した。若元春は9勝4敗。小結琴ノ若も9勝目を挙げた。 十両は熱海富士と友風が10勝3敗で首位に並んだ。
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元幕内千代の国が現役引退 三賞2度、「佐ノ山」襲名
日本相撲協会は大相撲名古屋場所13日目の21日、元幕内千代の国(33)=本名沢田憲輝、三重県出身、九重部屋=の現役引退と年寄「佐ノ山」襲名を発表した。今後は九重部屋で後進を指導する。十両から転落した今場所は西幕下5枚目で休場していた。 千代の国は2006年夏場所で初土俵を踏み、11年名古屋場所で新十両。12年初場所で新入幕を果たした。両膝などのけがで三段目まで落ちたが復活し、再び幕内に戻った。気迫あふれる激しい突き、押しを得意とし、最高位は東前頭筆頭だった。幕内在位34場所で敢闘賞2度。金星を1個獲得した。
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若元春、大関昇進へ苦しい4敗 錦木2敗目、北勝富士と首位並ぶ
大相撲名古屋場所12日目(20日・ドルフィンズアリーナ)関脇若元春は新大関霧島に寄り切られ、大関昇進へ苦しい4敗目を喫した。霧島は6勝4敗2休。平幕錦木は新入幕の湘南乃海に小手投げで敗れて2敗目。関脇豊昇龍を押し出した平幕北勝富士と首位で並んだ。大関とりを懸ける豊昇龍は3敗に後退した。 大関昇進を目指す関脇大栄翔は玉鷲のはたき込みに屈して連敗。手痛い4敗目となった。両小結は琴ノ若が勝ち越し、阿炎が負け越した。 2敗の錦木と北勝富士を3敗で豊昇龍、新入幕の伯桜鵬が追う展開。十両は友風が10勝2敗で単独首位を守った。
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新十両の輝鵬が休場 11日目に左足親指負傷
大相撲の東十両13枚目、輝鵬(24)=本名川副圭太、熊本県出身、宮城野部屋=が名古屋場所12日目の20日、休場した。11日目に敗れた天空海戦で左足親指を負傷。新十両の今場所は11日目まで7勝4敗と好調だった。 輝鵬の休場は幕下15枚目格付け出しで初土俵の昨年秋場所以来初めて。12日目の対戦相手、東白龍は不戦勝。
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熱海富士勝ち越し 来場所再入幕確実 大相撲名古屋場所(11日目)
大相撲名古屋場所11日目(19日・ドルフィンズアリーナ)は、大関昇進に挑む関脇大栄翔が新大関霧島のはたき込みに敗れ、3敗目を喫した。4日目から出場の霧島は初日の不戦敗を含めて5勝4敗2休。平幕錦木が遠藤を寄り切って10勝目を挙げ、単独首位に立った。 同じく大関昇進が懸かる2関脇は豊昇龍が玉鷲を押し出して9勝目。若元春は勝ち越しを決めた。翠富士(焼津市出身)は王鵬に押し出され2場所連続の負け越し。1敗の錦木を2敗で豊昇龍、北勝富士が追い、3敗で大栄翔、若元春、遠藤、新入幕の伯桜鵬が続く。 西十両筆頭の熱海富士(熱海市出身)は白鷹山を寄り切りで下して勝ち越しを決め、来場所の幕内再入幕を確実に
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錦木が単独首位、大栄翔3敗 豊昇龍は2敗堅持、霧島5勝目
大相撲名古屋場所11日目(19日・ドルフィンズアリーナ)大関昇進に挑む関脇大栄翔は新大関霧島のはたき込みに敗れ、3敗目を喫した。4日目から出場の霧島は初日の不戦敗を含めて5勝4敗2休。平幕錦木が遠藤を寄り切って10勝目を挙げ、単独首位に立った。 同じく大関昇進が懸かる2関脇は豊昇龍が玉鷲を押し出して9勝目。若元春は北勝富士を寄り切り、勝ち越しを決めた。 1敗の錦木を2敗で豊昇龍、北勝富士が追い、3敗で大栄翔、若元春、遠藤、新入幕の伯桜鵬が続く。十両は友風が2敗で単独トップ。
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霧島4勝、豊昇龍2敗目 錦木と北勝富士が1敗で首位
大相撲名古屋場所10日目(18日・ドルフィンズアリーナ)4日目から出場の新大関霧島は宇良を寄り切り、初日の不戦敗を含めて4勝4敗2休とした。 大関昇進を狙う3関脇は豊昇龍が小結琴ノ若に押し出されて2敗目を喫した。大栄翔は平戸海を突き落として勝ち越したが、若元春は阿武咲に押し出されて3敗目。 1敗の首位は錦木と北勝富士の平幕2人になった。豊昇龍と大栄翔、平幕の遠藤が1差で追う。十両は2敗の大奄美と友風がトップ。
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霧島3勝目、3関脇は安泰 1敗で豊昇龍ら3人首位
大相撲名古屋場所9日目(17日・ドルフィンズアリーナ)4日目から出場の新大関霧島は明生を突き落として連敗を2で止め、初日の不戦敗を含め3勝4敗2休とした。 大関昇進を狙う3関脇は、豊昇龍が平戸海を掛け投げで下して勝ち越しを決めた。大栄翔は小結阿炎を押し出し、若元春は宇良をすくい投げで退け、ともに7勝目を挙げた。阿炎は5敗目。 1敗で首位の豊昇龍と平幕の錦木、北勝富士を1差で大栄翔、若元春、遠藤の3人が追う。十両は1敗で大奄美が単独トップ。
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翠富士(焼津市出身)大関・霧島破る 大相撲名古屋場所8日目
大相撲名古屋場所8日目(16日・ドルフィンズアリーナ)は、4日目から出場の新大関霧島が平幕翠富士(焼津市出身)の下手投げに屈し、初日の不戦敗を含め2勝4敗2休となった。大関昇進を狙う3関脇は、豊昇龍が宇良をはたき込んで1敗を守った。若元春は小結琴ノ若を寄り切り6勝目。大栄翔も元大関の平幕朝乃山の休場による不戦勝で6勝2敗となった。琴ノ若は3敗目。小結阿炎は正代を突き出して4勝4敗。 1敗の豊昇龍と平幕の錦木、北勝富士を1差で大栄翔、若元春、新入幕の伯桜鵬ら6人が追う。十両は大奄美が1敗で単独トップ。 翠富士 我慢勝ち 2分30秒超え まわし待った 2分30秒を超える「まわし待った」に
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新大関霧島は2勝4敗2休 豊昇龍ら3人が1敗守る
大相撲名古屋場所8日目(16日・ドルフィンズアリーナ)4日目から出場の新大関霧島は平幕翠富士の下手投げに屈し、初日の不戦敗を含めて2勝4敗2休となった。 大関昇進を狙う3関脇は、豊昇龍が宇良をはたき込んで1敗を守った。若元春は小結琴ノ若を寄り切り6勝目。大栄翔も元大関の平幕朝乃山の休場による不戦勝で6勝2敗となった。琴ノ若は3敗目。小結阿炎は正代を突き出して4勝4敗。 1敗の豊昇龍と平幕の錦木、北勝富士を1差で大栄翔、若元春、新入幕の伯桜鵬ら6人が追う。十両は大奄美が1敗で単独トップ。
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朝乃山、左上腕負傷で休場 元大関、再出場は慎重姿勢
大相撲の元大関で東前頭4枚目の朝乃山(29)=本名石橋広暉、富山県出身、高砂部屋=が名古屋場所8日目の16日、日本相撲協会に「左上腕二頭筋部分断裂で4週間の局所安静を要する」との診断書を提出して休場した。敗れた7日目の関脇豊昇龍戦で負傷した。7日目まで4勝3敗だった。8日目の対戦相手、関脇大栄翔は不戦勝。 師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)によると、投げをこらえた際に痛めたもよう。16日朝に本人から休場の申し出があり、同親方は「曲げる時に痛いようだ」と説明し、再出場には「様子を見てみないと分からない。しっかり治さないといけない」と慎重な姿勢を示した。朝乃山は愛知県
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元大関朝乃山3敗、左腕痛めたか 関脇豊昇龍の上手投げに屈する
朝乃山は名古屋場所7日目の15日、豊昇龍の上手投げに屈し、早くも3敗目を喫した。不得手な左四つに組み止められ、再三の右上手投げで投げ捨てられた。支度部屋では左腕を気にするしぐさを何度も見せ「左を差されてからは相手の相撲にやられた。スムーズに形をつくられてしまった」と潔く受け止めた。 今場所初めての三役との対戦で、大関昇進に挑む24歳の関脇に完敗。29歳の元大関は「チャレンジャーの気持ちだった。向こうも番付の意地があると思う。いい相撲で勝ちたかったが、駄目だった」と肩を落とした。
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名古屋場所、錦木敗れ全勝消える 霧島は黒星、豊昇龍6勝目
