サッカーJ1清水エスパルス、助っ人2人復活間近 開幕4連敗、苦境のチーム救えるか

 けがの影響で出遅れていたJ1清水のDFエウシーニョ(30)とMFヘナトアウグスト(28)が、12日のG大阪戦でともに今季初めてベンチ入りした。エウシーニョは約30分間プレー。ヘナトは出番がなかったが、翌日の練習試合で実戦感覚を取り戻した。昨季、抜群の存在感を放った両ブラジル人の完全復活はもうすぐだ。

18日の神戸戦に向けて調整する清水のエウシーニョ(右)とヘナトアウグスト(中央)=三保グラウンド
18日の神戸戦に向けて調整する清水のエウシーニョ(右)とヘナトアウグスト(中央)=三保グラウンド

 エウシーニョはG大阪戦で後半17分に登場。右サイドバックに入り、縦パスやクロスで攻撃のスイッチを入れた。「久しぶりにできて良かったが、チームの結果が出なかった」と復帰戦を勝利で飾れなかったことを悔しがる。ただ、「全員がやるべきことを分かっているし、良いサッカーはできている」と前向きに捉える。
 ヘナトは13日に三保グラウンドで行ったFC東京との練習試合にボランチとして25分間出場した。CKからヘディングでゴールを奪い「幸せだった。たまっていたエネルギーが爆発した」と雄たけびで喜びを表した。まだフル回転は難しいが「試合を重ねて100%の状態に戻し、助けになりたい」と仲間への思いを口にする。
 チームは開幕4連敗中だが、エウシーニョは「1勝できれば状況は変わる」と語る。18日に対戦するのは昨季まで同僚だったドウグラスが移籍した神戸。ヘナトは「完璧な選手。できるだけのことをして苦労をかけたい」と友人との一戦に士気を高める。両助っ人の復帰は苦境のチームを救う一手となるか。

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