早大ラグビー大田尾新監督 ヤマハ発経験生かし母校日本一へ

 4月に早大ラグビー部監督への就任が決まったトップリーグ(TL)・ヤマハ発動機の大田尾竜彦コーチングコーディネーター(39)が母校を率いる決意を語った。「選手の主体性が発揮でき、文化をつくりながら勝てる組織ができたら」。ヤマハ発での17年間の経験を生かし、大学日本一を目指す。

早大ラグビー部への監督就任が決まった大田尾コーチングコーディネーター=磐田市の大久保グラウンド
早大ラグビー部への監督就任が決まった大田尾コーチングコーディネーター=磐田市の大久保グラウンド

 主将を務めた母校から監督就任要請があったのは昨年9月。「光栄な機会。背中を押してくれたヤマハ発に感謝している」と決断の経緯を説明した。3月14日の地元戦を最後にチームを離れる。
 早大卒業後、2004年にヤマハ発入り。司令塔のSOとしてリーダーシップと的確なゲームコントロールを武器に活躍した。TL通算166試合に出場し、15年の日本選手権初制覇にも貢献した。18年に現役引退後は指導者を務めている。
 「日本一を狙えるこれからのチーム。その一員になりたかった」とヤマハ発にやってきた。SH矢富勇やFB五郎丸ら早大の後輩にも声を掛け、関東の有力選手が集まる流れをつくり、優勝争いの常連にまで押し上げた。
 リーマン・ショックによる経営不振で09年にプロ契約廃止などチームが活動を縮小する中、「ヤマハ発に残って日本一を目指そう」といち早く声を上げた。同期入団で佐賀工高の同級生でもあるプロップ山村は「(活動縮小は)誰もが悩んだ時期。ぶれない芯がある」と評し、「緻密で戦略家。らしさを貫いて日本一を目指して」と激励する。
 早大、ヤマハ発の恩師である清宮克幸氏から授かったのは「オリジナリティーがあることを怖がらない」という哲学だ。戦術など多くのチームが取り入れる流行はあるが、自分たちが目指す本質を見失わないことが強さだと信じてきた。
 ヤマハ発で学んだのは人材の鍛え方。「大学時代は無名でも、磨けば光る才能を磨く努力を諦めないことが大切」と、周囲の仲間や指導者の姿勢を見て痛感した。早大は1月の全国大学選手権決勝で天理大に敗れ日本一を逃した。「負けたチームを勝たせる方がやりがいがある」と指揮官の意欲十分だ。

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