翠富士快進撃、新入幕で勝ち越し 母校飛龍高相撲部に歓声
(2021/1/23 08:30)-
新入幕を果たした大相撲初場所で22日に勝ち越しを決めた焼津市出身の翠富士(24)=本名庵原一成、伊勢ケ浜部屋=。母校の飛龍高(沼津市)でエールを送った恩師と相撲部員は先輩の活躍に歓喜した。翠富士の背中を追い掛け、同校相撲部の出身力士が千秋楽、序二段と序ノ口で優勝決定戦に臨むことも決まった。教え子の快進撃に栗原大介監督(44)は「それぞれの相撲を取りきってほしい」と期待を込めた。
171センチ、114キロと小兵だが、真っ向勝負の相撲で着実に星を伸ばしてきた翠富士。部員は先輩の一番が近づくと、稽古を中断して取り組みを視聴するのが日課。この日も栗原監督のスマートフォンの前に集まり、すくい投げが決まると歓声を上げた。
「首痛めてないか」。3日目の取り組み後、頭を打った翠富士を心配し、栗原監督は電話をかけた。「おでこがすりむけただけ。大丈夫です」。頼もしい受け答えに活躍を予感したという。
残り2日。2桁勝利と三賞獲得が視野に入る。栗原監督は「後半に強い。2桁も十分に狙える」と太鼓判を押す。鈴木愛斗部長(17)は「大きな相手を真っ向勝負で倒す姿は憧れ」と目を輝かせる。
同校相撲部出身者で翠富士と同級生の龍司(23)=本名金森成男、入間川部屋=が序二段、昨年11月場所で初土俵を踏んだ同校3年の熱海富士(18)=本名武井朔太郎、伊勢ケ浜部屋=が序ノ口で、それぞれ千秋楽に優勝をかけた一番に臨む。栗原監督は「翠富士に大きな刺激を受けたに違いない。持てる力を出し切ってほしい」と目を細めた。
■翠富士、妙義龍を破り8勝5敗 大相撲初場所13日目
大相撲初場所13日目は22日、東京都墨田区の両国国技館で行われ、新入幕の翠富士(24)=本名庵原一成、焼津市出身、伊勢ケ浜部屋=が妙義龍を破り8勝5敗とし、勝ち越しを決めた。
翠富士は2016年秋場所初土俵、20年春場所新十両。同年11月場所で十両優勝し、初場所の新入幕を決めた。初場所は初日から3連勝で好スタートを切った。8日目から3連敗を喫したが11日目から3連勝し、13日目で勝ち越した。
静岡スポーツの記事一覧
- 競泳日本パラ選手権 鈴木孝幸、男子50平大会新(2021/3/8 11:15)
- 静岡県高校新人大会 柔道団体/加藤学園、男子初の4連覇(2021/3/8 11:00)
- 伊東対島、初優勝逃す しんきんカップ静岡県中学野球(2021/3/8 09:27)
- 東海大翔洋、逆転サヨナラV しんきんカップ静岡県中学野球(2021/3/8 08:30)
- 静岡県中学選抜野球 試合結果(7日)(2021/3/7 12:13)
- 東海大翔洋が9度目優勝 静岡県中学選抜野球大会(2021/3/7 11:53)
- 三遠、京都破る 86―78(2021/3/7 10:44)
- シャンソン競り負け 三菱電機に70―73(2021/3/7 10:43)
- 「若い選手に思い託す」FW前田遼一氏、引退式典 ジュビロ磐田(2021/3/7 10:41)
- 清水エスパルス、耐えきれずドロー J1リーグ第2節(2021/3/7 10:20)