御殿場富士岡、女子主戦活躍 しんきんカップ静岡県中学選抜野球

 しんきんカップ第51回静岡県中学選抜野球大会(県野球連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)第2日は21日、島田など3球場で1回戦の残り8試合を行った。御殿場富士岡(駿東)は女子エース川満芽衣の投打の活躍で磐田竜洋(磐周)に快勝。藤枝高洲(藤枝)は沼津長井崎(沼津)に、浜松開誠館(浜松)は島田一・二・北(島田)に、それぞれ逆転サヨナラ勝ちした。浜松麁玉(浜松)は主戦村松将大の好投と12安打の猛攻で、沼津三(沼津)をコールドで退けた。第3日は27日、2回戦8試合を島田など3球場で行う。

磐田竜洋―御殿場富士岡 5回1失点の好投を見せた御殿場富士岡の川満=島田球場
磐田竜洋―御殿場富士岡 5回1失点の好投を見せた御殿場富士岡の川満=島田球場
磐田竜洋―御殿場富士岡 1回裏御殿場富士岡1死二,三塁、川満がスクイズを決め2点を追加=島田球場
磐田竜洋―御殿場富士岡 1回裏御殿場富士岡1死二,三塁、川満がスクイズを決め2点を追加=島田球場
磐田竜洋―御殿場富士岡 5回1失点の好投を見せた御殿場富士岡の川満=島田球場
磐田竜洋―御殿場富士岡 1回裏御殿場富士岡1死二,三塁、川満がスクイズを決め2点を追加=島田球場

 
 ■21日の結果(1回戦)
 ▽島田球場
 浜松開誠館 7―6 島田一・二・北
 浜松麁玉 12―0 沼津三(5回コールド)
 御殿場富士岡 8―1 磐田竜洋(5回コールド)
 ▽焼津球場
 藤枝高洲 2―1 沼津長井崎
 牧之原相良・牧之原 2―1 伊東南
 伊東対島 4―0 静岡観山
 ▽浜岡球場
 浜松開成 4―2 静岡長田南
 掛川大須賀 6―0 清水小島・三
 
 ▶しんきんカップ第51回静岡県選抜大会勝ち上がり表
 
 ■御殿場富士岡 コールド勝ち
▽1回戦(島田第3試合)
磐田竜洋(磐周)
10000―1
40022x―8(5回コールド)
御殿場富士岡(駿東)
(磐)和田、伊藤瑛―山本
(御)川満―三井康
▽三塁打 鈴木(磐)奥薗、三井康(御)▽二塁打 細川(御)
▽試合時間 1時間25分
 
 >川満 投で5回1失点、打は2安打3打点
 御殿場富士岡は女子エース川満の投打の活躍で磐田竜洋を圧倒した。打席ではサヨナラコールドにつながる適時打とスクイズなど2安打3打点、マウンドでは4安打1失点の快投。主将も担う責任感の持ち主は、「直球をしっかり捕手のミットを狙って投げられた」と納得顔だった。
 川満の父照明さんは桐陽高の三塁手として1992年夏の甲子園に出場。「父と兄の影響で野球を始めた」と言う。初回に先制を許したが、その裏に奥薗の三塁打と2四球で1死満塁とし、細川の適時二塁打ですかさず逆転。「野手が点差を広げてくれて助けられた」と川満は走者を背負いながらも球を低めに集めて要所を締めた。「球がいつもより走っていた」と捕手の三井康。
 コロナ禍で御殿場市の中学は部活動停止となり、年明けから約1カ月半、全体練習ができなかった。自主練習が続いたが、出口監督は「全体練習を再開した時にみんなバットが振れていた」と手応えを感じていた。川満、三井康は「大会8強という目標を意識して、しっかり個人でできた」とハンディをはね返し勝利を手にした。
 
 ■藤枝高洲サヨナラ勝ち 土屋千金スクイズ
 ▽1回戦(焼津第1試合)
沼津長井崎(沼津)
0000100―1
0000002x―2
藤枝高洲(藤枝)
(沼)原田―葛野羚
(藤)河野、村田、大石―市川
▽二塁打 杉村、大石(藤)
▽試合時間 1時間40分
 
 >「バント職人」
 藤枝高洲が逆転サヨナラ勝ちで沼津長井崎を下した。
 藤枝高洲は、長井崎のエース左腕原田を打ちあぐね、1点リードされたまま最終回を迎えた。相手の失策に乗じて1死一、三塁の好機をつくると、5番大石の打球は強風にあおられて右前にぽとりと落ちるラッキーな同点打に。続く土屋がスクイズを決め、試合を終わらせた。
 沼野監督が「バント職人」と信頼を寄せる土屋だが、打席では緊張していたという。それでも、低めの直球に対し、ひざを地面につけて着実に処理し、投前に転がした。「ほっとした」と、この日のヒーローは安堵(あんど)の表情でチームメートの歓喜の輪に加わった。
 
 ■掛川大須賀 名波が大車輪
▽1回戦(浜岡第2試合)
掛川大須賀(小笠)
1001121―6
0000000―0
清水小島・三(清水)
(掛)名波、鈴木―鈴木、金原
(清)萩野、斉藤―勝野
▽三塁打 佐々木2、名波(掛)▽二塁打 鈴木、名波、池下(掛)
▽試合時間 1時間44分
 