大相撲名古屋場所7日目(15日・ドルフィンズアリーナ)平幕錦木が小結琴ノ若に寄り切られて初黒星を喫し、全勝がいなくなった。琴ノ若は5勝目。4日目から出場の新大関霧島は御嶽海に押し出され、初日の不戦敗を含め2勝3敗2休。 大関昇進を狙う3関脇は豊昇龍が元大関朝乃山を上手投げで退け、6勝1敗とした。大栄翔は宇良を押し倒し、若元春は小結阿炎をはたき込んで、ともに5勝目。阿炎は4敗となった。 1敗は豊昇龍と平幕の錦木、玉鷲、北勝富士。
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貴景勝は来場所かど番 今場所休場、負け越し確定
両膝負傷で大相撲名古屋場所を初日から休場している大関貴景勝が9月の秋場所をかど番で迎えることが15日、決まった。同日に発表された8日目の取組に入らず、今場所の負け越しが確定した。かど番は今年5月の夏場所以来7度目。 貴景勝は場所前に相撲を取る稽古ができず「両膝半月板損傷で約3週間の安静加療を要する見込み」と診断された。師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)によると、現在は東京に戻って治療しているという。29日に始まる夏巡業は当面休場する方向で、同親方は「途中から出られるようであれば出たい」と述べた。
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霧島2勝目、豊昇龍1敗守る 大栄翔2敗、全勝錦木のみ
大相撲名古屋場所6日目(14日・ドルフィンズアリーナ)4日目から途中出場の新大関霧島は正代を突き落として連敗を回避し、初日の不戦敗を含めて2勝2敗2休となった。 大関昇進を目指す3関脇は豊昇龍が翠富士を外掛けで下して1敗を守り、若元春は明生をはたき込んで4勝目。大栄翔は小結琴ノ若に引き落とされて2敗目を喫した。琴ノ若は4勝2敗。 平幕の錦木がただ一人6連勝とし、1敗に豊昇龍や平幕の高安ら6人が続いた。
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途中出場の新大関霧島、敗れる 豊昇龍、大栄翔は1敗堅持
大相撲名古屋場所5日目(13日・ドルフィンズアリーナ)新大関霧島は翔猿に寄り切られ、4日目から途中出場で初黒星。初日の不戦敗を含み1勝2敗2休となった。 大関昇進を目指す3関脇は豊昇龍が小結阿炎を送り引き落としで退け、大栄翔は明生を押し出し、ともに1敗を守った。若元春は好調の錦木に寄り切られ、2敗目を喫した。小結琴ノ若は正代を寄り切って3勝目。 勝ちっ放しはいずれも平幕で錦木、高安、新入幕の豪ノ山の3人。十両は全勝がいなくなった。
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途中出場の新大関霧島、初白星 三役以上の全勝消える
大相撲名古屋場所4日目(12日・ドルフィンズアリーナ)途中出場の新大関霧島は小結琴ノ若を送り出し、初白星を挙げた。横綱照ノ富士は腰痛のため4日目から休場。1横綱2大関で出場は霧島だけとなった。 大関昇進を狙う3関脇は3勝1敗で並んだ。豊昇龍は御嶽海を寄り切り、若元春は翠富士をはたき込み。大栄翔は錦木に引っ掛けで敗れ、初黒星を喫した。 三役以上の勝ちっ放しはいなくなり、全勝は錦木、高安、新入幕の豪ノ山の3人となった。
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照ノ富士休場、横綱不在に 先場所優勝も不振、腰痛を訴え
大相撲の東横綱照ノ富士(31)=本名杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=が名古屋場所4日目の12日、日本相撲協会に「腰椎椎間板ヘルニアなどで1カ月間の安静加療を要す」との診断書を提出して休場した。3日目まで2敗と不振だった。両膝痛による4場所連続休場明けの先場所は、8度目の優勝で復活を印象付けたばかり。今場所は横綱不在となった。 師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)によると、11日夜に横綱から休場の申し出があり「我慢していたが、耐え切れなくなった。まずは痛みを取らないと話にならない」と明らかにした。古傷を抱える膝は順調に回復しているものの、約1カ月前から腰の
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照ノ富士、2日連続金星許す 大栄翔3連勝、2関脇に土
大相撲名古屋場所3日目(11日・ドルフィンズアリーナ)先場所覇者の横綱照ノ富士は翔猿に寄り切られ、2日連続で金星を許す波乱。1勝2敗と黒星が先行した。翔猿は2個目の金星獲得。 大関昇進を目指す3関脇は大栄翔が翠富士を突き出し、三役以上でただ一人の3連勝とした。豊昇龍は錦木のはたき込みに屈し、若元春は正代に押し出され、ともに初黒星を喫した。琴ノ若、阿炎の両小結はそろって2勝目を挙げた。新入幕の伯桜鵬は初黒星。
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新大関・霧島、途中出場へ 初日から休場では初めて
大相撲夏場所後に昇進し、右肋骨を痛めて名古屋場所を初日から休場していた西大関霧島(27)=本名ビャンブチュルン・ハグワスレン、モンゴル出身、陸奥部屋=が12日の4日目から途中出場することが決まった。師匠の陸奥親方(元大関霧島)が11日午前に「本人が出たいと言っている」と明言した。初日から休場した新大関の途中出場は昭和以降初めて。 霧島は名古屋市西区の陸奥部屋での朝稽古に首や肩、背中にかけてテーピングを施して参加。四股やすり足、立ち合いの確認などで汗を流した。稽古後に治療を受けて部屋宿舎に戻り「またけがをしないように、一日一番、思い切り自分の相撲を取っていく」と
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照ノ富士に土、錦木が金星 大関とり3関脇は2連勝
大相撲名古屋場所2日目(10日・ドルフィンズアリーナ)先場所優勝の横綱照ノ富士は平幕錦木のすくい投げに屈し、早くも初黒星を喫した。錦木は2019年初場所以来二つ目の金星。 大関昇進を狙う3関脇は2連勝。豊昇龍は正代を寄り切り、大栄翔は御嶽海を突き出した。若元春は翔猿を寄り切った。 小結陣は阿炎が翠富士を押し倒し、琴ノ若は明生に寄り切られて、ともに1勝1敗となった。新入幕の豪ノ山、湘南乃海、伯桜鵬はそろって2連勝とした。
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2大関不在「本当に残念」 八角理事長、早期回復を願う
日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は名古屋場所初日の9日、恒例の協会あいさつで貴景勝、霧島の2大関休場を「遺憾」と述べた。初日からの大関不在は昭和以降初めてで「本当に残念。その分、照ノ富士に頑張ってもらいたい」と一人横綱に期待。両大関には早期回復を願った。 昨年の名古屋場所は新型コロナウイルス関連の休場者が大量に出た。今年はコロナの5類移行に伴い声援などが大幅緩和されたが、親方や力士らの協会員は原則としてマスク着用を継続。最近の全国的なコロナ感染増加傾向を踏まえ「(緩和は)良かったと思うが、気を付けていかないといけない」と話した。
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支度部屋取材復活に関取衆歓迎 錦富士は囲まれる光景に憧れ
新型コロナウイルス感染対策の制限緩和により、今場所から十両以上の力士全員が支度部屋で報道陣の取材を受ける。2020年初場所以来の復活で、多くの関取衆は歓迎の様子だった。 今年3月の春場所までは主にオンライン。先場所は支度部屋だった横綱、大関陣以外の力士は取材ゾーンで対応した。36歳の佐田の海は「リモートだと俺の話なんか聞きたいのかと半信半疑だったが、対面だと本当に聞きたいことがあると分かる」と記者の顔を見て、丁寧に質問に答えた。 20年秋場所が新十両の錦富士は囲まれる光景に憧れていた。白星発進で「多くの人に集まってもらえてうれし
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新大関の霧島が休場 右肋骨痛める、大関不在
大相撲の西大関霧島(27)=本名ビャンブチュルン・ハグワスレン、モンゴル出身、陸奥部屋=が名古屋場所初日の9日、日本相撲協会に「右肋骨骨挫傷で約3週間の安静加療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。昭和以降では新大関の初日からの休場は2000年夏場所の武双山以来5人目で、初日の不戦敗は初めて。 今場所は貴景勝とともに2大関が休場。初日からの大関不在は昭和以降初の事態となった。 霧島は場所前から右肘の状態も思わしくなく、師匠の陸奥親方(元大関霧島)によると、7日夜から背中付近の痛みを訴えていた。本人は出場に意欲を示したが、
