初日からゴン効果「雰囲気明るく」「言葉に重み」 ジュビロ磐田

 ヤマハ大久保グラウンドで18日に始動したJ2磐田は、いきなり2時間半と長めの練習を敢行した。体幹やフィジカルトレーニングの後、ボールを使ってのパス練習などで汗を流した。今季から就任したOBで元日本代表FWの中山雅史コーチは積極的に選手と会話し、コミュニケーションを図った。

大井(右から2人目)らの練習を見つめる中山雅史コーチ(左から2人目)=ヤマハ大久保グラウンド
大井(右から2人目)らの練習を見つめる中山雅史コーチ(左から2人目)=ヤマハ大久保グラウンド

 今季の全体練習を開始した磐田はヘッド格に昇格した服部コーチが主に練習の指揮を執り、新任の中山コーチは初日から、選手に気づいたことをアドバイスし、ここ数年低迷が続くチームを盛り上げた。今季も主将を務めるDF大井は「中山さんや服部さん、(強化部長の鈴木)秀さんの下でやれるのは幸せだし、身の引き締まる思い」と話した。
 中山コーチの藤枝東高の後輩で、磐田で一緒にプレーした経験もある大井。「積極的に声を掛けてくれるし、雰囲気を明るくしてくれる。得点を奪うということについて教えてくれたらと思っている」。練習前には大井が「(中山コーチが)ユーチューバーになったのに、まだガラケー(従来型の携帯電話)を使っているんですか」と言って周囲の笑いを誘った。練習後のオンラインでの取材中は中山コーチが乱入し、「誰と話しているの? 記者さんたちか。早く言えよ」ととぼけた。
 藤枝東高出身のMF山田は「小さい頃に観戦したとき、中山さんが途中から出た試合で、すごい歓声がヤマハスタジアムの雰囲気を一変させたことをはっきり覚えている」。ドイツでプレーしていたときに中山コーチと話す機会があり「つらいときだったが、勇気づけられたし、気持ちが楽になった。中山さんのキャリアや生き様が言葉に重みをもたらしている」と振り返った。山田は今季、ゴール数にこだわる。「10得点」を目標に掲げ、J1通算157得点を奪った中山コーチの下で飛躍を目指す。

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