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男子競歩・池田選手「やっと勝てた」 感謝と自信の五輪切符

(2020/3/16 18:00)
男子20キロ競歩優勝して喜ぶ池田向希=石川県能美市
男子20キロ競歩優勝して喜ぶ池田向希=石川県能美市
賞状を手に撮影に応じる池田向希選手(中央)=15日午後、石川県能美市
賞状を手に撮影に応じる池田向希選手(中央)=15日午後、石川県能美市

 知識も経験もない競技に挑戦してから5年。男子20キロ競歩の池田向希選手(21)=東洋大3年、浜松日体高出=が15日、東京五輪代表最終選考レースを兼ねた全日本20キロ競歩能美大会で五輪切符をつかんだ。ゴールして家族と抱き合い、漏れた言葉は「やっと勝てた」。過去2戦の選考レースで流した悔し涙はなく、笑顔と自信に満ちあふれていた。
 残り100メートルで勝利を確信し、両拳を握り締めてゴールテープを切った。右手で力強くガッツポーズし、関係者に深々と頭を下げた。苦境に立たされても前向きな姿勢でレースに挑み、周囲への感謝の気持ちを示した。
 本格的に競歩を始めたのは高校2年。約2カ月後の県総体を4位通過し、東海総体に。当時はチーム内に専門の指導者がおらず、独学で練習に励んだ。高校3年時には全国総体で5位入賞した。
 大学は「競歩をやるなら強豪校」と迷わず東洋大を選んだ。学生時代に競歩選手だった酒井瑞穂コーチ(43)の指導を受け、才能が開花した。大学2年時の世界競歩チーム選手権で金メダルを獲得。他の国際大会でも好成績を収め、瞬く間に五輪候補に名が挙がった。
 東洋大の同期で同郷のライバル、川野将虎選手(21)=御殿場南高出=の存在が何より大きな刺激だ。昨年10月末、池田選手より一足先に川野選手が50キロ代表に内定した。「川野が先に(五輪出場を)決めたから、池田もまた頑張り始めた」と酒井コーチ。長い距離を歩く練習を取り入れ、食事量も増やすなど苦手なことに積極的に取り組み、再び飛躍を誓った。池田選手は「川野に追い付きたい、一緒に東京五輪に出たい思いが強かった」と語る。
 本当の勝負はここから始まる。20キロで代表に内定済みの世界選手権金メダリストの山西利和選手(愛知製鋼)との力の差を感じながらも、「東京五輪を迎えるまでに目標が金メダルと言えるよう準備していきたい」と頼もしさをのぞかせた。



オリンピックフォト 写真で振り返る五輪

静岡新聞記事や掲載写真を中心に、1964年東京大会から2016年リオデジャネイロ大会までの五輪を回顧する特集です。

静岡新聞に掲載されなかった未公開写真や、当時の紙面も収録。

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