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照ノ富士、3関脇が白星発進 霧島休場、2大関不在に
大相撲名古屋場所初日(9日・ドルフィンズアリーナ)2場所連続優勝を目指す横綱照ノ富士は小結阿炎を一方的に押し出し、白星スタートを切った。新大関霧島が休場し、貴景勝と合わせて2大関が不在となった。 大関昇進を懸ける3関脇はそろって好発進。豊昇龍は翔猿を押し倒し、大栄翔は正代を押し出し、若元春は御嶽海を寄り倒した。小結琴ノ若は翠富士を突き倒し。新入幕の豪ノ山、湘南乃海、伯桜鵬も白星を挙げた。
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父死去の御嶽海、部屋に戻る 「色々と復帰」七夕の短冊に思い
5日に死去した父の大道春男さんの葬儀で長野県に帰省していた幕内御嶽海は7日夜、名古屋場所に備えて愛知県犬山市の出羽海部屋宿舎に戻った。師匠の出羽海親方(元幕内小城ノ花)が8日に明らかにした。故郷の長野県上松町で行われた7日の告別式では喪主を務めた。 西前頭2枚目の元大関は初日に関脇若元春と対戦。会場のドルフィンズアリーナに飾られた七夕の短冊には「色々と復帰」としたため、大関返り咲きへの意欲をうかがわせた。
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照ノ富士が軸、霧島らも期待 名古屋場所が9日に開幕
大相撲名古屋場所は9日にドルフィンズアリーナで始まる。2場所連続9度目の制覇を狙う横綱照ノ富士が優勝争いの軸。新大関霧島や大関昇進を目指す豊昇龍、大栄翔、若元春の3関脇の奮闘にも注目が集まる。大関貴景勝は両膝の負傷で初日から休場する。 8日午前には会場で土俵祭りが営まれ、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)や審判部の親方らが出席。15日間の安全を祈願した。力士は新型コロナウイルス感染対策のため参加しなかったが、抽選で選ばれた相撲協会ファンクラブの会員30人が見学した。 名古屋場所の出羽海担当部長(元幕内小城ノ花)は開幕を控え
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翠富士、初日は小結琴ノ若と 大相撲名古屋場所
日本相撲協会は7日、大相撲名古屋場所の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。2場所連続9度目の優勝を狙う横綱照ノ富士は初日に小結阿炎、2日目は錦木の挑戦を受ける。翠富士(焼津市出身)は初日に小結琴ノ若と対戦する。 大関昇進を目指す3関脇は豊昇龍が翔猿、大栄翔が正代、若元春は御嶽海と初日に対戦。東前頭4枚目に上がった元大関の朝乃山は明生戦が組まれた。
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力士の願い、七夕の短冊に 「無事に15日間」と照ノ富士
各力士が七夕の願い事をしたためた短冊が7日、報道陣に公開された。会場のドルフィンズアリーナ入り口付近に飾られ、横綱照ノ富士は「無事に15日間終わらせられますように」と記した。大関昇進に挑む関脇大栄翔は「上の番付」と強い意欲をうかがわせた。 新大関霧島は「十五日間ケガしませんように」と願い、他の関脇陣は豊昇龍が「優勝を」、若元春は「自分らしい相撲」と思いを込めた。元大関の幕内高安は演歌歌手の妻、杜このみさんの新曲のヒットを願うなど、ユニークなものもあった。
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若隆景は約3カ月の加療 藤青雲、右膝手術の予定
日本相撲協会は7日、大相撲名古屋場所を休場する西前頭12枚目の若隆景(28)=本名大波渥、福島県出身、荒汐部屋=の診断書を公表し「右膝前十字靱帯損傷の術後。今後、約3カ月間の加療を要する見込み」との内容だった。元関脇で4月上旬に靱帯再建手術を受け、小結だった先場所を全休。年内の復帰は微妙とされている。 東十両6枚目の藤青雲(25)=本名東龍輝、熊本県出身、藤島部屋=は「右膝前十字靱帯損傷。今後、入院、手術の予定」との診断書を提出して休場。6月16日に負傷したという。
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元大関朝乃山「挑戦者の気持ち」 名古屋場所へ意欲語る
東前頭4枚目に番付を戻した元大関の朝乃山は7日、愛知県蟹江町の高砂部屋で幕下力士と10番取って調整した。上位陣との対戦に向け「自分の相撲が通じるか不安はあるが、怖がらず挑戦者の気持ちで倒しにいく」と意欲を語った。 6場所出場停止処分から再起したのが昨年名古屋場所。節目の1年を迎え「復帰初戦で花道に入った瞬間は忘れていない」と振り返る。 七夕のこの日は短冊に「優勝・三役」と決意をしたためた。12勝だった先場所に続く活躍が期待され「上で闘って盛り上げていきたい。ここからは己との勝負」と気合を入れた。
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初日、照ノ富士は阿炎戦 貴景勝休場、新大関霧島は錦木と
日本相撲協会は7日、大相撲名古屋場所(9日初日・ドルフィンズアリーナ)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。先場所覇者の横綱照ノ富士は初日に小結阿炎、2日目は錦木と対戦。新大関霧島は初日に錦木、2日目に小結琴ノ若と当たった。大関貴景勝は両膝負傷のため休場。 大関昇進に挑む3関脇の初日は豊昇龍が翔猿、大栄翔が正代、若元春は御嶽海と当たる。東前頭4枚目に上がった元大関の朝乃山は明生戦。 十両以上で初日からの休場は貴景勝のほか、右膝負傷で先場所全休の幕内若隆景、十両藤青雲の3人だった。
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大関貴景勝が休場 両膝負傷、調整に遅れ
大相撲の東大関貴景勝(26)=本名佐藤貴信、兵庫県出身、常盤山部屋=が7日、名古屋場所(9日初日・ドルフィンズアリーナ)の休場を決めた。初日と2日目の取組に入らなかった。両膝痛の影響で調整が大幅に遅れ、場所前の稽古で相撲は一度も取れなかった。 休場は3月の春場所以来で10度目。再出場せずに負け越せば、9月の秋場所は7度目のかど番となる。 霧島が新大関に昇進した今場所は番付上の1横綱1大関が3場所で解消。だが、初日から出場する横綱、大関はまたも1人ずつと寂しい状況になった。
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10月に大相撲焼津場所 4年ぶり 千田川親方が市長にPR
大相撲の秋巡業「焼津場所」(同実行委員会主催)が10月12日、焼津市保福島の市総合体育館で開かれる。市内で大相撲巡業開催は4年ぶり。6日には日本相撲協会巡業部の千田川親方が市役所に中野弘道市長を訪ね、場所開催決定を報告した。 焼津場所には力士含めて計200人が参加。力士による公開朝稽古から始まり、幕内力士による取り組みや横綱の土俵入り、相撲の禁じ手を紹介する初切りなどを行う。 千田川親方は「サインをもらったり、握手をしたりして、力士と触れあってほしい」と呼びかけた。焼津市出身の翠富士も参加予定。「小柄なのに頑張っている。戦いぶりを地元の人に見てほしい」と語った。 チケットは15日からチ
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大道春男氏死去 元大関で幕内御嶽海関の父
大道 春男氏(おおみち・はるお=大相撲の元大関で幕内御嶽海関の父)5日午後4時59分、急性心不全のため長野県木曽町の病院で死去、74歳。木曽町出身。葬儀・告別式は7日午後0時半から長野県上松町上松756、玉林院で。喪主は長男久司(ひさし)氏(御嶽海関)。 御嶽海関が大関昇進を果たした昨年初場所後に行われた昇進伝達式では、上京して見届けていた。御嶽海関は大関在位4場所で陥落した。
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新大関霧島、下半身中心の鍛錬 名古屋場所へ、負傷の影響懸念
新大関霧島は6日、名古屋市西区の陸奥部屋で下半身を中心に鍛えた。相撲は取らず、四股やスクワットなどで入念に汗を流し「場所前のいつもの運動をした。予定通りの調整」と淡々と話した。 出稽古は5日の荒汐部屋を最後に打ち上げ。右肘痛を抱えながら、大関昇進を目指す関脇若元春らと15番ほど取ったという。「いい内容ではなかったが、稽古を休みたくなかった」と語った。 初日が迫り、負傷の影響が懸念される。それでも「問題ない。やるしかない」と気合を入れた。
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大関貴景勝、一度も相撲を取らず 出場方向、本調子に程遠く
