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ラグビーW杯、日本4強ならず 準々決勝で南アフリカに3―26

(2019/10/21 07:48)
日本―南アフリカ 後半、突破を図る日本のマフィ(中央)=20日夜、東京都の味の素スタジアム
日本―南アフリカ 後半、突破を図る日本のマフィ(中央)=20日夜、東京都の味の素スタジアム

 ラグビーワールドカップ(W杯)の日本代表は20日、東京都の味の素スタジアムで準々決勝を行い、南アフリカ代表に3―26で敗れ、初の準決勝進出はならなかった。
 日本は序盤、南アフリカにトライを奪われて5点のリードを許したが、田村優(キヤノン)のペナルティーゴール(PG)で3点を返して折り返した。後半は体格で上回る南アにスクラムで圧力を受けて3本のPGを許し、さらに2トライで突き放された。開幕戦の舞台にもなった味の素スタジアムには約4万8800人が詰め掛けた。
 日本はエコパスタジアム(袋井市)でのアイルランド撃破など、1次リーグ4戦全勝で史上初の8強入りを果たした。県勢はロックのヘル・ウベ(ヤマハ発動機)がサモア戦とスコットランド戦に途中出場し、勝利に貢献した。

 ▽準々決勝(味の素スタジアム)
 南アフリカ(B組2位) 26(5―3 21―0)3 日本(A組1位)

 ■桜戦士支えた「信念」
 開幕からちょうど1カ月。日本中を魅了し続けた男たちの戦いが終わった。夢の続きをもう少し見ていたかったという名残惜しさと、世界トップ8の景色を見せてくれたことへの感謝。ノーサイドの後に会場に響いた「ニッポン」コールに、そんなファンの思いが入り交じった。
 ラグビー日本代表が未踏の舞台に到達できた要因に、選手の信じる力があった。厳しい練習で培った体力と技術、首脳陣が練り上げた戦術を信じて試合に挑む姿勢は大会を通じて変わることはなかった。「世の中の多くの人がアイルランドが勝つと思っているが、覆せる信念を僕たちは持っている」。エコパスタジアム(袋井市)でアイルランドを撃破する4日前、スクラムハーフの流大(サントリー)が語った言葉だ。
 その信念がさまざまなルーツを持つ選手を一つにした。外国出身者は過去最多の15人。ニュージーランド出身のリーチ・マイケル主将(東芝)は日本文化への理解をチーム内に促し、「君が代を歌えることは誇り」と語る南アフリカ出身のピーター・ラブスカフニ(クボタ)は、果敢に母国代表に立ち向かった。目の色が異なる男たちが日の丸を背負い、懸命に体を張った。多くの人々が心を動かされたのは、単なる勝利という結果だけではなかったはずだ。
 最前線で体を張り続けたプロップの稲垣啓太(パナソニック)、流らが涙を浮かべる中、リーチ主将は吹っ切れたような表情で観客の声援に感謝した。「このチームの主将をやれたことを誇りに思う」。短いコメントに心からの思いが詰まっていた。

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