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「甲子園に行けたんだと証明したい」特別な夏、思い胸に球児ら一歩 静岡県高野連、独自大会の開催決定

(2020/6/6 08:41)
練習後に学年ごとのミーティングを行い、3年生に代替大会の開催決定を伝える米山監督(右)=沼津市内
練習後に学年ごとのミーティングを行い、3年生に代替大会の開催決定を伝える米山監督(右)=沼津市内
練習に打ち込む藤枝明誠の村松(手前)と斉藤=藤枝明誠高
練習に打ち込む藤枝明誠の村松(手前)と斉藤=藤枝明誠高

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて中止となった全国高校野球選手権静岡大会の代替大会「2020夏季静岡県高校野球大会」(県高野連主催)の開催が5日、決まった。「精いっぱいプレーする」「甲子園に行けたんだと証明したい」。春の選抜大会初出場が決まっていた加藤学園や、昨秋の静岡県大会を制した藤枝明誠のナインはそれぞれの思いを胸に、大会に向けて一歩を踏み出した。

 ■集大成ぶつける 加藤学園
 「真剣勝負の場を与えてもらった」。加藤学園ナインは練習後に米山監督から報告を受け、安堵(あんど)の表情を浮かべた。新型コロナウイルスの影響で初出場を決めていた今春の選抜に続き、一度は幻に消えた夏の大会。甲子園出場こそかなわないが、選手は1カ月後の舞台を心待ちにした。
 チームは2日から練習を再開。約2カ月の自粛期間中、選手は歯がゆさや不安もあった。だが、毎日の検温や手洗いうがいなど感染予防を徹底し、仲間と代替大会の開催を信じて助け合ってきた。勝又主将は「自分たちが築いてきた野球を発揮し、感謝を忘れず精いっぱいプレーしたい」と喜び、3年間の全てをぶつける。
 大会はコロナ対策として7回制など制限があるが、エース肥沼は「全員で同じ方向を向いてきた。やることは変わらない」と動じない。選抜のために新調したユニホームを着て優勝を狙う。米山監督は「勝って涙、負けても涙。そういう場を与えてくれたからこそ、とにかく真剣にこだわっていきたい」と力強く語った。

 ■「戦う意味」模索 藤枝明誠
 藤枝明誠の主将村松は「優勝して、やっぱりこの代で甲子園に行けたんだと証明したい」と代替大会への思いを語る。甲子園初出場の翌年に入学した3年生22人は甲子園だけを目指してきた。中止のショックから、今も立ち直ってはいない。
 ミーティングでは「甲子園がない静岡県大会に意味はない」「甲子園のチャンスがある後輩に代替わりした方がいい」との意見も出た。村松も「今まで通りにはいかない」と、チームを一つにする難しさを感じている。光岡監督は「願いとしては最後まで全員で戦ってほしいが、モチベーションは今までと違う。強制はできない」と、3年生の気持ちの整理に時間をかける。
 意欲をそがれた仲間を思いやる村松は、戦う意味についてさまざまな考えを巡らせてきた。「全体練習が始まり、少しずつみんなで野球をする楽しさを思い出してきた。最後は3年生全員で、明誠野球を貫いて終わりたい」と静かに語った。

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