ラグビーヤマハ発、開幕戦白星 コロナで延期、最後のTL
(2021/2/23 09:18)-
新型コロナウイルスの感染拡大で開幕が延期となっていたラグビーのトップリーグ(TL)のヤマハ発動機は21日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で日野と初戦を行い、52―17で勝利した。今季限りで現役引退する元日本代表FB五郎丸歩選手はベンチ入り23人から外れて出場しなかった。来年は新リーグに刷新されるため最後のTLとなる。
ラグビーのトップリーグは21日、大阪・花園などで3試合を行い、前回3位でホワイト・カンファレンス(白組)のヤマハ発動機は開幕戦で同14位の日野を52―17で破った。
ヤマハ発は前半26分、WTB矢富洋が右隅に飛び込んで先制トライ。同34分にはロックのヒュートレルが抜けて出してトライを挙げ突き放した。後半には日野に3トライを返されたが、WTBツイタマが3トライを奪うなど、6トライを挙げる猛攻で大勝した。
■途中出場の江口 抜群の貢献
待ちに待った開幕でため込んだエネルギーを爆発させた。ヤマハ発動機は計8トライを奪う猛攻で日野に快勝。それでも堀川監督は開口一番「やはり開幕戦は難しい」と前半26分まで無得点の均衡状態が続いた試合の入り方を課題に挙げた。
流れをつかめないチームを落ち着かせたのは、前半17分に負傷交代したフッカー日野の代役で途中出場した江口だった。「常に準備をしていた。落ち着いてプレーできた」。スクラムの要として存在感を示し、ラインアウトのスローインでも試合を優位に進めた。
3トライを挙げたWTBツイタマやロックのヒュートレルを差し置いて、指揮官は迷わず「きょうのMVPは江口」と言わしめる、抜群の貢献度だった。
他チームで新型コロナウイルス陽性者が相次ぎ開幕が延期になる中、感染者を出さずチーム練習が継続できたことは強みだ。今季限りで現役引退を表明している元日本代表FB五郎丸は初戦のメンバーから外れたが、若手や新人らベンチ入り23人全員がピッチに立った。控えでも万全の備えをしていることを江口が証明した。
ロック大戸主将はFWの武器のモールで好機を生かしきれなかった場面を挙げ「いい課題が見えた。次戦も良いマインドでいきたい」。最後のトップリーグ。ヤマハ発にとって特別なシーズンが始まった。
▽ホワイト・カンファレンス
ヤマハ発動機(5) 52(14―0 38―17)17 日野(0)
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