静岡新聞SPORTS

サッカー藤枝MYFC本拠地 J2仕様改修歓迎、集客面では課題

(2020/2/18 11:56)
藤枝市が2020年度当初予算案に改修の実施設計費を計上した藤枝総合運動公園サッカー場=2019年12月(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から)
藤枝市が2020年度当初予算案に改修の実施設計費を計上した藤枝総合運動公園サッカー場=2019年12月(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から)

 藤枝市は藤枝総合運動公園サッカー場(同市原)の防災機能強化に向け、屋根付き観客席の増席工事と大型映像装置の設置工事の実施設計費などとして、1億1300万円を2020年度当初予算案に計上した。改修に伴い、サッカーJリーグ3部(J3)藤枝MYFCの本拠地でもある同サッカー場をJ2ライセンス取得に必要な座席数にできる見込み。MYFCは方針を歓迎するが、集客面では課題もある。市民と一体になって応援の機運を高め、地域に親しまれるクラブ作りが求められている。
 02年に開設された同公園は市が所有し、市サッカー協会グループが指定管理者として管理運営している。02年FIFAワールドカップ(W杯)ではセネガル代表の事前キャンプ地として使用された。各種サッカー大会なども定期的に開催されていて、市民も日常的に利用している。

 ■1万席確保
 同サッカー場の固定席は現在5100席。改修工事に伴い、J2ライセンス取得に必要な1万席以上にできる見込み。MYFCは昨季、過去最高の3位に躍進し、成績上は自動昇格圏内の2位以内にあと一歩だった。J3優勝を新シーズンの目標に掲げ、ライセンス取得に必要なU―18(18歳以下)チームも今春発足させる予定でJ2昇格に向けた準備を進めている。
 ただ、19年シーズンのホームゲーム入場者数は平均1740人にとどまる。市民を巻き込んだ応援の機運が高まっているとは言い難い。MYFCは志太榛原4市2町をホームタウンと位置付けるが、藤枝の名を冠し、藤枝市のチームという印象も根強い。集客数の増加とともに、幅広いスポンサーの獲得をはじめ広域的な支援体制の構築も重要だ。
 鎌田昌治社長は「集客にはイベントの実施など地道な努力を今後も続ける。J2昇格には経営基盤も強化しなければならない」と課題を挙げる。

 ■新たな避難地
 藤枝市は今回の予算計上について、あくまで防災機能の充実を第一の理由に掲げる。市は地域防災計画で同公園を総合的な防災拠点として位置付け、国道1号バイパス谷稲葉インターチェンジからのアクセスも良いことなどから、災害時の緊急支援の拠点集結地として期待されている。また、近年台風の大型化や局地的大雨が増加し、水害や土砂災害の発生リスクが高まっていることを受け、市は同サッカー場を新たな広域避難地にしたい考え。
 市は大型映像装置の設置に伴い、被災者への情報発信や支援指示が可能になり、屋根付き観客席の増設により避難者らの風雨の影響をしのげるとしている。20年度中に行う実施設計には国の社会資本整備総合交付金を活用し、国庫補助は2分の1。整備工事は3年程度を見込んでいて、費用は十数億円かかるとみられる。
 北村正平市長は「MYFCの昇格を視野に入れつつ防災に活用できる施設にしたい。市民に幅広く支持され、子どもに夢と希望を与えるクラブチームに成長することが求められている」と語る。

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