ジュビロ磐田 DF伊藤、FWルキアン殊勲 J2リーグ第11節

 10人になった磐田だが、誰も最後まで諦めなかった。1―2の試合終了間際、MF大森の左クロスをFWルキアンが頭で流し込んで追い付いた。後半36分にオウンゴールで大宮に勝ち越され、45分にはMFルリーニャがラフプレーで一発退場したが、気落ちしなかった。

大宮―磐田 後半、磐田・伊藤(右)がシュートを決めて同点に追いつく=NACK5
大宮―磐田 後半、磐田・伊藤(右)がシュートを決めて同点に追いつく=NACK5

 2試合ぶりとなる6得点目を奪ったルキアンは「守備が固い相手にみんなで戦うことができた。引き分けは妥当だが、後半の戦いからすれば、勝つチャンスもあったかな」と少し悔しがった。
 敵陣でパスカットされ、ロングシュートで先制されるなど前半は球際でことごとく競り負けた。フベロ監督は後半、選手交代と布陣変更で流れを引き寄せようとした。ベンチも主将のDF大井を中心に声を出し、鼓舞し続けた。
 後半15分にプロ初得点となるミドルシュートを突き刺し、2点目の起点にもなったDF伊藤は「誰も下を向かず、後半は球際で強くいけた」。3連勝は逃したが、不利な状況から敵地で勝ち点をもぎ取った。フベロ監督も「難しい試合だったが、価値ある引き分け。大宮はホームで無失点で負けなしだったので、気持ちを見せて2得点と勝ち点1を奪ったことは誇れる」と胸を張った。

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