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ルールの中でやるしかない 厚底シューズ規制論、県内選手ら淡々

(2020/1/23 13:30)
一斉にスタートする全国都道府県対抗男子駅伝1区の選手。足元はピンク色のナイキシューズが多数=19日、広島市
一斉にスタートする全国都道府県対抗男子駅伝1区の選手。足元はピンク色のナイキシューズが多数=19日、広島市

 陸上長距離界を席巻する米スポーツ用品大手ナイキの厚底シューズ。靴底に炭素繊維のプレートを挟んで反発力、クッション性を高めた点が特徴で、多くの選手が履いた正月の箱根駅伝や19日の全国都道府県対抗男子駅伝で好記録が続出した。注目は高まる一方だが、世界陸上競技連盟が使用を規制するという海外の報道もある。足元をめぐる議論の終着点が見えぬ中、県内の当事者はどう思っているのか。
 「事実、タイムが出てますからね」。都道府県対抗男子駅伝で県代表を率いた清監督(藤枝明誠高教)は“厚底効果”に半ば驚きの表情だった。同駅伝では5位の県代表を含む上位6チームが大会新記録をマークした。県代表は7人中6人が厚底靴を使用。県代表の過去最高記録(2時間20分41秒)を2分以上も上回った。
 清監督は報道について「規制は選手が決められることではない。ルールの中でやるしかない」と語った。区間7位と入賞の流れをつくった1区尾崎(浜松商高)は「これまで底が薄い靴を履いてきたので規制されても気にならない」と淡々と話し、3区藤曲(順大、加藤学園高出)も「今まで他のメーカーも履いてきたのでこだわりはない」と意に介さない。
 スズキ浜松アスリートクラブでも、長距離選手の大半が厚底を履いている。かつて初期モデルを使っていた藤原ヘッドコーチ(2012年ロンドン五輪男子マラソン代表)は「足が勝手に前に出ていく感覚」と性能の高さを認める。「クッション性と靴の重さは相反するが、ナイキは厚くて軽い」と評価し、「規制は厚さなのか、反発係数なのか線引きが難しいだろう。現行モデルを規制するのなら『今更?』という感じもする」と見解を述べた。
 静岡陸上競技協会の新谷誠規理事長は「靴が履きやすくても、心肺機能や筋力がしっかりしていなければ速く走れない」と指摘し、「選手にとって公平な土俵になれば」と早期の決着を願った。

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