大相撲の大関貴景勝は6日、名古屋市天白区の常盤山部屋で基礎運動を中心に最終調整した。名古屋場所(9日初日・ドルフィンズアリーナ)には出場の方向だが、両膝痛の影響で場所前の稽古では一度も相撲を取っていない。本調子には程遠い様子で、師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)は「心配なところはある」と表情を曇らせた。 本格的な夏の到来を感じさせる暑さの中、貴景勝は全身汗だくになりながら黙々と四股を踏んだ。すり足では膝の動きを気にするしぐさもあった。全体稽古終了後には、十両貴健斗を相手に立ち合いの動きを確認。取材には応じなかった。 綱とりに挑んだ
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新十両輝鵬、場所に向け自信 小兵の元学生横綱、立ち合い磨く
新十両の輝鵬は5日、愛知県豊田市の宮城野部屋で申し合いに加わりながら、前日4日に左足裏の皮がむけた影響で振るわなかった。「調子が上がってきていたが、今日は全然駄目。ちょっと力が入らなかった」ともどかしそうに話した。 167センチ、111キロと小兵の元学生横綱は、ダッシュやジャンプなど瞬発系のトレーニングを取り入れ、立ち合いに磨きをかけている。「前に出る力が出てきた。立ち合いの勢いのまま、一気に走れるようになった」と自信をのぞかせた。
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伯桜鵬「勝つ気しかない」 最速新入幕の19歳が闘志
大相撲名古屋場所(9日初日・ドルフィンズアリーナ)で新入幕の伯桜鵬が5日、愛知県豊田市の宮城野部屋で下半身のトレーニングなどをこなした。遠藤と並び、幕下付け出しデビューから昭和以降最速の所要3場所での新入幕昇進。19歳のホープは「勝つ気しかない。最高の準備をする」と闘志をかき立てた。 番付発表後は連日申し合いに加わっていたが、痛めている左肩を考慮し、この日は相撲を取らなかった。「もともと、中学校の時から悪かったので。悪化させないようにして、相撲を取れる状態でいることが一番」と冷静に語った。 本名の落合から改名し「まだ慣れていない
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新大関霧島、右肘痛める 出稽古も途中で切り上げ
大相撲名古屋場所(9日初日・ドルフィンズアリーナ)で新大関の霧島が4日、名古屋市西区の佐渡ケ嶽部屋に出稽古したが、右肘に痛みを訴えて途中で切り上げた。小結琴ノ若らと18番取った後に患部を氷で冷やし、帰り際には「問題ない。大丈夫」とだけ話して車に乗り込んだ。 右肘にはサポーターを施し、申し合いに臨んだ。右で突き放した際には、肘を曲げ伸ばしして気にする場面も。同じく出稽古で幕内錦木や新入幕豪ノ山と番数を重ねた後、土俵際でもつれた琴ノ若との2番目で投げを打ち、悪化させたようだ。 注目の場所に向け「『さすが大関』と言われる相撲を取ってい
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大栄翔「1回で決めたい」 大関へ意欲、遠藤らと10番
大相撲名古屋場所(9日初日・ドルフィンズアリーナ)で大関昇進に挑む関脇大栄翔が3日、三重県鈴鹿市の追手風部屋で稽古し「しっかりチャンスを生かしたいという強い気持ちがある。1回で決めたい」と意気込みを語った。 この日は幕内の遠藤、大翔鵬ら部屋の関取衆を相手に10番続けて取り、8勝2敗。暑さによる疲労の蓄積があるようで「番数も少なく、内容もそんなに良くなかった」と不満顔だった。それでも生命線の突き、押しには力があり「体の状態は悪くない。しっかり我慢してやりたい」と勝負の場所へ照準を合わせる。 幕下以下の力士へ積極的に助言を送り「自分
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照ノ富士、腰痛も軽症を強調 影響感じさせず、計10番
大相撲名古屋場所(9日初日・ドルフィンズアリーナ)で2場所連続優勝を狙う横綱照ノ富士が2日、名古屋市瑞穂区の伊勢ケ浜部屋で稽古し、部屋の関取衆と計10番取った。前日の稽古中にぎっくり腰になったことを明かしたが、影響を感じさせない動きを見せ「ちょっと痛みが走ったくらい。まだ1週間ある」と軽症を強調した。 翠富士に5戦全勝とし、宝富士には3勝2敗。宝富士得意の左四つ十分に組ませる場面もあり「いろいろ試すのが稽古」と説明した。両膝にも不安を抱える中、じっくりと調整を進めており「毎日、体と相談しながらという感じ。いつものことだ」と自然体で話した。
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照ノ富士が奉納土俵入り 熱田神宮、4年ぶり実施
大相撲名古屋場所(9日初日・ドルフィンズアリーナ)を前にした奉納土俵入りが1日、名古屋市熱田区の熱田神宮で行われ、横綱照ノ富士が不知火型を披露した。昨年までは新型コロナウイルスの影響で見送られており、4年ぶりの実施となった。 2場所連続の優勝を狙う照ノ富士は両膝にサポーターを施し、太刀持ちに翠富士、露払いに宝富士を従えて登場。力強く四股を踏む際には、約2500人の観衆から「よいしょー」のかけ声が響いた。 土俵入りに先立ち、新大関霧島や大関貴景勝、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)らと一緒に参拝した。
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元大関朝乃山、上位戦へ闘志 王鵬、豪ノ山ら若手と18番
29歳の元大関朝乃山が、泥だらけで汗を流している。30日は愛知県蟹江町の高砂部屋で出稽古に来た幕内王鵬や新入幕豪ノ山らと計18番。東前頭4枚目に再浮上し、横綱、大関陣総当たりが予想される名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)に向け「厳しい場所になるが、もう一回チャンスをいただいたので頑張りたい」と闘志を燃やす。 前日に大雨で部屋の土俵が水浸しになるトラブルに見舞われたが、無事に復旧。この日は得意の右四つで力強い寄りを見せ、12勝6敗だった。若手の台頭に刺激を受けているようで「自分たちもこうやって上がってきた。立場が逆になっているので、負けたくない」と
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大関とりの豊昇龍、充実の内容 出稽古でライバル若元春を圧倒
大相撲名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)で大関昇進を懸ける関脇豊昇龍が29日、名古屋市中川区の荒汐部屋へ出稽古し、同じく大関を狙う関脇若元春らと23番取って16勝7敗だった。持ち味の多彩な攻めが光り「いい稽古になったと思う」と充実感をにじませた。 ライバルの若元春を7勝3敗と圧倒。関脇経験のある小結阿炎、明生に対しても好調ぶりが際立った。昇進目安の直近3場所で合計33勝には、自己最多を一つ上回る12勝が必要。高いハードルに向け「毎日毎日、順調にやれている」と気負いは感じられない。 若元春は鋭い立ち合いが影を潜め、計
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霧島、名古屋入り後初の出稽古 琴ノ若らと14番で笑顔
大相撲名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)で新大関の霧島が28日、名古屋市西区の佐渡ケ嶽部屋に出稽古し、小結琴ノ若らと14番取って11勝3敗と好調ぶりをアピールした。名古屋入り後初の出稽古で汗びっしょりになり「みんなで一緒に我慢して、一生懸命やろうと思った」と満足そうに笑った。 得意の左四つや一気の突き、押しとさまざまな攻めを試した。申し合いでは最後に加わり、同じく出稽古の幕内錦木を含めて関取衆4人全員を指名。琴ノ若とは3勝2敗だった。「後から入るので、きちんとした相撲を取らないと」と看板力士の自覚を口にした。 大関
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新大関の霧島が本格始動 「一日一日を大切に」
新大関霧島が27日、名古屋市西区の陸奥部屋で稽古を行い、本格的に始動した。付け人に昇進祝いでプレゼントしてもらった白まわしを締め、ぶつかり稽古で胸を出すなどして精力的に汗を流した。「やっぱり暑いですね」と苦笑いしつつも「一日一日を大切にしていきたい」と看板力士の貫禄を漂わせた。 28日は佐渡ケ嶽部屋に出稽古する予定。今場所でも対戦が予想される小結琴ノ若と番数をこなし、調整のペースを上げていく。
