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秋地区連覇、浜松西高野球部 選手主導の練習で“考える力”浸透

(2019/9/11 17:58)
練習の合間に円陣を組み、気付いた点を指摘し合う浜松西ナイン=浜松西高
練習の合間に円陣を組み、気付いた点を指摘し合う浜松西ナイン=浜松西高

 秋季高校野球静岡県大会が14日、開幕する。西部地区大会を連覇し、注目を集める浜松西。私学の強豪がひしめく西部での公立進学校躍進の裏には、選手主導の練習と不利な条件を覆す工夫があった。初戦は15日、沼津商(東部4位)-駿河総合(中部5位)の勝者と対戦する。
 チームのテーマは「脱受け身」。練習メニューや段取りは選手が考える。監督に強いられた緊張感ではなく、仲間同士が厳しくミスを指摘し合う。「勝ちたいから妥協しない」と水野主将。就任6年目の佐藤監督は「夏休みの練習メニューを減らすのに苦労した。やり過ぎを止めるほどだった」と話す。
 グラウンドはサッカー部や陸上部と共用。物理的な制限があり、個人の能力でも強豪私学に及ばない。打撃練習はバックネット方向に行い、他部が活動を終えた午後6時過ぎから守備、実戦練習に取り組む。工夫を凝らす中で「考える野球」が浸透した。「ほかと違うやり方でも勝てることを示したい」と水野主将。
 ネット方向への打撃で心掛けるのはフォーム固め。監督の助言をもとに個々の能力に合った打撃フォームを追求している。主砲の西尾は「最初は打球を飛ばせないストレス、不安もあった」と明かす。今はネットを基準にどの高さ、どの強さの打球なら安打になるかが分かる。「球拾いに時間がかかるフリー打撃より効率がいい。土日の練習で成果は確認できる」
 投手陣に剛速球はない。正しい投球フォームを身に付けて制球力を磨き、けん制、クイック、フィールディングなど練習で補える技術をおろそかにしない。高井、内山真ら投手陣の制球力は例年以上。野手は打球を予測して守備位置を取ることを、今年の強みにして練習に励む。
 結果が伴い、選手の貪欲さも増した。水野主将は「個々の力がなくてもチームで私学に勝つ。課題はたくさんあるけれど、一つ一つつぶしていきたい」と意欲は尽きない。

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