新型コロナウイルス感染拡大で１６日の開幕が延期となったラグビー・トップリーグ（ＴＬ）のヤマハ発動機は１９日、磐田市の大久保グラウンドで練習を再開し、報道陣に公開した。リーグは２月中旬までの開幕を目指しているが、今季限りで現役引退する元日本代表ＦＢ五郎丸は「切り替えて次に向け頑張りたい」と語った。
　開幕戦の対戦相手だった神戸製鋼からも陽性者が出るなど１４日に延期が決定。チームは１５～１７日の３日間を休養日に充てた。五郎丸は「１カ月をプラスに捉え、新たな気持ちでチームを強くする」と強調。１９日時点でヤマハ発から陽性者は出ておらず「１００％で練習できる」と強みを挙げた。１６日の神戸製鋼戦のメンバーは内々で発表されていたが、延期で白紙に。五郎丸は「若手にとってはチャンス。切磋琢磨（せっさたくま）したい」と奮起を促した。
　堀川監督は来年１月開幕の新リーグの概要が発表され、最上位の１部が１２チーム構成となったことに「試合をたくさんやるのが大切」と歓迎。今季のＴＬの成績も新リーグ各部への振り分け材料に反映されるが「着々と準備を進めている」と自信を見せた。