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照ノ富士、名古屋でのVに意欲 一人横綱、3関脇にエール
大相撲名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)で2場所連続9度目の制覇を狙う横綱照ノ富士が27日、名古屋市内のホテルで記者会見に臨み「まだ名古屋開催の場所で優勝がない。今年こそはという思いだ」と意欲を示した。 この日は名古屋市瑞穂区の伊勢ケ浜部屋で四股などをじっくりとこなした。今後は出稽古に赴くという。他の部屋の関取衆が来ることも歓迎し「自分ができることをやってあげたい」と最高位の責任をにじませた。 4場所連続休場明けの夏場所は14日目に優勝を決め、14勝1敗と復活を印象づけた。昨年10月の両膝の手術前と比べ、場所中に打
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3関脇が大関とりへ意欲 3人同時昇進は前例なし
大相撲名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)で大関昇進に挑む豊昇龍、大栄翔、若元春の3関脇が27日、名古屋市内での力士会後に記者会見し、勝負の場所へ意気込みを語った。3人同時昇進は例がなく、2人同時でも1994年春場所の貴ノ浪と武蔵丸以来の快挙となる。 モンゴル出身で24歳の豊昇龍は6場所連続関脇。6月上旬に帰省した際、叔父の元横綱朝青龍に助言を受けた。「憧れの人に近づきたい。三役でずっと取って、もしかしたらなれるのではという思いが出てきた」と大関へ意欲をにじませた。 大栄翔は3人の中で優勝経験がただ一人あり、昇進への
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翠富士、東前頭3枚目に 熱海富士は西十両筆頭 大相撲名古屋場所
日本相撲協会は26日、大相撲名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表し、新大関の霧馬山改め霧島は西正位に座った。新大関誕生は昨年春場所の御嶽海以来で、モンゴル出身では2015年名古屋場所の照ノ富士以来6人目。 鳥取城北高で2度の高校横綱に輝いた19歳の落合改め伯桜鵬は、遠藤と並んで幕下付け出しデビューから昭和以降最速の所要3場所で新入幕昇進。ともに25歳で中大出身の豪ノ山、湘南乃海も新入幕を果たした。 先場所覇者の横綱照ノ富士、大関貴景勝はともに東。1横綱1大関は3場所で終わり、1横綱2大関となった。 関脇は6場所連続の豊昇龍が東、2場所連続の大栄翔と若元春が西。
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新大関霧島「大きい文字」に喜び 注目の場所へ
新大関の霧島は26日、名古屋市西区の陸奥部屋宿舎で記者会見し「入った時は文字が小さかった。大きい文字になって、すごくいいと思う」と記念の新番付を見て喜んだ。入門以来名乗った霧馬山から、昇進を機に師匠の陸奥親方(元大関霧島)のしこ名を襲名。「大関と呼ばれると力になる。『さすが大関』と言われる相撲を取っていきたい」と抱負を述べた。 モンゴルの遊牧民一家に生まれ育ち、6月上旬には4年ぶりに帰省。「思っていたよりも喜んでもらった」と地元の盛り上がりを実感した。 注目の場所に向け、これまで同様に精力的な出稽古で調整する意向だ。「モンゴル出
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名古屋場所、新大関霧島は西に 19歳の伯桜鵬が最速新入幕
日本相撲協会は26日、大相撲名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)の番付を発表し、新大関の霧馬山改め霧島は西に座った。新大関誕生は昨年春場所の御嶽海以来で、モンゴル出身では2015年名古屋場所の照ノ富士以来6人目。 鳥取城北高時代に2度の高校横綱に輝いた19歳の落合改め伯桜鵬は、遠藤と並び昭和以降最速での幕下付け出し初土俵から所要3場所で新入幕に昇進。ともに25歳で中大出身の豪ノ山、湘南乃海も新入幕を果たした。 先場所覇者の横綱照ノ富士は東、大関貴景勝は東。1横綱1大関は3場所で解消され、1横綱2大関となった。
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元幕内豊山、断髪式で涙 昨年11月引退、トレーナー
昨年11月の大相撲九州場所限りで現役引退した元幕内豊山の小柳亮太氏(29)=新潟県出身=の断髪式が25日、東京・両国国技館で開かれ、元大関豊山で日本相撲協会元理事長の内田勝男氏や関脇大栄翔ら約430人がはさみを入れた。 両親の出番で目頭を押さえ「感慨深かった。6歳から相撲を始めて、ずっと応援してくれた」と感謝。最後のはさみは師匠の時津風親方(元幕内土佐豊)だった。突き、押しで最高位は西前頭筆頭。幕内在位26場所で敢闘賞1度だった。 小柳氏はトレーナーとして活動し、約50キロの減量で130キロ。来年3月の東京マラソン出場に向け、さ
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陸奥親方は報酬減額処分 弟子が暴力、事業部長辞任
日本相撲協会は23日、東京都墨田区の両国国技館で臨時理事会を開き、弟子の暴力行為が発覚した陸奥親方(64)=元大関霧島、本名吉永一美、鹿児島県出身=に3カ月で20%の報酬減額処分を下した。同親方は事業部長を辞任したが理事にとどまり、芝田山広報部長(元横綱大乃国)が後任を兼ねる。 協会発表によると、幕下以下の力士1人が昨年末から今年1月にかけ、幕下以下の兄弟子に顔面殴打などの暴力を数回受けたという。この兄弟子は4月下旬に引退した。
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9月2日に還暦土俵入り 八角理事長、両国国技館で
日本相撲協会の八角理事長=元横綱北勝海、本名保志信芳、北海道出身=が赤い綱を締める還暦土俵入りを9月2日に東京・両国国技館で行うことが22日、分かった。八角理事長は同日、60歳の誕生日を迎えた。 還暦土俵入りの実施は2021年10月の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)以来。理事長在任中では13年6月に北の湖親方(元横綱)が行って以来10年ぶり5人目となる。太刀持ち、露払いは弟子の君ケ浜親方(元関脇隠岐の海)と幕内北勝富士が務める予定。 八角理事長は1987年夏場所後に23歳で第61代横綱に昇進。92年夏場所前に引退するまで、馬力あふれ
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八角理事長、還暦に感慨 「現時点でも悔いはない」
日本相撲協会の八角理事長=元横綱北勝海、本名保志信芳、北海道出身=が22日に60歳の誕生日を迎え、このほど共同通信のインタビューで心境を語った。猛稽古を積んだ現役時代、協会トップとして重責を担う相撲人生に感慨をにじませた。 ―還暦は一つの節目。 「大忙しの60歳だね。現役時代は一日一日が長く感じたが、部屋を持ってからは、あっという間だ。周囲に支えられ、自分の持てる以上のものを出してきているから、現時点でも全く悔いはない」 ―入門当時の思い出。 「中学3年生の春に東京
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高安「ハッピーな家族に」 杜このみさんと披露宴
大相撲の幕内高安(33)=本名高安晃、茨城県出身、田子ノ浦部屋=が17日、東京都内のホテルで演歌歌手の杜このみさん(33)との結婚披露宴を開いた。新型コロナウイルス禍の2020年7月の結婚から約3年で晴れ舞台を迎え「ほっとした気持ちとうれしい気持ちが大きい。幸せでハッピーな家族になりたい」と喜びをかみしめた。 兄弟子の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)ら約720人から祝福された。21年2月に長女、昨年8月には長男が誕生。色打ち掛け姿の杜さんは「新婚の時に想像していた以上ににぎやかで幸せ」と顔をほころばせた。 元大関の実力者は「家族の
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霧島、長野の荒汐部屋合宿に合流 大関初稽古、地位の自覚も
大相撲の新大関霧島(陸奥部屋)が16日、長野県下諏訪町での荒汐部屋合宿に合流し、昇進後初めて稽古を行った。14日に故郷のモンゴルから戻ったばかりで「あまり焦らずにやっていく。しっかり体をつくりたい」と話す。名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)に向け、最終日の19日まで参加する。 稽古場のある地元小学校に姿を現すと、約200人の見物人から驚きの声が上がった。四股やすり足で汗を流し、幕下以下に9戦全勝。「霧島」のしこ名で初めてサインするなどファンサービスもし「いろいろなお客さんに来てもらいたい。元気をもらい、みんないい稽古ができる」と看板力士の自覚を漂
