雑草魂、インカレに挑む 静産大バスケ初のアベック出場
(2020/11/28 12:45)-
静岡産大の男女バスケットボール部が12月7日に都内で開幕する全日本大学選手権(インカレ)に初のアベック出場する。女子は初出場で主力の大半が県内高校出身者。県外強豪校で控えだった選手も加わり、雑草魂で全国舞台に挑む。
女子は今季、愛知勢が5チームを占める東海1部リーグで6チーム中3位に食い込み、インカレ切符を手にした。2018年は1部で全敗して降格。だが昨年、2部で優勝し、入れ替え戦を制して1部に返り咲いた。
主将の浜本(東海大翔洋高出)を中心に山下(常葉大常葉高出)、松原(浜松海の星高出)、杉本(藤枝順心高出)、森田(静岡西高出)と主力は地元勢。部員16人のうち、県外高校出身者は5人のみだ。
スポーツ推薦で入部した選手もいるが、高校時代はベンチ外だったメンバーが多い。就任3年目の山田監督は「実績がある選手はいない。地元選手中心で全国に行けるのがうれしい」と話す。
関東の強豪と渡り合うため、小柄でも当たり負けない体づくりに励んでいる。指揮官は小中学生に教えるようなステップや球の取り方など、基本を一から教えてきた。「経験が少ない選手でもコツコツやれば全国につながるのを見せたかった」
コロナ禍で練習試合の相手に苦労する中、9月には全国高校選手権で上位を狙う浜松開誠館高と毎週のように練習試合を行い、1試合を除いて競り勝ってきた。高校生ながら攻撃力のある相手をロースコアに抑えたことが自信につながった。
2年時に転入した浜本は、浮き沈みの激しい3年間を経験し、目標の舞台に立つ。8日の初戦の相手は関東11位の順大。「8強が目標。体を張って勝ち切りたい」と泥くさく戦うつもりだ。
■男子は全国1勝へ近大と初戦
東海3位の男子は3年ぶり2度目のインカレ出場。8日の初戦で関西1位の近大と対戦する。松角監督は49度目出場の常連校との対戦について「関西で力がある強豪。留学生がいるチームで分が悪いのは承知の上」と受け止める。指揮官は「選手たちは勝つつもりでいる。泥くさく走り勝ちたい」と全国初白星に向け、部員22人の思いを代弁した。
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