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競歩・川野(御殿場南高出)が東京五輪代表 静岡県出身第1号

(2019/10/28 07:46)

 東京五輪代表選考会を兼ねた陸上の全日本50キロ競歩高畠大会は27日、山形県高畠町で行われ、男子は小山町出身の川野将虎(21)=東洋大、御殿場南高出=が3時間36分45秒の日本新記録で初優勝した。川野は日本陸連が設定した派遣設定記録(3時間45分0秒)を満たし、東京五輪代表に内定した。本県出身選手として内定第1号となった。
 同種目の代表は世界選手権金メダリストの鈴木雄介(富士通)に続き2人目。従来の日本記録は鈴木が4月の日本選手権で出した3時間39分7秒だった。
 静岡県勢では裾野市のトヨタ自動車東日本に所属するセーリングの富沢慎が既に代表に内定している。

 ■「五輪に出たくて」地道な努力 開花
 21歳の若武者が夢舞台への切符をつかみ取った。陸上の全日本50キロ競歩高畠大会で川野将虎が日本新記録で優勝し、東京五輪代表に内定。「本当にうれしい。ずっとこの大会を目標に練習してきた。今まで応援してくれた人々に恩返しできた」。ゴールの瞬間は表情が和らぎ、心の底から喜んだ。
 冷静な判断力と、地道に努力する真面目さが強さの源。五輪を懸けたレースでプラン通り、終盤の42キロすぎで二度目のスパートを掛け、勝負を決めた。
 人一倍の負けず嫌い。競歩を始めたのは高校1年の時で、初レースの東部地区大会は最下位だった。「自分に向いてないと思った」と振り返るが、そこから向上心に火が付き、2年で一気に才能が開花した。春にアジアユース選手権(カタール・ドーハ)に日本代表として出場すると、夏の全国総体で準優勝を果たした。
 「五輪に出たくて強豪の東洋大に進学した」。東京五輪出場を視野に入れ、自ら厳しい環境に飛び込んだ。レベルの高い選手に刺激される日々を送り、けがをして焦る時期もあったが、持ち前の前向きな姿勢と明るい性格で苦難を乗り越えた。
 高校時代から抱き続けた夢にはまだ続きがある。世界選手権金メダリスト鈴木の日本記録を2分以上も塗り替え、東京五輪への期待は高まる。「金メダルを取れるようしっかり練習していきたい」。世界の頂点を見据え、さらなる成長を誓った。

 ■決めてやると思っていた 川野将虎の話
 ここで東京五輪を決めてやると思っていたので、本当にうれしい。(タイムは)ここまでとは思っていなかった。自分でも驚いている。

 ■川野将虎の略歴 
 かわの・まさとら 小山町出身。御殿場南高で競歩を始め2年生で全国高校総体5000メートル2位。東洋大に進み今年3月の全日本競歩能美大会の20キロで日本歴代3位の1時間17分24秒をマークした。4月の日本選手権50キロ競歩、7月のユニバーシアードの20キロは2位。178センチ、62キロ。21歳。



オリンピックフォト 写真で振り返る五輪

静岡新聞記事や掲載写真を中心に、1964年東京大会から2016年リオデジャネイロ大会までの五輪を回顧する特集です。

静岡新聞に掲載されなかった未公開写真や、当時の紙面も収録。

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