アリさんのトーチ巡り波紋 記念館は米国で保管と主張

 1996年アトランタ五輪の開会式で、聖火リレーの最終ランナーを務めたボクシングのヘビー級元世界王者、故ムハマド・アリさんが聖火台点火の際に使用したトーチを巡り、波紋が広がっている。7月に国際オリンピック委員会(IOC)がトーチが寄贈されたと発表。しかしアリさんの出身地にある記念館は同館が保管するトーチこそが本物と主張している。

アトランタ五輪の開会式で故ムハマド・アリさんが聖火台点火の際に使用したとして「ムハマド・アリ・センター」が展示するトーチ=2012年1月、米ケンタッキー州ルイビル(AP=共同)
アトランタ五輪の開会式で故ムハマド・アリさんが聖火台点火の際に使用したとして「ムハマド・アリ・センター」が展示するトーチ=2012年1月、米ケンタッキー州ルイビル(AP=共同)

 60年ローマ五輪の金メダリストで、パーキンソン病だったアリさんが震える手でトーチを握った姿は五輪史に残る名場面として知られる。

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