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大相撲、安治川部屋が部屋開き 元関脇・安美錦「始まったな」
大相撲の安治川部屋の部屋開きが16日、東京都江東区で行われ、土俵祭りを終えた師匠の安治川親方(元関脇安美錦)は「ようやく始まったなという思い。どんどん稽古して、味が出るくらい汗が染みていけばいい」と抱負を語った。昨年12月に伊勢ケ浜部屋から独立し、同じ江東区内に仮住まいしていた。 建物は4階建て。稽古場がある1階から2階へ通じる階段の壁紙には、錦絵をデザインした。両国国技館のエントランスを参考にし「相撲という文化の中にいることを大切にしながら、力士として、人として成長してほしい」と願いを込めた。 師匠にとって「安治川部屋」は入門
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大相撲・高砂部屋稽古にファン熱視線 朝乃山関ら富士宮で合宿
大相撲・高砂部屋の合宿稽古が15日、富士宮市内で始まった。富士宮北高相撲場で17日まで、力士23人が7月の名古屋場所に向けて調整する。 15日は四股やすり足などの稽古を入念に重ね、激しい申し合いを繰り広げた。元大関の幕内・朝乃山関らが若い力士に胸を貸した。相撲場の空気は張り詰め、詰めかけたファンは固唾(かたず)をのんで見守った。 高砂部屋が市内で合宿を行うのは初めて。静岡後援会が昨年発足し、誘致に至った。地元の関係者は相撲に対する地域の関心が一層高まると期待する。高砂親方は「良い環境で稽古させてもらい、力士は喜んでいる」と話し、朝乃山関は「たくさんの方と触れ合う合宿にしたい」と汗を拭った
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再十両紫雷に化粧まわし 母校贈呈、ようやく披露
大相撲名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)で再十両の紫雷(木瀬部屋)が14日、母校の埼玉栄高(さいたま市)で化粧まわしを贈呈された。新十両だった昨年初場所前に完成していたが、自身の不祥事による全休でお蔵入りだった。ようやく披露でき「この化粧まわしを締められることに感謝して、精いっぱい闘いたい」と決意を新たにした。 濃いオレンジ色を基調とした化粧まわしは、約1年半前から部屋で保管。一度しか見ておらず「次に見るのは着ける時」と関取復帰の原動力にしてきた。「うれしい気持ちもあるが、また一段階上の厳しい環境になる。15日間、全部勝つつもりでいく」と意気込ん
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大相撲名古屋場所の御免札を設置 「多くのお客迎えたい」
大相撲名古屋場所(7月9日初日)の開催を知らせる「御免札」が14日、会場となるドルフィンズアリーナ付近の名古屋城東門近くに設置された。取材に応じた名古屋場所担当部長の出羽海親方(元幕内小城ノ花)は新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類に移行したことに伴い「通常開催でたくさんのお客さんをお迎えしたい」と話した。 今場所は夏場所優勝の横綱照ノ富士や新大関に昇進した霧島の取組を中心に見どころが多く「ぜひ注目していただきたい」と期待を込めた。
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復活Vの照ノ富士が結婚披露宴 貴景勝ら約800人が祝福
大相撲の横綱照ノ富士(31)=本名杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=が11日、東京都内のホテルで同郷のドルジハンド夫人(29)と結婚披露宴を開いた。4場所連続休場明けの夏場所で6場所ぶりの復活優勝を遂げ、晴れの日に臨み「(妻のサポートが)一番の心の支え。これからも頑張っていく」と意気込みを新たにした。 2人は2018年2月に結婚し、昨年11月に第1子となる長男が誕生した。この日は大関貴景勝ら約800人の出席者から祝福を受けた。 名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)では霧島が新大関に昇進し、1横綱2大関となる。3
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霧島の故郷、モンゴルで祭典 大関昇進祝いで「横綱目指す」
【ドルノド共同】大相撲で新大関に昇進した霧島が9日、故郷モンゴルのドルノド県で開かれた祭典「ナーダム」に参加した。地元が生んだヒーローを一目見ようと、家族や友人以外にも大勢の住民が集まり、モンゴルを代表する競馬などのスポーツを通じて交流を深めた。霧島は「大関になって、皆さんとお祝いができてうれしい。横綱を目指し稽古に励みます」とあいさつした。 ナーダムは毎年7月に開催されるモンゴルの全国的なスポーツの祭典だが、この日は霧島の昇進祝いのため故郷で特別に催された。遊牧民の移動式住居ゲルには、伝統衣装を着た参加者が集まり、羊肉やギョーザなど地元料理を囲んで霧島との会
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貴景勝、かど番脱出の夏場所語る 「やることは全てやった」
大相撲の大関貴景勝が8日、東京都板橋区の常盤山部屋で取材に応じ、両膝痛に苦しみながら6度目のかど番を脱出した夏場所を「どのような状況でもやらないといけない。やることは全てやった」と語った。2月27日の春場所番付発表での記者会見以降、報道陣にはほとんどコメントしていなかった。 貴景勝は綱とりに挑んだ春場所で左膝を痛めて途中休場。夏場所へ急ピッチで調整し、右膝も悪化させた。「苦しいと思っているのは周りだけ。綱とり場所でけがをしたというのは、何かが足りないということ」と潔く自らを省みた。 8日の稽古では両膝にテーピングを施さず、四股や
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新大関霧島、4年ぶり故郷に凱旋 モンゴル・ドルノド歓迎
【ドルノド共同】大相撲で新大関に昇進した霧島が7日、故郷モンゴルの出身地ドルノド県に凱旋した。大勢の住民が「おめでとう」「お帰りなさい」と祝福し歓迎する声をかけた。 5日にモンゴルへ帰国。7日早朝、妻子や親戚、友人らと共に車で首都ウランバートルを出発し、夕方に約700キロ離れたドルノド県に到着した。にぎやかな音楽の中で伝統衣装を着た住民らが出迎え、霧島と抱擁や握手を交わした。 新型コロナウイルス禍で、4年ぶりの帰省。霧島は取材に「地元の皆さんが盛大に迎えてくれてうれしい」と喜び、日本のファンにも「いつも応援ありがとうございます」
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元幕内石浦、引退会見で涙 「首けがして医師に禁止された」
1日に現役を引退した大相撲の間垣親方(33)=元幕内石浦、本名石浦将勝、鳥取県出身、宮城野部屋=が7日、東京・両国国技館で記者会見し「昨年の春場所で首をけがして、回復がうまくいかなかった。相撲を取ることは医師に禁止された」と語った。部屋付きで後進を指導し、引退相撲は来年6月1日の予定。 現役続行を目指して首の治療に専念したが、昨夏に妻と子ども3人の寝顔を見て引退へと傾いたという。「健康な体で子どもたちの成長を見守っていきたい」と感じた当時の心境を述懐し、涙を流した。現役時代から胸を出して鍛えた師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)は会見に同席し「かわいそうなくらい稽古
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大関とり若元春、自然体強調 9日から長野合宿へ出発
大相撲名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)で大関昇進に挑む関脇若元春が7日、東京都中央区の荒汐部屋で稽古し「自分のやるべきことをやっていくだけ」と自然体を強調した。5日に稽古を再開。9日に長野県下諏訪町での部屋合宿に出発する。 下諏訪町での合宿は4年ぶりの実施。前回は新十両を果たしながら幕下に落ちていた時期で「錦を飾るではないが、成長した姿を見せられたらうれしい。すごく楽しみ」と笑みを浮かべた。新大関霧島や関脇豊昇龍も途中から合流する予定で、ライバルたちとの稽古で勝負の場所へ備える。 4月に右膝の靱帯再建手術を受け、
