ジュビロ磐田 勝ちきれず…3戦連続ドロー J2リーグ第34節

 明治安田J2リーグは15日、各地で第34節の10試合が行われ、磐田は岡山と1―1で引き分けた。

岡山―磐田 後半、頭で先制ゴールを決める磐田・中野(左から2人目)=岡山・Cスタ
岡山―磐田 後半、頭で先制ゴールを決める磐田・中野(左から2人目)=岡山・Cスタ


(2)Cスタ(2分け)▽観衆6968人
岡山 11勝11分け12敗(44) 1(0―0 1―1)1 磐田 11勝14分け9敗(47)
▽得点者【岡】李勇載(5)【磐】中野(6)

 【評】磐田は先制点を守り切れず、岡山と1―1で引き分けた。
 前半11分、ボールを奪った松本の縦パスに抜け出した中野のシュートは外れた。その後は岡山の速い寄せに攻め手がなくなった。前半終了間際の相手CKからの決定的なシュートはGK八田が阻止した。
 後半は磐田が押し込む時間を増やし、11分の中野、17分の山田のシュートは外れたが、18分に中野が決めた。だが、32分にFKから同点ゴールを許した。

 ■次節 J1昇格消滅の可能性
 磐田はまた勝ちきれなかった。3試合連続で1―1。前半は劣勢だったが、鈴木監督はハーフタイムに「もう少しポジションに関係なく動き、サポートしながらサッカーをやろう」と修正点を挙げ、後半はパスをつなぎながら主導権を握った。18分に右サイドで展開し、MF松本のクロスをFW中野が頭で流し込んだ。
 9月5日の新潟戦以来、17試合ぶりの得点は昨季、期限付き移籍した岡山から奪った。「松本さん、山田さんが絡んだ右の展開が素晴らしく、相手と駆け引きする時間もできた。シュートコースだけを考えていたが、ボールに力が伝わった」と中野は振り返った。
 だが、後半32分に元磐田のMF上田のFKから同点とされた。終盤に決定機をつくったが、勝ち越すことはできなかった。DF伊藤は「相手のプレッシャーが速くても、パスをつなぐことができないと」と前半の戦いを悔やんだ。
 新型コロナウイルスの感染者が出た影響で限られた戦力で戦った4日の徳島戦から4試合勝ちなし。少しずつ選手は戻ってきたが、チームは崖っぷちに追い詰められた。残り8試合。磐田は次節21日の甲府戦で引き分け以下だった場合に2位福岡が山形に勝つか、磐田が負けて福岡が引き分け以上だと、1年でのJ1復帰の可能性が消滅する。

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