ヴァウド、値千金ヘッド J1リーグ第8節・清水

 清水はDFヴァウドが劣勢のチームを救う値千金のゴール。追いついた後も浦和の攻めを耐え抜き、敵地で貴重な勝ち点1をもぎ取った。クラモフスキー監督は「良い試合だった。諦めずに戦ってくれた」とチームの成長に満足げだった。

浦和―清水 後半、頭で同点ゴールを決める清水・ヴァウド(右から3人目)=埼玉
浦和―清水 後半、頭で同点ゴールを決める清水・ヴァウド(右から3人目)=埼玉

 前半の清水ペースから一転、後半はカウンターを狙う浦和に決定機を多くつくられた。GKからの攻撃の組み立ても狙われ、後半9分に相手に渡ったボールをレオナルドに中央を突破されて失点。その後も相手にゴールを脅かされた。体力の消耗とともに前線の動き出しも減り、停滞感が漂った。
 敗戦濃厚のムードを守備職人の助っ人が振り払った。後半41分、セットプレーからの流れでペナルティーエリア内に残っていたヴァウドが中村からの浮き球のクロスを高い打点でたたき込んだ。前節に続くゴールとなり、「失点は反省しないといけないが、貢献できてうれしい」
 前半は試合を支配し、守備を固める浦和にパスワークでサイドや中央を丹念に突いて糸口を探った。ラストパスの精度に課題を残したが、攻撃面の手応えも得た。竹内は「ばらばらにならずに最後まで戦えたことがつながった」とドロー決着を評価する。清水に粘り強さがついてきた。

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