緻密な戦術、選手の理解深まる 清水エスパルス・鹿児島キャンプ

 J1清水エスパルスは10日、フィジカルトレーニングやボールを使った軽めのメニューで10日間のキャンプを打ち上げた。ロティーナ監督は「たくさんの良い面が見られた。さらにレベルアップできるし、正しい道を歩んでいると思っている」と総括し、チームづくりに満足感を示した。

選手のプレーを見つめるロティーナ監督=鹿児島ふれあいスポーツランド
選手のプレーを見つめるロティーナ監督=鹿児島ふれあいスポーツランド

 練習試合2戦で、主力級が出場した1本目はともに無失点と守備が安定。9日のJ2松本戦では1本目に3得点と攻撃も機能した。指揮官は「やらなければいけないことは少なくない」と完成形にはまだ遠いとしながらも、2019年にリーグ戦で5位に導いたセレッソ大阪の1年目と比較して「ここまでの手応えとしてはほぼ近いものがある」と語った。
 キャンプでは指揮官の下、守り方の原則や状況に応じた立ち位置、動き方などを細かく確認した。攻撃面では狙いとするゾーンを明確にしたパターン練習を繰り返した。緻密な戦術を用いるが、選手たちの理解度も深まってきた。
 参加した29選手のうち、別メニューはMFへナトのみ。5日の練習で足を痛めて練習試合の出場を回避したFWカルリーニョスは軽傷で近く完全合流する見込みとなっている。DFエウシーニョはすでに来日し、自主待機期間を経て今月下旬にチームに合流する予定。選手の状態と戦術の定着度を高めながら、27日のリーグ開幕戦に備える。

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