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大栄翔、大関とりへ早くも出稽古 佐渡ケ嶽部屋で22番
大相撲名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)で大関昇進に挑む関脇大栄翔が6日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で小結琴ノ若らと22番取った。夏場所終了から1週間余りと異例の早さでの出稽古に臨み「稽古始めという意味では、今までで一番いい稽古ができた」と満足そうに汗を拭った。 三役同士で18番ぶつかり合い、勝敗は互角だった。大栄翔が自慢の突き、押しで圧倒すれば、琴ノ若は組み止めて寄り切り。大関候補は8日まで通うそうで「体をつくり、相撲勘を磨く」とテーマを語った。 29歳の大栄翔は3場所連続2桁勝利で、三役では12、10勝をマーク
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霧島は「努力家で、よく人助け」 来日前の柔道恩師、昇進たたえる
【ウランバートル共同】大相撲でモンゴル出身6人目の大関となった霧島(27)=陸奥部屋=が来日前に習っていた柔道の恩師、シジェー・エルデネビレグ氏(56)が5日までに共同通信の取材に応じ「最初から強かったわけではなく、たくさんの練習を重ねて今がある」と昇進をたたえた。 同氏は元横綱の朝青龍、日馬富士も指導し、長男は十両玉正鳳。幕内最年長の玉鷲の義父に当たる。「みんなが喜んでいる。霧島が大関になって、この先もいいニュースが続きそうだ」と目を細めた。 霧島はウランバートルから東方へ約700キロ離れたドルノド県出身。15歳から約3年間、
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新大関霧島がモンゴル帰国 4年ぶりの凱旋に笑顔
大相撲で新大関に昇進した霧島が5日、成田空港から故郷モンゴルに帰国した。新型コロナウイルス禍で、新十両となった4年前以来の帰省。角界の看板力士としての凱旋に「最高ですね。家族や親戚、友達に久しぶりに会うので、みんなとゆっくり話がしたい」と笑みを浮かべた。 7日に首都ウランバートルから東方へ約700キロ離れた地元のドルノド県に入る予定。歓迎ムードが高まっているそうで「小さいお祭りみたいな感じでやるんじゃないか」と心待ちにした。急な帰国でエコノミークラスの搭乗となったが「大きい席を取れた」。空港で居合わせた人から「大関、おめでとう」と声をかけられる場面もあった。
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元幕内旭秀鵬が断髪式 昨年1月引退
昨年1月に現役を引退したモンゴル出身で元幕内旭秀鵬のトゥムルバートル・エルデネバートルさん(34)の断髪式が4日、東京都墨田区のホテルで開かれ、母国の関係者ら約370人がはさみを入れた。 両親にねぎらいの言葉をかけられ、涙ぐむ場面もあった。兄弟子で、師匠でもあった大島親方(元関脇旭天鵬)から大銀杏に最後のはさみを入れられ「引退から1年半、不安だったけど(断髪式を開けて)やっぱりうれしい」と喜んだ。 2007年夏場所で初土俵。12年初場所で新入幕を果たした。長身を生かした右四つの取り口を武器に幕内に20場所在位。「自分なりに頑張っ
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春日山親方、引退相撲で美声披露 元関脇勢、山本譲二さんらと
一昨年の6月に現役引退した元関脇勢の春日山親方(36)=本名東口翔太、大阪府出身、伊勢ノ海部屋=の引退相撲が4日、東京・両国国技館で開かれ、断髪式では演歌歌手の山本譲二さんら約250人がはさみを入れた。「潔く、男らしく、次のステージでも頑張っていきたい」と抱負。現役時代から角界屈指の美声で知られ、歌を披露するひと幕もあった。 師匠の伊勢ノ海親方(元幕内北勝鬨)に大銀杏を切り落とされ、整髪後には土俵横のステージで山本さんと代表曲の「花も嵐も」など3曲を熱唱。約15年の付き合いという歌手の平原綾香さんもはさみを入れ、2曲を歌った。
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鶴竜親方の大銀杏にはさみ 「相撲のおかげで自分がいる」
一昨年の大相撲春場所限りで現役引退した元横綱鶴竜の鶴竜親方(37)=本名マンガラジャラブ・アナンダ、モンゴル出身、陸奥部屋=の引退相撲が3日、東京・両国国技館で開かれ、断髪式で宮城野親方(元横綱白鵬)や二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)ら約380人がはさみを入れた。 師匠の陸奥親方(元大関霧島)から大銀杏に最後のはさみを入れられ「相撲のおかげで今日の自分がいる。大相撲が永遠に続いていくように、一生懸命努力する」と宣言。入門時の師匠で横綱まで育ててくれた先代井筒親方(故人=元関脇逆鉾)の弟、錣山親方(元関脇寺尾)や父マンガラジャラブさんがはさみを入れた際は感極まった
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幕内琴勝峰が婚約を発表 福岡出身の23歳女性と
大相撲の幕内琴勝峰(23)=本名手計富士紀、千葉県出身、佐渡ケ嶽部屋=が3日、福岡県の八女市役所に勤務していた池松珠奈さん(23)との婚約を発表した。挙式日程などは未定。 2年ほど前に共通の知人に紹介され、約1年前に交際をスタート。「この人と一緒になりたい」と思い、5月の夏場所後にプロポーズした。2日には師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)にも報告を済ませたという。 琴勝峰は西前頭5枚目の夏場所では左膝を痛め、2勝10敗3休に終わった。1月の初場所では敢闘賞に輝いたホープは「より一層頑張っていく」と決意を新たにした。
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25年の本場所日程発表 名古屋場所は新会場で
日本相撲協会は1日、2025年の本場所日程を発表した。大相撲名古屋場所は24年まで使用されるドルフィンズアリーナから新たな会場で開催予定。 今年の名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)関連の日程も発表された。6月26日に番付発表があり、翌27日に十両以上による力士会。熱田神宮奉納土俵入りは7月1日、新弟子検査は同3日に実施する。 25年の本場所日程は次の通り。 初場所 1月12~26日▽春場所 3月9~23日▽夏場所 5月11~25日▽名古屋場所 7月13~27日▽秋場所 9月14~28
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新十両獅司「ウクライナは大変」 母国へ思いはせる
大相撲初のウクライナ出身力士で、名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)の新十両昇進を決めた獅司(26)=本名セルギイ・ソコロフスキー、雷部屋=が31日、東京都墨田区の両国国技館で記者会見し「今、ウクライナは大変。パパとママを助けるという気持ちで頑張りたい」とロシアの侵攻を受ける母国へ思いをはせた。 ウクライナ南部メリトポリ出身で、190センチを超える長身に柔らかさを兼ね備える。夏場所は西幕下2枚目で6勝1敗の好成績。両親とは電話で毎日連絡を取り合い、場所中も取組の動画を送った。昇進を伝えた際には「おめでとう」と喜んでくれたそうだ。
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新大関「霧島」誕生を角界歓迎 実直な性格、看板力士へ期待
大相撲で新大関となった霧馬山改め霧島(27)=本名ビャンブチュルン・ハグワスレン、モンゴル出身、陸奥部屋=は31日、師匠の陸奥親方(元大関霧島)の現役時代のしこ名に改名し「夢みたい。上(横綱)に上がるなら、これ以上稽古するしかない」と心境を語った。角界からは実直な性格の看板力士への期待と、新時代到来を歓迎する声が相次いだ。 霧島は精力的な出稽古で鍛え、昇進の重圧と闘った夏場所で11勝。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「これからも自分から勝負していくような相撲を取り続け、周りから目標とされる大関になってもらいたい」とエールを送った。
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ウクライナ出身の獅司らが新十両 名古屋場所、紫雷は再十両
