ジュビロ磐田、土壇場逆転勝ち J2リーグ第41節

 J2リーグは16日、各地で第41節の11試合が行われ、ホーム最終戦となった磐田は町田に3―2で逆転勝ちした。

磐田―町田 試合終了間際、決勝ゴールを決める磐田・藤川(左から2人目)。右から2人目は磐田・藤田=エコパスタジアム
磐田―町田 試合終了間際、決勝ゴールを決める磐田・藤川(左から2人目)。右から2人目は磐田・藤田=エコパスタジアム


(2)静岡(磐田1勝1分け)▽観衆2619人
磐田 15勝15分け11敗(60)3(0―2 3―0)2 町田 11勝13分け17敗(46)
▽得点者【磐】大井(3)上原(2)藤川(1)【町】安藤(7)吉尾(2)

 【評】磐田が終了間際に2得点し、町田に逆転勝ちした。
 前半21分、大森のシュートはポストにはね返された。39分にGK杉本がクリアの処理を誤り、43分はDF伊藤が相手との競り合いの際に転倒し、立て続けに2失点した。
 後半26分、大森のシュートはGKにはじかれたが、こぼれ球を吉長がつなぎ大井が押し込んで1点を返した。終了間際に上原、藤川が決めて勝ち越した。

 ■ロスタイム執念の2得点
 磐田がホーム最終戦で勝利への執念を見せた。1―2で迎えた後半43分、鈴木監督は今季限りで現役を引退するDF藤田と退団が決まったDF宮崎を投入すると、エコパの雰囲気は一変した。4分間のロスタイムに入った直後、宮崎のスローインを受けたMF大森の左クロスを、MF上原が合わせて同点。48分はCKからMF山本康が上げた右クロスを上原がそらし、最後はMF藤川が合わせて土壇場で試合をひっくり返した。
 鈴木監督は「なんとしても点を取りたかったのでDFの大井をFWに上げ、藤田をDFに入れて4―3―3にした」と話した。藤田らの投入は最初から決めていたと言うが、これほどまでに流れを変えることまでは予想できなかった。
 上原はFKを直接決めた7月5日の岡山戦以来、38試合ぶりの得点となった。元日本代表MF遠藤が体調不良で欠場。9試合ぶりに巡ってきた先発で、背番号7はどうしても結果を残しかった。藤川は今季初ゴールだった。
 昨年は名古屋に勝利しながら、他チームの結果でJ2降格が決まったホーム最終戦。今季も見せた勝利への執着心を忘れず、来年につなげたい。

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