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静商の父子鷹、高田散る 2020夏季静岡県高校野球大会準決勝 静岡商―聖隷クリストファー

(2020/8/3 08:29)
「父子鷹」で県大会優勝を目指してきた静岡商の高田(右)と父晋松監督=草薙球場
「父子鷹」で県大会優勝を目指してきた静岡商の高田(右)と父晋松監督=草薙球場
静岡商―聖隷クリストファー 5回裏静岡商2死一、二塁、左前適時打を放つ対馬=草薙球場
静岡商―聖隷クリストファー 5回裏静岡商2死一、二塁、左前適時打を放つ対馬=草薙球場

 ▽準決勝(草薙第1試合)
聖隷クリストファー 
0040050―9
1000410―6
静岡商       
▽三塁打 保坂、竹下(聖)
▽二塁打 竹下、山本(聖)、杉山2、河村(静)
▽暴投 肥田(聖)、深沢(静)
▽試合時間 2時間12分

 【評】聖隷クリストファーが終盤の集中打で、粘る静岡商を振り切った。
 聖隷クリストファーは1点を追う三回、4本の長短打で4点を奪い逆転。さらに逆転を許した直後の六回には山本の適時二塁打で追い付き1死満塁から上島の2点適時打で勝ち越し。この回を5点のビッグイニングとして試合を決めた。投げては3投手の継投で静岡商の反撃をかわした。
 静岡商は五回に対馬、河村の適時打などで4点を奪い逆転した。だが、3番手で登板した高田が乱調で六回に5点を失ったのが最後まで響いた。

 ■救援も5失点逆転許す
 プロも注目する静岡商の左腕高田琢登と同校監督で父晋松氏の“父子鷹”による挑戦が準決勝で終わった。高田は5回から救援したが逆転を許すなど5失点。「父を県内一の監督にすることができなかった。ここまで育ててくれたことに感謝したい」と頭を垂れた。
 1年夏でベンチ入りし、2年夏に背番号1をつけた。だが、昨秋の東海大会はコールド負け。「チームを勝たせる投手」という理想像は程遠かった。父やチームメートから認められたい-。そんな思いで人一倍、冬場にトレーニングを積んだ。
 「父への恩返し」と挑んだ今夏は、準決勝で散った。それでも、準々決勝で静岡を2失点で抑え、チームを勝利に導いた。「ナイスピッチング!」。試合後の父の言葉が何よりもうれしかったという。
 高田は今秋、プロ志望届を提出する予定。「プロになって父を甲子園に招待する」。次のステージでの活躍を誓った。

 ■女房役の対馬は「配球で負けた」
 静岡商の捕手、対馬主将は焦っていた。五回から登板したエース高田の直球が走らない。表示された球速は普段よりも遅い130キロ台だった。「前日に100球以上投げている。早いカウントで勝負しないと」。ストライクを取りにいった球を痛打され、対馬は「自分の配球で負けた」と嘆いた。
 それでもバットで意地を見せた。五回。「俺の前に走者をためろ。絶対返すから」と反転攻勢の適時打を放つと、七回の最終打席にも安打を放ち、見せ場をつくった。
 高校入学時、高田は「雲の上の存在」だった。左腕と2年余り切磋琢磨(せっさたくま)し、ピンチでは励まし続け、互いに成長した。
 卒業後は大学進学を希望し、その先のプロ入りを視線に入れる。「やっとこの夏でしっかりとしたバッテリーとしてできた」。注目左腕とのプロでの再会を胸に、高校野球に終止符を打った。

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