今野合流 セットプレーで存在感 ジュビロ磐田・鹿児島キャンプ

 右膝痛の再発で離脱していたJ2磐田の元日本代表MF今野が8日、キャンプで初めて全体練習に合流した。午後に行ったセットプレーの練習では、ゴール前へタイミング良く入ってヘディングシュートを放つなど、いきなり存在感を示した。

セットプレーの練習でヘディングシュートを放つ磐田の今野(左から2人目)=鹿児島市の白波スタジアム
セットプレーの練習でヘディングシュートを放つ磐田の今野(左から2人目)=鹿児島市の白波スタジアム

 昨年10月21日の東京V戦で右膝内側側副靱帯(じんたい)を損傷して手術した今野は、1月18日の始動日に復帰。だが、「治りきっていなかった。もやもやした気持ちでやっていた」とゲーム形式の練習で痛みを感じ、別調整を続けていた。「久しぶりにみんなと練習ができてうれしかった」と笑顔を見せた。
 J1G大阪時代の2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会直前に右足首を負傷。磐田移籍後も19年末に腰の手術を受けるなど、長期離脱が相次ぐ。「ふがいないし、自分に対して腹立たしい。悪循環に陥っているだけに、今年に懸ける思いは強い。J1昇格に貢献したい」と1月25日に38歳になった大ベテランは再起を誓う。
 今後は状態を見極めながらの調整を優先する。最近3年間は先発できなかった開幕戦(2月28日、琉球戦)出場への思いはひとまず捨て、「先を見ず、一日一日を大事に、今やるべきことをやっていきたい」と話した。

 ■ルキアン回復「開幕間に合う」
 5日にチームに合流したブラジル人FWルキアンが、予想以上の回復ぶりを見せている。昨年11月に頸椎(けいつい)椎間板ヘルニアで手術したが、8日から部分的に合流。午前中に行った攻撃の組み立てからシュートを放つ練習では何度もゴールネットを揺らした。対人プレーを伴う練習は避けたが、「ドクターはもう問題ないと言っている。オフはブラジルで、再来日後の隔離期間中も(個人契約の)コーチにリモートで指導してもらい、2部練習をやっていた。開幕戦は100%間に合う」と意気込んだ。
 ユース選手の引率で鹿児島入りしていた磐田ジュニアユースの元日本代表FW前田遼一コーチがピッチに入り、練習をサポートした。

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