ヤマハ15安打、初戦大勝 都市対抗野球
(2020/11/28 09:21)-
第91回都市対抗野球大会第6日は27日、東京ドームで1、2回戦を行い、ヤマハ(浜松市)が前回4強の日立製作所(日立市)を9-0で破り、2年連続で初戦を突破した。ヤマハは二回の守備で1死満塁のピンチを切り抜け、先発フェリペ・ナテルが調子を上げた。打線は適時打が出て15安打で9得点。補強選手の秋利雄佑(三菱重工名古屋、常葉菊川高出)が3安打3打点と活躍した。
NTT東日本はJR北海道ク(札幌市)を6-1で下して2回戦進出。セガサミー(東京都)は三回に挙げた4点を守り切り、三菱自動車倉敷オーシャンズ(倉敷市)を4-2で破って8強一番乗り。
▽1回戦
日立製作所(日立市)
000000000―0
00513000×―9
ヤマハ(浜松市)
▽本塁打 笠松(ヤ)
▽二塁打 矢幡、秋利(ヤ)
▽試合時間 2時間42分
【評】ヤマハは、3安打3打点の秋利をはじめ打線が15安打で9得点と畳み掛け、4投手の継投で日立打線を完封した。
三回の集中打で流れを引き寄せた。笠松の死球と川辺の中前打、鈴木の四球で無死満塁とし、秋利の2点適時打で先行。矢幡、前野にも適時打が出て5点を挙げた。秋利は四回にも適時二塁打を放ち、五回は笠松の3点本塁打で突き放した。
先発ナテルは二回に1死満塁のピンチを招いたが無失点で切り抜けると、三回以降は立て直し、6回を3安打無失点。波多野、池谷、近藤の継投で付け入る隙を与えなかった。
■秋利が口火 日立圧倒
ヤマハが猛打で日立を圧倒した。口火を切ったのは1番に抜てきされた秋利。三回、無死満塁の好機に「結果を気にせず思い切り振ることだけを考えた」とバットを短く持ち、コンパクトに振り抜いて左前に運んだ。矢幡、前野も適時打で続き、この回に一挙5点。主導権を握った。
昨年に続き、2年連続でヤマハの補強選手として都市対抗に臨む秋利。3安打3打点の活躍にも「今日はみんなが打っていた。苦しい時にチームの力になれるようにしたい」と満足はしていない。日本の大学を中退し、米国の大学野球界に飛び込んだ挑戦心の持ち主。室田監督は「若手にいい影響を与えている」と感謝する。この日も3年目の笠松に3点本塁打が出るなど若手の意欲、競争心を刺激している。
集中打を呼び込んだのは先発ナテルだ。立ち上がりは「相手は大型打者が多い。狙い球を見極めながら投げた」と、慎重に入りすぎて球数を増やした。二回に1死満塁のピンチを、併殺で切り抜けるとギアを上げた。本来の思い切りの良さを取り戻し、三回以降は被安打1。「次もテンポ良く投げて攻撃につなげたい」と、エースの役目を強調した。
■救援の池谷 1回3者三振
DeNAからドラフト5位で指名を受けたヤマハの左腕池谷(静岡高出)が八回に救援し、1回を3者三振と圧巻の投球を披露した。変化球を織り交ぜながら140キロ台の直球で空振りを奪い、「自分らしく投げられた」と、東京ドームで躍動した。
東海地区2次予選後は疲労回復に努め、18日のオープン戦で約50日ぶりに1回を投げただけ。調整の遅れが心配されたが「ブランクは感じなかった」。この日の最速は142キロ。「球速は出なかったけれど、投げた感触と切れは良かったので、だんだん調子を上げていきたい」と次の出番を楽しみにした。
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