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中学軟式野球、復活へ団結 浜松の指導者が部活支援NPOを設立

(2019/7/26 08:19)
トレーニングの指導などが行われた第1回の野球教室=7月上旬、浜松球場
トレーニングの指導などが行われた第1回の野球教室=7月上旬、浜松球場

 野球人口の減少と、運動部活動の効率化を推進するスポーツ庁のガイドラインを受け、活動の危機にある県内の中学軟式野球部。選手、教員の野球への熱意を消すまいと、浜松市内の中学野球指導者がNPO法人「浜松中学野球育成・強化プロジェクト」を設立。7月、同市の認可を受けて活動を開始した。
 主な事業は市内の中学校の野球部員を対象にした野球教室で、市内中学校の教員有志が指導する。活動は週に2日。日曜は中学1、2年を対象に軟式球で、火曜夜は部活動を引退した3年を硬式球で教える。参加費は会場、用具代にあてられ指導の報酬はない。
 NPO法人理事長で浜松入野中の藤田裕光校長(56)は、「あくまでも部活動のサポート。もっと野球をやりたいという選手、教えたいという指導者に、やりがいを発揮する場を提供したいと考えた」と経緯を語る。
 浜松市では硬式クラブチームの活動が盛んだが、軟式の部活動は競技人口の裾野を広げる役割も担ってきた。藤田理事長は「部活動の良さは経費が少なく、技術に加え、身体づくり、精神面の強化、礼儀の習得などを発達年齢に合わせて教職員が指導するところ」とし「いろいろな環境、選択肢があった方がいい」と考える。
 「教職員の働き方改革に反するのでは」との指摘も外部から受けたが、藤田理事長は「教員のライフワークとして、やりたい人だけが参加する形」と強調。浜松市教委の担当者も「野球を通じて子どもの成長を支援すること、地域に貢献することに情熱を持つ教員が自分の時間を使って活動しようとする思いの表れ。今後の活動が、子どもはもちろん教員にとっても有意義なものになれば」と見守る構えだ。

 ■初回 みっちり基礎練習
 中3対象の第1回の教室が9日、浜松球場で開催された。部活動を引退した約20人が参加。勤務を終えた教職員12人が駆け付け、キャッチボール、素振りやトレーニングの基礎などを約2時間半みっちり指導した。
 参加した浜松開成中の権部太一選手は「硬式はけがが多いと聞いて中学では軟式を選んだ。今日はトレーニングの方法や野球の技術面など細かく教えてもらい、充実していた」と笑顔で語った。NPO法人副理事長で浜松北部中の橋爪敦志教諭(41)は「若い指導者の育成という狙いもある。教えたいという先生を巻き込んで、長く続けていけるようにしたい」と話した。

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