 >無失点に4安打
 8年ぶり出場の掛川大須賀は名波が投打に活躍し、清水小島・三に快勝した。
 投球では粘り強さが持ち味。「調子がよかった」という直球を軸に六回途中まで無安打に抑える好投を見せた。「(無安打は)知らなかった」と初安打を許しても動じず。1番打者としては2本の長打を含む4打数4安打の大働きで打線を引っ張った。
 原田監督は「僕が一番緊張していた」と勝利に安堵(あんど)しつつ、「好機をつぶしていたのは課題」と苦言も忘れなかった。次戦は優勝候補の伊東対島(東部推薦)と対戦する。鈴木主将は「みんなで一つになって挑む」と意気込んだ。
 
 ■相良・牧之原も逆転
▽1回戦(焼津第2試合)
伊東南(東豆)
0010000―1
000011×―2
牧之原相良・牧之原(榛原)
(伊)大沼―稲葉
(牧)今村―山崎
▽三塁打 稲葉(伊)山崎(牧)▽二塁打 梶原、武智(伊)
▽試合時間 1時間14分
 
 >今村 勝利呼ぶ完投
 牧之原相良・牧之原が終盤に逆転し、伊東南に競り勝った。
 小技を絡めた攻撃が光った。牧之原相良・牧之原は1点劣勢で迎えた五回、死球で出塁した山内を犠打2本で三塁まで進めると、渡辺の左前適時打で同点に追いついた。六回にも杉山、薫田のバント安打など3安打を集め、逆転に成功した。
 守っては先発今村が制球に苦しみながらも要所を締めて1失点完投した。「必ず味方が逆転してくれる」と信じた熱投が勝利を呼び込んだ。
 コロナ禍で対外試合が組めず、球場での試合は今回が初めて。沢入監督が「朝から舞い上がっていた」と指摘する通り、拙攻も目立った。今村は「課題点を見直し、いい流れをつかみたい」と次戦を見据えた。
 
 ■浜松開誠館 劇的勝利
▽1回戦(島田第1試合)
島田一・二・北(島田)
1101030―6
1000042x―7
浜松開誠館(浜松)
(島)松山、上野―中村
(浜)楠、鈴木心、長津、鈴木心―西本
▽三塁打 鈴木瑛(浜)▽二塁打 杉本(島)鈴木瑛、長津、斎藤、鈴木陽(浜)
▽試合時間 2時間6分
 
 >救援、代打が活躍 サヨナラに導く
 浜松開誠館は救援投手と代打の活躍で、逆転サヨナラ勝ちした。2度の救援登板で火消し役を務めた鈴木心は「今までもピンチに出ることが多かったので最少失点で抑えることを意識した。勝ちにつながって良かった」と安堵(あんど)した。
 一時は5点のリードを許したが、終盤に猛反撃。1点差で迎えた七回1死二、三塁のサヨナラ機に代打鈴木陽が結果を出した。昨秋は正捕手を担ったが冬に腰を痛めて約2カ月間練習ができず、先発を外れた。「追い込まれる前に初球のストレートを狙った。練習できなくて悔しかったけれど、我慢して良かった」と笑顔を見せた。
 
 ■浜松麁玉 完勝12点
▽1回戦(島田第2試合)
沼津三(沼津)
00000―0
5025×―12(5回コールド)
浜松麁玉(浜松)
(沼)近藤―原川
(浜)村松―佐藤
▽三塁打 片桐、阿部(浜)▽二塁打 鍋島(沼)阿部、名古(浜)
▽試合時間 1時間9分
 
 >村松1安打零封
 浜松麁玉は主戦村松が5回を1安打零封。打線は12安打12得点の猛攻で沼津三を下した。初回から好走塁で相手守備の隙を突き、敵失を誘って5得点と畳み掛けた。「日頃から積極的に前の塁を狙っている」と主将の名古。三田監督は「やりたかった形ができつつある」とうなずいた。村松は「打たせて取るのが基本」と直球、チェンジアップを制球良く織り交ぜながら、内野ゴロを量産した。
 
 ■浜松開成の鈴木3打点
▽1回戦(浜岡第1試合)
浜松開成(浜松)
0000220―4
0200000―2
静岡長田南(静岡)
(浜)松本、新宮―河野
(静)深沢、比嘉―中川
▽三塁打 漆畑(浜)中川(静)▽二塁打 伊代田(浜)比嘉(静)
▽試合時間 2時間
 
 >劣勢を覆す
 浜松開成が静岡長田南に逆転勝ちした。
 2点を追う五回、先頭の漆畑が右越え三塁打で出塁。鈴木の左犠飛で1点を返し、鈴田の適時中前打で追いついた。六回は2死二、三塁で鈴木が中前にはじき返す決勝打を放った。反撃の口火を切った漆畑は「流れを変えてやろうと思った」と振り返り、3打点の鈴木は「リードされて雰囲気はどんよりしていたけど、『いつも通り』と声を掛け合った」とチーム一丸の勝利を喜んだ。
 静岡長田南は相手投手の乱れに乗じて2点を先行したが、追加点が遠かった。
 
 ■伊東対島 完封勝ち
▽1回戦(焼津第3試合)
静岡観山(静岡)
0000000―0
040000×―4
伊東対島(東部推薦)
(静)石川直―増田
(伊)山口、田中―小川
▽三塁打 谷(伊)
▽試合時間 1時間25分

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