日本相撲協会は31日、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議を開き、ウクライナ出身で初の力士の獅司(26)=本名セルギイ・ソコロフスキー、雷部屋=ら新十両3人を含む十両昇進力士5人を発表した。 他の新十両は、一昨年の学生横綱の川副改め輝鵬(24)=本名川副圭太、熊本県出身、宮城野部屋=と勇磨(24)=本名中尾勇磨、大阪府出身、阿武松部屋。 再十両は9場所ぶりに復帰の紫雷(31)=本名芝匠、東京都出身、木瀬部屋=と13場所ぶりに復帰の千代の海(30)=本名浜町明太郎、高知県出身、九重
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霧馬山が新大関、「霧島」に改名 「今まで以上に稽古」と口上
日本相撲協会は31日、東京都墨田区の両国国技館で大相撲名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議と臨時理事会を開き、東関脇霧馬山(27)=本名ビャンブチュルン・ハグワスレン、モンゴル出身、陸奥部屋=の大関昇進を満場一致で決めた。霧馬山はしこ名を師匠の陸奥親方(元大関霧島)が現役時代に名乗った「霧島」に改名した。 新大関は墨田区の陸奥部屋で行われた昇進伝達式で「大関の名を汚さぬよう、今まで以上に稽古して頑張ります」と口上を述べた。協会の使者は伊勢ノ海理事(元幕内北勝鬨)と枝川審判委員(元幕内蒼樹山)。 霧島の襲
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陸奥部屋、波乱の歴史に光差す 新大関霧馬山、きょう誕生
日本相撲協会は31日、霧馬山(27)=モンゴル出身=の大関昇進を正式決定する。霧馬山を生んだ陸奥部屋は波乱の歴史をたどってきた。2011年の八百長問題など不祥事の暗い影もあった。来年4月に65歳となる師匠の陸奥親方(元大関霧島)が日本相撲協会の定年まで1年を切った時期に、一つの光が差し込んだ。 師匠は現役時代に井筒部屋に在籍し、甘いマスクと筋肉質の体で「和製ヘラクレス」の異名を取った。初土俵から史上最も遅い所要91場所で大関に昇進。苦労を重ねた人気力士だった。 1996年春場所限りで引退し、翌年12月に陸奥部屋を継承。幕下以下3
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新大関霧馬山、31日誕生 モンゴル出身6人目
大相撲の東関脇霧馬山(27)=本名ビャンブチュルン・ハグワスレン、モンゴル出身、陸奥部屋=の大関昇進が31日午前、東京・両国国技館で開かれる日本相撲協会の名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)番付編成会議と臨時理事会で正式に決定する。 霧馬山は夏場所で11勝4敗。この3場所で合計34勝を挙げ、大関昇進の目安とされる直前3場所合計33勝を上回った。三役は計6場所で通過。モンゴル出身力士では2015年夏場所後の照ノ富士以来6人目となる。 昇進決定後、協会は使者を派遣し、東京都墨田区の陸奥部屋で昇進伝達式を実施。新大関は決意
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照ノ富士「上を目指すつもりで」 大関確実の霧馬山にエール
大相撲夏場所で6場所ぶり8度目の優勝を果たした横綱照ノ富士が29日、東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で一夜明けの記者会見を行い、大関昇進を確実にした同じモンゴル出身の霧馬山に対して「(地位を)維持する思いでやれば、落ちることしかない。その上を目指すつもりでやってほしい」とエールを送った。 照ノ富士は2015年名古屋場所で新大関。両膝の負傷や内臓疾患で序二段まで落ちながら不屈の闘志で大関に返り咲き、横綱となった。2月には出稽古に訪れた霧馬山に技術面を助言した。夏場所では退けたが「強くなっていなかったら結果には表れない。本当に強くなったなという感じはある」と成長を認めた
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霧馬山が一夜明け会見 大関昇進確実、夏場所11勝
大相撲夏場所で11勝4敗と活躍し、大関昇進を確実にした霧馬山(27)=本名ビャンブチュルン・ハグワスレン、モンゴル出身、陸奥部屋=が千秋楽から一夜明けた29日、東京都墨田区の両国国技館で記者会見に臨み「場所前から緊張感があって、早く始まって早く終わってほしいと思っていた。終わって気が楽になった」と話した。 霧馬山は小結だった初場所で11勝を挙げ、新関脇の春場所は12勝3敗で初優勝。夏場所で大関昇進の目安とされる直前3場所の合計33勝を一つ上回った。 31日に開かれる名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議と
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横綱照ノ富士「無事に終わった」 長期休場から復活優勝
4場所連続休場明けの大相撲夏場所を14勝1敗で6場所ぶり8度目の優勝を遂げた横綱照ノ富士(31)=本名杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=が千秋楽から一夜明けた29日、東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で記者会見に臨み「無事に終わったなという感じ。15日間取り続けるという強い意志で土俵に上がった」と充実感を漂わせた。 照ノ富士は昨秋に両膝を手術。不安視された夏場所は賜杯レースを引っ張り、14日目に優勝を決めた。3場所連続全休明けで制した横綱は大鵬、北勝海に続いて3人目となった。初日から4場所ぶりに横綱、大関がそろった場所で一人横綱の責任を果たし、見事に復活を果たし
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優勝の照ノ富士は14勝1敗 霧馬山は4敗も大関昇進確実
大相撲夏場所千秋楽(28日・両国国技館)4場所連続休場明けで14日目に8度目の優勝を決めた横綱照ノ富士は大関貴景勝を押し出し、14勝1敗で終えた。貴景勝は8勝7敗。 霧馬山は関脇対決で豊昇龍に下手投げで敗れて4敗目を喫したが、場所後の大関昇進が確実となった。豊昇龍も11勝4敗。大栄翔は関脇同士の一戦で若元春を突き倒し、ともに10勝5敗。小結琴ノ若は勝ち越した。 三賞は技能賞が3場所連続3度目の霧馬山、初三賞となる若元春が受賞した。明生が初の殊勲賞。十両は豪ノ山が14勝1敗で並んだ落合との優勝決定戦を制した。
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霧馬山の大関昇進が事実上決定 夏場所千秋楽、照ノ富士14勝
大相撲夏場所千秋楽は28日、東京都墨田区の両国国技館で行われ、東関脇霧馬山(27)=本名ビャンブチュルン・ハグワスレン、モンゴル出身、陸奥部屋=の大関昇進が事実上決まった。関脇豊昇龍に敗れて11勝にとどまったが、直近3場所合計で昇進目安の33勝を一つ上回った。正式に昇進すれば、モンゴル出身6人目の大関となる。 14日目に6場所ぶり8度目の優勝を決めた東横綱照ノ富士(31)=本名杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=は結びの一番で大関貴景勝を退けて14勝1敗。一人横綱は両膝の負傷などによる4場所連続休場からの復活劇を有終の美で締めくくった。
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ウクライナ出身の獅司、十両へ 3場所連続の勝ち越し
ロシアの侵攻を受けるウクライナ出身で、西幕下2枚目の獅司(雷部屋)が6勝目を挙げ、来場所の新十両昇進を確実にした。26歳のパワー自慢は、十両の時疾風を上手投げで破り「良かった。うれしい」と笑みをこぼした。 同国出身初の力士として2020年春場所で初土俵を踏んだ。今年に入って3場所連続の勝ち越しと奮闘。故郷からの応援が大きな励みになっているという。「パパもママもみんなが見ている。頑張りたかった」と感慨を込めた。
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霧馬山、若元春が技能賞 殊勲賞に明生、敢闘賞はなし
大相撲夏場所千秋楽の28日、三賞選考委員会が開かれ、技能賞は11勝3敗で大関昇進を決定的としている関脇霧馬山が3場所連続3度目の受賞。新関脇で2桁勝利の若元春は左四つの型が評価され、初めて選ばれた。三賞も初受賞。 殊勲賞は優勝の横綱照ノ富士を破った明生が初めて受賞した。敢闘賞は千秋楽の勝利を条件とされた関脇豊昇龍、朝乃山らが候補に挙がったが落選。2021年秋場所以来の該当者なしとなった。