J2ジュビロ磐田、開幕戦黒星 シュート20本不発に
明治安田J2リーグは28日、各地で第1節の残り9試合が行われ、昨季6位の磐田は琉球に0-1で敗れた。
①タピスタ▽観衆3871人
琉球 1勝(3) 1(1―0 0―0)0 磐田 1敗(0)
▽得点者【琉】池田(1)
【評】磐田は決定機を量産したが、決め切れなかった。
前半2分、左サイドからの琉球のクロスがDFに当たってコースが変わり、ゴール前の池田に流れてゴールを許した。前半終了間際の遠藤のシュートはバーに跳ね返された。
後半4分の山本義、6分の松本のヘディングシュートは枠を外れ、25分の遠藤のFKはポストを直撃。終了間際の大井のヘディングは相手GKに阻止された。
■開幕戦 琉球に屈す
磐田が放ったシュートは20本。琉球陣内に押し込み、決定機を量産したが、最後までゴールネットを揺らすことができなかった。
開幕戦では3年ぶりの無得点敗戦。今季は得点力を上げることを目標に取り組んできたが、枠内シュート4本ではゴールへの確率を上げることができない。22年連続開幕戦で先発出場したMF遠藤は「90分通したら自分たちのやりたいサッカーはできた。シュート(の精度)は個人のクオリティーの問題。そこを上げていくしかない」と淡々と話した。
開始早々の失点がチームに影響を与えたこともあり、鈴木監督は「前半はテンポを上げることができなかった」と振り返った。だが、前半終了間際に最大の好機が生まれた。DF伊藤のクロスをFW小川航が落とし、遠藤がシュートを放ったが、バーを直撃。「フリーだったので決めたかった」と遠藤は唇をかんだ。FWルキアンを投入した後半は攻撃に人数を割いて相手の最終ラインをさらに下げさせたが、25分の遠藤のFKがポストに当たるなど、運にも見放された。
開幕1週間前に行った昨季J1で3位の名古屋との練習試合で複数得点するなど、手応えをつかんでいた。だが、J1とJ2の戦いは別物だということを改めて感じさせられた開幕戦の黒星だった。ボール支配率を高めながらも仕留められなければ、昨季と同じ結果が待ち受ける。
■新戦力の大津 終盤に見せ場
新加入のFW大津が決定機を演出した。後半26分から出場し、試合終了間際に前線に上がっていたDF大井の頭に右クロスを合わせた。得点にはならなかったが、磐田移籍後初の公式戦で存在感を示した。
鈴木監督は「キャンプ中のけがで出遅れたが、心配していない。必ず戦力としてやってくれる」と期待する。