清水エスパルス、ホーム最終戦で最下位転落 J1リーグ第33節

 明治安田J1リーグは16日、各地で第33節の残り6試合が行われ、清水は仙台に2-3で敗れ、最下位に転落した。

清水―仙台 前半、仙台・蜂須賀(右)に先制点を許す清水守備陣=アイスタ日本平
清水―仙台 前半、仙台・蜂須賀(右)に先制点を許す清水守備陣=アイスタ日本平


(2)アイスタ(仙台1勝1分け)▽観衆5023人
仙台 6勝9分け18敗(27) 3(2―1 1―1)2 清水 6勝7分け20敗(25)
▽得点者【仙】蜂須賀(2)松下(2)浜崎(1)【清】西沢(4)ドゥトラ(6)

 【評】清水は2度追い付いたが、最後に仙台に振り切られた。
 清水は自陣に引く相手の攻略にてこずり、前半17分にCKを押し込まれて失点。丁寧にパスをつなぎ、29分に西沢が正確なシュートを蹴り込んで追い付いたが、45分にミドルシュートで再びリードを許した。
 後半開始から3人を一気に入れ替えて攻撃のテンポを上げると、22分にドゥトラのヘッドで同点。しかし、41分にFKを突き刺されて力尽きた。

 ■西沢、ドゥトラで2度追い付くも…守備もろく
 勝ち点1差で迫られていた仙台に競り負け、清水は順位が入れ替わり最下位に転落。最も避けたかったシナリオで今季のホーム最終戦を終えた。押し込む時間では上回りながら守備が耐えきれず、竹内は「悪い癖が出てしまった。本当にまだまだと感じさせられた」と言葉を絞り出した。
 守りを固めてカウンターを狙う仙台に苦しんだが、前半29分に西沢がペナルティーエリア手前から正確なミドルシュートでゴールをこじ開けた。後半22分には今季限りでの退団が決まっているドゥトラが気迫のダイビングヘッド。追い付いた勢いは逆転への弾みとなるはずだった。
 しかし、守備がもろかった。前半45分、中央のスペースを空け、相手に十分な圧力が掛からないままミドルシュートを許した。平岡監督が守備の安定に向けて課題としていたボールへの寄せの甘さが顔を出した。セットプレーでの2失点も痛恨だった。
 中2日で迎える19日の今季最終戦は2位のG大阪が相手。最下位のままリーグを終えればクラブ史上初となる。指揮官は試合後のセレモニーで「最後まで一丸となって勝利を目指す」と声を張り上げた。

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