選抜高校野球、21世紀枠に三島南 創部初の甲子園

 第93回選抜高校野球大会(3月19日開幕、甲子園球場)の出場32校を決める選考委員会は29日、オンラインで開かれ、21世紀枠に三島南が選出された。1921年の創部以来、春夏通じて初の甲子園。同校グラウンドで吉報を受けたナインは喜びをかみしめた。静岡県勢の選出は昨年の加藤学園に続き2年連続。21世紀枠での出場は本県初。

センバツ出場が決まり、喜びを爆発させる三島南ナイン=29日午後4時ごろ、三島市の同校
センバツ出場が決まり、喜びを爆発させる三島南ナイン=29日午後4時ごろ、三島市の同校
センバツ出場が決まり、笑顔の三島南ナイン=29日、三島市の同校
センバツ出場が決まり、笑顔の三島南ナイン=29日、三島市の同校
センバツ出場が決まり、喜びを爆発させる三島南ナイン=29日午後4時ごろ、三島市の同校
センバツ出場が決まり、笑顔の三島南ナイン=29日、三島市の同校

 三島南は昨秋の県大会で62年ぶりの4強入りを果たした。21世紀枠での選出は、地元の子どもたちを対象にした野球教室を通じた地域貢献、競技普及活動などが評価された。新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨秋の明治神宮大会が中止となったため神宮枠がなくなり、21世紀枠は通常の3枠から4枠に増えた。組み合わせ抽選会は2月23日。
 
 ■伊藤主将らナイン吉報に歓喜
 吉報を受けた三島南ナインはコロナ禍に配慮し、静かに喜びに浸った。校長室で電話を受けた持山育央校長は選手が待つグラウンドに降り立ち「甲子園出場の連絡をいただいた。より一層、頑張って3月の大会に向かおう」と激励した。伊藤主将は「驚き、緊張、責任を感じた。気を引き締めてやっていく」と全国の精鋭が集まる舞台に思いをはせた。
 21世紀枠での選出は本県初。稲木監督が就任後、地元の子どもたちを対象に始めた、選手主導の野球教室が地域貢献、競技普及活動として評価された。「自分たちだけの力ではなく先輩の活動を引き継いできた」と伊藤主将。稲木監督は「地道に続けてきた活動が評価され、感謝でいっぱい。創部100周年のOBの思いがやっとかなった」と感極まった。
 スター選手不在のチームは昨秋、コロナ禍の影響もあって完成度はいまひとつだった。指揮官は「とにかく一戦一戦、今あるものを100%出そう」と鼓舞した。それに選手が応えたのが県大会準々決勝。優勝候補の静岡を破り、62年ぶりの4強入りを決めた。
 夢の甲子園が現実になる。投手兼外野手の前田は「ホームラン3本、10奪三振。(教えている)子どもたちに勇気を与えられるプレーをしたい」と気勢をあげた。

■秋に静高撃破 聖地への軌跡
 三島南は昨秋、東部3位で県大会に出場。県2回戦(初戦)で浜名(西部4位)に4-2で競り勝ち、準々決勝は優勝候補の静岡(中部1位)を3-1で破って4強入りを果たした。植松-深瀬涼の1年生バッテリーが、シュート系の直球と緩いカーブを駆使し、打ち気にはやる相手打線からフライアウトを量産した。
 常葉大菊川との準決勝は初回に失策絡みの3失点で流れを渡し、1-9の7回コールドで敗れた。3位決定戦は昨春の選抜代表校の加藤学園に対し、前田、白鳥、植松の継投で競り合いに持ち込んだが、2-5で惜敗。東海大会出場には一歩届かなかった。
 稲木監督就任後、2014年12月から地元の幼児、児童を対象にした選手主導の野球教室を実施。通算31回、参加した子どもは延べ千人を超える。野球を通じた地域貢献、競技普及活動が高く評価され、21世紀枠での選出となった。

 ■三島南 横顔
 1919年、三島町立三島商業学校として開校。野球部創部は21年。三島工業学校、静岡県立三島第二高等学校などを経て49年に普通科、商業科の併設校として現校名に改称。2001年に三島市南二日町から三島市大場に校舎を移転し、単位制普通科高校となった。主な卒業生、関係者に作曲家の斉藤恒芳氏、歌手の研ナオコさんらがいる。生徒数は1月1日付で680人(男子251人、女子429人)。三島市大場608。持山育央校長。

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