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クラブの課題解決に向け改革 サッカーJ1清水エスパルス社長 山室晋也氏【本音インタビュー】

(2020/8/30 13:00)
山室晋也氏
山室晋也氏

 プロ野球ロッテの社長から転身し、1月からクラブのかじ取り役を担う。新型コロナウイルス感染拡大による公式戦中断、観客数制限での試合開催と異例の状況下の船出となったが、前職の経験を生かして経営改革に動き始めている。

 ―就任して見えてきたことは。
 「クラブには長年先送りにしてきた課題があると感じ、今はいろいろな取り組みを変えようとしている最中。すでに着手したのは物販事業。公式グッズ販売の常設店舗を6カ所から1カ所に縮小すると決めた。全て赤字運営だったので、縮小だけでも多額の経費を削減できる。もちろん利便性の低下につながらないよう、電子商取引(EC)の強化、営業継続する旗艦店の充実を同時に図る。痛みは伴うが、それがチームの強化資金増につながる」
 ―ロッテ時代には観客動員数を大きく伸ばし、経営面も20億円近い赤字から黒字転換させた。
 「持論は『スポーツビジネスはスタジアムビジネス』。スタジアムが魅力的でないと、いくらチームコンテンツが輝いていても限界があると思っている。これまで以上にファンが楽しめるスタジアム運営をしたい。そのために欠けているのはスタジアム管理の裁量権。現在は本拠地のIAIスタジアム日本平(静岡市清水区)の指定管理を共同で担っているが、より関与を強めることで取り組みの自由度がさらに増すと考えている」
 ―スタジアム運営で取り組みたいことは。
 「他クラブのように本拠地をエスパルスのシンボルとしてもっと印象付けるため、恒久的な装飾を施したり象徴的な物を設けたりしたい。スタジアムを核としたにぎわい創出も目指す。ロッテ時代にはコンサートを誘致し、年6回ほど開催した。多くの人が足を運ぶ機会をつくり、スタジアムとエスパルスの印象度を高めていく。広告の常設掲出やスタジアムの各ゲートの命名権販売などで新たな収入源も生み出したい。観戦価値をファンと一緒に高めていくため、スタジアム改修の寄付を募ることも計画している」
 ―長期的な展望は。
 「ファンを拡大し、収入を増やすことでチーム強化につなげるという好循環をつくり出していく。クラブの価値がさらに高まることで、新スタジアム建設の道筋も見えてくると思う」

 やまむろ・しんや 三重県出身。第一勧業銀行(現みずほ銀行)に入行し、執行役員などを歴任。退職後、2014年から6年間、プロ野球千葉ロッテの社長を務めた。60歳。

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