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球数制限 どうなる高校野球(下)バット見直し論も機運

(2019/12/30 14:20)
木製など飛ばないバットを使用して行われた交流試合「知徳―御殿場西」=常葉大橘高グラウンド
木製など飛ばないバットを使用して行われた交流試合「知徳―御殿場西」=常葉大橘高グラウンド

 高校野球の球数制限の導入について、プロ野球オリックスなどで活躍し、現在は磐田市内で治療院を開く鈴木平さんは「高校生の9割が卒業後に野球をやめる。1割のために制限をつくるのはおかしい。むしろ制限するなら小、中学生」と指摘する。高校野球の現場では投手を数多く育成できる強豪私学に優位に働くのではと困惑の声も聞かれる。

 ■投手保護を多角的に
 そんな中、チーム間の格差を埋め、投手の負担を減らす目的で球数とともに注目されているのが、バットの見直しだ。近年の高校生は筋力トレーニングなどで体格が大型化し、打球の威力が増した。「飛び過ぎる金属バット」による投手への負担増が懸念されてきた。日本高野連は9月、金属バットの反発係数を抑えるなど木製に近い性能への見直しに着手した。
 2019年秋の東部地区大会で加藤学園を破り、2位になった沼津東の勝又健太監督はバットの見直しに賛成する。「今のバットは力が強いだけで、体が泳いでも本塁打になる。バットが変われば大味な試合が減り、体の小さな公立校が戦術、頭で勝負できる。体格や部員数の差を埋められるのでは」と歓迎する。
 11月に県内で開催された高校8チームによる交流試合で、木や竹製などの「飛ばないバット」を使う試みが実施された。提案したのは浜松商前監督の鈴木祥充部長。結果は「接戦が増え、試合時間が短くなった。投手の負担(球数)が減り、野球本来の姿に戻った印象」と好感触を得た。
 参加した東海大翔洋の原俊介監督は「(バットが変わると)打球が内野の頭を越えないので野球を変えないといけない」と感じた。御殿場西の森下知幸監督は「エンドランや犠打が増え、機動力を使う。程よい体重で体の切れ、スピードが必要になる」と考える。
 競技人口が減り、高校野球も旧態依然ではいられない状況だ。鈴木平さんは「投手ばかりが制限されるのはおかしい。高校生にはストライクゾーンを広くすればいい」と提案する。球数制限が是非を含めて議論を呼び、変化に対応する中で、さまざまな工夫が生まれることに期待したい。

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